訃報(2018年8月13日?15日?):ウガンダ共和国のルウェンズルル王チャールズ・ムンベレ陛下の義父が死去。陛下は2016年の衝突の件で保釈中・移動制限が課せられているため葬儀には出ず

 2018年8月13日か15日のことだそうですが、ウガンダ共和国のルウェンズルル王チャールズ・ウェズリー・ムンベレ陛下【イレマ=ンゴマ1世】(His Royal Majesty Charles Wesley Mumbere, Irema-Ngoma I, King【Omusinga】 of Rwenzururu)の義父レオ・バルク・オワンズィアケ氏(Leo Baluku Owanziake)が死去。
 アグネス・イトゥング・アシイマウェ王妃(Queen【Nyabaghole】 Agnes Ithungu Asiimawe)の父です。

 チャールズ・ムンベレ陛下は、2016年のカセセでの衝突(中央政府=与党支持派と野党支持派の対立が原因?? 100人以上の死者)の件で殺人罪などで逮捕されていましたが、記事によれば現在は保釈中。
 しかし、移動制限が課せられているため葬儀には出ていないようです。
 葬儀では、Chief Prince(チーフ・プリンス)と表記されているクリストファー・キバンザンガ農務大臣(Christopher Kibanzanga)という人物が、陛下のメッセージを読み上げたようですが、内容はプロパガンダに迷わされず、地域の開発に専念しようというようなもののようです。
 王妃のメッセージとあわせると、王国内の部族紛争が警戒されているようにも取れるので、再度の衝突が懸念されているのでしょうか。

 なお、チーフ・プリンスですが、キリスト教の聖書などでは大天使ミカエルにこの言葉が使われ「宗主」と訳されている例もあるようなのですが、ルウェンズルルでの意味合いやポジションは不明です。

 

 (英語)Omusinga Mumbere’s father-in-law collapses, dies – Daily Monitor
 (英語:現在、プログラムエラーがページ上部に表示されています。訪問しないほうがいいかもしれません)Mumbere father-in-law dies in Kampala | edge
 (英語:二度目以降の閲覧ではユーザ登録を求められるようです)Rwenzururu King Cautions Subjects Against Propaganda :: Uganda Radio Network

 

※リンクはモバイル版へ飛ぶようです:
Daily Monitorさんのツイート: "King Mumbere’s father-in-law collapses, dies #MonitorUpdates https://t.co/6OjMzcvkKn"

Daily Monitor – Rwenzururu kingdom is mourning the death… | Facebook

 

※上記のプログラムエラーのページへリンク:
edge.ugさんのツイート: "Leo Baluku Owanziake, the father-in-law to Rwenzururu King Omusinga (King) Charles Wesley Mumbere, has died. He passed on Monday morning as he was returning home from routine medication at the Uganda Cancer Institute. https://t.co/emQECZKpZw… https://t.co/q6OpMf9jPv"

 

ウガンダ共和国のランゴ大首長位でもめごとになっている模様(2018年8月)

 ウガンダ共和国内のランゴ大首長(Won Nyaci)に関して、もめごとが起こっているようです。

 

 (英語)Fight for Lango ‘chiefdom’ rumbles on

 

 記事によりますと、もともとランゴ大首長であったヨサム・オドゥル・エビイYosam Odur Ebii)に対し、その交代が約束(この約束を皆が認めているかどうかがまた問題ですが)された後の2017年にマイケル・オドンゴ・オクネ(Dr Michael Odongo Okune)が選出されたようなのですが、前者がいまだにいすわっている、というのが根本のようです。

 また、高等裁判所は後者を現在のランゴ大首長であるとの見解を示しているものの(記事を読んだ限りでは強制力がなさそうな気もします)、ウガンダ共和国の中央政府は動きを見せておらず、つまり前者をランゴ大首長とみなしている模様。

 いっぽうで、このランゴ大首長(Won Nyaci)がどこまで重要なのかはよくわからず(記事からは双方とも「首相」を選出済みのようですが……)、ウガンダの有名な各王国とは違い、世襲や同一の血統を要求しているわけでもないようです。つまり氏族(部族)の代表者らが全体から選ぶ、ということになりそうですが……。
 とすると、いわゆる文化的指導者というあいまいな言葉を超えるような権威はなく、伝統の保存に携わる財団のトップくらいの扱いなんでしょうか。

 

 なお、ウガンダでは、有名な各王国のほかに(あるいは各王国の内部に)、このような大首長・首長などと言及される伝統的君主がいるようですが、どれだけの数が存在し、どのような権威を持っているのかはよくわかりません。

 

ウガンダ共和国内のトロ王国が、中央政府にさらなる資産返還を求めている模様(2018年8月)

 (英語)Uganda: Return Our Properties, Tooro Tells Govt – allAfrica.com

 

 ブガンダ共和国内の王国のひとつ、トロ王国が、中央政府にさらなる資産返還を求めているようです。
 他の王国にくらべて返還されている割合がかなり少ないのだと思います。

 ちなみにトロ王国などの「トロ」の綴りですが、「Tooro」と「Toro」が混在しているように見受けられますが、詳細はわかりません。

 

ナイジェリア伝統的君主:約70年間空位だったトゥオモ王の選出がおこなわれ、ジョゼフ・ボソン陛下【エスク2世】が戴冠。別勢力が元・最高裁判所裁判官のタバイ判事閣下を選出しこちらも戴冠した模様(2018年8月)

 ナイジェリア連邦共和国デルタ州のトゥオモ王国で、ジョゼフ・ボソン氏(Commissioner Joseph Boson)が、トゥオモ王(Ebenanaowei of Tuomo Kingdom)に選出された模様です。
 記事では、ジョゼフ・ボソン陛下【エスク2世】(His Royal Majesty, Joseph Boson, Esuku II)と記述されています。

 

 (英語)BREAKING: Boson coronated as Esuku II in Tuomo Kingdom, Delta State  – Liberator News  | The Liberator Nigeria
 (英語)​Joy in Tuomo Kingdom as Boson emerges King elect 69 years after – Liberator News  | The Liberator Nigeria

 

 こちらの記事によれば、1949年より空位であり、69年ぶりの君主ということです。

 

 いっぽう、別の勢力(別の地域?)が、元・最高裁判所裁判官フランシス・フェドデ・エモモティミ・タバイ判事閣下(The Honourable Justice Francis Fedode Emomotimi Tabai CON)を選出し、戴冠。こちらを報じる記事は空位期間を72年としているようです(情報がどちらも正しいとすると、その頃から対立があった可能性も)。

GBARAMATU VOICE TELEVISION:
HOW JUSTICE TABAI WAS SELECTED BY KINGMAKERS AS NEW PERE OF TUOMO (WATCH VIDEO) – YouTube

 (英語)Supreme Court Justice emerges Paramount Ruler of Tuomo Kingdom – GbaramatuVoice Newspaper
 (英語)Retired Supreme Court Justice Emerges Paramount Ruler Of Tuomo Kingdom – The Metro Lawyer
 (英語)Delta community without ruler for 72 years gets ex-Supreme Court justice as king – Daily Post Nigeria

GbaramatuVoice Newsさんのツイート: "HOW JUSTICE TABAI WAS SELECTED BY KINGMAKERS AS NEW PERE OF TUOMO (WATCH VIDEO) https://t.co/jBJroSJdV5 via @GbaramatuVoice Newspaper"

The Metro Lawyerさんのツイート: "Retired Supreme Court Justice Emerges Paramount Ruler Of Tuomo Kingdom https://t.co/Yhx6cWSV4M… "
https://twitter.com/themetrolawyer/status/1029451000246149121

Daily Post Nigeriaさんのツイート: "Delta community without ruler for 72 years gets ex-Supreme Court justice as king https://t.co/nwJdRzgCG7… "

 

 これらはいずれもローカルの組織(というか集団というか)が「正しい手続きにのっとって王を選んだ」と主張しているものであり、デルタ州知事の承認が必要です。
 また、もちろんのことですが、その判定に対し、関連法に基づいて司法へ提訴することが可能です。
 前者のほうの記事によると、裁判までいくことを想定しているようなので、長い戦いになるかもしれません。

 

 また、これもまた前者の記事からですが、トゥオモ王国関係者の中に Chief (首長としておきましょう)が数名(Chief David Ebikeme、Chief Gilbert Mezeh、Chief S.O Emokpo)いる中に、
 ジョニー・オクパンベニ王子閣下(The Honourable Prince Johnny Okpanbeni)、
 と Prince の称号で言及されている人物がいます(とりあえず王子と書きましたが、本当にプリンスなのかも含めて詳細不明:ぶっちゃけ「プリンス」という名前の可能性もあります)。
 約70年空位だったことから、前の王の子供ということは考えにくいのではないかと思います。
 また、二人の候補に関して(今までの王との)系譜関係に関する言及がまったくないことから、トゥオモ王国は王統というような概念がない場所のように思えますが、だとすると、この Prince 称号がなんなのか気になります。
 また、敬称に The Honourable (閣下)が使われていますが、これが Prince とセットのものなのか(違和感はありますが)、他の地位に付随するものなのかもよくわかりません。

 

訃報(2018年8月12日):カメルーン伝統的君主/バロンド人の首長イトー・エソー殿下が、銃撃され薨去(?~2018)

 カメルーンの報道によりますと、2018年8月12日、カメルーン共和国南西州エコンド・ティティのバロンド人の首長、イトー・エソー殿下(His Royal Highness Itoh Esoh)が、教会を出たところで銃撃され薨去したとのことです。
 犯人(複数)は不明。

 カメルーンでは、ナイジェリアと同じく、身代金目当てで伝統的君主が誘拐されたり、動機は事件ごとに違うものの襲撃を受けたり、ということが連続して起こっているようです。

 

 (英語)Gunmen kill traditional ruler in Ekondo Titi – Journal du Cameroun

Journal du Camerounさんのツイート: "Gunmen kill traditional ruler in #Ekondo Titi. Read more 👉https://t.co/wPv1e9Io5i #Cameroon #AnglophoneCrisis… "

 

※バロンド人の首長は他にも存在するかもしれません。