インタビュー記事(スペイン語):カルリスタのスペイン王として、パルマ公カルロス殿下(オランダ王室近親)がインタビューを受ける(2020年11月)

 スペイン語メディアの Vanitatis が、カルリスタのスペイン王としてのパルマ公カルロス殿下(Prince Carlos : His Royal Highness The Duke of Parma and Piacenza)へのインタビュー記事を掲載しています。

 タイトルは「カルリスタのスペイン王:私はフェリペ6世が難しい時期を生きていくと思う」で、概要は「我々は、カルロス・ハビエル・デ・ボルボン=パルマ(パルマ公)と(新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の)パンデミック、ファン・カルロス(前スペイン王)のスキャンダルについてどう考えているか、(パルマ公の)息子で継嗣(ピアチェンツァ公カルロス・エンリケ殿下)の教育はどうしているか、について話した」というものですが、冒頭ではいきなり、「1830年にフェルナンド7世がサリカ法を廃止して(将来の)イサベル2世がスペイン王位を継承可能にした時、ブルボンは永遠に分裂した」というやや大げさな始まり方をします。
 そしてイサベル王女の継承を認めない王弟のカルロス王子とそれを支持する人々と政府などとの対立による三度のカルリスタ戦争があったという話は割とあっさり終わり、現代のカルリスタの指導者はパルマ公であるという話と、概要で出た話の詳細になります(念のために追記しておきますと、現時点で特定の人物を奉じないカルリスタ、他の人物を奉じるカルリスタや、すでに君主政を放棄しているカルリスタ、君主政でも共和政でもなんでもいいカルリスタ、も存在します)。
 またパルマ公の継嗣のカルロス・エンリケ殿下がカルリスタのアストゥリアス公だということがわざわざ説明されています。

 その後の話としては、全体的に極めて穏当に、現在のパルマ公の主張や近況の話となっています。ほぼ公式見解のような。
 上記の話の詳細に加えて、家族の話、パルマ公室のマリー・テレーズ【マリア・テレサ】殿下がCOVID-19で薨去した件、スペイン王フェリペ6世夫妻との仲(ぶっちゃけていうと、ブルボンの一族で集まるときや、スペイン王のオランダ訪問時に同席した機会は多いがそんなに深い付き合いはないとのこと)、(従弟の)オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下とは家族ぐるみで良好な関係だが政治や王朝の主張に関する話はしていないことなどの話があります。

 

 (スペイン語)El pretendiente carlista al trono español: "Creo que Felipe VI está viviendo unos momentos muy difíciles"

 

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スペイン王室継嗣/アストゥリアス女公/スペイン王女レオノール殿下の、2020年アストゥリアス皇太子賞授賞式典でのスピーチ(2020年10月)

 スペイン王室継嗣のアストゥリアス女公(スペイン皇太子)/スペイン王女レオノール殿下(Infanta Leonor of Spain : Her Royal Highness The Princess of Asturias)の、2020年アストゥリアス皇太子賞授賞式典でのスピーチ映像です。

 なお、式典には、レオノール殿下の他、
 スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)、
 スペイン王妃レティシア陛下(Queen Letizia : Her Majesty The Queen of Spain)、
 スペイン王女ソフィア殿下(Her Royal Highness Infanta Sofía of Spain)、
 が臨席しています。

 

 (スペイン語:スペイン王室 公式チャンネル)Inicio – Actividades y Agenda – Ceremonia de entrega de los Premios Princesa de Asturias 2020

 

casarealtv(スペイン王室 公式チャンネル):
Palabras de S.A.R. la Princesa de Asturias en la Ceremonia de Entrega de los Premios 2020 – YouTube

 

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fpamultimedia(アストゥリアス皇太子賞 公式チャンネル):
Discurso de S.A.R. la Princesa de Asturias en la entrega de los Premios Princesa de Asturias 2020 – YouTube

 

前スペイン王妃ソフィア陛下はスペインを離れる予定なし(2020年8月)

 前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)の突然の出国声明といまだ(8月7日現在)に所在地が確定しない状況ですが(ドミニカ共和国説、ポルトガル説、まだスペインにいる説、イタリア・フランスなど欧州連合内説に加え、アラブ首長国連邦【UAE】のアブダビにいる説も出てきました)、前スペイン王妃ソフィア陛下(Her Majesty Queen Sofía of Spain)には出国の予定なしと報道されています。

 

 (英語)Queen Sofia will not be leaving Spain to join her husband

 

 ソフィア陛下は数日前に、長女のスペイン王女エレナ殿下(ルーゴ女公爵 : Her Royal Highness Infanta Elena of Spain, The Duchess of Lugo)、妹のギリシャ・デンマーク王女イリニ殿下(Her Royal Highness Princess Irene of Greece and Denmark)らとともにスペイン王室の夏の離宮、マリベント宮殿(Marivent Palace)に到着しているようです。

 今後とも、妹のイリニ殿下らと生活・行動を共にすることが多いのではないかと思われます。

 

訃報(2020年3月26日)ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下が薨去。新型コロナウイルス感染。メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記も

 2020年3月26日、ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下(Her Royal Highness Princess Marie Thérèse of Bourbon-Parma)が薨去しました。
 1933年7月28日生まれの86歳。

 新型コロナウイルスに感染していました。

 なお、メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記もあります。
 本人はフランス国籍・スペイン国籍を保有しているものの、君主の一族としてはパルマ公室の一員です。
 ただ、パルマ公室の年長系統はカルリスタのスペイン王としての活動をしており同殿下もそちらのほうで有名です。その支持者からは当然スペイン王女(Infanta of Spain)とみなされます。

 

 CNN.co.jp : スペインのマリア・テレサ王女、新型コロナに感染して死去
 (英語)Eurohistory: COVID-19 Claims First Royal Victim: Princess Marie-Thérèse of Bourbon-Parma
 (英語)Eurohistory: In Memory of a Red Princess: The Passing of Marie-Thérèse of Bourbon-Parma (1933-2020)
 (英語)Royal Musings: Princess Maria Teresa of Bourbon-Parma (1933-2020)

 

関連:
 訃報(2020年5月4日):ブルボン=パルマ公女ディアーナ・マルグリット殿下(1932~2020)

 

イタリア王室(アオスタ系統)継嗣/プッリャ公爵【称:アオスタ公爵】アイモーネ公子殿下【ロシア在住】の記事(2020年1月)「イタリアが王政復古するとは思わない」

 イタリア王室(アオスタ系統)の継嗣/プッリャ公爵アイモーネ公子殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta, Duke of Apulia : His Royal Highness The Duke of Aosta)の記事が出ています。

※本人たちは自分たちが正統と主張しているので、すでに父の称号であるアオスタ公爵を使用しています(ときどき忘れてるんじゃないかと思う時がありますが)。

 なお、殿下は、仕事でモスクワに在住しています。ロシアに住み、イタリア王位に興味はないとする記事が出たこともあります。

 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定したことを受けて、アオスタ系統や支持者は反論を発表しましたが、それはそれとして、アイモーネ殿下のコメントを載せた記事が出ました。

 内容というか根本的な立場がはっきりしないのですが、

  • もうどちらが正統かの論争には参加しない
  • イタリアで王政復古があるとは思わない(アオスタ系の支持者団体はガックリきそうですが……
  • イタリア共和国へ忠誠を誓うことを避ける理由はない
  • 二系統(直系とアオスタ系統)はそれぞれの道を進むだけ

 といったところが今回の主な主張だと思うのですが、一方で子供たちが先祖の伝統を受け継ぐことは望んでいるように受け取れます(先祖の伝統を受け継ごうとする限り、正統論争は避けられないのでは……)。

※末尾に追加しておきますが、イタリア王室(直系)継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)がこの記事についてコメントしています。

 

 (イタリア語)Aimone di Savoia-Aosta: «Per ora non alimento la polemica». Intanto è guerra di carte tra i Savoia – Corriere.it

 

Corriere della SeraさんはTwitterを使っています: 「Aimone d’Aosta: «Per ora non alimento la polemica». Intanto è guerra di carte tra i Savoia https://t.co/63dUePuzCJ」 / Twitter

 

Aimone di Savoia — Juan Carlos il suo… – Corriere della Sera | Facebook

 

エマヌエーレ・フィリベルト殿下のコメント:
「アイモーネはいいやつだが、この部分はいただけない:『王政復古は起きないだろうし、イタリア共和国へ忠誠を誓うことを避ける理由はない』。彼は彼の選択をした、しかし私はいつでも腕を広げてすべての君主政イベント(この日曜日でローマでおこなうものを含む)で彼を歓迎するつもりだ」

Aimone è una persona per bene, ma mi… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

継嗣/