ナイジェリア伝統的君主:オウォ王アジバデ・グバデゲシン・オグノイェ陛下が即位(2019年8月)ヨルバ系

 2019年8月23日に、ナイジェリア連邦共和国オンド州の伝統的君主の一人、オウォ王“オバ”・アジバデ・グバデゲシン・オグノイェ陛下(Oba Ajibade Gbadegesin Ogunoye, Olowo of Owo)が即位したようです。
 ヨルバ系君主の模様。
 第13代なのか第33代なのかよくわかりませんが、どちらも間違いかもしれません。
 先々代の王の子息のようです。
 1966年7月6日生まれの53歳。

 即位式には、予定として、オンド州知事のほか他の南西部の知事ら、そして副大統領イェミ・オシンバジョ閣下(Yemi Osinbajo)が参列とのことですが、実際に参列した写真などは確認できていません。

 

Ogunoye Installed As 33rd Olowo Of Owo | Sahara Reporters

Sahara ReportersさんはTwitterを使っています: 「Ogunoye Installed As 33rd Olowo Of Owo | Sahara Reporters The traditional rites, which was attended by hundreds of residents of the town and well-wishers. READ MORE: https://t.co/tuMquHQQjm https://t.co/g6niPKqkq2」 / Twitter

 

New Olowo of Owo installed today – The Sun Nigeria

The Sun NigeriaさんはTwitterを使っています: 「Ogunoye installed 13th Olowo of Owo – https://t.co/BAjvnQNHGZ https://t.co/DIr1MUWXgV」 / Twitter

 

New Olowo, Ogunoye installed – The Nation Newspaper

The Nation NigeriaさんはTwitterを使っています: 「New Olowo, Ogunoye installed https://t.co/M2dN7aR0Zo」 / Twitter

The traditional rites started very early… – The Nation Newspaper | Facebook

 

 (英語)I broke a jinx – Olowo-elect – Vanguard News

 上の記事は少し前のインタビュー記事です。

 本人による選出の経緯(例外的に平穏に選ばれ=ジンクスを破った、など)がありますが、王室による説明もあります。
 それによりますと、王室はエレウォクン(Elewokun Ruling House)と呼ばれ、二つの系統、アタンネイェス(Atanneyes)・オグノイェス(Ogunoyes)に分かれていて、さらに前者はオラグベギス(Olagbegis)とアジケス(Ajikes)から構成される、とのことです。
 今回即位した陛下の名前には、オグノイェが含まれるのでオグノイェス出身なのかと思えば、そうでないかのような質問をインタビュアーがしているので、少々疑問点もありますが、ただこの中でどこかが優先されるとか、ローテーション(確定的にせよなんとなくにせよ)があるとか、そういうことは述べられていません。

 

結婚式(2018年10月27日):ナイジェリア伝統的君主イグビデ王の一族の王子が二人の女性と同日に結婚

 2018年10月27日、ナイジェリア連邦共和国デルタ州のイグビデ王エドワード・オブケニ1世陛下(His Royal Majesty Edward Obukeni I, The Ovie Of Igbide)の一族のマンデー・オブケニ王子(Prince Monday Obukeni)が同日に二人の女性と結婚したようです。
 たまにあることのようです。

 

 (英語)Delta Prince set to marry two women same day » Within Nigeria
 (英語)Delta Prince wed two women together in a grand ceremony (photos) » Within Nigeria

The brides identified as Miss Ufuoma Ozoro and Miss Oghale Andrew look happy as they wed traditionally.

 

your village people…さんのツイート: "Delta Prince wed two women together in a grand ceremony (photos) https://t.co/164FCYQ824"

 

Within Nigeria – Delta Prince wed two women together in a… | Facebook

 

ナイジェリア伝統的君主:カッバ王ソロモン・デレ・オウォニイー陛下が即位(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国コギ州の伝統的君主のひとりとして、カッバ王“オバ”・ソロモン・デレ・オウォニイー陛下(オバロ・オティトレケ・オウェヨマデ1世 : His Royal Majesty Oba Solomon Dele Owoniyi, Obaro Otitoleke Oweyomade I, The Obaro of Kabba)が即位したようです。

 2016年に先代の王である“オバ”・マイケル・オロバヨ陛下(Oba Michael Olobayo)が崩御し、2018年7月に州政府より今回即位した新たな王が承認されていたようです。

 

 (英語)Oba Owoniyi enthroned as 44th Obaro of Kabba – Daily Trust

 

 ここもどうも迭立のような状況がうかがえる記述になっていますが……。

 

ナイジェリア伝統的君主:イログボ=エキティで怒れる人々が王とその家族を追放したとの報道。息子の王子がカルト教団を率いて問題行動を繰り返したあげく少年を殺害した疑い(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国エキティ州の伝統的君主のひとり、イログボ=エキティ王“オバ”・エドワード・アジャイー陛下(Oba Edward Ajayi, The Owa of Ilogbo-Ekiti)とその一家が、人々から追放されたとの報道がされています。

 (どれもだいたい同じ内容の)報道によりますと王の子息である、アデレイェ・アジャイー王子(Prince Adeleye Ajayi)が、カルト教団を率いて問題行動を多数起こしていたのに王は人々の訴えを受けてもなにひとつ行動せず、ついに王子らが少年を殺害した疑いが発生し、人々が怒って王とその家族を追放した、とのことです。
 殺害事件については警察が調査中。
 王は今のところ声明などは発表しておらず、携帯電話は電源が切られているそうです。

 また、疑惑の王子はカルトに関係したとして五年前に大学から放校されたとの情報もあります。

 

 (英語)Angry residents ostracize Ekiti monarch – Daily Post Nigeria
 (英語)Ekiti monarch chased out of palace as resident dies – Punch Newspapers
 (英語)King chased from his throne for helping cult led by his son – Metro – Pulse.ng
 (英語)Residents chase Ekiti monarch out of town over son's alleged cult activities

 

 住民らは王とその家族を追放し、王の私物である自動車を破壊。
 そして王の崩御時におこなわれる宮殿周辺の樹木の伐採がおこなわれた模様。

 

ナイジェリア伝統的君主:コギ州で88人の伝統的君主の昇格(?)が決定。15人が第一級伝統的統治者に(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国コギ州で88人の伝統的君主の昇格が決定したようです。

 

 (英語)Kogi upgrades 88 traditional rulers, 15 to First Class status

15 traditional rulers have been upgraded from Second Class to First Class status.

According to the statement, 18, have been upgraded from Third Class to Second Class status, while 55 were graded Third Class.

 15人が第二級から第一級伝統的統治者に昇格。
 18人が第三級から第二級伝統的統治者に昇格。
 55人が第三級伝統的統治者に(記事には“第四級”と書かれていないので、第四級は存在せず、新たに伝統的統治者として認められたということかもしれません。その場合、格とは違う気もするので見出しの昇格には?を付けました)。

 

 記事中に出てきた発表者や発表を歓迎している人物はイスラム教徒のようですが、コギ州はイスラム教シャリーア導入地域に入っていませんので、おそらくですが第一級伝統的統治者には、南部地域で一般的な表記、
 「His Royal Majesty Oba (名前),(場合によっては歴代数入り別名表記), The (それぞれ個別の称号) of (集団名や地域名)」
 がなされることになるのかと思います。
 「His Royal Majesty」は「陛下」ですので、王が15人増えたともいえます。

※なお、第二級伝統的統治者以下でも、その民族などの代表者が一人の場合は特に、記事中に「king」が使用されるケースをよく見ます。