チリ公式訪問:ノルウェー王ハーラル5世陛下夫妻が、チリ大統領セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ閣下夫妻と会見(2019年3月)大統領夫妻を騎士に叙任

 2019年3月27日、チリ共和国公式訪問中のノルウェー王ハーラル5世陛下(Harald V of Norway : His Majesty The King)とノルウェー王妃ソニア陛下(Queen Sonja of Norway: Her Majesty The Queen)は、チリ共和国大統領セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ閣下(His Excellency Mr Sebastián Piñera Echenique)夫妻と会見しました。

 国家元首同士の会見ではよくある相互の勲章授与がおこなわれ、ハーラル5世陛下は大統領を聖オーラヴ騎士団の、大統領夫人(ファースト・レディ)のセシリア・モレール・モンテスCecilia Morel Montes)を王立ノルウェー・メリット騎士団の、それぞれグランド・クロス(大十字)に叙したようです。

※ちなみに聖オーラヴ騎士団は、日本の皇室では天皇(明仁)陛下が大十字頸飾、皇后(美智子)陛下・皇太子殿下(徳仁親王)殿下・皇太子妃(雅子)殿下・三笠宮家の寬仁親王妃【寛仁親王妃】(信子)殿下が大十字となっており、退位・即位後に皇嗣・皇嗣妃となる秋篠宮・同妃両殿下が(なんらかのタイミングで)叙されると大十字以上の人数が(王族以外にも叙される)ノルウェー本国以外では二番目に多いスウェーデン王室と並ぶ七人になる可能性があります。ただし、ノルウェー王の日本公式訪問か、両殿下のノルウェー公式訪問でもなければ叙されるタイミングがありませんが。

 

CGGERM_Oficialさんのツイート: "#Ahora ingresando a Plaza de la Ciudadanía las Majestades Rey Harald V y Reina Sonja de Noruega escoltados por el Regimiento Escolta Presidencial N°1 "Granaderos" en el marco de una #VisitaDeEstado a nuestro país. @Ejercito_Chile @mindefchile @NoruegaEnChile @Minrel_Chile… https://t.co/GXQ3e4agPS"

 

Videos Diario Financiero:
Ahora en DF: Piñera recibe en La Moneda a los reyes de Noruega – YouTube

 

 (ノルウェー語:ノルウェー王室公式サイト)Statsbesøk til Chile – kongehuset.no
 (ノルウェー語:ノルウェー王室公式サイト)Chile 2019 – kongehuset.no

 (スペイン語:チリ大統領府公式サイト)Presidente Piñera y Primera Dama reciben a reyes de Noruega: “Tenemos un cariño, una preocupación y un compromiso muy especial que compartimos por el medio ambiente y por la salud de nuestros océanos” – Prensa Presidencia
 (スペイン語:チリ政府公式サイト)Gob.cl: Article: Presidente Piñera Y Primera Dama Reciben A Reyes De Noruega: “Tenemos Un Cariño, Una Preocupación Y Un Compromiso Muy Especial Que Compartimos Por El Medio Ambiente Y Por La Salud De Nuestros Océanos”

 

Prensa Presidencia de Chileさんのツイート: "AHORA – El Pdte @sebastianpinera y la Primera Dama @ceciliamorel reciben en visita de Estado a los Reyes de #Noruega @Kronprinsparet… https://t.co/dmEdvciixq"

 

Prensa Presidencia de Chileさんのツイート: "El Pdte @sebastianpinera y la PD @ceciliamorel recibieron hoy a los reyes de #Noruega. Abordaron la protección de los océanos, el cambio climático, energías renovables e inversiones: "Tenemos un compromiso por el medio ambiente y nuestros océanos". Más: https://t.co/37fJrQvjN8… https://t.co/swhbrG7LxO"

 

ノルウェー王ハーラル5世陛下夫妻のチリ公式訪問始まる(2019年3月)

 2019年3月26日、ノルウェー王ハーラル5世陛下(Harald V of Norway : His Majesty The King)とノルウェー王妃ソニア陛下(Queen Sonja of Norway: Her Majesty The Queen)のチリ共和国公式訪問が始まりました。

 ノルウェー王国とチリ共和国の外交関係樹立100周年とのことです。

 チリ共和国外務大臣ロベルト・アンプエロ・エスピノサ博士閣下(Dr Roberto Ampuero Espinoza)が出迎えた模様。

 

Videos Diario Financiero:
Ahora en DF: Reyes de Noruega llegan a Chile para celebrar 100 años de relaciones diplomáticas – YouTube

 

 (スペイン語:チリ外務省公式サイト)Ministerio de Relaciones Exteriores de Chile – Canciller Ampuero recibe a Reyes de Noruega en inicio de visita de Estado

Cancillería Chile 🇨🇱さんのツイート: "El Canciller @robertoampuero recibe a los reyes de Noruega, Rey Harald V y Reina Sonja, quienes realizan una visita de Estado a Chile que se enmarca en la celebración de los 100 años de relaciones diplomáticas entre ambos países.… https://t.co/uWR4sNbevY"

 

Roberto Ampueroさんのツイート: "Bienvenidos, Rey Harald V y Reina Sonja de Noruega, a quienes acabo de recibir en el aeropuerto para dar comienzo a su visita de Estado. Una invitación del Presidente @sebastianpinera en la que celebraremos los 100 años de relaciones diplomáticas.… https://t.co/2WDL8ypnGC"

 

Kongehuset – Kongen og Dronningen har ankommet Chiles… | Facebook

 

Det Norske Kongehusetさん(@detnorskekongehus) • Instagram写真と動画

 

 チリ公式訪問:ノルウェー王ハーラル5世陛下夫妻が、チリ大統領セバスティアン・ピニェラ・エチェニケ閣下夫妻と会見(2019年3月)大統領夫妻を騎士に叙任
 チリ公式訪問:ノルウェー王ハーラル5世陛下が、チリ独立の英雄ベルナルド・オイギンス像に花輪を献花など(2019年3月)

 

神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世崩御500周年イベント:オーストリアのヴェルスをハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が訪問。オーストリア自由党【FPÖ】の市長「我々には多くの意見の違いがあるが、オーストリア帝室なしでは観光に悪影響が出る」(2019年3月)

 オーストリアのヴェルスは、1519年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世が崩御した地ですが、このほどヴェルス市では500周年イベントがおこなわれたようです(3月27日最終日?)。

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、同地を訪問。
 オーストリアで禁じられている「von(フォン)」を公式サイト(ホームページ)で付けて「カール・フォン・ハプスブルク」と名乗っている件で、訴えられて、有罪になってその後どうなったのか(上訴中なのかなんなのか)よくわからないのですが、その件に関してメディアの質問が集中した模様(「何回も聞かれてうんざりしているとは思いますが……」「そんなことはないよ」みたいなやり取りも)。
 結局、なにがどうなったのかよくわからないのでその件はここではスルーします(下にいくつかドイツ語の記事をリンクしておくので読める人はどうぞ)。

 一方、今回500周年イベントでは、オーストリア自由党【FPÖ】の市長からの要請もあったらしい同市への訪問で、下記記事からは「オーストリア自由党とは意見が違うのでは?」と問われ、同党のポピュリズムというか最大の対立点である欧州懐疑主義について触れています。
 それに対し市長は、「我々に多くの違いがあるのは事実だ。しかし我々は変わった。オーストリアの伝統が今や前面に出ている。オーストリア帝室なしでは観光に悪影響が出る」となんともいえない現実的なコメントをしています。こういう部分が勢力伸長の原因?

 (ドイツ語)Karl Habsburg und das "von"-Verbot: "Es gibt unendlich wichtigere Dinge" | Nachrichten.at

 

 「フォン」の件の裁判に関する記事をいくつかリンクしておきます(タイトルがそのまんまのものもありますが)。

 (ドイツ語)"Von"-Homepage: Habsburg will Verurteilung bekämpfen « DiePresse.com
 (ドイツ語)Adelsaufhebungsgesetz | Kaiserenkel Karl Habsburg beruft gegen Verurteilung
 (ドイツ語)"von" – Einserkastl Hans Rauscher – derStandard.at › Meinung

 

 ほか、その件に加え、オーストリア皇帝カール1世陛下など、父母、祖父などを含む歴史などに関する話もあるインタビュー記事(内容自体はさほど目新しくない気がしますが……)。

 (ドイツ語)Enkel von Karl I. über 1918: „Das war eine Zäsur“

 

 複数の記事からご本人の意見というかコメントというか:
 「私のパスポートはカール・ハプスブルク=ロートリンゲンだ。国際的な活動(NGOなど)でカール・フォン・ハプスブルクと名乗っている」
 「父が“オットー・フォン・ハプスブルク”として知られていたので、これはブランドのようなものだ」
 「ワールドワイドウェブはオーストリアンウェブではない」
 「“フォン”の禁止は時代遅れの法によるものだ」(100年前の人が聞いたらずっこけそうですが)
 「最初に言えるのは、この件を楽しんでいるということだよ」
 「無限と言えるほどもっと重要な事項がこの世にある」

 

ジョージア王女【グルジア王女】アナ殿下が父でグルジンスキー系当主のヌグザル殿下と共に、元夫で対立するムフラニ系当主のダヴィト殿下を「王室の代表者を勝手に名乗るのをやめよ」と提訴(2019年3月)ダヴィト殿下がエリザベス2世陛下に授与した勲章(鳩山(元)総理も授与されているとの噂あり)が一定金額寄付すれば誰でも入手できる説や、ダヴィト殿下側が弁護士がヌグザル殿下を「ジョージア正教会【グルジア正教会】によるDNA検査の結果バグラチオン王朝の一員でないとわかった」(検査機関は否定)とするなど泥沼総決算の予感

 ジョージア王室【グルジア王室】グルジンスキー系統のジョージア王女アナ殿下(Her Royal Highness Princes Anna of Georgia : アナ・バグラチオニ=グルジンスキー公女 : Princess Anna Bagrationi-Gruzinsky)と父で王室当主のジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinskyヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-GruzinskiBatonishviliTsarevich)は、アナ殿下の元夫で、対立しているムフラニ系ジョージア王室当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneliダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)を提訴した模様です。

 

 (英語)Georgian ‘royal divorcees’ face-off in court over right to the throne

 

 二人は王朝の統合のために結婚し、一子・ジョージア王子ギオルギ殿下(His Royal Highness Prince Giorgi of Georgia : ギオルギ・バグラチオン・バグラチオニ・ムフラン・バトニシュヴィリ王子 : Prince Giorgi Bagration Bagrationi Mukhran Batonishviliギオルギ・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Giorgi Bagrationi-Mukhraneliギオルギ・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Giorgi Bagration-Moukhransky)を儲けていますが、その後離婚しています。

 また、アナ殿下はその前の結婚により二女を儲けているとされます(追記:ヌグザル殿下系のサイトでは二女子とも王女となっています)。
 ヌグザル殿下は現在、当主は後継者を指名できるとしています。ムフラニ側が立場を譲らないならば、アナ殿下の後は、殿下の二人の娘のどちらか(なにせすでに王女にしているので)を後継者と指名するだろうことを示唆しています。

 

 今回の提訴は、長年の対立の末ではありますが、「ヌグザル殿下側の許可なしにダヴィト殿下が王室の代表者であるようなことをいっているのをやめるよう要求する」もののようです。

 

 記事で取り上げられている件のひとつは(前々から話の出ている)、ダヴィト殿下が英国女王エリザベス2世陛下に授与(グロスター公爵リチャード王子殿下夫妻が代理で受け取ったもの)したジョージア鷲騎士団のグランド・カラーが、約3000ポンド(=約44万円)の寄付をすれば誰にでも手に入る疑惑です。

 なお、記事とは関係なく、また日本の鳩山由紀夫(元)総理など政治家が同騎士団の叙任を受けているという話もあります(階級や、買ったのか無料で貰ったのかなどまったくわかりません)。

 

 さらに、ダヴィト殿下側弁護士が、「ジョージア正教会【グルジア正教会】がおこなったDNA検査」によって、ヌグザル殿下らはバグラチオン王朝の一員でない(男系でない)ことが証明されたという主張をしているようですが、これに対し、検査機関がこれを否定(そもそもその検査機関は教会と関係ないとのコメント)。
 DNAによる否定をしてくるというのは、王室関連では一番のタブーですが、提訴直後でこの状況では、どこまで泥沼化するのかわかったものではありません。

 

 はたして、キリスト教/東方正教会/ジョージア正教会【グルジア正教会】の首座/全ジョージアのカトリコス=総主教イリア2世聖下(イリヤ2世 : His Holiness Catholicos-Patriarch Ilia II of All Georgia)が夢見る王政復古はこれで潰えてしまうのか。聖下の健康状態を含めて予断を許さない状況となってきました。

 

追記:
 上記以外にも、ダヴィト殿下によるアナ殿下への暴力疑惑(DV疑惑)など、ダヴィト殿下の個人的な信頼感の失墜は避けられない状況です(追記:ダヴィト殿下はジョージアを出国したようです)。

 ムフラニ系男系男子による王政復古は、不可能となった感があり、ギオルギ殿下の成人を待たずして、もはや大部分の人々の熱は冷めてしまっています。

 しかしグルジンスキー系の主張通りに、いきなりの女子→女系可能(アナ殿下の長女イリナ・バグラチオニ=グルジンスキー嬢)による継承はバグラチオン王朝の復古とも受け止めにくいという前提もあります。

 東方正教会自体が、コンスタンティノープルのいい加減な行動により教会分裂に突入しており、王政復古を支援するどころではなくなっています。ジョージア正教会もイリア2世聖下を最後に王政復古に積極的な首座を迎えることはないでしょう。

 以上のことから、ジョージア王政復古の可能性は潰えたのではないかと判断していいでしょう。

 とはいえ、王政復古がなかろうと、王室は一定の権威を持つものであり、その王室当主としての役割は将来的に誰が担うことになるのか。
 ダヴィト殿下がジョージア国内に戻らないとするならば、グルジンスキー系統が正統な王室とされていくでしょう。ヌグザル殿下、アナ殿下の次は、アナ殿下の一回目の結婚の第一子・長女のイリナ・バグラチオニ=グルジンスキー嬢、第二子・次女のマリアム・バグラチオニ=グルジンスキー嬢、二回目の結婚で長男のギオルギ殿下の誰かということになりますが、イリナ嬢もまだ未成年であり、本人がどの程度興味を持っているかということすらわかりません。

離婚(2018年):英国のダヴィーナ・ルイス令夫人とゲイリー・ルイス氏が2018年に離婚していた模様(2019年3月)ダヴィーナ・ルイス令夫人は英国王位継承順位第30位

 英国のダヴィーナ・ルイス令夫人(Lady Davina Lewisダヴィーナ・ウィンザー令嬢 : Lady Davina Windsor)とゲイリー・ルイスGary Lewis)が2018年に離婚していた模様です。

 二人は2004年に結婚。

 

 (英語)Royal divorce: surprise as news emerges of British royal split | HELLO!
 (英語)EDEN CONFIDENTIAL: Lady Davina Windsor’s 14-year marriage to Maori sheep-shearer husband ends | Daily Mail Online

 

HELLO!さんのツイート: "Buckingham Palace confirm divorce of Lady Davina Windsor and Gary Lewis after 14 years of marriage: https://t.co/AVkOQZLBQV… https://t.co/xY4P5xhPgT"

 

 ダヴィーナ・ルイス令夫人は、グロスター公爵リチャード王子殿下夫妻の長女です。
 現在の英国王位継承順位は第30位とみられます。