ルクセンブルク大公子フェリックス殿下一家のクリスマス・カード(?)(2020年12月)

 ルクセンブルク大公子フェリックス殿下(His Royal Highness Prince Félix of Luxembourg, Prince of Nassau, Prince of Bourbon-Parma)、
 ルクセンブルク大公子妃クレア殿下(Her Royal Highness Princess Claire of Luxembourg, Princess of Nassau, Princess of Bourbon-Parma)、
 ナッサウ公女アマリア殿下(Her Royal Highness Princess Amalia of Nassau, Princess of Bourbon-Parma)、
 ナッサウ公子リアム殿下(His Royal Highness Prince Liam of Nassau, Prince of Bourbon-Parma)、
 のクリスマス・カードです。

※ルクセンブルク大公子/大公女は大公および大公世子の子供までで、その後はナッサウ公子/公女を主に用います(ブルボン=パルマ公子・公女が加わります)。

 

𝒞𝒽𝒶𝓉𝑒𝒶𝓊 𝓁𝑒𝓈 𝒞𝓇𝑜𝓈𝓉𝑒𝓈(@chateau_les_crostes) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/p/CI04faMlnDy/

 

 およそクリスマスもなにも感じさせないノンキそうな写真ではありますが、メッセージは新型コロナウイルス感染症【COVID-19】への対策を訴えるものも含む真面目な部分が大半です。

La solidarité aura toujours préséance sur l’individualisme et c’est le moment d’en tenir compte à nouveau.

 「団結は常に個人主義より優先されるもので、今こそそれを考慮に入れるべき時だ」とのことです。

 

ロンドン在住の(元)ルクセンブルク大公子妃テシー・アントニー・ド・ナッサウが新型コロナウイルス感染症【COVID-19】検査で陽性(2020年12月)

 英国のロンドンに在住している(元)ルクセンブルク大公子妃テシー・アントニー・ド・ナッサウTessy Antony de Nassau)が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】で陽性とのことです。

 

 (英語)Former Princess Tessy of Luxembourg reveals she has been diagnosed positive with Covid-19  | Daily Mail Online

 

Tessy Antony De Nassau(@tessy_from_luxembourg) • Instagram写真と動画

 

インタビュー記事(スペイン語):カルリスタのスペイン王として、パルマ公カルロス殿下(オランダ王室近親)がインタビューを受ける(2020年11月)

 スペイン語メディアの Vanitatis が、カルリスタのスペイン王としてのパルマ公カルロス殿下(Prince Carlos : His Royal Highness The Duke of Parma and Piacenza)へのインタビュー記事を掲載しています。

 タイトルは「カルリスタのスペイン王:私はフェリペ6世が難しい時期を生きていくと思う」で、概要は「我々は、カルロス・ハビエル・デ・ボルボン=パルマ(パルマ公)と(新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の)パンデミック、ファン・カルロス(前スペイン王)のスキャンダルについてどう考えているか、(パルマ公の)息子で継嗣(ピアチェンツァ公カルロス・エンリケ殿下)の教育はどうしているか、について話した」というものですが、冒頭ではいきなり、「1830年にフェルナンド7世がサリカ法を廃止して(将来の)イサベル2世がスペイン王位を継承可能にした時、ブルボンは永遠に分裂した」というやや大げさな始まり方をします。
 そしてイサベル王女の継承を認めない王弟のカルロス王子とそれを支持する人々と政府などとの対立による三度のカルリスタ戦争があったという話は割とあっさり終わり、現代のカルリスタの指導者はパルマ公であるという話と、概要で出た話の詳細になります(念のために追記しておきますと、現時点で特定の人物を奉じないカルリスタ、他の人物を奉じるカルリスタや、すでに君主政を放棄しているカルリスタ、君主政でも共和政でもなんでもいいカルリスタ、も存在します)。
 またパルマ公の継嗣のカルロス・エンリケ殿下がカルリスタのアストゥリアス公だということがわざわざ説明されています。

 その後の話としては、全体的に極めて穏当に、現在のパルマ公の主張や近況の話となっています。ほぼ公式見解のような。
 上記の話の詳細に加えて、家族の話、パルマ公室のマリー・テレーズ【マリア・テレサ】殿下がCOVID-19で薨去した件、スペイン王フェリペ6世夫妻との仲(ぶっちゃけていうと、ブルボンの一族で集まるときや、スペイン王のオランダ訪問時に同席した機会は多いがそんなに深い付き合いはないとのこと)、(従弟の)オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下とは家族ぐるみで良好な関係だが政治や王朝の主張に関する話はしていないことなどの話があります。

 

 (スペイン語)El pretendiente carlista al trono español: "Creo que Felipe VI está viviendo unos momentos muy difíciles"

 

VanitatisさんはTwitterを使っています 「El pretendiente carlista al trono español: "Creo que Felipe VI está viviendo unos momentos muy difíciles" https://t.co/f38D3dT6DC」 / Twitter

 

Vanitatis – El pretendiente carlista al trono español:… | Facebook

 

世論調査:オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻の謝罪動画に46%が納得せずも、64%は幕引きを望む(2020年10月)一方、長女と次女がすぐに帰国せずに火曜日までにギリシャに滞在していたと発覚「飛行機の席が空いていなかった」

 ギリシャ休暇旅行(批判を受けてすぐ帰国)について謝罪したオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻について、2000人を対象におこなわれた世論調査では 46 %が納得していないとしています。

 

 (オランダ語)Helft Nederlanders vindt video koning ongeloofwaardig, maar zaak voor de meeste afgedaan

 一方で、全体の 64% はこれ以上の騒動を望んでいないとしており、とりあえず、ここで話は終わりそうだったのですが……。

 

 陛下の長女オランニェ女公【オランダ皇太子】カタリナ=アマリア王女殿下(オランダ王女: オランニェ=ナッサウ公女 : Catharina-Amalia : Her Royal Highness The Princess of Orange, Princess of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)と次女のオランダ王女アレクシア殿下(オランニェ=ナッサウ公女 : Her Royal Highness Princess Alexia of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)が火曜日までギリシャに滞在していたことが発覚。
 (三女のオランダ王女アリアーヌ殿下(オランニェ=ナッサウ公女 : Her Royal Highness Princess Ariane of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)は両親とともに帰国)

 

 (オランダ語)Prinsessen Amalia en Alexia bleven achter in Griekenland, keren dinsdag pas terug
 (オランダ語)Prinsessen Amalia en Alexia pas later terug vanaf Grieks vakantieadres | De Volkskrant

 

 オランダ王国首相マルク・ルッテ閣下(His Excellency Mr Mark Rutte)は「プライベートなこと」なので言わなかったらしいですが把握していたことをコメント。
 座席が足りなかったので二人はギリシャに残ったと説明されていますが、火曜日までずっと座席が足りなかったというのはちと苦しい気がします。
 (そもそも政府専用機でいったんだから帰りも飛ばせばいいんじゃないの??)

 

 今回の件について専門家は、さほど大きな影響はないと見ています。
 両陛下の人気はとても高く、またオランダ王室はこれより前の時代、もっといくらでもひどいことがあった、というそれはまあその通りの指摘もあります。
 予算の減額が避けられないとの考えも見られます(それはギリシャの別荘のように王室の私有資産がたくさんあるのでなにも困りませんが)。

 

既報:
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下一家のギリシャ旅行について、オランダ首相マルク・ルッテ閣下が自身の判断ミスと言明(2020年10月)「新型コロナウイルス対策の厳格化と方向性が一致していないことに“気づくのが遅すぎた”」
 動画:オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻が、ギリシャ休暇旅行(批判によりすぐ帰国)に関して、(事実上)謝罪する映像(2020年10月)

 

動画:オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻が、ギリシャ休暇旅行(批判によりすぐ帰国)に関して、(事実上)謝罪する映像(2020年10月)

 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)一家のギリシャ休暇旅行(批判を受けすぐ帰国)の件ですが、 YouTube のオランダ王室公式チャンネルに(事実上の)謝罪動画がアップロードされました。

 

 (オランダ語:オランダ王室 公式サイト)Persoonlijke boodschap van het Koninklijk Paar | Toespraak | Het Koninklijk Huis

Koninklijk Huis(オランダ公室公式チャンネル):
Persoonlijke boodschap van Koninklijk Paar over reis naar Griekenland – YouTube

 

 率直に「あなたがたの信頼を裏切った」と述べています。
 動画に対するオランダ人の反応はよくわかりませんが、この休暇旅行の前にも感染対策に従っていないとの批判があったオランダ王室。
 この動画のメッセージも、やや言い訳がましい(休暇旅行自体が規則を破ったわけではない)のと、話をすりかえているような気もする(重要なのは普通の生活に戻ること)部分も感じますが……。

 

追記:
 報道によれば、オランダの専門家や与野党議員のほとんどはメッセージを肯定的に受け止めているようです(一部は憲法論も絡んでめんどくさいところもあるのですが、幕引きをしないとどうにもならないということもあるのでしょう)。
 しかし、国営放送のコラムまでが「国王と社会の間の深い溝」を指摘してしまった今回の事態。オランダの一般の(収入が減少し楽しみも減り、余計な外出をするなと要求されているのに、国王一家はギリシャの別荘でノンビリ休暇しようとしたのを見せられた)人々がどう思うかは、また別の話でしょう。ちなみに王室はイタリアにも別荘を所有しています。余裕を失った欧州の階級社会がむき出しになってきているようにも感じます。

 

既報:
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下一家のギリシャ旅行について、オランダ首相マルク・ルッテ閣下が自身の判断ミスと言明(2020年10月)「新型コロナウイルス対策の厳格化と方向性が一致していないことに“気づくのが遅すぎた”」
 世論調査:オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻の謝罪動画に46%が納得せずも、64%は幕引きを望む(2020年10月)一方、長女と次女がすぐに帰国せずに火曜日までにギリシャに滞在していたと発覚「飛行機の席が空いていなかった」