南アフリカ共和国のロベドゥ王室評議会は、ロベドゥ人の君主であるモジャジ(Modjadji)または雨の女王(Rain Queen)に、レクケラ・モジャジ王子(Prince Lekukela Modjadji)を選出しました。
これはほとんど予想されていなかったことで、妹のマサラナボ・モジャジ王女(Princess Masalanabo Modjadji)がいずれは次の雨の女王となると思われており、また南アフリカ共和国政府もそのことを承認し、適切な年齢に達した段階でそうなるであろうというのが一般的な見解でした。
また、もし対抗馬がいるとしてもこの王子ではなく、きょうだいの母である故・女王マコボ・モジャジ6世(Makobo Modjadji VI)の兄で元・摂政のムパパトゥラ王子(Prince Mpapatla)の娘の王女(つまり、いとこの王女)ではないかというのが、これもまた一般的です。理由は、ムパパトゥラ王子が摂政を務めただけでなく、同王子の妻は一族(つまり王女)であるのに対し、マサラナボ王女と今回選出されたレクケラ王子の父は平民だからです。
今回の記事の中には、「王子でも雨を降らすことができる」とのコメントもありますが、決定の理由がよくわからないところです。
いずれにせよ、南アフリカ共和国政府およびこのような件を取り扱う CTLDC の反応が気になるところです。
追記:
即位式は2022年10月の予定。
(英語)Modjadji Rain Queen | Reign of Queens comes to an end | eNCA
(英語)Modjadji Royal Council announces Prince Lekukela as successor of the Balobedu tribe – SABC News – Breaking news, special reports, world, business, sport coverage of all South African current events. Africa's news leader.
(英語)Prince Lekukela Modjadji ascends to Balobedu royal family throne – instead of his sister Masalanabo | News24
関連:
(インデックス)(2021年)南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人の君主モジャジ(雨の女王)にレクケラ王子殿下が選出された件に関する記事