スウェーデン王カール16世グスタフ陛下らが、ベルナドット王朝初代スウェーデン王カール14世ヨハンの出身地フランスのポーを訪問(2018年10月)

 2018年10月8日、
 スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)、
 スウェーデン王妃シルヴィア陛下(シルビア王妃 : Queen Silvia of Sweden : Her Majesty The Queen)、
 スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下(ヴェステルイェートランド女公爵 : Victoria : Her Royal Highness The Crown Princess of Sweden, Duchess of Västergötland)と夫のスウェーデン王子ダニエル殿下(ヴェステルイェートランド公爵 : His Royal Highness Prince Daniel of Sweden, Duke of Västergötland)
 らは、ベルナドット王朝初代スウェーデン王カール14世ヨハン陛下(Karl XIV Johan : ノルウェー王カール3世ヨハンジャン=バティスト・ジュール・ベルナドット)の出身地であるフランス共和国のポーを訪問しました。
 今年はカール14世ヨハンのスウェーデン王即位より200周年です。

 カール14世ヨハンの生家の地にあるベルナドット博物館の再オープン、ポー市長フランソワ・バイル閣下(François Bayrou)と会見、フランス王アンリ4世の誕生したポー城(Château de Pau)訪問、市民会館訪問、スウェーデン王オスカル2世陛下の植樹した地を訪問し同じく植樹、などがおこなわれたようです。

 

Kungahuset(スウェーデン王室公式チャンネル):
Kungaparet och Kronprinsessparet besökte Pau – YouTube

 

Sud Ouest Pauさんのツイート: "200 ans de dynastie Bernadotte. Le roi de #Suède Charles XVI Gustave vient célébrer son aïeul, le Palois Jean-Baptiste Bernadotte. En direct à #Pau en présence de la famille royale et de nombreux élus et journalistes. Un moment historique… https://t.co/Jplu73UTwd"

 

Suède en Franceさんのツイート: "Roi Carl XVI Gustaf à @Ville_Pau: «Nos pays sont liés dans de nombreux domaines. D’ailleurs, nous avons signé un accord sur l’innovation. Il y a un dialogue et des échanges permanents entre nos pays mais aussi une amitié profonde, qui durera des siècles encore!» @bayrou #B200… https://t.co/Bt18xr7GOZ"

 

Suède en Franceさんのツイート: "Bicentenaire Bernadotte : Roi Carl XVI Gustaf et François Bayrou terminent la plantation du chêne symbole de l’amitié et de l’histoire entre Pau et la Suède. Film : La République des Pyrénées @Ville_Pau @bayrou @AmbassadeurSE #B200… https://t.co/05ZyGHWB0a"

 

Suède en Franceさんのツイート: "Princesse héritière Victoria remercie @Ville_Pau pour le boutonnage du magnolia planté par Oscar Il en 1899. Il sera offert à la Princesse Estelle pour être planté au château ‘Haga’. #B200… https://t.co/qE5ErPp4za"

 

 (スウェーデン語:スウェーデン王室公式サイト)Kungaparet och Kronprin­sess­paret besökte Pau – Sveriges Kungahus

 (カール16世グスタフ陛下のスピーチ文章:スピーチ部分は英語:スウェーデン王室公式サイト)H.M. Konungens tal vid återinvigning av Bernadottemuseet, Pau, Frankrike, måndagen den 8 oktober 2018 – Sveriges Kungahus
 (カール16世グスタフ陛下のスピーチ文章:スピーチ部分は英語:スウェーデン王室公式サイト)H.M. Konungens tal i rådhuset vid besök till Pau, Frankrike, måndagen den 8 oktober 2018 – Sveriges Kungahus
 (ヴィクトリア皇太子殿下のスピーチ文章:スピーチ部分は英語:スウェーデン王室公式サイト)H.K.H. Kronprinsessans tal i Parc Beaumont i samband med besök till Pau, Frankrike, måndagen den 8 oktober 2018 – Sveriges Kungahus

 

 (写真一覧)画像と写真 | Getty Images

The royal family of Sweden, Prince Daniel of Sweden, Crown Princess… ニュース写真 | Getty Images
Embed from Getty Images

 

Suède en Franceさんのツイート: "Aujourd’hui, le couple royal et le couple princier sont à Pau pour célébrer les 200 ans de la dynastie Bernadotte sur le trône de Suède. Suivez ce lien vers @sudouest pour plus d’informations : https://t.co/pUCylj0SLI #B200 #Bernadotte… https://t.co/ZxIXLnonQh"

 

Suède en Franceさんのツイート: "Cérémonie d’inauguration du bicentenaire de la dynastie Bernadotte sur le trône de Suède : discours de François Bayrou, maire de @Ville_Pau. #B200… https://t.co/FZONBx9GcU"

 

Kungahuset – I dag besökte Kungen, Drottningen,… | Facebook

 

Kungahusetさん(@kungahuset) • Instagram写真と動画

 

インタビュー記事(ポルトガル語):フランス王室オルレアン派のアンジュー公妃/第11代カダヴァル女公爵ディアナ・アルヴァレス・ペレイラ・デ・メロ殿下へのインタビュー(2018年8月)

 ブラジルのメディア「Globo」が、ポルトガル貴族の第11代カダヴァル女公爵で、フランス王室オルレアン派のアンジュー公妃ディアナ・アルヴァレス・ペレイラ・デ・メロ殿下(Diana Álvares Pereira de Melo, 11th Duchess of Cadaval : Her Royal Highness The Duchess of Anjou)へインタビューをおこなったようです。

 

 (ポルトガル語)Duquesa e escritora Diana de Cadaval ensina como tradição e modernidade podem reinar juntas – Jornal O Globo

 

 かなりの長文ですが、内容は、夫のオルレアン公子シャルル=フィリップ殿下の話(最後のほうに一緒に旅行するとえらいめにばかり遭うという話が)や、居城であるカダヴァル宮殿や同家(カダヴァル家(名称がいまいちよくわかりませんが)はブラガンサ王朝分家)の歴史や、現在の妃殿下の活動などです。

 ディアナ妃殿下は、2001年の父の薨去に伴い、異母姉と爵位などの相続を争いましたが、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)の裁定によりカダヴァル公爵位を継承しています。

 

キリスト教/シリア正教会アンティオキア総主教イグナティウス・アフレム2世聖下が、ローマ教皇聖座駐箚レバノン共和国大使ファリード・エリアス・エル・ハーゼン閣下と会見(2018年8月)ハーゼン家公式サイトによると、同家はフランス王より“プリンス・オブ・ザ・マロナイツ”として言及されていたとのこと

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2018年8月22日、キリスト教/オリエント正教会/シリア正教会の首座/アンティオキア・東方全土総主教“モラン”・“モル”・“イグナティウス”・アフレム2世聖下(His Holiness Moran Mor Ignatius Aphrem II, the Patriarch of Antioch and All the East, the Supreme Head of the Universal Syriac Orthodox Church)は、レバノン共和国の総主教邸にて、ローマ教皇聖座駐箚レバノン共和国特命全権大使“シェイフ”・ファリード・エリアス・エル・ハーゼン閣下(His Excellency Cheikh Farid Elias el Khazen)と会見しました。

 

 (英語:シリア正教会アンティオキア総主教庁公式サイト)Meeting with Ambassador of Lebanon to Vatican | Syrian Orthodox Patriarchate of Antioch

قداسة سيدنا البطريرك يستقبل سعادة سفير… – His Holiness Patriarch Mor Ignatius Aphrem II | Facebook

 

 ハーゼン家は、カトリックに属するマロン派の有力家門で(総大司教を複数排出)、同家公式サイト(About Us – Khazen.org)によりますと、

frequently refered as “Prince of the Maronites” by the Kings of France.

 と、フランス王から(元はフランス語の文章で、たぶん英訳でしょうが)プリンス・オブ・ザ・マロナイツ(Prince of the Maronites)として言及されていたとのことです。
※“当主”(いるのかどうかわかりませんけど)がそうなのか、全員がそうなのか、わかりませんが、現在は使用されていないようです。

 

インタビュー記事(フランス語)など:正統派フランス王位継承者ルイ20世ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下、フランス王アンリ4世の彫像再設置200周年について(2018年7月)

 パリにあったフランス王アンリ4世Henry IV【Henri IV】)の彫像はフランス革命中に破壊されましたが、1818年にフランス王ルイ18世Louis XVIII)が再設置させています。
 2018年の今年はその200年にあたり、ささやかな(?)式典が催されたようで、正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス・ド・ブルボン殿下(Louis Alphonse de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウLuis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)の臨席があったようです。

 

 その際のインタビュー記事。
 (フランス語)L'hommage du prince Louis de Bourbon à Henri IV – Point de Vue

 

 また、殿下のスピーチ内容が、
 (フランス語:ブルボン家協会(?)公式サイト)IMB – La Mémoireのページの現在一番上からリンクされているPDFファイルに掲載されています:
 【PDF直接リンク:ブラウザによってはダウンロードになります】https://www.royaute.info/app/download/9734095/2018H4PN.pdf

 

アルゼンチンのClarín【クラリン】(スペイン語)が、アラウカニア・パタゴニア王国の二人の王位継承者など、現状に関する記事を掲載(2018年4月)

 アルゼンチン共和国の有力紙 Clarín【クラリン】 の公式サイトに、「Dos franceses se pelean por un "reino" mapuche」と題した、アラウカニア・パタゴニア王国の二人の王位継承者など、(ほんの少しだけ歴史と)現状に関する記事が掲載されているようです。

※正直、驚きました。

 

 (スペイン語)Dos franceses se pelean por un "reino" mapuche

 

 アラウカニア・パタゴニア王国というのは、オルリー=アントワーヌ1世アントワーヌ・ド・トゥナン)という人物が、アルゼンチンとチリのあたりに住んでいるマプチェ族の国家として建国したかった王国のことですが、その試みは失敗し(とはいえ実際の国家の設立としての要件は満たしていたんじゃないかとか、最近では当時のアルゼンチンとチリの政府によるマプチェ族弾圧の実態からの王国再評価などもあったり、といろいろ話題はあります)、現在でも活動している人々がいます(記事中にもあるように「構成員は白人がほとんど」などの問題が多数あったり、そもそも現在王室当主を称している人物たちがマプチェ族の言葉どころかアルゼンチンやチリのスペイン語もしゃべれなかったり、とそういうことはありますが)。

 今回のこの記事では、2018年3月24日の摂政会議においてフレデリック1世殿下(His Royal Highness Prince Frédéric I)が選出されたことと、その先代のアントワーヌ4世公殿下(His Royal Highness Prince Antoine IV : サン・ペドロ・デ・フエイウスコ公爵 : Duke of San Pedro de Hueyusco : ジャン=ミシェル・パラシリティ・ディ・パラJean-Michel Parasiliti di Para)の時代から対立公となっているアラウカニア・パタゴニア公スタニスラス1世【スタニスラス・パルビュレスコ】殿下(キディコ子爵 : His Royal Highness Stanislas I【Stanislas Parvulesco】, Prince of Araucania and Patagonia, Viscount of Quidico)を中心に添えつつ、現状などを述べるものです。が、背景知識がないとさっぱりわからないのでは……。
 なお、もう一人の対立者であり、“プリンス”などを称さないものの王室当主を称しているフランソワ・ドゥ・ラ・ガルド氏(François de La Gardeフィリップ・オルリーPhilippe Orllie)については言及がありません(支持者いなさそうだし……)。

 ちなみに記事写真、冒頭=一枚目の若い男性が、対立公のスタニスラス1世殿下(スペイン語なのでエスタニスラオ1世Estanislao I)、
 二枚目のメダルなどをかけているある程度高齢の男性が、選出されたフレデリック1世殿下(スペイン語なのでフェデリコ1世Federico I)、
 です。

 

追記:
 なお、フレデリック1世およびスタニスラス1世の二人ともフランス王ジャン2世の子孫を称しており、スタニスラス1世のほうは系譜の情報もあります。