訃報(2017年12月30日or31日):オルレアン派フランス王室/クレルモン伯爵フランソワ王子殿下、薨去(1961~2017)パリ伯アンリ殿下の長男

 日付が情報によって違いますが、2017年12月30日または31日に、オルレアン派フランス王室のクレルモン伯爵/フランス王子フランソワ殿下(オルレアン公子 : His Royal Highness Prince François of France, Prince of Orléans, Count of Clermont)が薨去されたようです。
 1961年2月7日生まれの56歳。

 

王室公式サイト:
 (サイト運営が終了しています)(フランス語)Communiqué de Mgr le Comte de Paris | Le Comte de Paris
掲載時URL:http://leblogducomtedeparis.fr/communique-de-mgr-le-comte-de-paris/

 (フランス語:弟:ヴァンドーム公爵ジャン殿下の公式サイト)Prince Jean de France – Décès de S.A.R. le prince François d'Orléans

王党派ブログ:
 (サイト移転により記事の掲載が終了しています)
(フランス語)S.A.R. le prince François de France est décédé cette nuit – Le blog de La Couronne
掲載時URL:http://www.la-couronne.org/actualite-royale/s-a-r-prince-francois-de-france-decede-cette-nuit/
(フランス語)Portrait de S.A.R. le prince François de France, comte de Clermont – Le blog de La Couronne
掲載時URL:http://www.la-couronne.org/actualite-royale/portrait-de-s-a-r-prince-francois-de-france-comte-de-clermont/

一般報道:
 (フランス語)Le prince François d'Orléans est mort à l’âge de 56 ans – Le Parisien

その他:
 (フランス語:ミクロネーション「アラウカニア・パタゴニア王国」“アラウカニア・パタゴニア公スタニスラス殿下”公式ブログ)Communiqué du Prince d' Araucanie. – Royaume d'Araucanie et de Patagonie.
※スタニスラス1世はフランス王ジャン2世の子孫を称しており、系譜の情報も存在します。

 (英語)Prince François of Orléans Dies Aged 56 | The Royal Forums
 (英語)Royal Musings: HRH Prince Francois d'Orléans, Count of Clermont (1961-2017)
 (英語)Royal Musings: Death notice for the Count of Clermont

 

 障碍の問題で、継嗣(フランス皇太子)から外されたと(祖父から)宣言されたり、いやそうではないと(父から)宣言されたりといろいろありましたが、今回薨去されました。

PrinceJeandeFranceさんのツイート: "J'ai la tristesse de vous annoncer le décès de mon frère S.A.R. le prince François d'Orléans survenu ce matin. Je le confie à vos prières.… https://t.co/PlydK5Et2H"

 

インタビュー記事(ポルトガル語):ポルトガル王室当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下へのインタビュー(2017年12月)

 D. Duarte: ″Para muitos espanhóis não faz sentido a independência de Portugal″

 

 「多くのスペイン人にとって、ポルトガルの独立は無意味(?」というようなタイトルが付けられたポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)へのインタビュー記事です。
 また、ページ下部では、長男で継嗣のベイラ公/バルセロス公爵/ポルトガル王子アフォンソ殿下(Infante Dom Afonso : His Royal Highness The Prince of Beira, The Duke of Barcelos)へもインタビューされています(動画あり)。インタビューは初めてということです。

 

 以下、気になった内容だけ書いておきます(すごいざっくりと書いた部分ありますけど)。

 ドゥアルテ・ピオ殿下:
「ポルトガル共和国の人々の 30% が大統領制より王制を望んでおり、 70% (先の 30% とあわせて?)が国家は王室に公的な地位を与えるべきと考えている」
※どこの調査の数字かはわかりません。

「(ポルトガルの)王政のモデルはベルギーが良い。王は政府が危機に陥った時に良く動いている」

「(EUの統合が進んで各国の主権が失われていっても)王政は続く」

「カタルーニャの件はポルトガルとは違うが注目している」

「あるポルトガルの政治家が、(スペイン王)ファン・カルロスに『今こそイベリア統合国家の時期では?』(スペインとポルトガルの統合)と要望したが、答えは『それよりもスペインの統合を心配している』だった」
※いつの時期か不明。

(子供たちのうちで君主政に否定的なものはいるか?という質問に)
「いない。私の子供たちはみな賢い」

 

 アフォンソ殿下:
「ポルトガル人は政体を選ぶ権利を持つべき」

(王政復古の国民投票を支持するかという質問に)
「もちろん。ポルトガルは民主政国家」

(選挙にいっているかという質問に)
「王は政治に介入すべきとは考えていない(が)、投票にいけるときはいっている。しかし大統領選挙は別だ」

 

ルーマニア王室から新年【2018年】へ向けたメッセージ(2017年12月)

 2017年12月5日に旧ルーマニア王ミハイ1世陛下(His Majesty King Michael IMihai I】 of Romania)が崩御したルーマニア王室から、新年【2018年】へ向けたメッセージが公開されています。

関連:
 ミハイ1世陛下の国葬

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Familia Regală vă urează la mulți ani! | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

 ルーマニア王室当主となったルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)はもちろんですが、マルガレータ陛下の妹の、エレーナ王女殿下(Her Royal Highness Princess Elena of Romania)、ソフィア王女殿下(Her Royal Highness Princess Sofia of Romania)、マリア王女殿下(Her Royal Highness Princess Maria of Romania)のほか、称号を剥奪されているイリーナ元王女(Irina Walker)の名も並んでいます。
※もともと公式サイトの方でも王室メンバーに含まれています。

 名前の羅列よりメッセージの方が短いですが、ミハイ1世陛下の名がないことが重いといえます。

 来年のルーマニア王室、というかマルガレータ陛下とラドゥ殿下は、ミハイ1世陛下の存在抜きで社会的立場を維持できるかどうかの正念場を迎えることでしょう。

 

ヨルダン王室が、三王子の“自宅軟禁”を否定(2017年12月)

 三王子がクーデター企図の疑いで自宅軟禁となったという情報が出たヨルダンですが、ヨルダン王室がこの情報を否定する声明を出しています。

 

 (英語)Jordan News Agency (Petra) |Royal Hashemite Court issues statement

 

ヨルダン王アブドッラー2世陛下が、三王子(弟二人と従弟)を自宅軟禁にしたとの情報、サウジアラビアとUAEがクーデターをそそのかしたか(2017年12月)※のちに否定

続報:
 ヨルダン王室が、三王子の“自宅軟禁”を否定(2017年12月)

 

 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)が、
 弟のファイサル・ビン・アル・フセイン王子殿下(His Royal Highness Prince Faisal bin Al-Hussein)、
 弟のアリー・ビン・アル・フセイン王子殿下(His Royal Highness Prince Ali bin Al-Hussein)、
 従弟のタラール・ビン・ムハンマド王子殿下(His Royal Highness Prince Talal bin Muhammad)、
 の三人を自宅軟禁にしたとのニュースです(ファイサル王子殿下は同母弟、アリー王子殿下は異母弟)。
 サウジアラビア王国のムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アル・サウード皇太子殿下(His Royal Highness Crown Prince Mohammed bin Salman bin Abdulaziz Al Saud)およびアラブ首長国連邦軍副最高司令官/アブダビ皇太子“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(モハメド皇太子 : His Highness Sheikh Mohammed bin Zayed Al Nahyan, Crown Prince of Abu Dhabi and Deputy Supreme Commander of the UAE Armed Forces)がクーデターをそそのかしたとの情報機関からの警告によるものだと記事には出ています。

 

 (英語)Jordan’s King arrests brothers and cousin in suspected Saudi-led coup | Al Sura English