メッセージ映像(アラビア語・英語字幕):リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下によるリビア独立71周年のスピーチ動画(2022年12月)

 リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)が、リビア独立71周年のメッセージ動画を公開しています。
 リビアの独立は1951年12月24日(リビア連合王国)です。

 

Prince Mohammed El Senussi(ムハンマド・エル・サヌーシー王子 公式チャンネル):
Libya Independence Day El Senussi 2022 / كلمة الامير محمد السنوسي بمناسبة الذكرى 71 لاستقلال ليبيا – YouTube

 

 (英語:ムハンマド・エル・サヌーシー王子 公式ウェブサイト)Prince Mohammed El Senussi’s Speech on the Occasion of the 71st Anniversary of Libya’s Independence – Prince Mohammed El Senussi

 (英語)Crown Prince of Libya Prince Mohammed El-Senussi’s Address On The Occasion of Libya’s 71st Independence Day – Digital Journal

ナショナル・インタレスト(英語):リビアの“第二王政”を求める記事(2021年9月)

 ナショナル・インタレスト(The National Interest)というのはアメリカの雑誌ですが、ウェブ版も当然記事を掲載しています。

 

 肝心の記事です。

 (英語)Is It Time for the Second Kingdom of Libya? | The National Interest

 内容はそれなりに長いのですが、かいつまんでしまいますと。
 今年【2021年】12月におこなわれることになっている大統領選挙および議会選挙とその後については悲観的で、(勝った勢力以外の)リビア内外の勢力が結果に従う可能性は極めて低く、内戦に再突入し、アフガニスタンのように大混乱となると憂慮しています。
 そこで出てくる案が、リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)を推戴するリビア第二王政で、党派や派閥を超えた堅固で誠実な人物が国家元首になればリビアの統一と安定が成し遂げられるかもしれないということになります。

 

 対立する諸勢力が、国家元首を誰にするか以外では合意するという稀な状況になれば君主政復古もありえなくはないとは思いますが、上記のような大混乱が予想される地でそれが可能なのかといえば、うーん。

訃報(2021年1月21日):旧リビア皇太子妃のファウズィーヤ殿下が薨去(?~2021)リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下の母

 2021年1月21日、旧リビア皇太子妃のファウズィーヤ殿下(Her Royal Highness Princess Fawzia Al-Taher Bakir)が英国のロンドンで薨去したと、子息で現在のリビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)より発表がありました。

 ファウズィーヤ殿下は、イドリース1世より皇太子に指名されていたハッサン殿下の妻です。

 

 (アラビア語:リビア王室 公式サイト)نعي – Prince Mohammed El‑Senussi

弔意への礼の記事:
 (アラビア語:リビア王室 公式サイト)شكر علي تعازي – Prince Mohammed El‑Senussi

リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下が、リビア(王国)独立68周年のメッセージ(2019年12月)

 2019年12月24日付で、リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)が、リビア王国独立68周年のメッセージを公開しています。
 リビア王国の独立は1951年12月24日です。

 

 (アラビア語:ムハンマド・エル・サヌーシー王子公式サイト)24 ديسمبر 2019 – Prince Mohammed El‑Senussi

 

Vanity Fair(英語)記事:“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”(2018年)君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下とニコライ・トルストイ伯爵子の話題など

 (英語)“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”: The Global Network of Monarchists Helping Deposed Kings and Queens | Vanity Fair
 (英語:上記からニコライ・トルストイ伯爵子に関する部分の一部を抜き出したもの)Count Nikolai Tolstoy on Russian Monarchy and the Romanovs | Royal Russia News

 

 冒頭は、ルーマニア王女マルガレータ殿下(当時)から連絡を受けた人物の話、君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie)とニコライ・トルストイ伯爵子(Count Nikolai Tolstoy)の話題などが中心となっています。

 

 エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下は故エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下の孫ですが、一般的にエチオピア帝室の当主とされていません。
 しかし、この記事のように、帝室の代表者として活動しているとみる立場もあるようです。

 

 ニコライ・トルストイ伯爵子の話の一部には、“Pretender【プリテンダー】”という用語に関するものがあります。
 いうまでもなくこの言葉は中立的ではないものですが、Wikipedia英語版のせいか、この言葉が使用されるケースが多い気します(上記の記事すらそうなのですが)。
 そのもっともアホらしい例は、リトアニアの王位継承者を称して活動を始めたウラッハ公子イニゴ閣下(His Serene Highness Prince Inigo of Urach)のものらしきサイト(すぐに更新止まりましたけれど)に、イニゴ閣下をリトアニア王位の“legitimate pretender”とする表記があったことです。もちろんこれは、イニゴ閣下を正当な王位継承者と表現したかったのでしょうが、pretenderに「不当」である意味がありlegitimateに「正当」である意味があることを考慮すれば、ギャグのような言葉の並びです。
 中立的というかなんと表現すればいいのかわかりませんが、“Claimant【クレイマント】”という用語がありますが、一般的の人にはなじみがなく、また、正直これが本当に中立な用語なのか首をかしげるときもあります。日本語で“王位請求者”と(訳して)書いている例がありますが……コメントは避けます
 伯爵子は“Heir【エア】”を使っているようですが、当方でも「(王位)継承者」などこの用語を意識して書いています。この用語が実は一番便利です。曖昧さを許容するという意味でも。pretenderはそもそも本人が称していないのにこう書くのは名誉棄損みたいなものですし、claimantも本人が称していない場合はどうなのか、よくわからない部分があります。