ナイジェリア伝統的君主:オグワシ=ウク王の姉妹、世界貿易機関【WTO】のンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長が、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下への弔意を表明(2021年4月)

 世界貿易機関【WTO】のンゴジ・オコンジョ=イウェアラ事務局長(Ngozi Okonjo-Iweala)は、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下(His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh)への弔意を表明しました。

 アースショット賞評議会で同じくメンバーを務めるケンブリッジ公爵ウィリアム王子殿下(Prince William : His Royal Highness The Duke of Cambridge)への弔意も併記されています。

 

Ngozi Okonjo-IwealaさんはTwitterを使っています 「Saddened by the passing of HRH Prince Phillip, Duke of Edinburgh. My condolences to HM the Queen, PM @BorisJohnson, @trussliz and people of the UK. Let me particularly condole HRH Prince William, Duke of Cambridge @KensingtonRoyal, Founder & member of our Earthshot Prize Council.」 / Twitter

 

 同・事務局長は、ナイジェリア連邦共和国デルタ州の伝統的君主の一人、故・オグワシ=ウク王チュクウカ・オコンジョ陛下の娘で、現在は事務局長の兄弟のイフェチュクウデ・チュクウカ・オコンジョ陛下がオグワシ=ウク王となっています。

関連:
 訃報(2019年9月?):ナイジェリア伝統的君主/オグワシ=ウク王チュクウカ・オコンジョ陛下が崩御(?~2019)ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ(元)財務相・(元)外務相の父

寂しすぎる戴冠式(2020年1月):ナイジェリア伝統的君主(等級不明)/ウグベネ=オコドゥのサンプソン・ムクプオラ・チマクワ【エゼ=ウクウ2世】首長が戴冠。寂しすぎる戴冠式の写真に衝撃を受けてください

 ナイジェリア連邦共和国アナンブラ州の伝統的君主/ウグベネ=オコドゥのサンプソン・ムクプオラ・チマクワ首長(Chief Sampson Mkpuora Chimakwaエゼ=ウクウ2世Ezu-Ukwu II)が戴冠したという記事が出ています(イボ人)。
 等級は不明で、敬称に関しては陛下も殿下もついていないので、第一級伝統的統治者(1st class traditional ruler)ではないのかもしれません。

 普通はもっと人がいたり、踊っていたりすると思うのですが……。
 寂しすぎる戴冠式の写真に衝撃を受けてください。

 

 (英語)Anambra community selects, crowns new monarch

 

Vanguard NewspapersさんはTwitterを使っています: 「Anambra community selects, crowns new monarch https://t.co/ud9lnTxuqI #vanguardnews https://t.co/93DcyK6bKw」 / Twitter

 

Vanguard News – By Nwabueze Okonkwo It appeared like a… | Facebook

 

訃報(2020年1月8日):ナイジェリア伝統的君主/ンディケリオンウ王ヴィンセント・チュクウェメカ・イケ陛下【イケリオンウ9世】が崩御(1931~2020)ナイジェリアの小説家第一世代で教科書にも採用されている模様。大統領、元副大統領、州知事らが弔意

 2020年1月8日、ナイジェリア連邦共和国アナンブラ州の伝統的君主/ンディケリオンウ王ヴィンセント・チュクウェメカ・イケ陛下(His Royal Majesty Professor Vincent Chukwuemeka Ike, Eze Ndikelionwu : イケリオンウ9世Ikelionwu IX)が崩御した模様です。
 1931年4月28日生まれの88歳。

 チュクウェメカ・イケはナイジェリア第一世代の小説家で、教科書にも著作が採用されているとのことです。

 

 (英語)Breaking News: Chukwuemeka Ike is dead – The Sun Nigeria
 (英語)OBITUARY: Chukwuemeka Ike, the intellectual in royal garb who ‘chose 20 novels over £20m’  | TheCable
 (英語)Nigeria: Tribute to HM Professor Vincent Chukwuemeka Ike – allAfrica.com
 (英語)Chukwuemeka Ike: Sunset in 2020 » Editorial » Tribune Online
 (英語)Tributes to author who became king – The Nation Newspaper
 (英語)55 years after, Prof Ike’s publications, works still transform the society
 (英語)Chukwuemeka Ike (1931 – 2020) – The Nation Newspaper
 (英語)UNN Mourns Chukwuemeka Ike – The Sun Nigeria
 (英語)Rest In Peace Chukwuemeka Ike
 (英語)Vincent Chukwuemeka Ike (1931-2020) – Daily Trust
 (英語)Chukwuemeka Ike (1931-2020) – The Sun Nigeria

The Sun Nigeria – Literary world mourns as renown author,… | Facebook

 

ナイジェリア連邦共和国大統領ムハンマド・ブハリ閣下(His Excellency Muhammadu Buhari GCFR)が弔意を表明:
 (英語)Buhari condoles with family of renowned author, Chukwuemeka Ike – Pulse Nigeria

アティク・アブバカル元副大統領、アナンブラ州知事ウィリー・オビアノ首長(Chief Willie Obiano)が弔意を表明:
 (英語)Atiku, Obiano Mourn Renowned Novelist, Chukwuemeka Ike – THISDAYLIVE

 

アティク・アブバカル元副大統領のツイッターアカウント:
Atiku AbubakarさんはTwitterを使っています: 「I mourn one of Nigeria’s prolific novelist & traditional ruler of Ndikelionwu in Anambra State, HRH (Prof) Chukwuemeka Ike, (the Ikelionwu IX). He will be remembered for his classics: Toads for Supper & Sunset at Dawn, among others. May he rest in peace. https://t.co/cOvUVj8zaU」 / Twitter

 

ナイジェリア伝統的君主/ンネウィ王ケネス・オニエネケ・オリズ3世、“現在の世界最高齢君主【94歳】”に関する記事(2020年1月)

 ナイジェリア連邦共和国アナンブラ州の伝統的君主の一人、ンネウィ王・オトロ王ケネス・オニエネケ・オリズ3世(Igwe Kenneth Onyeneke Orizu III, Obi of Otolo and Igwe of Nnewi kingdom)に関する記事が出ています。

 

 (英語)Behold, world’s oldest monarch! – The Sun Nigeria

 

 イボ人の君主で、オトロの王および歴史のあるンネウィ王国全体の王のようです(オトロの王がンネウィ王国全体の王になる模様)。
 そして年齢ですが、

The monarch said: “I am now 56 years on the throne and 94 years old. That makes me the oldest monarch in Africa and the entire world. People say the Queen of England is the oldest but she is 93 while I am 94. That makes me the oldest monarch in the world.”

(途中から)「人々はイングランドの女王(英国女王エリザベス2世陛下のこと)が最高齢だというが、彼女は93歳で、私は94歳だ。よって私が世界最高齢君主だ」

 ……ということです。
 この広い世界(ことにアフリカ)で、本当に最高齢かどうかは不明です。

 

関連:
 訃報(2020年1月?):ナイジェリア伝統的君主/イリ王ジョシュア・アガグバ陛下【アマソヴォ1世】が崩御、統治2年ちょっとで 115歳 (! たぶん間違いですが)と報道(?~2020)世界最高齢君主は94歳だったのでは……

 

ナイジェリア伝統的君主:崩御したオグワシ=ウク王に対し州知事や大統領まで弔意を表明した後に「彼は王ではなかった」との主張が(2019年9月)

 いったい何がどうなっているのか……。

関連:
 訃報(2019年9月?):ナイジェリア伝統的君主/オグワシ=ウク王チュクウカ・オコンジョ陛下が崩御(?~2019)ンゴジ・オコンジョ=イウェアラ(元)財務相・(元)外務相の父

 崩御したオグワシ=ウク王チュクウカ・オコンジョ陛下(His Royal Majesty Professor Obi Chukwuka Okonjo, The Obi of Ogwashi-Uku)が、実は王ではないという主張が王室の(少なくとも一部の)代理人と称する人物より出ています。

 

 (英語)Rumble In Okonjo Family, Ngozi Okonjo-Iweala Lambasted For Desecrating Throne | THEWILL

*Prof. Okonjo was never an Obi of Ogwashi-Uku under our tradition but a mere Regent. Accordingly, his first child cannot be Obi, as deceitfully inferred by Ngozi.

* Succession to the traditional stool of Ogwashi-Uku is strictly by PRIMOGENITURE. Prof. Okonjo was never in the line of succession and therefore only served as a REGENT. His 3rd son, Chude, consequently can never be Obi.

*The Obiship of Ogwashi-Uku does not go to the highest bidder, it is rooted in an ancient custom and tradition which is inviolable. Prof. Okonjo, in effect, usurped the throne. These issues form the bedrock of Suit No: A/159/2019, Prince Patrick Okonjo v. Prince Nathan Okonjo & 8 Ors, now before the High Court of Justice, Asaba.

 

 重要なのは、上記の三つなので、これを見ていきましょう。

 まず一つ目は、オコンジョ教授(崩御した王のこと)は、オグワシ=ウク王であったことはなく、単に摂政だったとし、それゆえに彼の長男は Obi (王のこと)になることはできないという主張です(長男は今回の話題でまったく登場していませんが)。

 二つ目は、オグワシ=ウク王位は長幼制(おそらく男子限定長幼制)であり、オコンジョ教授は継承順位に並んだことはなく、彼の三男(新しい王に選出されたと報道)も王にはなれないとしています。

 三つめは、オコンジョ教授は要するに簒奪者と述べるもの。
 またこれらの問題はパトリック・オコンジョ王子とネイサン・オコンジョ王子の間で(?)高等法院で争われている(?)としています。

 

 読んだ限りでは、主張をもう少し整理していただきたいというところですが……(特に最後の部分は訴訟で何を争っているのかわかりません)。

 摂政と簒奪者ではえらい違いがありますが、とりあえず強引に王を称したが伝統的には摂政とでもいうほかないと主張しているとでも理解しておきましょう。
 一つ目の項目については、摂政だったので、王ではなく、彼の息子も王になれないですよ、と主張しているのでしょう。
 二つ目の項目については、オコンジョ教授が継承順位に並んでいないとするのはちと違うような気がするので(娘のンゴジ・オコンジョ=イウェアラ(元)財務相をプリンセスと呼んでいる)、おそらく彼は一族ではあるが、ルール上は継承順位が下のほうの傍系の人物との主張なのでしょう。
 三つ目の項目からすると、パトリック王子とネイサン王子のいずれかが正しい王だということに思えますが……(8 Ors がなんなのかまったくわかりません)。なお、このパトリック王子と、次の王位を主張したとされるオコンジョ教授の弟(?)バー・パトリック・オコンジョBarr Patrick Okonjo)はあるいは同一人物かもしれません(その場合、弟ではなく兄のほうがしっくりくるような気がしますが……)。

 

 それにしても、継承法が強固な長幼制なら、争いが起こる余地は極めて小さいはずで(先に生まれたのがどちらかわかればそれで終わり)、仮に上で解釈した通りに二人の王子が法廷で争っているとすると、何を争っているのか……。
 数十年前から混沌としているならまだしも、今回崩御した「王」は2007年即位とされています。