結婚式2回目(2021年9月10日):ティモシー・ヴェスターバーグ氏と、英国王位継承順位 第59位 のフローラ・オギルヴィ嬢が2回目の結婚式

 2021年9月10日、ティモシー・ヴェスターバーグ氏(Timothy Vesterberg)と、フローラ・オギルヴィ嬢(Flora Ogilvy)の2回目の結婚式がおこなわれました。
 フローラ嬢は英国王位継承順位 第59位。
 祖母のアレクサンドラ王女殿下は、英国女王エリザベス2世陛下の従妹にあたります。

 二人は昨年9月26日に挙式していましたが、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミックの中、非常に制限があったため、今回2回目をおこなったということになるようです。
関連:
 結婚(2020年9月26日):ティモシー・ヴェスターバーグ氏と、英国王位継承順位 第56位 のフローラ・オギルヴィ嬢が結婚

 今回の結婚式は2回目ということになりますが……。
 そもそも宗教的にいえば、去年、規模を大幅に制限したとはいえ、キリスト教/英国国教会の正しい手続きで宗教婚をおこなっているので、今回のものは結婚式ではありません
 日本人の多くの結婚式は、信じてもいないキリスト教の聖堂を模した建物の中で何者だかわからない白人男性の説教を受けておこなう、不思議なイベントです。なので、何回おこなおうとお財布と相談するだけの話ともいえますが、自らをキリスト教信者としている人々や聖職者にとってこの“2回目”の結婚式というのはなんなのかというのは難しい問題です。断言してしまえば、さきほど書いた通り結婚式ではありませんが、それはともかくとして、別にお祝いということでいいんじゃないのかとそういう話でもあります。

※すでに結婚しているので、式前からフローラ・ヴェスターバーグ夫人になりますが、とりあえず今回の記事中ではフローラ・オギルヴィ嬢で通します。

 

 なお、2021年に、英国王位継承順位では上位に三人の子供(リリベット・マウントバッテン=ウィンザーオーガスト・ブルックスバンクルーカス・ティンダル)が生まれ、フローラ嬢の英国王位継承順位は 第56位 から 第59位 に後退しています。

 

 (英語)A royal wedding! Princess Alexandra's granddaughter Flora Ogilvy celebrates nuptials with blessings | Daily Mail Online

 (写真)画像と写真 – Getty Images
 (写真)Flora Ogilvy – Timothy Vesterberg wedding- London – PA Images
 (写真)Queen Elizabeth's Cousin Flora Ogilvy & Timothy Vesterberg Royal Wedding Photos

 

主な参列者:
 アレクサンドラ王女殿下(オギルヴィー令夫人閣下 : Her Royal Highness Princess Alexandra, The Honourable Lady Ogilvy)
 ケント公爵エドワード王子殿下(Prince Edward : His Royal Highness The Duke of Kent)
 ケント公爵家マイケル王子殿下(His Royal Highness Prince Michael of Kent)とマリー・クリスティン妃殿下(Marie Christine : Her Royal Highness Princess Michael of Kent)
 ウェセックス伯爵エドワード王子殿下(Prince Edward : His Royal Highness The Earl of Wessex)とウェセックス伯爵夫人ソフィー妃殿下(Sophie : Her Royal Highness The Countess of Wessex)

※後で少し追記します。

英国王室のケント公爵家マイケル王子殿下の妻、マリー妃殿下が血栓を患っているとのこと。昨年【2020年】11月に新型コロナウイルス感染症【COVID-19】発症、今年初めにワクチン接種(2021年5月)

 Daily Mail Online によりますと、英国王室のケント公爵家マイケル王子殿下(His Royal Highness Prince Michael of Kent)の妻マリー・クリスティン妃殿下(Marie Christine : Her Royal Highness Princess Michael of Kent)が血栓を患っているとのことです。

 

 (英語)Princess Michael of Kent, 76, is 'ill with blood clots' months after suffering Covid | Daily Mail Online

 

 妃殿下は、昨年11月に新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で発症、高熱と激しい疲労感を患っていたとされています。
 上記記事によれば、今年初めのほうに、オックスフォード=アストラゼネカCOVID-19ワクチンを二回接種しているそうです。
 また、ワクチン接種から期間があいていることから、副反応ではないとみられるとしています。

 

 ちなみに夫のマイケル王子殿下のほうは、最近、自らに特別な権限とロシア大統領府との関係があると偽って、大統領府とのつながりを持ちたい人物からお金をだまし取ろうとしたという疑惑が発生しています。

英国王室のケント公爵家マイケル王子殿下の妻、マリー妃殿下が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】を発症、高熱と激しい疲労感との報道(2020年11月)

 The Sun によりますと、英国王室のケント公爵家マイケル王子殿下(His Royal Highness Prince Michael of Kent)の妻マリー・クリスティン妃殿下(Marie Christine : Her Royal Highness Princess Michael of Kent)が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で発症、関係者によると高熱と激しい疲労感を患っているとのことです。

 

 (英語)Princess Michael of Kent diagnosed with Covid & suffering from 'severe fatigue'

 

 妃殿下の家政婦が三週ほど前に発病したため、妃殿下も検査を受けたところ陽性となったようです。
 自主隔離に入っているようですが、(関係者による情報が本当だとすると)年齢(75歳)を考えると即入院したほうが良いのでは……。英国の病床の状況がそこまで厳しいということかもしれませんが。
 なお、マイケル王子殿下は感染が確認されていません。

 

追記:

 (英語)British royal has COVID-19 and is self-isolating at Kensington Palace | HELLO!

 

Megxit:英国女王エリザベス2世陛下とバッキンガム宮殿が、サセックス公爵ヘンリー王子殿下【ハリー王子】夫妻の今後について声明(2020年1月)公費からの支給なし、「(HRH)殿下」を使用しないとのこと、など。効力は春から

 英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)と、バッキンガム宮殿が、王室の「‘senior’ members」からの離脱を一方的に宣言したサセックス公爵ヘンリー王子殿下(Prince Henryハリー王子 : Prince Harry : His Royal Highness The Duke of Sussex)とサセックス公爵夫人メーガン妃殿下(Meghan : Her Royal Highness The Duchess of Sussex)の今後について声明を出しています。

 まずはとりあえずリンクを貼ったうえで、下のほうに思うことを書いておきます。

 

 (英語:英国王室 公式ウェブサイト)Statement from Her Majesty The Queen | The Royal Family

 

The Royal FamilyさんはTwitterを使っています: 「A statement from Her Majesty The Queen. https://t.co/ZAPC5ARUup」 / Twitter

 

 陛下の声明については、夫妻の決定を尊重する、ということです。

 バッキンガム宮殿の声明には疑問符がつく部分があります。
 予算に関しては(警備予算については決まっていないようですが)夫妻のために支出されるものはなくなるようですが、サセックス公爵称号の剥奪がなかった以上、夫妻はこのブランドでいくらでも稼げるし、それをやられると次はどこの誰がなにをやらかすかわからないという懸念はまったく払拭されていません。

 しかしそれは、“ハリウッド君主政”の話で、一応このサイトは主にルールに関する真面目な話をするところ(そうだったんです)なので、それに関する話をします

 最大の問題はここ、

The Sussexes will not use their HRH titles as they are no longer working members of the Royal Family.

 夫妻はもはや「HRH」(His/Her Royal Highness)【=殿下】を使用しないという部分です。
 これはもちろん Prince 称号に触れていないため、ヘンリー王子殿下が王子であることは変わりありません(バッキンガム宮殿が数十年前のように勘違いしていなければ……している可能性が本気であるのが怖い……)。
 ですが「The Sussexes will not use」というのは、単に彼ら自身が使わないといっているだけであって、これは殿下の敬称に関して変更があったわけではないと取れます。また、サセックス公爵夫妻使わないというだけなので、乱暴に言ってしまえばメディアなどのわれわれ第三者は殿下と呼んでもいいともとれます。
 加えていいますと、英国の公爵には「HG」(His/Her Grace)【=閣下】という敬称が存在するわけで、今回、サセックス公爵称号についてはなんの処分もなかった以上、こちらを使えという話なのか、これもまた使わないのか。
 要は「夫妻についてフォーマルな場合は『~』と呼んでくれ、それ以外は好きにして」みたいなわかりやすい話がないのです。

 さらにいえば「as they are no longer working members of the Royal Family」(王室の公務をおこなう一員ではない)だから使わないだと、女王陛下の従弟のケント公爵家マイケル王子殿下夫妻らを筆頭に使っちゃいけない方々がたくさんいる気がしますが……。
 少なくとも英国では、公務をおこなわないから殿下を使わないなどという慣習はありません

 

The Duke and Duchess of Sussex have shared their wish to repay Sovereign Grant expenditure for the refurbishment of Frogmore Cottage, which will remain their UK family home.

 税金を使って居館を改装しましたが、そのお金を返還するとのことです。
 居館は(英国にいるときは)使用し続けるようです。
 この居館は王族の一員だから使用できるものだと思うんですが……。
 家賃を払うということですか??
 改修に三億円かかる居館の家賃はいくらになるのか……。

 

Buckingham Palace does not comment on the details of security arrangements.

 先にも述べましたが警備費用についてはコメントしないそうです。

 

This new model will take effect in the Spring of 2020.

 なお、効力は2020年春からだそうです。春っていつですか??
 これはつまり今回の声明は、具体的にいつの日付からこうなるとまだ細かく決めたものではなく、今後こんな風にやりますと述べただけであるということでしょう。

 

 繰り返しになりますが、今回の声明で感じた大きな問題点は次の二つです。

 一つは、称号と敬称。
 結局のところ、ヘンリー王子殿下のルール上の称号と敬称がどうなるのか正確にわからないということです。
 また、“マスター”・アーチー・マウントバッテン=ウィンザー(Master Archie Mountbatten-Windsor)の将来に関する言及がなかった以上、チャールズ皇太子殿下の即位と共に、1917年の勅令に基づいて男系の孫である彼は王子・殿下になりますし、そのように称されます(そもそも現段階ですら彼の位置付けがフワッフワで、これは本人の気質によってはかえって思い悩むんじゃないのという気もします)。
 もちろん、その時や、そうなりそうな時にあらためて「そうはなりませんよ」という告知を出せばそう称されませんが……。まさか“アーチー王子殿下”に将来的になにかを担ってもらう可能性を担保しておきたいわけでもないだろうし……。

 二つ目は、称号を使った商売の話。
 夫妻が王室ブランドを使って金儲けをするのを女王陛下がどこまで容認しているのか、というところがさっぱりわかりません。しかしこれも先に述べた通り、当面のところはこのサイトの対象としてはやや外れている話です。どこかほかの王室へ波及して誰かが捕まるということでもなければ、海外の大金持ちが大金を儲けるというだけのことです。

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
ヘンリー王子夫妻が称号を返上 公金も受け取らず(20/01/19) – YouTube

また、自宅の改装に投じられた日本円で3億円以上に及ぶ税金を返納する意思があることも明らかになりました。

ANNnewsCH(ANN NEWS):
ヘンリー王子夫妻が称号を返上 公金も受け取らず(20/01/19) – YouTube

ANNnewsCH(ANN NEWS):
メーガン妃、カナダでの様子も・・・波紋広がる称号返上(20/01/20) – YouTube

ANNnewsCH(ANN NEWS):
「他に選択肢なかった」王室離脱問題でヘンリー王子(20/01/20) – YouTube

ANNnewsCH(ANN NEWS):
ヘンリー王子「王室離脱以外に選択肢なかった」(20/01/20) – YouTube

 一方、王子夫妻が今後、拠点にするとみられるカナダでは様々な意見が上がっています。
 地元住民:「(警備などに)私たちの税金を使うべきではない」「彼らは私たちの伝統で財産の一部だ。豊かなカナダが払っても問題ない」
 カナダメディアは、2人の警備に年間で約11億円もの負担を強いられかねないと伝えています。

 

The Duke and Duchess of Sussex(@sussexroyal) • Instagram写真と動画

 

 ハリー王子夫妻 「王室の称号使わず」 英王室 | NHKニュース
 ハリー王子夫妻 “王室離脱” 英メディア 女王は厳格な対応も | NHKニュース
 英 ハリー王子「女王に仕え続けたいと望んだが かなわず」 | NHKニュース

 (英語)Harry and Meghan drop royal duties and HRH titles – BBC News

 

?な記事(英語):「ハリーやメーガンの他に公務から退いた6人(※現在の表記)の若い王族」。マイケル王子殿下、故エドワード8世、清子内親王殿下、絢子女王殿下、ノルウェー王女マッタ・ルイーセ殿下の ※5人※ (2020年1月)

 謎の記事(?)を見つけたのでリンクしておきます。

 

Royals Who Have Given Up Their Duties | POPSUGAR Celebrity
6 Young Royals (Other Than Harry and Meghan) Who Chose to Step Back From Their Duties

※現在のところ、「ハリーやメーガンの他に公務から退いた6人の王族」となっていますが、紹介は5人だけです。


※右下の Start Slideshow を押すとページが切り替わります。

 

 5人は、
 英国のケント公爵家マイケル王子殿下(カトリックとの結婚により英国王位継承順位に並ばなくなる、が、2013年の法改定で回復)、
 故・エドワード8世(結婚するために、退位)、
 清子内親王殿下(黒田清子夫人。結婚により皇室を離れる)、
 絢子女王殿下(守谷絢子夫人。結婚により皇室を離れる。「I will leave the imperial family today, but I will remain unchanged in my support for his majesty and her majesty.(日本語未確認:私は本日皇室を離れますが、両陛下を支え続けることは変わりありません)」。確かにこの英語文だとヘンリー王子殿下夫妻の声明と似ている気がしますが……)
 ノルウェー王女マッタ・ルイーセ殿下(自分の収入で生きていくことを選んだため、敬称が降格しました)、