セルビア王ペータル1世崩御100周年:キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下が礼拝をおこなう(2021年8月)現在セルビア王室を称するユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下夫妻、フィリップ王子殿下夫妻、ミハイロ王子殿下夫妻が参列

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2021年8月16日、セルビア王(後にセルビア人・クロアチア人・スロベニア人の王)ペータル1世の崩御100周年となりました。

 キリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Porfirije, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)は、オプレナツ教会(聖ジョルジェ教会)にて礼拝をおこないました。
 ブラニチェヴォ主教イグナティイェ座下(His Grace Bishop Ignatije of Braničevo)
 ニシュ主教アルセニイェ座下(His Grace Bishop Arsenije of Niš)
 (元)カナダ主教ゲオルギイェ座下(His Grace Bishop Georgije, retired Bishop of Canada)
 シュマディヤ主教ヨヴァン座下(His Grace Bishop Jovan of Šumadija)
 が共同司式。

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室当主/ユーゴスラビア皇太子【セルビア皇太子】アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)およびユーゴスラビア皇太子妃【セルビア皇太子妃】カタリナ殿下(Her Royal Highness Crown Princess Katherine of Yugoslavia / Serbia)、
 次男のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)とユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】ダニカ殿下(Her Royal Highness Princess Danica of Yugoslavia / Serbia : ダニカ・カラジョルジェヴィッチDanica Karađorđević
 従弟のユーゴスラビア王子【セルビア王子】ミハイロ殿下(1985年生まれの方 : His Royal Highness Prince Mihailo of Yugoslavia / Serbia )とユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】リュビツァ殿下(Her Royal Highness Princess Ljubica of Yugoslavia / Serbia)、
 そのほか、セルビア共和国・スルプスカ共和国から政治家・軍関係者らが参列したようです。

 

 (英語:セルビア王室 公式サイト)CENTENARY OF KING PETER FIRST DEATH COMMEMORATED IN OPLENAC – The Royal Family of Serbia

 (英語:セルビア正教会 総主教庁 公式サイト)Centennial of the death of King Peter the First | Serbian Orthodox Church [Official web site]

 (セルビア語:セルビア正教会 シュマディヤ教区 公式サイト)СТОГОДИШЊИЦА УПОКОЈЕЊА КРАЉА ПЕТРА I КАРАЂОРЂЕВИЋА (1921-2021) – Епархија Шумадијска
108枚の写真が掲載されており、
 47枚目左端:ミハイロ王子殿下夫妻
 48枚目:アレクサンダル2世殿下夫妻
 84枚目:フィリップ王子夫妻
 95枚目~98枚目:
 99枚目:ポルフィリイェ総主教とアレクサンダル2世
 その後108枚目まで数枚のうちに写っている写真があります。
 (総主教はそのほか多数)

 

Aleksandar II Karadjordjevic(@royalserbia) • Instagram写真と動画

 

Телевизија Храм:
Беседа Патријарха српског Г. Порфирија на Опленцу – YouTube

動画より/
04分56秒頃アレクサンダル2世殿下夫妻

07分37秒頃フィリップ王子夫妻

※その他、9分29秒頃にアレクサンダル2世殿下

 

Телевизија Храм:
Патријарх српски Г. Порфирије богослужио у Цркви Светог Великомученика Георгија на Опленцу – YouTube

動画より/
50秒頃:アレクサンダル2世殿下

1分26秒頃:フィリップ王子夫妻

誕生(2018年12月26日):ユーゴスラビア王女【セルビア王女】ナタリヤ殿下

 2018年12月26日、ユーゴスラビア王女【セルビア王女】ナタリヤ殿下(Her Royal Highness Princess Natalija of Yugoslavia / Serbia)が誕生しました。
 ミハイロ王子殿下(1985年生まれの方)とリュビツァ妃殿下の長女・第一子です。

 

 (英語:セルビア王室公式サイト)PRINCE MIHAILO AND PRINCESS LJUBICA WELCOME THEIR FIRST CHILD, A DAUGHTER NATALIJA | The Royal Family of Serbia

 

インタビュー記事(英語【訳?】):セルビアの旧ユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下へのインタビュー記事。例によって君主政がうまくいっている例として「Japan」が挙がる(2017年11月)

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室の、
 ユーゴスラヴィア皇太子アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)、
 ユーゴスラヴィア皇太子妃カタリナ殿下(英語ではキャサリン皇太子妃 : Her Royal Highness Crown Princess Katherine of Yugoslavia / Serbia)、
 へのインタビュー記事が、王室公式サイトに掲載されています。
 もとの記事はセルビアの地方紙かなにかでしょうか。よくわかりません。

 

記事:
 (英語:セルビア王室公式サイト)Crown Prince Alexander and Crown Princess Katherine Interview for Kurir newspaper – We are ready for the return of the monarchy | The Royal Family of Serbia

 

 内容ですが、まずは、アレクサンダル殿下と先妻の間の次男、フィリップ王子殿下(His Royal Highness Prince Philipフィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)と、ダニカ・マリンコヴィッチ嬢(Danica Marinković)の結婚。
 今年(2017年)10月にベオグラードの聖天使首ミハイル大聖堂にて挙式。
 例によって、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会(当然のことながら発言などではセルビア王室構成員を称号・敬称つきで言及しています)のセルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)が司式。
 なお、ダニカ妃殿下の懐妊も伝えられています。
 関連して、カタリナ皇太子妃殿下の前夫との二人の子供、デイヴィッド・アンドルーズDavid Andrews)・アリソン・アンドルーズAlison Andrews)もそれぞれ子供がおり、今回の結婚に至るまで、アリソンが気をまわしたらしいようなコメントがあります(なお、アリソン・アンドルーズは、王室関連行事への出席がそれなりに多いです)。
 さらに家族が増えることを喜んでいるようです。
 また記事中にはありませんが、セルビア王室近親以外の王室関連出席者として

  • スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下
  • 前スペイン王妃ソフィア陛下
  • カラブリア公爵未亡人アナ殿下(オルレアン家出身で(旧)両シチリア王室カラブリア系に嫁ぎ、夫はスペイン王子の称号を保有していた)

 らが参列した模様。

 また、アレクサンダル皇太子殿下は、セルビアのEU加盟を重視しているようなのと、西欧へのあこがれのようなもので若者がセルビアを捨てていっている現状への強い警戒も示しています。

 白宮殿【White Palace】にかかわること、ペータル2世アレクサンダル1世マリア王妃トミスラヴ王子アンドレイ王子などへも言及があります。

 そして、セルビア共和国のほか、ボスニア・ヘルツェゴビナのスルプスカ共和国【セルビア人共和国】への言及。セルビアは現体制・現政権、セルビア正教会、旧ユーゴスラビア王室、とあらゆる分野を通じてスルプスカ共和国への影響を強めていますが、今回は特にさほどその話は出ていません。

 やはり出てきたのは、君主政復活と、「~のような国々はうまくいっているじゃないか」という話。

The most successful states are constitutional monarchies, the Scandinavian countries are an excellent example of this, and not forget Japan.

適当訳:「もっとも成功している国々は立憲君主制国家、北欧の各国はそのすばらしい成功例だ、日本も忘れてはいけない
 ということなのですが、日本とセルビアでは……状況が違いすぎて……。

 そのほか、英国のエリザベス2世陛下と夫のエディンバラ公爵フィリップ王子殿下の結婚70周年式典に出席予定の話(なお、無事出席があり、もう式典は終わりました)。
 ここでジョージ6世の名前も言及されています。

 そのほか、ミハイロ王子殿下(1985年生まれの方)とリュビツァ・リュビサヴリェヴィッチ妃殿下の名前や、ペータル3世王世子殿下の名前も少し出ています。