訃報(2022年10月20日):英国の第4代スタンプ男爵トレヴァー・スタンプ閣下が卒去(1935~2022)

 2022年10月20日、英国の連合王国貴族/第4代スタンプ男爵トレヴァー・スタンプ閣下(Trevor Stamp, 4th Baron Stamp MD FRCP : スタンプ卿 : Lord Stamp)が卒去したようです。
 1935年9月18日生まれの87歳。

 卒去に伴い、子息の、ニコラス・スタンプ閣下(Nicholas Stamp, 5th Baron Stamp)が第5代男爵、その子息のレオ・スタンプ閣下(The Honourable Leo Stamp)が継嗣となっています。

 スタンプ男爵は、初代の男爵と長男が空爆で同時に死亡し、擬制によって年長者の方が先に死亡しているとされ、長男が(ごく短時間)2代目の男爵となっていることになり、生存していた次男が3代目の男爵となっています。
 卒去した第4代男爵はその第3代男爵の子息です。

 

 (英語)Peerage News: The 4th Baron Stamp 1935-2022

 (英語:英国議会 公式サイト)Parliamentary career for Lord Stamp – MPs and Lords – UK Parliament
 議会の経歴情報によれば、貴族院に議席を持っていた1992年~1999年にクロスベンチだった模様。

エディンバラ公爵国際賞フォーラムの開会式に、英国王室のウェセックス伯爵エドワード王子殿下、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が臨席(2022年10月)

 2022年10月11日、英国王室のウェセックス伯爵エドワード王子殿下(Prince Edward : His Royal Highness The Earl of Wessex)、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)が、エディンバラ公爵国際賞フォーラムの開会式に臨席しました。

 

 (英語:英国王室 公式サイト)The Earl of Wessex visits Romania | The Royal Family

Throughout the week, The Earl was joined at events by, Her Majesty Margareta, Custodian of Romanian Crown and HRH Prince Radu of Romania, HRH The Prince Guillaume of Luxembourg, The Rt. Hon. Lord Boateng, International Trustee and Chair of the Award’s International Council and Vice-mayor, Dan Tarcea, of Cluj Napoca.

 英国王室公式サイトにも「Her Majesty Margareta, Custodian of Romanian Crown」と「マルガレータ陛下」記載となりました。
 なお、ルクセンブルク大公子ギヨーム殿下(大公世子ではない方)、一代貴族のポール・ボアテング男爵閣下も来訪しているようです。

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Vizită regală la Cluj-Napoca, 11 octombrie 2022 – Casa Majestății Sale
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Vizită regală la Cluj-Napoca, 11 octombrie 2022 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

エドワード王子殿下のスピーチ:
The Royal FamilyさんはTwitterを使っています: 「The Earl of Wessex speaks at the Welcoming Ceremony for The Duke of Edinburgh’s @intaward Forum in Romania. HRH is Chairman of the @DofE International Award, which has helped millions of young people across the world take part in the youth achievement programme. #WorldReady https://t.co/dQl1FL1Gjd」 / Twitter

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Discursul Majestăţii Sale la „Duke of Edinburgh International Award” Cluj-Napoca – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Ceremonia Gold Award a The Duke of Edinburghs International Award la Universitatea Babeș Bolyai – YouTube

 

În seara de marți, 11… – Familia Regala a Romaniei | Facebook

英国王チャールズ3世陛下即位により、欧州の現在の君主の最も近い共通祖先がヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世夫妻になった模様(2022年9月)

 欧州の現在の君主の最も近い共通祖先は、1939年~2022年10月8日まで(英国女王エリザベス2世陛下の崩御まで)オランニェ公ヨハン・ウィレム・フリーゾと公妃マリー・ルイーゼ(ヘッセン=カッセル家出身)の夫妻でしたが、チャールズ3世陛下即位に伴い、ヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世と“大方伯妃”カロリーネ(ツヴァイブリュッケン宮中伯女)夫妻に変わったとみられています。

 この“交代”は、チャールズ3世陛下の父・故エディンバラ公爵フィリップ王子殿下が(旧)ギリシャ王室出身で、その系統からも他の王室との共通祖先が存在したからです。

英国の第18代ノーフォーク公爵エドワード・フィッツアラン=ハワード閣下が、携帯電話で通話しながら赤信号を通過しようとするなどの行為により6ヶ月の運転禁止(2022年9月)「運転禁止は国王戴冠式の準備に支障がある」などの訴えも却下

 第18代ノーフォーク公爵エドワード・フィッツアラン=ハワード閣下(Edward Fitzalan-Howard, 18th Duke of Norfolk : His Grace The Duke of Norfolk GCVO DL)が、携帯電話で通話しながら赤信号を通過しようとするなどの行為により6ヶ月の運転禁止となりました。
 すでにスピード違反などでそれなりの点数が出ている状態だったようです。

 

 (英語)Duke of Norfolk banned from driving – BBC News

The peer who organised the Queen’s funeral has been banned from driving for six months, despite claiming he needed his licence to arrange the King’s upcoming coronation.

He had hoped to avoid a ban by claiming “exceptional hardship”.

 ノーフォーク公爵は筆頭の公爵で最も格の高い貴族なので、エリザベス2世陛下の国葬にも携わったり、チャールズ3世陛下の戴冠式の準備にも関わったりしているわけですが、そのような特別に厳しい(?)状況があるので処分を見逃してくれるように(堂々と)要請しましたが、却下されました。運転禁止の他、罰金などを科されています。

 

追記:
 なお、いいわけというか理由として「妻と会話していた」と供述していたようですが、その時期には離婚していて独身(なお正式に離婚したのは8月で、事件は4月だったようなので、独身ではなかったようです)。
 さらに新たに別の女性との婚約発表もしました(別記事にするかどうか未定)。
 妻とは誰のことだったのかという、危険運転に比べればどうでもいいような疑問も生まれています(追記:4月の事件ということを考えると8月に離婚した前妻が妥当でしょうか)。

訃報(2022年9月21日):第18代ズーチ男爵(ズーチ・オブ・ハリングワース男爵)ジェームス・フランクランド閣下、卒去(1943~2022)

 2022年9月21日、英国のイングランド貴族/第18代ズーチ・オブ・ハリングワース男爵ジェームス・フランクランド閣下(James Frankland, 18th Baron Zouche of Haryngworth : ズーチ・オブ・ハリングワース卿 : Lord Zouche of Haryngworth)が卒去したようです。
 1943年2月23日生まれの79歳。

※今回知ったのですが、ズーチ男爵(Baron Zouche)ではなくズーチ・オブ・ハリングワース男爵(Baron Zouche of Haryngworth)が正確のようです。英国議会の公式サイトも「Lord Zouche of Haryngworth」と表記しています。
 (英語:英国議会 公式サイト)Parliamentary career for Lord Zouche of Haryngworth – MPs and Lords – UK Parliament

 

 18代男爵は、第12代フランクランド準男爵でもありました。
 どちらも子息のウィリアム・フランクランド閣下が継承することになります。
 また、今年誕生したウィリアム閣下の子息、トーマス・フランクランド閣下がその継嗣となります。

 

 (英語)ZOUCHE – Deaths Announcements – Telegraph Announcements
 (英語)Peerage News: The 18th Baron Zouche 1943-2022