タイ国王ワチラロンコン陛下【ラーマ10世】夫妻が、新型コロナウィルス感染症【COVID-19】軽症(2022年12月)

 2022年12月17日(土曜日)、タイ王国王室は、マハ-・ワチラロンコン・プラワチラクラーオチャオユーフア国王陛下(ラーマ10世王 : His Majesty King Maha Vajiralongkorn Phra Vajiraklaochaoyuhua, The King of Kingdom of Thailand : King Rama X)とスティダー王妃陛下(Suthida : Her Majesty The Queen)が、新型コロナウィルス感染症【COVID-19】に感染し、軽症であると発表しました。

 

 (英語)Their Majesties test positive for Covid-19

※写真は金曜日のものです。
Bangkok PostさんはTwitterを使っています: 「Their Majesties the King and Queen have been infected with Covid-19 with mild symptoms, the Royal Household Bureau announced on Saturday. #BangkokPost #Thailand #King https://t.co/QIUWtrtzv8」 / Twitter

 

 国王夫妻は、ジャーナリストのアンドルー・マクグレゴール・マーシャル氏(Andrew MacGregor Marshall)が報じているところによるとすでに死亡(12月15日木曜日)している可能性が高い、ラーチャサリニーシリパット女公パッチャラキッティヤパー王女殿下(Her Royal Highness Princess Bajrakitiyabha, The Princess Rajasarini Siribajra)を見舞うために軍用ヘリコプターを使うなど長距離を移動して様々な人物と会見しているでしょう。他の王室メンバーと会っている可能性も高いと思われます。

関連:
 【更新中】タイ王国のパッチャラキッティヤパー王女殿下(44歳)が心臓発作で入院(2022年12月)意識が戻る可能性は低いとの見方

 

 (英語)King and Queen test positive for Covid-19 | Thaiger

 こちらの報道によると、国王夫妻と接触した人物(王族を含む)への検査や感染確認については何も発表されていないようです。

伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」で、仙台藩主伊達家第18代当主 伊達泰宗 氏らがすす払い(2022年12月)本殿修復工事のため、第2代藩主 伊達忠宗 霊廟「感仙殿」でおこなわれる

 2022年12月15日、宮城県仙台市青葉区にある伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」で、伊達宗家第34代当主/仙台藩主伊達家第18代当主伊達泰宗だて やすむね)氏らがすす払いをおこなったようです。
 ただ今年は、本殿が修復工事をおこなっているため、第2代藩主伊達忠宗霊廟の「感仙殿」にてすす払いがおこなわれたようです。

 

 仙台放送/ニュースセンター | 新年へ…瑞鳳殿ですす払い 1年の汚れを払い落とし「新しい気持ちで」〈仙台市〉

仙台放送ニュースチャンネル:
新年へ…瑞鳳殿ですす払い 1年の汚れを払い落とし「新しい気持ちで」〈仙台市〉 (22/12/15 19:02) – YouTube

今年は本殿が修復工事をしているため、仙台藩の2代藩主、伊達忠宗の霊廟「感仙殿」ですす払いが行われ、

伊達家18代当主 伊達泰宗さん
「コロナ禍のこともある様々な社会状況が変化している。その中で困難な生活をされている人もいる。そういった多くのものを、すすとともに払いながら、新しい気持ちで新年を迎えられたらという一心でご奉仕した」

 

 瑞鳳殿の境内ですす払い 伊達武将隊も参加|NHK 宮城のニュース

てれまさむねさんはTwitterを使っています: 「瑞鳳殿の境内ですす払い 伊達武将隊も参加 #宮城NEWSWEB https://t.co/9mVl0IR8jr」 / Twitter

 

 修繕中の瑞鳳殿に“門松”飾られる「松竹梅の飾り結びが特徴」 仙台 | tbcニュース│tbc東北放送 (1ページ)

ノルウェー王女マッタ・ルイーセ殿下が王室の公務より退く(2022年11月)婚約者をめぐる問題。なお、結婚後は婚約者も王室の一員になる模様

 2022年11月8日、ノルウェー王室は、ノルウェー王女マッタ・ルイーセ殿下(Her Highness Princess Märtha Louise of Norway)が王室の公務より退くことを発表しました。
 王女の称号などはそのままですが、後援している団体などとの関係は解除され、インスタグラム(Instagram)のアカウント名を除き商業活動に関連する場所で王女の称号を使用しないこととなっています(なお、新アカウントへリンクしているので、今後使用されないかもしれません)。

 今回の措置については長く話題に上がり、また内部で相談されており、その原因は、王女の婚約者、デュレク・ベレット氏(Durek Verrett)を巡る問題です。
 同氏は、(もともとの活動が極度にうさんくさかったことに加え)新型コロナウイルスに対抗する効果があると称するアイテムを販売するなどした結果、医療関係の組織が王女の後援を拒否するような事態に陥っていました。

 今回の発表によると、同氏と王女の結婚後、デュレク・ベレット氏は(称号などを得るわけではないものの)王室の一員となるようです(大丈夫かなあ……)。

 

 (英語:ノルウェー王室公式サイト)Princess Märtha Louise to relinquish her official duties – The Royal House of Norway
 (英語:ノルウェー王室公式サイト)The roles of Princess Märtha Louise and Durek Verrett moving forward – The Royal House of Norway

Kongehuset – Prinsesse Märtha Louise ønsker å bidra til et… | Facebook

 

※ euronews から。同じ内容の動画が(なぜか)二つ出ているので両方リンクしておきます。

euronews:
Norwegian princess gives up royal duties for 'shaman' fiance – YouTube

euronews:
Norwegian princess gives up royal duties for 'shaman' fiance – YouTube

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
“霊媒師”と婚約…ノルウェーの王女が「公務離脱」(2022年11月10日) – YouTube

 ベレット氏は自称・“霊媒師”で、AFP通信によりますと、自身のウェブサイトで、新型コロナに感染した際の回復に役立ったとする「メダル」を販売しているといいます。

オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

 (オランダ語)Peiling Ipsos: slechts 51 procent van Nederland steunt monarchie

 

 オランダでの王政継続を支持するのは 51% まで低下し、 18 歳~ 54 歳では 43% であると、オランダの公営放送 NOS が報じています。
 この世論調査は共和政支持者団体が、イプソス(Ipsos)という有名な調査会社に委託したものらしく、依頼元はともかくとしても数値は信頼できるでしょう。

 

 記事によれば今年(2022年)の春には支持は 58% であり、低下の原因はわかりませんが、調査元の共和政支持者団体は、調査日について、予算関連の日に近く、王室予算について意識された(ことがマイナスにつながった)のではないかという指摘をしています。
(つまり、特に問題が起きなければ、次の世論調査ではわずかに上がるのは確実だろうと思います)

 

 また(いまさら意図がよくわからない設問ですが)、君主の長子が自動的に次の君主となるという、継承法についての支持が、 51% だったものが 47% に低下しています。
 これについては「ではなにを望むのか」という回答がない限り判断しようがなく、また、誤差とみてもいいレベルではないかという気もします。
 個人的には気にしていません。

 

 一方、共和政への支持は 24% から 26% への増加にとどまっており、これも誤差の範囲でしょう。
 つまり 25% 程度の人は、「どちらでもない」類の回答をしていることになりますが、その具体的な表現はわかりません。
 (なお、高齢層でも共和制支持がわずかずつ高まってきているというのは近年指摘されています)

 もし共和政になった場合にどのような政体を取るかですが、
  32% が、特に意見はなし
  30% が、ドイツ連邦共和国のような儀礼的大統領
  20% が、大統領のいない共和国(スイス連邦のような、と書かれていますが、スイスにも大統領はいます。ただローテーション制の特殊なものであるのと、国家元首としての規定がありません。外交上、他国の国家元首と同等になる機会は多々ありますが)
  17% が、アメリカ合衆国のような実権を持った大統領
 と回答しています。

 

 オランダの王政支持は、かつては 90% 近くあり、2020年でも 75% 程度あったのですが、
 国民に厳しい新型コロナウイルス【COVID-19】対策を課す中、
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 という事件があったのが低下の主原因はないかと思われています。
 とはいえ、ゆるやかな長期的低下にあったことも事実ですし、 COVID-19 から現在のインフレまで社会が大きく揺らいでいるという事情もあるでしょう。

 

 継承法を男女の性別を問わない絶対長幼制にし、王室自体の人数を減らすことによって予算とスキャンダルを減らす、という方針は、ある程度は欧州の(モナコとリヒテンシュタインは除く)君主国にとっての共通方針になりつつあります(スペインは絶対長幼制ではありませんが)。

 しかし、これは成功の秘訣といえるほどのものでもありません。他にもう案がないという現実もあります。

 また、
 オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)
 という出来事がありました(世論調査はこれより前)。
 継嗣に対して、攻撃的な行動が(ソーシャルメディアを含め)継続的におこなわれており、同王女を守ることができていない状況です。

デンマーク女王マルグレーテ2世陛下が新型コロナウイルス感染検査で陽性(2022年9月)英国女王エリザベス2世陛下の国葬より帰国後

 2022年9月21日、デンマーク王室は、昨日(9月20日)にデンマーク女王マルグレーテ2世陛下(Margrethe II of Denmark : Her Majesty The Queen)が新型コロナウイルス感染検査で陽性の結果が出ていたことを公表しました。
 今週の女王陛下の公務は取りやめとなったようです。

 

 (英語:デンマーク王室 公式サイト)HM The Queen has tested positive for COVID-19

 

 マルグレーテ2世陛下は、一昨日(9月19日)に英国女王エリザベス2世陛下の国葬に参列しています。
 ウェストミンスター寺院の席配置では、陛下は外国王室区画の最前列左端でした。右には長男で継嗣のフレデリック皇太子殿下となっていましたが、皇太子殿下夫妻は金曜の夜の公務を代行するようなので、濃厚接触者とは判断されていないようです。

参考(ウェストミンスター寺院での位置):
 画像右端がマルグレーテ2世陛下、その隣がフレデリック殿下です。