英国王室のヨーク公爵アンドルー王子殿下と「昼食の約束がある」と偽った女に警備があっさりと騙されて侵入を許した上にタクシー代まで支払う(2021年4月)

 正体不明の女が、ウィンザー・グレート・パークにタクシーで到着、警備の者に「アンドルー王子と昼食の約束がある」と述べたうえ、よさげな外見に騙されてあっさりと信じ込んだ警備の者はタクシー代まで支払ったそうです。
 女は、英国王室のヨーク公爵アンドルー王子殿下(Prince Andrew : His Royal Highness The Duke of York)の居館であるパーク内のロイヤル・ロッジ(Royal Lodge)まで到着した後、20分ほど庭を散策した後に、館のロビーにてスタッフに「アンドルー王子と婚約しており、結婚するために来た」などと告げたそうです。
 仰天したスタッフにより警察が呼ばれ、スペインから来たらしい自称アイリーン・ウィンザー容疑者?(Irene Windsor)は確保された模様。
 
 この人物はともかくとして、こんなことが起きた理由として、アンドルー王子がスキャンダル以降公務から退いており、警備費用が削られていることが指摘されています。

 

 (英語)Prince Andrew security scare as woman arrested wandering around grounds days after Philip funeral

50歳(2021年4月19日):ウガンダ伝統的君主/コキ首長(コキ王)アポロ・サンサ・カブムブリ2世殿下が50歳の誕生日の式典に。宗教指導者らにブガンダ王の健康回復を祈るよう要請

 2021年4月19日、ウガンダ共和国の伝統的君主の一人、コキ首長(コキ王)アポロ・サンサ・カブムブリ2世殿下(His Royal Highness Apollo Ssansa Kabumbuli II, Kamuswaga)は50歳の誕生日を迎え、式典に臨席しました。
 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミックの影響により、200人を超える程度の少数の参列となったようです。
 式典の中で、ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下の健康状態への不安が広がっていることに言及し、全宗教指導者らに回復を祈るよう要請しました。
 また、健康問題によって、ブガンダの臣民が分断されるようなことはあってはならず、結束して回復を祈るべきとも述べたようです。

 コキ首長(コキ王 : Kamuswaga という称号)は、現代のウガンダ共和国の中では少しややこしい存在です。
 コキ王国はかつてブガンダ王国によって征服され、英国の影響もあり、コキ王はブガンダ王の下位の存在となりました。ゆえにこの時点で王(King)と表記するより首長(Chief)とするべきなのでしょう( Kamuswaga は Kamuswaga のままだったでしょうが)。
 後にウガンダ共和国の成立でブガンダ王国は消滅しますが、時を経てブガンダはウガンダ共和国内の王国として復活します。
 この時、コキ首長の地位がどうなったのかはっきりとしませんが、ブガンダ王国内で一定の地位のあるものとして公的な存在となったのではないかと思います。もちろんのことですが、これはブガンダ王より下位の存在としてということです。
 一方、近年、コキ首長はウガンダ共和国内で、ブガンダ王国からコキ王国が独立したことを宣言しているようです。
 これはもちろん承認されてはいないようですが、かといってウガンダ共和国政府から処罰があったり、ブガンダ王との間の深刻な関係悪化という情報もありません。

 今回の記事では、コキ首長(王)への敬称を殿下(His Royal Highness (HRH))としており、これは王に対する陛下(His Majesty)ではありません。
 一方、記事中では、コキ首長とブガンダ王を counterpart とも記述しており、これは伝統的君主として同格としているようにも思えます。

 

 (英語)Kamuswaga turns 50, calls for divine intervention over Kabaka’s health – Daily Monitor

 

Daily MonitorさんはTwitterを使っています 「Kamuswaga turns 50, calls for divine intervention over Kabaka’s health https://t.co/MJkXNuPNIe #MonitorUpdates」 / Twitter

 

ウガンダ伝統的君主:ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下の健康状態に不安が広がる。ブガンダ王国首相は「強いアレルギー」と説明。ウガンダ議会議長が懸念を表明。過激派の若者はブガンダ王国首相の辞任と王の解放・適切な医療を要求するビラ撒き(2021年4月)

 2021年4月13日に66歳を迎えたばかりのウガンダ共和国の伝統的君主/ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)ですが、式典での動作が弱々しかったことから、にわかに健康問題について不安が広がっています。
 これについて、式典にも参列していた同王国の首相的役職(Katikkiro)にあるチャールズ・ピーター・マイガ閣下(Charles Peter Mayiga)は「強いアレルギー」とコメントしましたが、納得していない人々が多くいるという状況のようです。同首相が、野党派勢力に接近しているという政治的な背景から不信感が生まれているという指摘もあります。
 要人としては、ウガンダ共和国の議会の議長レベッカ・アリトゥワラ・カダガ閣下(The Right Honourable Rebecca Alitwala Kadaga)が懸念を表明する事態となっています。
 また、過激派の一部若者が、ブガンダ王国首相の辞任と、ブガンダ王を解放して適切な医療を受けられるようにすることを要求するビラを撒き始めたという報道もされています。この若者集団がどれくらいの規模なのかわかりませんが、王を支持する若者らが暴徒化して大統領を慌てさせたこともあり、今回のビラ撒きはさほどの規模を推測させるものではありませんが、剣呑ではあります。

 それにしても、健康問題なのに、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】を疑う声を見ないのは不思議にも思いますが……。

 

 (英語)Parliament to engage Buganda Kingdom over Kabaka’s health – 93.3 KFM

 (英語)Kabaka’s Health Becomes Lightning Rod for Protests Against Mayiga | ChimpReports

ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Kabaka Mwenda Mutebi’s Health Becomes Lightning Rod for Protests Against Charles Peter Mayiga #ChimpReportsNews #Uganda @BugandaOfficial @cpmayiga #News https://t.co/n62ZNU94uI https://t.co/yTC0mYZ97g」 / Twitter

 

関連:
 50歳(2021年4月19日):ウガンダ伝統的君主/コキ首長(コキ王)アポロ・サンサ・カブムブリ2世殿下が50歳の誕生日の式典に。宗教指導者らにブガンダ王の健康回復を祈るよう要請

 

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下夫妻が、コソボを訪問(2021年4月)現地のセルビア系住民との交流やキリスト教/セルビア正教会の聖堂・修道院などを訪問

 2021年4月17日~18日の二日間の日程で、現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)とユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】ダニカ殿下(Her Royal Highness Princess Danica of Yugoslavia / Serbia : ダニカ・カラジョルジェヴィッチDanica Karađorđević)は、セルビア共和国が独立を認めていないコソボ(コソボ・メトヒヤ自治州)を訪問しました。

 フィリップ殿下は、現在の当主アレクサンダル2世皇太子殿下の次男です。

 コソボ、プリズレンでは、現地のセルビア系住民らとの交流や、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の聖堂や修道院を訪問。
 リェヴィシャの生神女教会で礼拝に参列したほか、ペーチ総主教修道院にも立ち寄ったようです。

 率直に言って、現今のコソボ情勢の中での訪問に驚きを隠せません(もっとも安全な時期などありませんが)。
 加えて、セルビア正教会関連の施設に立ち寄っている一方、同地の主教との会見はなく、また教会系の教区などの公式サイトには両殿下の訪問を扱った記事はありません。昨今の教会側での認知の上昇を考えると、やや奇妙な感があります。

 

※途中で鐘が鳴りますが、これがペータル1世によって贈られたもので、両殿下の到着を告げるために鳴らされたものなのでしょう/
Kosovo Sever Portal KoSSev:
Princ Filip i princeza Danica posetili Prizren, Orahovac i Veliku Hoču – YouTube

 

 (セルビア語ラテン文字)Princ Filip i Princeza Danica posetili Prizren, Orahovac i Veliku Hoču – KoSSev

KoSSevさんはTwitterを使っています 「Princ Filip i Princeza Danica posetili Prizren, Orahovac i Veliku Hoču https://t.co/QMloB1klt7」 / Twitter

 

Dečani MonasteryさんはTwitterを使っています 「HRH Prince Philip Karađorđević with his wife Princess Danica spent a weekend in #Kosovo and Metohija. They visited the holy sites of #Prizren and Orahovac region. We are looking foreward to welcoming them soon at Dečani Monastery too. https://t.co/CqRA8kAqGF @PrincFilip1 https://t.co/29qki9vYQT」 / Twitter

 

 (セルビア語ラテン文字)Princ Filip i princeza Danica Кarađorđević prvi put na Kosovu – Kosovo Online

Kosovo OnlineさんはTwitterを使っています 「Princ Filip i princeza Danica Кarađorđević prvi put boravili na Kosovu https://t.co/gGMwfhYtou」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「Данина и моја прва заједничка посета Косову и Метохији почела је Литургијом у Манастиру Светих Архангела код Призрена, који је грађен од 1343. до 1352. као Задужбина Цара Душана. Хвала игуману Михајлу и његовом братству на срдачној добродошлици и гостопримиству. https://t.co/L1bsN3RGk4」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「У суботу смо прошетали Призреном. Посетили смо Саборни Храм Светог Ђорђа где нас је са породицом дочекао отац Јован. Након Саборног Храма посетили смо у Цркву Светог Николе. Према предању, на простору Призрена некада је постојало 365 православних Цркава. https://t.co/6dD831qlqQ」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「Обновљена Богословија Светих Кирила и Методија у Призрену представља наду да на Косову и Метохији Срби могу да остану и опстану. Ипак, за тај опстанак потребни смо им сви ми: сложни, уједињени и свесни тога ко смо и шта смо. Хвала нашим дивним домаћинима на гостопримству. https://t.co/OlCXj73M56」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「Посетили смо и Манастир Зочиште, који се налази недалеко од Ораховца и Велике Хоче. Поклонили смо се моштима Светих Козме и Дамјана. Манастир је саграђен у 14. веку! Потпуно је порушен 1999. када су и монаси евакуисани. Црква је трудом игумана Стефана и братства обновљена 2004. https://t.co/ESAi9lkNzD」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「У Великој Хочи, као у својеврсном изолованом гету, живи око 700 Срба, суочених са драматично тешким условима немиле свакодневице и безмерне патње, без основних људских права, често без струје и воде. У историјским изворима Велика Хоча позната је од 12. века. (1/2) https://t.co/ieff0HtK4k」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「Обишли смо Велику Хочу и поклонили се жртвама киднапованих и убијених у Ораховачком крају од 1998. до 2000. на споменику подигнутом у сећање на њих. (2/2) https://t.co/SCw5OzCoLZ」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「У Ораховцу, око 300 Срба, сабили се у пречнику од 300 метара, чувајући своје, оно мало што је остало, што није продато или узурпирано. Окупили смо се у Цркви Успења пресвете Богородице. Хвала дивној дечици на љубави и добродошлици, као и дивној породици Радић на гостопримству. https://t.co/i4EQ26TnmB」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「Црква Богородица Љевишка, вршњакиња је париске катедрале Нотр Дам. Један је од најлепших и највреднијих споменика српске средњовековне уметности и културе. У недељу смо заједно са нашим малобројним сународницима из Призрена присуствовали Литургији у овој светињи. https://t.co/lOy1vwIYJr」 / Twitter

 

Филип КарађорђевићさんはTwitterを使っています 「Дводневни боравак на #КиМ окончали смо посетом Пећкој Патријаршији, вековном седишту српских Архиепископа и Патријарха. Овде се чува богата уметничка и црквена баштина, које више од 7 векова одолева освајачима и чува сећање на најславније, али и најтеже тренутке српске историје. https://t.co/yJHnEKYKui」 / Twitter

訃報(2021年4月17日):英国の一代貴族(労働党)/ジャッド男爵フランク・ジャッド閣下が卒去(1935~2021)1973年~1974年にフェビアン協会会長を務める

 2021年4月17日、英国の一代貴族(労働党)ジャッド男爵フランク・ジャッド閣下(Frank Judd, Baron Judd : ジャッド卿 : The Right Honourable The Lord Judd FRSA)が卒去した模様。
 1935年3月28日生まれの86歳。

 庶民院(下院)議員、閣外相などを務めた後、1991年に一代貴族のジャッド男爵に叙爵。
 1973年~1974年にフェビアン協会会長を務めていたようです。

 

 (英語)Frank Judd: Former Labour minister and peer dies aged 86 – BBC News

 (英語)Peerage News: The Lord Judd 1935-2021

 (英語:英国議会 公式サイト)Contact information for Lord Judd – MPs and Lords – UK Parliament
 (4月19日議会において訃報通達:英語:英国議会 公式サイト)Death of a Member: Lord Judd – Monday 19 April 2021 – Hansard – UK Parliament