記事・動画(英語):abc news による、将来的にイタリア王室(直系)当主になるカリニャーノ女公/サヴォイア公女ヴィットーリア殿下に関する記事(2021年6月)

 アメリカの abc news が、将来的にイタリア王室(直系)当主になるサヴォイア公女ヴィットーリア殿下(カリニャーノ女公 : イヴレーア女侯爵 : Her Royal Highness Princess Vittoria of Savoy, Princess of Carignano, Marquise of Ivrea)に関する記事・動画を掲載しています。

 ヴィットーリア殿下の父エマヌエーレ・フィリベルト殿下のコメントや、対立するアオスタ系統のアイモーネ殿下のコメントも含みます。

 記事の最後は「イタリアに王政復古が起こるとは思えないが」という文章に対し、エマヌエーレ・フィリベルト殿下の “Never say never.” という言葉を添えて終わっています。

 

 (英語)Young princess fights for her claim to the (abolished) throne of Italy – ABC News

 

関連:
 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定へ。サヴォイア公女ヴィットーリア殿下が将来的にイタリア王室当主に(2020年1月)

逃亡中のルーマニア王カロル2世男系孫パウル・フィリップ・アル・ロムニエイ氏(“ルーマニア王子パウル殿下”)の妻、リア妃と子息カロル・フェルディナンドが居住していた別荘を銀行に接収されたとの報道(2021年7月)

 バネアサ農園事件などに伴い、実刑判決が出、ルーマニアから逃亡しているパウル・フィリップ・アル・ロムニエイ氏(Paul Philippe al României)ですが、いまだ確保されていません。
 この度、パウル氏と一緒に逃亡はしていない、妻のリア・アル・ロムニエイ夫人(Lia al României)と子息のカロル・フェルディナンド・アル・ロムニエイCarol Ferdinand al României)が居住していた別荘を銀行に接収され、ホテルへ移ったと報道されています。
 銀行側は、この別荘について、パウル氏側から数年にわたりリース契約への支払いがなされていないため、他の所有者に売却したともされています。

 なお、ルーマニアの報道では、パウル氏一家には、王子および王子妃の称号が含まれることが多いです。

 

 (ルーマニア語)Prințesa Lia și fiul ei au fost evacuați din casă

Antena 3:
Prințesa Lia și fiul ei, evacuați din casă. Banca le vinde vila – YouTube

 

関連:
 バネアサ農園事件:ルーマニア警察公式サイトが、実刑3年4ヶ月の判決が出た“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏、法律上はパウル・フィリップ・アル・ロムニエイの名になっている模様)への令状を掲載(2020年12月)
 バネアサ農園事件:“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏)に実刑3年4ヶ月(2020年12月)ポルトガル滞在と思われるため、ブカレスト警察はEUで有効な令状を請求している模様

訃報(2021年6月23日):前のトスカナ大公室系ハプスブルク家当主/レオポルド・フランチェスコ【レオポルト・フランツ】大公殿下が薨去(1942~2021)

 2021年6月23日、前のトスカナ大公室系ハプスブルク家当主/レオポルド・フランチェスコレオポルト・フランツ】大公殿下(His Imperial and Royal Highness Archduke Leopoldo FrancescoLeopold Franz】 of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Prince of Tuscany)が薨去したようです。
 1942年10月25日生まれの74歳。

 殿下は1984年~1993年までトスカナ大公室系ハプスブルク家当主の座にありましたが、二度目の結婚が貴賤結婚のため、当主の権利を継嗣のジギスムント殿下に譲っています。

※なお、この二度目の貴賤結婚について、(旧)オーストリア帝室の一員としての権利には最終的には影響を及ぼしておらず、帝室の一員およびオーストリア帝位継承順位の中にに留まっている、と見られていました。また、オーストリア帝室の結婚要件緩和により、トスカナ大公室のほうが厳しくなっており、トスカナ大公室をはなれた人物がオーストリア帝室に留まっていると判断できるケースがあります。

 

 (英語)Tuscan high prince Leopoldo Francesco d’Absburgo-Lorena passed away – Diplomat magazine

 

注記:
 トスカナ大公室公式サイトは更新がほぼない上に、 Adobe Flash に依存していたため、どうなるかわかりません。

訃報(2021年6月1日):イタリア王室(アオスタ系統当主・サヴォイア公)アオスタ公爵アメデーオ殿下が薨去(1943~2021)

 2021年6月1日、対立するイタリア王室のうち傍系/アオスタ系統の当主(サヴォイア公)のサヴォイア公・アオスタ公爵アメデーオ殿下(Prince Amedeo : His Royal Highness The Duke of Savoy and The Duke of Aosta)が薨去した模様です。
 1943年9月27日生まれの77歳。

 薨去に伴い、子息のプッリャ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta)が当主の地位を継承します。

※称号ですが、公式サイトのほか、報道したイタリア紙の多くが Duca di Savoia e Duca d’Aosta と、サヴォイア公とアオスタ公爵の称号を併記しています。この二つをアイモーネ殿下もこれから使用すると思われます。
 2006年の段階で、アメデーオ殿下が自身のアオスタ公爵号を子息のアイモーネ殿下に使用させるとした決定がややこしい影響を及ぼし、結果、アイモーネ殿下がプッリャ公爵の称号すら消極的になるような状況も生じましたが、これで解消となるでしょう。

 

 (イタリア語:イタリア王室アオスタ系統 公式サイト)Scomparsa di S.A.R. il Principe Amedeo di Savoia – Real Casa di Savoia
 (イタリア語:イタリア王室アオスタ系統 公式サイト)Superga 1 luglio 2021. Ultimo saluto a S.A.R. Il Principe Amedeo di Savoia – Real Casa di Savoia

 

葬儀の映像(一部)/
Basilica di Superga:
Cerimonia per il Principe Amedeo Duca D'Aosta – YouTube

 葬儀には他の(旧)君主家からの臨席もあり、アオスタ系統を当主とみなす動きは大きくないものの、イタリア王室一員であることは変わらないということでしょう。

インタビュー動画:(旧)ブルンジ王室のローザ・ポーラ・イリバギザ・ムワンブツァ王女へのインタビュー(2021年7月)

 (旧)ブルンジ王室のローザ・ポーラ・イリバギザ・ムワンブツァ王女(Princess Rosa Paula Iribagiza Mwambutsa)へのインタビュー動画です。

 

Yaga Burundi:
😍 En exclusivité : Rosa Paula Iribagiza, la soeur de Rwagasore – YouTube

 

 故ムワンブツァ4世の娘・故ンタレ5世の姉で、民主防衛国民会議・民主防衛勢力から議員を務めたこともあります。支持者や、アフリカの王室を扱うサイトなどでは、ブルンジの王室当主、殿下(Her Royal Highness)と皇太子(Crown Princess)で呼ばれていることが多いです。

 従妹にエステル・カマタリ王女(Princess Esther Kamatari)というモデルや人道活動で有名な人物がいて、ムワンブツァ4世の(再)埋葬問題で意見は対立しているようです。が、同王女を王室当主と主張するのを見たことはありません。

 今回のインタビューは、ブルンジ国内では伝説上の人物と化している、暗殺された兄・故ルイ・ルワガソレ皇太子(Louis Rwagasore)に関するもののようです(字幕はフランス語、何語でしゃべっているかはわかりませんが……)。