ベルギー王フィリップ陛下夫妻が9月6日までの公務を中止・延期(2021年9月)名前は非公表ながら王室内で新型コロナウイルス感染が確認された方がいる模様

 ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)とベルギー王妃マティルド陛下(Queen Mathilde of Belgium : Her Majesty The Queen of the Belgians)が、2021年9月2日~9月6日の公務の中止・延期を発表しています。

 名前は非公表ながら、王室内で、新型コロナウイルスへの感染が確認された方がいるようです。

 

 (オランダ語:ベルギー王室 公式サイト)Covid-19 | De Belgische Monarchie

2 september 2021 tot 6 september 2021
Naar aanleiding van een bevestigd Covid-19-geval binnen de Koninklijke Familie hebben Hunne Majesteiten de Koning en de Koningin besloten om uit voorzorg hun contacten in de komende dagen te beperken, in overeenstemming met de geldende gezondheidsvoorschriften. De activiteiten op de agenda van de Koning en de Koningin deze week en volgende week maandag worden daarom uitgesteld of afgelast.

宗教婚予定?(2021年9月12日?):ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下夫妻がロシア正教会の宗教婚をパリでおこなう予定との情報

注意)まだ本当のことかわかりません。

追記(2021年9月8日):
 ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下自身から発出されたというプレスリリースが出ているようです(どこか信頼できる場所が掲載したらリンクします)。

 それによりますと。下記の宗教婚の情報通りで、気になる点として自身への敬称に(His Imperial Highness)を使用しています。
追記:ロシア帝室の Prince は、大公:Grand Duke よりも皇帝からの親等が遠い人物の称号であり、敬称はモナコやリヒテンシュタインと同じく Serene Highness です(その後、 Highness が使用されているケースはあります)。よって、ロシア帝室の一員として Prince を称するとしても、 Imperial Highness の使用は変な話であり、日本語に訳す場合も面倒になります(Serene Highness であれば 公子 などの下格の称号に訳しておくほかありませんが、 Imperial Highness であれば 皇子 と訳すのが適切になるでしょう。しかしそもそもの Prince という称号には変更がおこっていません。これは Prince を訳し分けようとすることに限界というか無理があることによります)。

 また、前日の夕食会にフランス共和国駐箚ロシア連邦特命全権大使アレクセイ・メシュコフ閣下(Aleksey【Alexey】 Meshkov)が参列予定と記載されています。

関連:
 二つの結婚式を前に、ロシア帝室ロマノフ家の争いは終わっていないと思わされる記事(2021年9月)

 

 ロシアの君主政支持者のサイト「The Russian Legitimist」が記事にしているところによりますと、フランス共和国パリのキリスト教/東方正教会/ロシア正教会関係者から、ロシア帝室ロマノフ家の貴賤結婚の男系男子ロスティスラフ・ロスティスラヴォヴィチ・ロマノフ公子殿下(His Highness Prince Rostislav Rostislavovich Romanov【Romanoff】)が、パリの聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂で宗教婚を予定しているとの情報が入ったとのことです。

※同記事では夫妻の結婚日を2020年10月としていますが、最も早く情報として出たのが2019年10月です。今回の記事が不正確なだけかもしれませんが、夫妻の結婚の情報に関して疑義を持っている人もいます。たださすがに宗教婚をおこなうのに民事婚はおこなわないということはないでしょう。
追記(2021年9月8日):
 上記の公式のプレスリリースで2019年10月と出ています。

 同サイト「The Russian Legitimist」は、マリヤ女大公殿下とその子息ゲオルギー大公殿下をただ二人の帝室構成員として支持するところです。ロスティスラフ・ロマノフをロマノフ家の男系男子としてはいるものの、貴賤結婚の子孫であり、帝室のメンバーではなく、ロシア帝位継承権を持っているとはしていません。
 今回の情報に「もし情報が正しいなら祝意を送りたい」としていますが、おそらくは当惑していることでしょう。
 というのも、ゲオルギー大公殿下とレベッカ・ベッタリーニ嬢の民事婚が9月24日におこなわれる予定となっており、続いて10月1日に宗教婚がおこなわれる予定となっています。その直前に別のロマノフ家関連の人物が宗教婚をおこなうという事態だからです。

 なお、記事中では言及はありませんが、パリの聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、正確にはロシア正教会の管轄権下で自治的な権限を行使する「西欧ロシア正教会大主教区」の聖堂です。
 同大主教区は、2018年までコンスタンティノープルの管轄権下にあり、反ロシア正教会モスクワ総主教庁の人々も含んでいましたが、同年コンスタンティノープルから一方的に廃止を通告され、親ロシア正教会およびコンスタンティノープルに反発した人々を中心に2019年にロシア正教会の管轄権下に移りました(他の道を選んだ人々もいます)。
 同大主教区は英国にも管轄区域があり(そのある程度の部分は離脱してしまいましたが)、ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下夫妻が英国在住であることも今回の件に関係しているのでしょう。

※繰り返しますが、宗教婚の話が本当であればです。

 

 (英語)Rostislav and Foteini Romanoff, relatives of the Imperial House, to celebrate Orthodox Ceremony in Paris — The Russian Legitimist

Sources close to the Russian Orthodox Church in Paris have informed us that Rostislav Romanoff, whose grandfather was a member of the Russian Imperial House, is to marry the former Foteini Georgeante in an Orthodox ceremony at the St. Alexander Nevsky Cathedral in Paris on September 12. If this report is accurate, The Russian Legitimist sends the newlyweds its best wishes on their religious marriage. The couple’s civil wedding occurred in October 2020 in the United Kingdom.

 

関連(?):
 英国在住のロスティスラフ・ロマノフ公子殿下が所有する家への道路を舗装しようとしたところ、近隣の農場主(牧場主?)から「うちの所有地を含んでいる」「村一番の嫌われ者」「環境破壊者」「ロシアへ帰れ」などと妨害され訴訟とのこと(2019年9月)

訃報(2021年8月29日?30日?):アンリ・デュデケム・ダコ伯爵が薨去(1933~2021)ベルギー王妃マティルド陛下の伯父

 2021年8月29日~30日の間に、アンリ・デュデケム・ダコ伯爵(Count Henri d’Udekem d’Acoz)が薨去した模様です。
 1933年11月27日生まれの87歳。

 同家はもともと政治方面の家系で、故・伯爵も市議会議員や市長を務めていたようです。

 故・伯爵はシャルル・デュデケム・ダコ男爵の長男で、父の生前に男爵の称号を許されていたという話もありますが詳細は不明。
 姪の現・ベルギー王妃マティルド陛下と現・ベルギー王フィリップ陛下が結婚したことにより、弟二人と共に伯爵に叙されています。もともとの男爵は同家の当主(相当の人物:最年長系統の男系男子)が帯びるものでしたが、伯爵号に関しては男系子孫全員に継承されます。
 伯爵に叙された年は2000年としているものがありますが、ドキュメントを見ると当時のベルギー王アルベール2世陛下による1999年11月8日付の勅令で同年12月4日から効力を発するとしています。

 

 (オランダ語)Graaf Henri d'Udekem d'Acoz, de oom van koningin Mathilde, is overleden | VRT NWS: nieuws
 (オランダ語)Graaf 'nonkel' Henri d'Udekem d'Acoz overleden | De Tijd
 (オランダ語)Henri d’Udekem d’Acoz (88), oud-burgemeester en oom van koni… (Poperinge) – Het Nieuwsblad

 

Nieuwsblad.beさんはTwitterを使っています 「Henri d’Udekem d’Acoz (88), oud-burgemeester en oom van koningin Mathilde, overleden https://t.co/4rjOKvKo0v」 / Twitter

 

Nieuwsblad.beさんはTwitterを使っています 「PORTRET. Nonkel Henri is overleden, de man die de familie van koningin Mathilde de bijnaam d’Udekem d’Ambras bezorgde https://t.co/7178w42Efo」 / Twitter

葬儀(2021年8月28日):リヒテンシュタイン公妃マリー殿下の葬儀(国葬)。前スペイン王妃、元オーストリア大統領、元スイス大統領らが参列

 2021年8月28日、リヒテンシュタイン公国では、8月21日に薨去したリヒテンシュタイン公妃マリー殿下(Marie : Her Serene Highness The Princess of Liechtenstein : キンスキー・フォン・ヴヒニッツ・ウント・テッタウ伯爵女マリー : Countess Marie Kinsky of Wchinitz and Tettau)の葬儀(国葬)がおこなわれました。

※参列者後述

 

ライブ映像(2時間8分ほど)/
Vaterland TV:
Trauergottesdienst für Fürstin Marie – YouTube

 

 (ドイツ語)Verstorbene Fürstin Marie in Vaduzer Kathedrale aufgebahrt – Liechtenstein – Liechtensteiner Volksblatt, die Tageszeitung für Liechtenstein
 (ドイツ語)Fürstin Marie mit allen Ehren und Würden beigesetzt – Liechtenstein – Liechtensteiner Volksblatt, die Tageszeitung für Liechtenstein
 (写真:174枚)Liechtensteiner Vaterland – Fotogalerien – Vaterland online

 

参列者(後で追記します):
 キリスト教/ローマ・カトリック教会/ファドーツ大司教

リヒテンシュタイン公室/
 リヒテンシュタイン公ハンス=アダム2世殿下(Hans-Adam II : His Serene Highness The Prince of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公国国家元首代行のリヒテンシュタイン公世子アロイス殿下(アロイス皇太子アロイス摂政Alois : His Serene Highness The Hereditary Prince of Liechtenstein : His Serene Highness The Prince Regent of Liechtenstein)とリヒテンシュタイン公世子妃ゾフィー殿下(Sophie : Her Royal Highness The Hereditary Princess of Liechtenstein, Countess of Rietberg : バイエルン王女、バイエルン公女 : Her Royal Highness Duchess Sophie in Bavaria, Princess of Bavaria)
  リヒテンシュタイン公子ヨーゼフ・ヴェンツェル殿下(His Serene Highness Prince Joseph Wenzel of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公女マリー=カロリーネ殿下(Her Serene Highness Princess Marie-Caroline of Liechtenstein)  
  リヒテンシュタイン公子ゲオルク殿下(His Serene Highness Prince Georg of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公子ニコラウス殿下(His Serene Highness Prince Nikolaus of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公子マクシミリアン殿下(His Serene Highness Prince Maximilian of Liechtenstein)とリヒテンシュタイン公子妃アンゲラ殿下(Her Serene Highness Princess Angela of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公子アルフォンス殿下(His Serene Highness Prince Alfons of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公子コンスタンティン殿下(His Serene Highness Prince Constantin of Liechtenstein)とリヒテンシュタイン公子妃マリア殿下(Her Serene Highness Princess Maria of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公子モーリッツ殿下(His Serene Highness Prince Moritz of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公女ゲオルギーナ殿下(Her Serene Highness Princess Georgina of Liechtenstein)  
  リヒテンシュタイン公子ベネディクト殿下(His Serene Highness Prince Benedikt of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公女タチアナ殿下(Her Serene Highness Princess Tatjana of Liechtenstein)と夫のフィリップ・フォン・ラートトルフPhilipp von Lattorff

 リヒテンシュタイン公女マリア・ピア殿下(Her Serene Highness Princess Maria Pia of Liechtenstein : マリア・ピア・コートバウアーMaria Pia Kothbauer

 ユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】/リヒテンシュタイン公女バルバラ殿下(Her Royal Highness Princess Barbara of Yugoslavia / Serbia)

 リヒテンシュタイン公子シュテファン殿下(His Serene Highness Prince Stefan of Liechtenstein)

スペイン王室/
 前スペイン王妃ソフィア陛下(Her Majesty Queen Sofía of Spain)

モナコ公室(兼・旧ハノーファー王室)/
 ハノーファー公妃/モナコ公女カロリーヌ殿下(Princess Caroline of Monaco : Her Royal Highness The Princess of Hanover)

ルクセンブルク大公室/
 ルクセンブルク大公子ギヨーム殿下(His Royal Highness Prince Guillaume of Luxembourg)と大公子妃シビラ殿下(Her Royal Highness Princess Sibilla of Luxembourg):

(旧)バイエルン王室/
 バイエルン王室当主/ヴィッテルスバッハ家当主のバイエルン公フランツ殿下(Franz : His Royal Highness The Duke of Bavaria : フランツ・ヘルツォーク・フォン・バイエルンFranz Herzog von Bayern : ジャコバイトのイングランド王・スコットランド王・フランス王・アイルランド王フランシス2世陛下 : His Majesty King Francis II of England, Scotland, France and Ireland)
 バイエルン公(in)マックス・エマヌエル殿下(His Royal Highness Duke Max Emanuel in Bavaria, Prince of Bavaria)とバイエルン公妃(in)エリザベート殿下(Her Royal Highness Duchess Elizabeth in Bavaria, Princess of Bavaria)

(旧)オーストリア帝室(ハプスブルク家)/

(旧)ヴュルテンベルク王室/
 ヴュルテンベルク公子妃マリー・カロリネ殿下(バイエルン公女 : バイエルン王女 : Her Royal Highness Duchess Marie Caroline of Württemberg, Duchess in Bavaria, Princess of Bavaria)

オルレアンス=ボルボン家(オルレアンス=ガリエラ家)/
 アルバロ・ハイメ・デ・オルレアンス=ボルボン氏(Álvaro Jaime de Orleans-Borbón)と娘のエウラリア・デ・オルレアンス=ボルボン嬢(Eulalia de Orleans-Borbón

ケーニッヒセック=アウレンドルフ家/
 ケーニッヒセック=アウレンドルフ伯世子フィリップ殿下(Philipp : His Illustrious Highness The Hereditary Count of Königsegg-Aulendorf : フィリップ・エルプグラーフ・ツー・ケーニッヒセック=アウレンドルフPhilipp Erbraf zu Königsegg-Aulendorf

その他/
 アラン・ベルセ(元スイス連邦大統領 : Alain Berset
 ハインツ・フィッシャー(元オーストリア共和国大統領Heinz Fischer)夫妻

訃報(2021年8月18日):アルテンブルク公子フランツ・ヨーゼフ、薨去(1941~2021)トスカナ大公室系ハプスブルク家の貴賤結婚の子供

 2021年8月18日、陶芸家・彫刻家のアルテンブルク公子フランツ・ヨーゼフ(Prince Franz Josef of Altenburg : フランツ・ヨーゼフ・プリンツ・フォン・アルテンブルクFranz Josef Prinz von Altenburgフランツ・ヨーゼフ・アルテンブルクFranz Josef Altenburg)が薨去したと報道されています。
 1941年3月15日生まれの80歳。

 トスカナ大公室系ハプスブルク=ロートリンゲン家の貴賤結婚の子供です。
 少し前にオーストリア共和国功績勲章のどれかを授賞していたようです。

 なお、ハプスブルク家は、2000年代の前半に過去に貴賤結婚とした多くの系統を承認しなおすということをしています。当主のカール大公殿下はそれらの方々に対し、他の一族と同じように書簡では大公(エルツヘルツォーク)などと呼び掛けているとの情報もあります。
 今回薨去したアルテンブルク公子フランツ・ヨーゼフは、称号も法律上の名前(姓)も、ハプスブルクやオーストリアから離れてはいますが、それは別にオーストリア帝室にとってはどうでもいいことなので、(薨去したご本人の認識がどうかはともかくとして)オーストリア大公として承認しなおされていた可能性があります。

 

 (ドイツ語)Keramikkünstler Franz Josef Altenburg gestorben | kurier.at
 (ドイツ語)Keramiker Franz Josef Altenburg gestorben
 (ドイツ語)Bildhauer Franz Josef Altenburg gestorben – ooe.ORF.at