オルレアン派フランス王位継承者/パリ伯ジャン(4世)殿下が、ルイ16世死後227周年のメッセージ・鎮魂ミサ(2020年1月)「我が先祖、オルレアン公爵ルイ=フィリップ=ジョゼフに赦しを」(2020年1月)

 2020年1月21日、オルレアン派フランス王室当主のパリ伯ジャン殿下(Jean : Monseigneur The Count of Paris : オルレアン派フランス王位継承者ジャン4世 : Titular King Jean IV of France)は、ルイ16世死後227周年となることにより、メッセージを発出、鎮魂ミサに臨席しました。
 支持者の中には先代のパリ伯アンリ(7世)殿下の薨去1周年となることで、盛り上げるというかなんというかの野望を見せていた人たちもいたのですが、今のところそういったことがあったような記事などは見受けられず(正統派とぶつからないように今週末にやるのかもしれませんが)、ジャン殿下のメッセージと礼拝の白黒写真が掲載されているのみです。

 メッセージの中では、先祖たちの罪の犠牲者に対して赦しを求める部分があり、とりわけオルレアン公爵ルイ=フィリップ=ジョゼフ(ルイ16世の処刑に賛成した人物)の名が挙げられています。

 

 (フランス語:パリ伯 公式ウェブサイト)"Moi, Jean, Comte de Paris," – Le comte de ParisLe comte de Paris

Seigneur, Moi, Jean, Comte de Paris,… – Prince Jean, Comte de Paris | Facebook

 

関連:
 正統派フランス王位継承者ルイ20世ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下が、ルイ16世死後227周年のメッセージ・鎮魂ミサ・行進などに(2020年1月)「聖ジャンヌ・ダルクの加護のもとに良い2020年を、メルシー」

 

正統派フランス王位継承者ルイ20世ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下が、ルイ16世死後227周年のメッセージ・鎮魂ミサ・行進などに(2020年1月)「聖ジャンヌ・ダルクの加護のもとに良い2020年を、メルシー」

 2020年1月19日(日曜日)、正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス・ド・ブルボン殿下(Louis Alphonse de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ドン・ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウ閣下 : The Most Excellent Don Luis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)は、1月21日がルイ16世死後227周年となることにより、メッセージを発出、鎮魂ミサに臨席、行進をおこないました(これは一応別件の保守的な政治行動の一環のように思えます)。

 

メッセージ:
 1月9日に薨去した、正統派の支持者 第8代ボッフルモン公爵への弔意、ルイ16世がいかに素晴らしい君主か、過去を懐かしむだけではなく成功した偉大なフランス王たちに学び未来へうんぬん、そして、「聖ジャンヌ・ダルクの加護のもとに良い2020年を、メルシー」と結んでいます(結構省略して書きましたが)。

Légitimoscopie (par Les Rois Souterrains):
Louis XX – Discours du prince Louis de Bourbon le 19 janvier 2020. – YouTube

 (フランス語:メッセージ)Voeux de Mgr le Duc d’Anjou à l’occasion de l'assassinat de Louis XVI
 (フランス語:鎮魂ミサの記事)Messe en mémoire de la mort de Louis XVI

 フランス貴族の第9代ボッフルモン公爵シャルル=エマニュエル・ド・ボッフルモンCharles-Emmanuel de Bauffremont)、ティエリー・ド・ボーモン=ベナック伯爵子(comte Thierry de Beaumont-Beynac)らが出迎えた模様。

 

鎮魂ミサ終了後、出てくるところだと思います:
Le Prince rencontre les Français à la… – Légitimité – Les français avec Louis XX

 

行進:
Légitimité – Les français avec Louis… – Légitimité – Les français avec Louis XX

 

Louis de Bourbon, Duc d’AnjouさんはTwitterを使っています: 「Continuons à honorer la mémoire du Roy Martyr, et sachons pour l'époque dans laquelle nous vivons, en retirer toutes les leçons. Sachons, nous aussi, concilier la tradition et le progrès. Sachons donner du sens à nos actions. https://t.co/0BXWnpq4k9」 / Twitter

 

関連:
 オルレアン派フランス王位継承者/パリ伯ジャン(4世)殿下が、ルイ16世死後227周年のメッセージ・鎮魂ミサ(2020年1月)「我が先祖、オルレアン公爵ルイ=フィリップ=ジョゼフに赦しを」(2020年1月)

 

ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が再度フランス情勢を批判するコメント:「マクロン大統領が国民から要望を集めたのはルイ16世と同じ(失敗)」「そもそも国家にはそんなに要望をかなえる力はない」「個々人の幸福まで保証するのはムリ」(2019年3月)

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】のオーストリア支部のサイト及び自身の公式サイトにおいて、この前の「黄色いベスト運動」批判(というかフランス情勢批判というか)に続き、再びフランス情勢に批判的なコメントをしています。

 

 (ドイツ語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Beschwerdebücher und Bürgerwünsche
 (ドイツ語:汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】オーストリア支部サイト)Beschwerdebücher und Bürgerwünsche – Paneuropa

 

 2018年12月から2019年1月にかけてマクロン大統領は「Cahiers de doléances」というものをフランス各地から集めました。これはその昔、フランス王ルイ16世陛下が集めてえらい目に合ったものと同じ名称(?)のようですが……。

 

 今回のカール大公殿下のコメントの内容ですが。
 前回の記事では特に説明しなかったのですが(フランス革命批判の表題だけで充分かなと思いまして)、今回は中身を紹介します。
 今回の記事から推察できるカール大公殿下の政治的立場は、社会的基盤(インフラやヘルスケア)の整備に国が関わることには賛成するものの、それ以上のことは自由な社会で自己責任のもとに個々人が幸福を追求するべきで国は過剰な介入をするべきではないとする、まあ昔からよくある意見といえばそうなるものでしょう。社会的基盤の整備が終わったら、国の仕事は、個々人が幸福を追求するときに他の個人の自由と衝突する場合に関する法律を考えるくらいにしろということです。
 また、(この部分ははっきりとは書いてないですが)フランスなどはすでにその部分の仕事は終わっているので、不満をうったえる人々に対し国家が彼らの幸福のために特別な何かができるような幻影を抱かせた挙句に実現できずに結果暴動などへ発展させるようなことは良くない、というようなところになるかと思います。
 それでも無理に人々の願いをかなえようとすれば、官僚的・強権的・パターナリズムの国家が実現するだけ。

 ……というようなことを殿下は考えてるみたいだよということなのですが、しかし実際のところ、当方はフランスの現状など実は何も知らないに等しいので、一般論としてはともかく、今のフランスにこれが当てはまるのかどうかはまったくわかりません。
 殿下自身はわかっていると思っているのでこういう記事を出しているのでしょうが、あまり他所からゴチャゴチャいうとマクロン大統領に「じゃあおまえがやれよ!」とか言われてしまうのではないかと心配です。

 

ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が、「黄色いベスト運動」で揺れるフランスを、「フランス革命時のようだ」と批判(2019年3月)「フランス革命を評価するまともな歴史家はいない」

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】のオーストリア支部のサイト及び自身の公式サイトにおいて、「黄色いベスト革命?」と題する記事を掲載、「黄色いベスト運動」で揺れるフランスを、「フランス革命時のようだ」と批判しました。

 

 (ドイツ語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Gelbwestenrevolution?
 (ドイツ語:汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】オーストリア支部サイト)Gelbwestenrevolution? – Paneuropa

 

 「フランス革命を評価するまともな歴史家はいない」といきなり言い切っていますが、フランス革命後200年辺りにはすでに、フランス革命批判というか、そもそもあれはなんだったのかなど、いろいろな意見がいわれてきてはいました。

 今、歴史家がフランス革命についてどう述べているのか、まったく興味はありませんが、どうなんでしょうね。言うこと変わりますからねあの人たち

 殿下にとっては「親戚がギロチンで殺された。親戚を守ろうとした人々もギロチンで殺された。ギロチンで殺させた奴らも結局殺された」というアホみたいなことだということもあるんでしょうが。

 

 それはさておき、過去の過ちを繰り返すなという提言なのですが、ではどうしたらいいのか、ということになると……。

 

関連:
 ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が再度フランス情勢を批判するコメント:「マクロン大統領が国民から要望を集めたのはルイ16世と同じ(失敗)」「そもそも国家にはそんなに要望をかなえる力はない」「個々人の幸福まで保証するのはムリ」(2019年3月)

 

“アラウカニア・パタゴニア公【対立公】スタニスラス1世殿下”がフランス大統領マクロン閣下と握手(2018年10月)

 2018年10月9日、南米のアルゼンチンとチリのあたりに建国されたのかされなかったのかよくわからない「アラウカニア・パタゴニア王国」の現在の王室当主に選出されている一人(非主流派の二人のうちの一人)アラウカニア・パタゴニア公スタニスラス1世【スタニスラス・パルビュレスコ】殿下(キディコ子爵 : His Royal Highness Stanislas I【Stanislas Parvulesco】, Prince of Araucania and Patagonia, Viscount of Quidico)は、散歩中のフランス共和国大統領エマニュエル・マクロン閣下(アンドラ共同統治公 : His Excellency Mr Emmanuel Macron, Co-Prince of Andorra)に近づいて握手したそうです。

 ここまでは(写真があるのでおそらく)本当のことでしょうが、下記サイトによれば、会談がおこなわれたかのように書かれています。

 

※マクロン閣下の顔にあざのようなものがありますが、これは影……ですよね……
 (フランス語:アラウカニア・パタゴニア王国【スタニスラス1世派】公式ブログ)Echange impromptu entre deux Hommes d'Etat. – Royaume d'Araucanie et de Patagonie.

 

 スタニスラス1世は昨年、モルドバ大統領ドドン閣下と握手した写真を掲載していましたが……。

 

追記:
 なお、“自称”スタニスラス1世は、複数の系統からフランス王ジャン2世の子孫であるらしいとの情報があります。