フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下が、ヘルシンキの住宅販売CM動画(?)に出演している模様(2018年8月)

 フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世 : King Väinö IV of Finland)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(His Highness Prince Philipp of Hesse : フィリップ・プリンツ・フォン・ヘッセンPhilipp Prinz von Hessen)が、フィンランド共和国の首都ヘルシンキの、住宅販売CM動画(?)に出演している模様です。

 長めバージョンは再生数が少ないですが、ショートバージョンの一つは10000再生を超えているようです(宣伝になっているのかはともかく)。

 

SRV Yhtiöt:
Teidän korkeutenne. Helsingin REDIn Loisto – YouTube

※以下はショートバージョン:
Helsingin REDIn Loisto mahdollistaa uudenlaisen tavan asua – YouTube

Helsingin REDIn Loisto luo ainutlaatuisia palvelumahdollisuuksia – YouTube

Helsingin REDIn Loistossa asukkailla on käytössään monipuoliset yhteistilat – YouTube

 

 この販売の公式サイトはこちら:
 (フィンランド語)Teidän korkeutenne – SRV

 

 ドイツの影響のもとに1918年に設立が企図された短命のフィンランド王国の王位継承者は、フィンランド王カールレ1世(否定説が強い統治名としてヴァイノ1世【Väinö I】)ことヘッセン方伯フリードリヒ・カール殿下の子孫ですが、現在の王位継承者を誰とみるかについて主に二つの立場があります。
 ひとつは、現在のヘッセン家当主を王位継承者だとする立場。
 もうひとつは、当時ヘッセン当主とフィンランド王を年長系と傍系にわけることが企図されていたという話から、傍系の男子を立てる立場です。

 前者に立てば、現在のフィンランド王位継承者は、ヘッセン家当主/ヘッセン方伯ドナトゥス殿下ですが、後者で考えるとその弟のフィリップ殿下となり、また後者を支持する人々は代々の統治名をヴァイノで考えることを多く見かけます。

 

英国王室のハリー王子【ウェールズ公家ヘンリー王子殿下】とメーガン・マークルの結婚式(2018年5月)

 英国王室のハリー王子(Prince Harry : ウェールズ公家ヘンリー王子殿下 : His Royal Highness Prince Henry of Wales)とメーガン・マークルMeghan Markle)の結婚式のライブ映像の配信が始まっています。

※その他、なにか見つけたら随時更新します。

 

ライブ映像(終了しました。現在、アーカイブされた2時間以上の動画を見ることができます)/
The Royal Family(英国王室公式チャンネル):
The Royal Wedding 2018: Prince Harry and Ms. Meghan Markle – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=N42MQJX4KoY

 

ライブ映像(終了しました。アーカイブもされていないようなので、下部に貼った各動画をご覧ください)/
The Royal Family Channel:
LIVE: Royal Wedding 2018 of Prince Harry and Meghan Markle – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=l_XPgBl1PiM

 

The Royal Familyさんのツイート: "Today Prince Harry and Ms. Markle will be married at Windsor Castle surrounded by friends and family. Follow us @RoyalFamily @KensingtonRoyal @ClarenceHouse live all day.… https://t.co/Vf9bl93sGu"

 

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ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下と継嗣のゲオルギー大公殿下が、アメリカ合衆国を訪問(2018年4月~5月)

 ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)と継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia)が、アメリカ合衆国を訪問したようです。

 2018年4月30日には、ニュージャージー州のブルガリア王女マリヤ・ルイザ殿下(コハーリ女公 : Her Royal Highness Princess Maria Louise of Bulgaria, Princess of Koháry【Fürstin Koháry】)を訪問。

 2018年5月3日、「The Versailles Foundation」の晩餐会に。
 現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のディミトリ王子殿下(1965年生まれの方? : His Royal Highness Prince Dimitri of Yugoslavia)、
 ホーエンツォレルン公カール・フリードリヒ殿下(Karl Friedrich : His Royal Highness The Prince of Hohenzollern)とホーエンツォレルン公妃カタリナ殿下(Katharina : Her Royal Highness Princess of Hohenzollern)、
 などの臨席があったようです(ホーエンツォレルン公室当主夫妻は「Royal Highness」と表記されています。誤記なのか理由があるのか不明)。

 2018年5月6日には、在外ロシア正教会【ROCOR】のサンフランシスコ・米国西部大主教キリル座下(His Eminence Archbishop Kyrill of San Francisco and Western America)の礼拝へ。

 

 (英語:ロシア帝室公式サイト)Russian Imperial House – April 28 – May 7, 2018. The Grand Duchess Maria is the Guest of Honour at the Annual Dinner of The Versailles Foundation in New York City

 (英語)Visit of the Russian Imperial House to New York — The Russian Legitimist
 (英語)T.I.H. Grand Duchess Maria and Grand Duke George visit New York — The Russian Legitimist

 (英語)The Versailles Foundation’s annual dinner honoring Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria of Russia | New York Social Diary

 (英語:在外ロシア正教会【ROCOR】公式サイト)The Russian Orthodox Church Outside of Russia – Official Website | Archbishop Kyrill of San Francisco and Western America gives a church award to Grand Duke Georgy Mikhailovich

 

訃報(2018年5月5日):イーゼンブルク公フランツ・アレクサンダー殿下、薨去(1943~2018)

 2018年5月5日、イーゼンブルク公フランツ・アレクサンダー殿下(Franz Alexander : His Serene Highness The Prince of Isenburg : フランツ・アレクサンダー・フュルスト・フォン・イーゼンブルクFranz Alexander Fürst von Isenburg)が薨去した模様です。
 1943年7月22日生まれの74歳。

 継嗣のイーゼンブルク公世子アレクサンダー殿下(His Serene Highness Hereditary Prince Alexander of Isenburg : アレクサンダー・エルププリンツ・フォン・イーゼンブルクAlexander Erbprinz von Isenburg)がすでに公【Fürst】表記を使用しています。

 

 (ドイツ語:イーゼンブルク公室公式サイト)Das Fürstenhaus gibt bekannt: S.D. Franz Alexander Fürst von Isenburg ist gestorben | Fürstenhaus Isenburg
 (ドイツ語)Fürst von Isenburg im Alter von 74 Jahren gestorben

 

Vanity Fair(英語)記事:“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”(2018年)君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下とニコライ・トルストイ伯爵子の話題など

 (英語)“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”: The Global Network of Monarchists Helping Deposed Kings and Queens | Vanity Fair
 (英語:上記からニコライ・トルストイ伯爵子に関する部分の一部を抜き出したもの)Count Nikolai Tolstoy on Russian Monarchy and the Romanovs | Royal Russia News

 

 冒頭は、ルーマニア王女マルガレータ殿下(当時)から連絡を受けた人物の話、君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie)とニコライ・トルストイ伯爵子(Count Nikolai Tolstoy)の話題などが中心となっています。

 

 エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下は故エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下の孫ですが、一般的にエチオピア帝室の当主とされていません。
 しかし、この記事のように、帝室の代表者として活動しているとみる立場もあるようです。

 

 ニコライ・トルストイ伯爵子の話の一部には、“Pretender【プリテンダー】”という用語に関するものがあります。
 いうまでもなくこの言葉は中立的ではないものですが、Wikipedia英語版のせいか、この言葉が使用されるケースが多い気します(上記の記事すらそうなのですが)。
 そのもっともアホらしい例は、リトアニアの王位継承者を称して活動を始めたウラッハ公子イニゴ閣下(His Serene Highness Prince Inigo of Urach)のものらしきサイト(すぐに更新止まりましたけれど)に、イニゴ閣下をリトアニア王位の“legitimate pretender”とする表記があったことです。もちろんこれは、イニゴ閣下を正当な王位継承者と表現したかったのでしょうが、pretenderに「不当」である意味がありlegitimateに「正当」である意味があることを考慮すれば、ギャグのような言葉の並びです。
 中立的というかなんと表現すればいいのかわかりませんが、“Claimant【クレイマント】”という用語がありますが、一般的の人にはなじみがなく、また、正直これが本当に中立な用語なのか首をかしげるときもあります。日本語で“王位請求者”と(訳して)書いている例がありますが……コメントは避けます
 伯爵子は“Heir【エア】”を使っているようですが、当方でも「(王位)継承者」などこの用語を意識して書いています。この用語が実は一番便利です。曖昧さを許容するという意味でも。pretenderはそもそも本人が称していないのにこう書くのは名誉棄損みたいなものですし、claimantも本人が称していない場合はどうなのか、よくわからない部分があります。