ルーマニア王女マリア殿下がドイツを訪問(2018年9月)

 2018年9月11日~9月15日の日程で、ルーマニア王女マリア殿下(Her Royal Highness Princess Maria【Marie】 of Romania)がドイツ連邦共和国を訪問しました。

 

全般の記事:
 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式サイト)Principesa Maria a încheiat vizita în Republica Federală Germania | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

Familia Regala a Romanieiさんがリンクをシェアしました。 – Familia Regala a Romaniei | Facebook

 

 デュッセルドルフでは、ドイツ連邦共和国駐箚ルーマニア特命全権大使エミル・フレゼアヌ閣下(His Excellency Emil Hurezeanu)に同行し、デュッセルドルフ市長トーマス・ガイゼル閣下(Thomas Geisel)と会見しています。
 ルーマニア王カロル1世に関連するイベントにあわせてのようです。
 キリスト教/ルーマニア正教会より、ドイツ・オーストリア・ルクセンブルク大主教/ドイツ・中欧・北欧府主教セラフィム座下(His Eminence Serafim, Romanian Orthodox Archbishop of Germany, Austria and Luxembourg and Romanian Orthodox Metropolitan of Germany, Central and Northern Europe)の参列もありました。

 (ルーマニア語:ドイツ府主教公式サイト) Festivităţi dedicate Centenarului Marii Uniri, la Düsseldorf

左から、大使、マリア王女殿下、市長、(四人目はわかりません):
E.S. dl. ambasador Emil Hurezeanu… – Ambasada României în Republica Federală Germania | Facebook

 

 その後、ベルリンでは、文化的行事や、同地のルーマニア正教会聖職者や信徒を訪問、またルーマニア王妃マリアに関するイベントに臨席しました。

Conferință și expoziție dedicate Reginei… – Ambasada României în Republica Federală Germania | Facebook

Ambasada României în Republica Federală… – Ambasada României în Republica Federală Germania | Facebook

 

婚約発表(2018年8月に婚約):ガブリエラ・ウィンザー令嬢とトーマス・キングストン氏の婚約が発表される(2018年9月)レディー・ガブリエラは英国のマイケル王子殿下夫妻の娘

 英国のケント公爵家マイケル王子殿下(His Royal Highness Prince Michael of Kent)とマリー・クリスティン妃殿下(Marie Christine : Her Royal Highness Princess Michael of Kent)は、2018年8月に、二人の娘のガブリエラ・ウィンザー令嬢(Lady Gabriella Windsor : エラ・ウィンザー : Ella Windsor)とトーマス・キングストン氏(Thomas Kingstonトム・キングストンTom Kingston)が婚約したことを発表したと報道されています。

 

 (英語)Royal news: Buckingham Palace announces engagement
 (英語)Buckingham Palace announces the engagement of Lady Gabriella Windsor | Daily Mail Online
 (英語)Engagement of Lady Gabriella Windsor announced by Buckingham Palace – ITV News

 

 レディー・ガブリエラは1981年4月23日生まれの37歳。
 トム・キングストン氏は1978年6月22に生まれの40歳のようです。

 この二人は以前から話題になっていましたが(どちらかというとうちのようなニュースサイトよりもセレブ系の情報サイトでですが)、今回婚約、結婚式は来年【2019年】春となる見込みだそうです。

 

オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下が、議会での国王演説をおこなう(2018年9月)

 2018年9月18日、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)は、議会での国王演説をおこないました。
 オランダ王妃マクシマ陛下(Máxima : Her Majesty The Queen of the Netherlands)が同席。

 弟夫妻の、
 オランダ王子コンスタンティン殿下(His Royal Highness Prince Constantijn of the Netherlands, Prince of Orange-Nassau, Jonkheer van Amsberg)、
 オランダ王子妃ローレンティン殿下(Her Royal Highness Princess Laurentien of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau, mevrouw Van Amsberg-Brinkhorst)、
 が傍聴し、バルコニーにて四人で手を振っている写真が公開されています。

 動画からは従弟の、
 バルディ伯爵/ブルボン=パルマ公子ハイメジャコモ】殿下(His Royal Highness Prince JaimeGiacomo】 of Bourbon-Parma, Count of Bardi)
 の姿も席にあるようにみえます。

 

Koninklijk Huis(オランダ王室公式チャンネル):
Troonrede 2018 – YouTube

 

 (オランダ語スピーチ内容:オランダ王室公式サイト)Troonrede 2018 | Toespraak | Het Koninklijk Huis
 (英訳版:オランダ王室公式サイト)Speech from the Throne 2018 | Speech | Royal House of the Netherlands

 

Koninklijk Huisさんのツイート: "Speech from the Throne 2018: https://t.co/4706Zd9Bdj Thronrede 2018: https://t.co/7f5kYroZZM Discours du trône 2018: https://t.co/SQTPmc4zW0 #Prinsjesdag #Troonrede… https://t.co/PoOVCPCvR8"

 

Koninklijk Huisさんのツイート: "De balkonscène, Paleis Noordeinde #Prinsjesdag https://t.co/Ac0lAwB9b7… "

 

Koninklijk HuisさんはInstagramを利用しています:「Koning Willem-Alexander en Koningin Máxima vertrekken in de Glazen Koets naar het Binnenhof. In de Ridderzaal spreekt de Koning de…」

 

Koninklijk HuisさんはInstagramを利用しています:「Koning Willem-Alexander, Koningin Máxima, Prins Constantijn en Prinses Laurentien op het #balkon van Paleis Noordeinde. #Prinsjesdag…」

 

”元ルーマニア王子”ニコラエ・メドフォース=ミルズ氏夫妻の宗教結婚式に、伯母のルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下や、母のルーマニア王女エレーナ殿下は参列予定なしとの報道(2018年9月)

 ルーマニアの報道によりますと、2018年9月30日に予定されている”元ルーマニア王子”のニコラエ・メドフォース=ミルズ氏(Nicolae Medforth-Millsニコラス・メドフォース=ミルズ氏 : Nicholas Medforth-Mills)とアリナ夫人の宗教結婚式に、伯母のルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)や母のルーマニア王女エレーナ殿下(Her Royal Highness Princess Elena of Romania)は参列予定がないとのことです。

 

 (ルーマニア語)Reacţia fostului principe Nicolae, după ce s-a aflat că nimeni din Casa Regală nu va participa la nunta lui. Ce s-a întâmplat cu invitaţia trimisă – Mediafax

 

 妹のエリサベタ・カリナ・デ・ロムニエ・メドフォース=ミルズ嬢(Elisabeta Karina de Roumanie Medforth-Mills)は参列するとのことですが……。

 マルガレータ陛下だけが出ないというのであれば、ニコラエ氏の処遇を最終的に妹に任せるとも取れますが、エレーナ殿下まで参列しないとなると、エレーナ殿下にもニコライ氏の王室成員への再編入という考えはないとも受け取れます。

 一方、このままでは将来的には妹のエリサベタ嬢がルーマニア王室当主となることになりますが、そのような準備がなされているという情報はまったくありません。ほかに次世代でルーマニア王位継承権を保有しているのは兄妹の従妹のエリサベタ・マリア・ビアルネイシ嬢(Elisabeta Maria Biarneix)だけです。

 ルーマニア王室は一体なにがしたいのかわかりませんが……。

 

 しかし、いずれにせよ、ニコラエ氏のいうように、「まだ時間はある」ので、最終的にどうなるかはわかりません。

 

ガーナ:アナン(元)国連事務総長閣下の国葬に、オランダのベアトリクス前女王陛下(王女殿下)とメイベル妃殿下、ノルウェー皇太子妃メッテ=マリット殿下が臨席(2018年9月)棺が国旗に覆われ遺体の顔すら公開されなかったので議論に「彼は『黄金の剣』だから」説も

 2018年9月13日、ガーナ共和国政府主催で2018年8月18日に薨去した国際連合第7代事務総長コフィー・アナン閣下(His Excellency Mr【Dr?】 Kofi Annan)閣下の国葬がおこなわれたようです。

 西欧の王室からは、
 前オランダ女王ベアトリクス陛下(オランダ王女ベアトリクス殿下、オランニェ=ナッサウ公女、リッペ=ビースターフェルト公女 : Her Royal Highness Princess Beatrix of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau, Princess of Lippe-Biesterfeld)、
 オランニェ=ナッサウ公子妃メイベル殿下(Her Royal Highness Princess Mabel of Orange-Nassau)、
 ノルウェー皇太子妃メッテ=マリット殿下(Crown Princess Mette-Marit of Norway : Her Royal Highness The Crown Princess)、
 が臨席したようです。

追記:
 モロッコ王国から、モロッコ王モハメッド6世陛下の代理として、“ムーレイ”・ラシッド王子殿下(His Royal Highness Prince Moulay Rachid)が参列した模様。
 (英語)Morocco- Prince Moulay Rachid Represents King Mohammed VI at Kofi Annan Funeral | MENAFN.COM
 (フランス語)SAR le Prince Moulay Rachid représente SM le Roi aux funérailles de Kofi Annan | MAP

 

 (写真一覧)Former UN Sec. Gen. Kofi Annan state funeral in Accra, Ghana – 13 Sep 2018 | Editorial Photos, Celebrity, News, & Sports Images | Rex

 

 (特にめぼしい情報なし)アナン元国連事務総長の国葬 ガーナ | NHKニュース

 

 なお、葬儀中、棺がずっと国旗に覆われていて、遺体の公開が顔すらもなかったことが、同地のSNSで話題になったようです。

 (英語)Ghanaians angry that they were not allowed to view Kofi Annan’s body :: Kenya – The Standard
※↑の記事では見出しがいかにもガーナ人が怒っているかのようですが、今までガーナの記事を読んできた経験からすると、ことはそんな簡単な問題ではないと思います。

 これについてのSNSでのやり取りの画像がコピペされており(しかもその内容の意味をはっきり解説していない!)、

What does mean? School me?

Busummuru is one of the state swords of Asante.
Only the Busummuruhene and Asantehene are allowed to hold it.
Woman are not supposed to look at it.
It is a symbol of authority.
So he with that title means he is by the order of the Busummuru.

「なんで? 教えて?」
「ブスムルはアシャンティの剣の一つ
 ブスムル首長とアシャンティ王のみが握ることが許される。
 女はそれを見ることは禁止されている。
 権威の象徴なのだ。
 だから彼がブスムルの称号を帯びていることは、ブスムルのように扱われるということだ」

 ……と事情を知らない人にはなんの回答にもなっていない文章が入っています。

 これを簡単にいうとこういうことでしょう。
 コフィー・アナン閣下は、2002年にアシャンティ王オトゥムフォ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)より神聖なる黄金の剣の名前を称号として受けています。この称号はアナン閣下以外誰も受けたことがないものです。
 その剣の名前が「ブスムル」(上記の文章では Busummuru となっていますが、これまでの報道などでは「Busumuru」ないし「Busumro」)です。上の「Busummuruhene」とブスムルの末尾に「-hene」を付ける表記は初めて見ましたが、これは王や首長の称号を表しており、とりあえず「ブスムル首長」としておきました。
 そして、上の文章が正しいとすると、黄金の剣「ブスムル」は女が見ることは許されないものだということになり、だから「ブスムル」の称号を受けているアナン閣下の遺体を女がいる場で公開することはできないのだ、という二歩くらい跳躍がある理論が展開されているのだと思います。
 死後に称号をもらったならともかく、2002年にもらってそれからずっとアナン閣下は女と会っていないわけでもあるまいし……とを指摘するのは簡単ですが、しかしアシャンティにおける死者というものがどういう扱いを受けるものかは知らない我々には、正否は判断できないわけです。例えば、花の名前を付けてもらったら死後には花と同じに扱われる場所が地球のどこかにあったりしてもおかしくはないですし。

 ……とやや強引に受け入れてみたものの、アシャンティ王の戴冠式で「ブスムル」は使用されるわけで、戴冠式には女はこれまで来ていないのか?、という疑問も生じます。
 また、「ブスムル」と同じとして扱われるということは、牛の血で汚してはならないことを意味し、つまり棺を運んだ人たちはしばらく前から牛肉を食べていない、ということになります。

 このようにアナン閣下は(?)妙な謎を残してこの世を去るわけですが、しかし、アシャンティ王国のほうでまた別の伝統的葬礼がおこなわれるかもしれないという話もあります。そこで堂々と遺体が公開されでもしたら、「ブスムル説」は完全に破綻します。