オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下が、ロイ・デ・ライター空軍少佐を軍事ウィレム騎士団の騎士に叙任(2018年8月)

 2018年8月31日、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)は、アフガニスタンでの軍事行動における英雄的活動をたたえ、ロイ・デ・ライター空軍少佐(Major-Flyer Roy de Ruiter)を軍事ウィレム騎士団(Military William Order)の騎士に叙任しました。
 同騎士団は、オランダ君主を総長とするもので、生存している叙任された騎士はこれで四名となります。

 オランダ王妃マクシマ陛下(Máxima : Her Majesty the Queen of the Netherlands)も臨席。

 

 (写真一覧)Military award ceremony, The Hague | Editorial Photos, Celebrity, News, & Sports Images | Rex
 (写真一覧)PPE Agency | 29 foto’s gevonden met “31-08-2018 Militaire”
 (写真一覧)Robin Utrecht | Photoshelter

 (写真一覧)Den Haag August 31, 2018 画像と写真 | Getty Images

 

King Willem-Alexander of The Netherlands and Queen Maxima of The… ニュース写真 | Getty Images
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King Willem-Alexander of The Netherlands and Queen Maxima of The… ニュース写真 | Getty Images
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肩に手をあてていますが、中世の騎士叙任において剣を肩にあてていたものの近代形式かもしれません(単に「よくやった」みたいなことかもしれませんが)/
King Willem-Alexander of The Netherlands attends the military… ニュース写真 | Getty Images
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結婚(2018年8月):ウラッハ公子アンゼルム殿下とクララ・フォン・ケンピス。アンゼルム殿下は、一時期「リトアニア王位継承者」を称していた(今も?)イニゴ殿下の次男

 2018年8月の最終週の週末に、ウラッハ公子アンゼルム殿下(His Serene Highness Prince Anselm of Urach : アンゼルム・フュルスト・フォン・ウラッハAnselm Fürst von Urach)とクララ・フォン・ケンピスClara von Kempis)の結婚式がおこなわれたようです。

 

 アンゼルム殿下の系統は、ヴュルテンベルク王室の貴賤結婚の子孫で、1918年に設立が計画されたリトアニア王国の王に選出されたウラッハ公爵ヴィルヘルム・カール殿下(リトアニア王ミンダウガス2世)の子孫でもあります。
 父、ウラッハ公子イニゴ殿下は、(兄の現・ウラッハ公爵カール・アンゼルム殿下の結婚がリトアニア王室法を満たしていないことを理由に)数年前にリトアニア王位継承者であることを宣言して活動を始めましたが、その後、特に情勢が報じられていないようです。

 

 クララ・フォン・ケンピスのほうですが、詳細な系譜はわかりませんが、フランス併合下の1797年の短期間にケルン市長を務めたマクシミリアン・フォン・ケンピスMaximilian von Kempis)という人物の同族かもしれません。
 いずれにせよ、貴族かどうかも確認できていません。

 

カタルーニャ前州知事の弁護士がベルギーでスペイン最高裁判事相手に起こしていた裁判の訴状に文言の捏造疑惑が発生した件で、スペイン王フェリペ6世陛下のスピーチ内容も“操作”されていた疑い(2018年8月)弁護士は「翻訳者のミス」

 (スペイン語)Los abogados de Puigdemont también manipularon palabras de Felipe VI

 

 詳細はあんまり興味ないのですが……。

 スペインのカタルーニャ州の前知事、カルラス・プッチダモン氏(プチデモン元州首相)の弁護士が、ベルギーで、スペインの最高裁判所判事相手に訴訟を起こしていたらしいのですが、上記の Monarquía Confidencial によりますと、 Twitter ユーザ が訴状の文言に捏造疑惑を発見して、その後、スペインの各メディアが確かに変だと確認して疑惑を報道しているようです。

 さらに、スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)のスピーチ内容も“操作”されているということで、 Monarquía Confidencial でも記事になった模様(王室関連のコーナーですので)。

 言い逃れはできないかと思いきや、弁護士は「翻訳者のミス」「どうして起きたか翻訳者に確認する」と説明
 Twitter では、「Google 翻訳を使ってもこんなこと起きねーぞ」とツッコミも入っているようです。

 今のところ、スペインで騒がれている程度で、ベルギーやドイツでの報道を見ていませんが、どういう扱いになるのか気にしておきます。

 

インタビュー記事のさわりだけ【続きは紙媒体で】(ドイツ語):ドイツの BUNTE が、10月に80歳を迎える旧イラン皇妃ファラー陛下へのインタビュー(2018年8月)

 ドイツの BUNTE が、パフラヴィー朝の旧イラン皇妃ファラー・パフラヴィー陛下(Her Imperial Majesty Farah Pahlavi, Shahbanou【Empress】 of Iran)へのインタビューをおこなったようです。

 

 (ドイツ語)Ex-Kaiserin Farah Diba: „Ich trage noch immer den Ehering meines Mannes“ | BUNTE.de

 

 インタビューが掲載されており、例によって続きは紙媒体を買ってね、ということです。

 また、ページでは、過去の映像や最近の写真を掲載した短い動画(子息の旧イラン皇太子レザー・パフラヴィー殿下夫妻や、孫のイラン皇女ファラー殿下が写っています)が視聴できます。

 

関連:
 80歳(2018年10月14日):パフラヴィー朝の旧イラン皇妃ファラー陛下が80歳を迎える

 

ナミビア伝統的君主:ナミビア政府が、ヘレロ人の大首長ヴェクイイ・ルコロの称号を“格下げ”。大首長(元・法務長官?)は「憲法違反」「ドイツ外務省と大使が関わっている」と非難(2018年8月)ドイツ大使館は関与を否定

 (英語)Rukoro fights village chief status – The Namibian

The Namibianさんのツイート: "Paramount chief Vekuii Rukoro vowed to sue the government if it does not change its intentions to confer him the status of just being the chief of the traditional community of Aminuis. https://t.co/gyt7ngBO2c… https://t.co/e6vgbzBRvF"

The Namibian – Paramount chief Vekuii Rukoro yesterday… | Facebook

 

 ナミビア共和国政府が、同国の伝統的君主のひとり、ヘレロ人の大首長ヴェクイイ・ルコロVekuii Rukoro)の称号を“格下げ”したそうです。

 記事によりますと、“ombara otjitambi”という称号を2016年に承認されているようです。
 ヘレロ人は、ナミビアの構成民族で唯一複数の伝統的君主が存在します(これがドイツの植民地政策の結果かどうかはわかりませんが)。
 “ombara otjitambi”という称号を保有することは、おそらくですが、ヘレロ全体の大首長に近い意味合いなのではないかと思いますが、一方で、他の伝統的君主はその下で指揮を受けるわけではないと思われるので、管轄区域があるのではないかと思います。

 そして、政府、というか現在のナミビア共和国大統領ハーゲ・ガインゴブ博士閣下(His Excellency Dr. Hage G. Geingob)は、今回、ルコロの称号をアミヌイスの首長(Aminuis)としたようです。
 記事によればアミヌイスはすごい田舎のようですが、そもそもここを管轄しているのは、ムバンデル大首長なのではという疑問が。

 ルコロの前任者、クアイマ・リルアコは2014年6月2日に薨去していますが、現在の大統領とリルアコ、ルコロの関係があまり良くなかった/良くないのではないかとも思われます。

 また、ルコロはドイツ外務省と大使を非難(ドイツ大使館は関与を否定)、抗議に対して政府関係者が電話に出ず、WhatsAppでも返事をよこさない、としています(WhatsAppで大首長と閣僚が連絡を取るのがナミビアの現状のようです)。

 ともあれ、政府側が撤回しない場合、訴訟がおこなわれるでしょう。
 ルコロがなぜドイツの関与をほのめかしたのかよくわかりませんが、裁判になれば明らかになるかもしれないし、ならないかもしれません。