前スペイン王ファン・カルロス1世陛下がスペインを出国するとの報道(2020年8月)タックス・ヘイヴンを巡るスキャンダルの最中。帰国は生涯ないとの観測も

 タックス・ヘイヴン(租税回避地)を巡るスキャンダルなどが報じられていた前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)ですが、スペイン王国を出国すると報道されています。

※一部では「亡命」という単語が……。

 今年【2020年】3月に、(過去において)海外の口座に中東の君主(サウジアラビア財務大臣?)からの送金(?)が確認され、子息のスペイン王フェリペ6世陛下が遺産の相続権を放棄するという声明を出したという報道がありました。父に関する予算もカット。そしてスペインの最高裁判所から捜査命令が出ているようです。
 また、その後、スイス連邦からスペイン王国に秘密裏に金が動かされたとの報道も出ました。こちらは現在のところ、スペインおよびスイスでは捜査は開始されていませんが、開始されると見込まれており、また陛下側は捜査に協力するとのことです。

 当面のところ、陛下の称号は維持される見込みと、前王妃ソフィア陛下への影響は考慮されていませんが、これらもどうなるかわかりません。

 

 (英語)Spanish royal family: Spain’s emeritus king Juan Carlos I to leave country amid tax haven scandal | News | EL PAÍS in English
 (英語)BREAKING: King Juan Carlos of Spain leaves country in exile amid corruption scandal – Royal Central

 スペイン前国王 国外へ 高速鉄道建設計画めぐり収賄疑惑で | NHKニュース

 

追記:
 全体像がよくわかりませんが、サウジアラビアがらみで、サウジ側から資金洗浄がおこなわれつつ最終的に陛下にお金が渡っている、というように思えました。これに関して、元ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ザイン公子妃のコリンナ・ラーセンが所有する企業が関わっているとも報道されています。
 スイスの金融機関が関わっているため、スイスの捜査官がスペイン側に陛下の行動に関して問い合わせている状況ともされています。

 一方、NHK は「サウジアラビアの高速鉄道の建設計画をめぐって、工事を受注したスペインの企業連合から見返りに金を受け取った疑惑」としています。
 サウジアラビアがらみであることは同じものの、こちらはスイスに関しては情報がなく、別件(というか別の不正というか)なのか。見返りとしていますが、そもそもなんの見返りなのか。

 陛下は2014年に退位するまで国家元首としての不逮捕特権がありましたが、現在でも一部特権があるようです。
 また、在位中の行為に関する問題についてどういう扱いになるのか、いまひとつはっきりしません。

 

追記2:
 それにしてもどこの国へいこうというんでしょう。
 現在の世界の状況(新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のパンデミック下)では、高齢の陛下を受け入れるのは、医療の質が高く医療体制に余裕がある国となるでしょう。それに加えて不正の疑い(というか出国する時点で疑いどころではありませんが)のある人物を受け入れ、かつスペインと引き渡し条約を結んでいないという夢のような国がいったいどこに……。

 「王室に対する批判が高まるのを避けたい」というのも、なんともよくわからない話で、もともとがご本人の表明に基づくものなので、報道としてはそう書くしかないでしょうが、いったいこれでどうやって批判が高まるのを避けるつもりなのか。

 

訃報(2007年3月7日):ローツ=コルスヴァレム公子妃マリー=ルイーズ殿下、薨去(1921~2007)

 2007年3月7日、ローツ=コルスヴァレム公子妃マリー=ルイーズ殿下(Her Serene Highness Princess Marie-Louise of Looz-Corswarem)が薨去した模様です。
 1921年5月29日生まれの85歳。

 ローツ=コルスヴァレム公ティエリー殿下の叔父・故ルネ公子殿下の未亡人。

 

誕生(2020年6月6日):ライエン=ホーエンゲロルツェック公女アポリーネ殿下

 2020年6月6日、ライエン=ホーエンゲロルツェック公女アポリーネ殿下(Her Serene Highness Princess Apolline of Leyen-Hohengeroldseck : アポリーネ・プリンツェッシン・フォン・デア・ライエン・ウント・ツー・ホーエンゲロルツェックApolline Prinzessin von der Leyen und zu Hohengeroldseck)が誕生したようです。

 ライエン=ホーエンゲロルツェック公子ヴォルフラム殿下(Wolfram)と公子妃ヤニナ殿下(Janina : シェーンボルン=ヴィーゼントハイト家出身)の第二子・長女となります。
 夫妻の間には、第一子・長男のロッホ殿下(Roch)がすでに生まれています。

 ライエン=ホーエンゲロルツェックは、ドイツの格の高い家柄(最近のドイツの政治家で有名な人とは関係ありません)で、男系男子は消滅しています。
 ヴォルフラム殿下の父フィリップ殿下が母方の同家当主だった母方の祖父の養子となり地所や名前を継承しています。

 

 (ドイツ語)Allgäuer Nachwuchs: Kleine Prinzessin erblickt in Monaco das Licht der Welt – Nachrichten aus Buchloe – Allgäuer Zeitung

 

誕生(2020年5月10日):ルクセンブルク大公子シャルル殿下。ルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下夫妻の第一子・長男

 2020年5月10日、ルクセンブルク大公室は、ルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下(ギヨーム皇太子Guillaume : His Royal Highness The Hereditary Grand Duke of Luxembourg)とルクセンブルク大公世子妃ステファニー殿下(ステファニー皇太子妃Stéphanie : Her Royal Highness The Hereditary Grand Duchess of Luxembourg)の第一子・長男となる、ルクセンブルク大公子シャルル殿下(ナッサウ公子 : ブルボン=パルマ公子 : His Royal Highness Prince Charles of Luxembourg, Prince of Nassau, Prince of Bourbon-Parma)の誕生を発表しました。

 全洗礼名は、シャルル・ジャン・フィリップ・ジョゼフ・マリー・ギヨームCharles Jean Philippe Joseph Marie Guillaume)のようです。

 

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「Le Couple héritier a la grande joie d’annoncer la naissance de leur fils ce dimanche 10 mai 2020 à 5h13 à la Maternité Grande-Duchesse Charlotte à Luxembourg. Il portera les prénoms de Charles Jean Philippe Joseph Marie Guillaume. L’enfant pèse 3,190 kg et mesure 50 cm. https://t.co/gKefhzeWTi」 / Twitter

 

 (ルクセンブルク大公室 公式サイト)Naissance du premier enfant du Couple héritier – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Mai 2020

THE MARSHALL OF THE COURT COMMUNICATES

The Crown Prince and Crown Princess are delighted to announce the birth of their son at the Maternité Grande-Duchesse Charlotte in Luxembourg on Sunday May 10 2020 at 5:13.

He will be called Charles Jean Philippe Joseph Marie Guillaume.

The child weighs 3,190 kg and is 50 cm.

The Crown Princess and her child are both doing well.

The Crown Prince and the Crown Princess look forward to introducing him to the people of Luxembourg.

※相変わらずというか、英語では Crown Prince と Crown Princess を用いています。

 

 (写真:ルクセンブルク大公室 公式サイト)Nouvelles photos de S.A.R. le Prince Charles – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Juin 2020

 

 (フランス語)Le futur Grand-Duc vient de naître

 

Cour Grand-Ducaleさんが写真を追加しました – Cour Grand-Ducale | Facebook

Cour Grand-Ducaleさんの投稿 2020年6月22日月曜日

 

ルクセンブルク大公室が、報告書に対する極めて短いメッセージ(2020年1月)

 2020年1月31日付で、ルクセンブルク大公室が、報告書に対する極めて短いメッセージを出しています。
 ジャノ・ワリンゴ氏(Jeannot Waringo)からベッテル首相に提出された報告書によって提案されている、より一層の透明性と近代化の実現に協力するよということです。
 あまりに短いので、ページの読み込みが途中で止まっているのかと思いました。

 

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式ウェブサイト)Communiqué relatif au rapport de M. Jeannot Waringo – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Janvier 2020

 

関連:
 ルクセンブルク大公アンリ殿下がメッセージを公開(2020年1月)大公妃マリア・テレサ殿下に関する否定的な報道を強く非難するもの。フランス語の他、ルクセンブルク語、英語、スペイン語が用意され異例
 ルクセンブルク:ワリンゴ報告書が公開される。全般的に他の君主国と比較したシステムの分析や問題点の洗い出しをする生真面目なもの(2020年1月)劣悪な就業環境に関する言及はあるものの、「退位」とか言い出したメディアも大幅にトーンダウン