リヒテンシュタイン公子エマヌエル殿下(1978年生まれで公位継承順位第25位の人物か?)が、ルーマニアで巨大熊を撃ったとして問題となっている模様(2021年3月~5月)

 BBC などの報道によりますと、オーストリア在住のプリンス・エマヌエル・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン(Prince Emanuel von und zu Liechtenstein)という人物が、ルーマニアで2021年3月に、人里離れた場所にいた巨大熊を撃って殺したとして環境団体から批判を受けているようです。
 ルーマニアでは、人間に危害を及ぼしている/及ぼす可能性のある個体に関しては事前に申請をおこなえばその個体を撃つことは可能のようで、同地では別の熊に関してそのような訴えがなされていたようです。
 記事内からは訴えを悪用して、無許可な趣味の狩猟(トロフィー・ハンティング)がおこなわれた可能性があるように思えます。また、公的機関によって調査がおこなわれているようです。
 この熊は、環境団体などが動向を把握している個体の中では、ルーマニアで一番大きいのみならず、欧州でもっとも大きい熊の一匹(あるいは欧州連合内でもっとも大きい)ではないかということです。

 件のプリンスが誰なのか確定できませんが(リヒテンシュタイン家にはエマヌエルを名前に含む人物が現在でも複数人いるため)、リヒテンシュタイン家の所有する城があるリーガースブルク(Riegersburg)の居住者ということです。
 おそらくは1978年生まれでリヒテンシュタイン公位継承順位第25位のリヒテンシュタイン公子エマヌエル殿下ではないかとみられています。

 リヒテンシュタイン公世子アロイス殿下の「office」(国家元首を代行しているのでどこのことやらまったくわかりませんが)、今回の“私的で個人的な出来事”の背景については把握していないものの、環境保護はリヒテンシュタイン家がもっとも熱心に取り組んでいる問題のひとつだとしています。

 

 (英語)Prince blamed for shooting one of Europe's biggest bears – BBC News
 (英語)Agent Green: A prince from Austria shot the biggest bear in Romania | Romania Insider

インタビュー記事(英語):フランス駐箚ハンガリー大使/ハプスブルク家のゲオルク大公殿下へのインタビュー記事(2021年5月)

 フランス共和国駐箚ハンガリー大使/オーストリア大公ゲオルク殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Georg of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : ゲオルク・ハプスブルク=ロートリンゲンGeorg Habsburg-Lothringenゲオルク・フォン・ハプスブルクGeorg von Habsburgハプスブルク・ジェルジHabsburg György【Georgy】)へのインタビュー記事です。

 

 (英語)'Hungary is the center of my life' – György Habsburg, Hungary's New Ambassador to France

 

 ゲオルク大公殿下は、ハプスブルク家当主カール大公殿下の弟です。

 また、現在ハンガリーでは、ゲオルク大公殿下のほかに、ハンガリー副王系統から、ローマ教皇聖座駐箚/マルタ騎士団駐箚のハンガリー特命全権大使、オーストリア大公エドゥアルト殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Eduard of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : エドゥアルト・フォン・ハプスブルクEduard von Habsburgエドゥアルト・ハプスブルク=ロートリンゲンEduard Habsburg-Lothringen)が着任しています。

ウクライナに出現した自称ハプスブルク家の人物について、フランス駐箚ハンガリー大使のゲオルク大公殿下が同家の人物ではないと発言(2021年4月)

 詳細はよくわからないのですが、ウクライナで企業をめぐる争いがあり、その中でフランツ・ヴラディミル・ハプスブルク=ロートリンゲンFranz Vladimir Habsburg-Lothringen)と自称する人物が関わっているという事件があったそうです。

 フランス共和国駐箚ハンガリー大使/オーストリア大公ゲオルク殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Georg of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : ゲオルク・ハプスブルク=ロートリンゲンGeorg Habsburg-Lothringenゲオルク・フォン・ハプスブルクGeorg von Habsburgハプスブルク・ジェルジHabsburg György【Georgy】)は、この人物はハプスブルク家の一員ではないと関係性を否定しています。

 また、現時点では、ハプスブルク家を詐称していることに関する訴訟を起こしてはいないようです。

 ゲオルク大公殿下は、ハプスブルク家当主カール大公殿下の弟です。

 

 (ハンガリー語【マジャール語】)Habsburg György: szélhámos a Dunaferr-ügyben felbukkant ukrán ál-Habsburg | Euronews

Euronews magyarulさんはTwitterを使っています 「Egy Franz Vladimir Habsburg-Lothringen néven bemutatkozó ukrán személy hamis meghatalmazásokkal tett próbát a cég feletti irányítás átvételére – a Habsburg-családnak semmilyen kapcsolata nincs vele. https://t.co/6ZzlqEl2UM」 / Twitter

 

 (英語)Index – economy – the House of Habsburgs tried to gain control of Donver

 

 (ハンガリー語【マジャール語】)Vállalkozás: Habsburg György: Szélhámos a Dunaferr-ügyben feltűnt ukrán Habsburg | hvg.hu

hvg.huさんはTwitterを使っています 「Ha még nem lenne elég bonyolult a Dunaferr-ügy. https://t.co/u2bqj3EHWH」 / Twitter

葬儀(2021年4月17日):英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下の葬儀

 2021年4月17日、英国王室のエディンバラ公爵フィリップ王子殿下(His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh)の葬儀がおこなわれました。

続きを読む 葬儀(2021年4月17日):英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下の葬儀

英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下の葬儀に参列する30名についての報道(2021年4月)

  BBC が、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下(His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh)の葬儀に参列する30名を含めて、葬儀の詳細についてなどを報じています。

 参列者には、すでに報じられたドイツ系君主家の三名が含まれるほかは、海外王室関係からの参列はないようです。
 また、エリザベス2世陛下の従弟のひとり、ケント公爵家マイケル王子殿下の名前はありません。
 30人目がマウントバッテン・オブ・バーマ伯爵夫人の参列となっているのも少し不思議ではあります。

 

 (英語)Who is going to Prince Philip's funeral? – BBC News
 (英語)Prince Philip: Duke's four children to walk alongside coffin at funeral – BBC News

The Queen
The Prince of Wales
The Duchess of Cornwall
The Duke of Cambridge
The Duchess of Cambridge
The Duke of Sussex
The Duke of York
Princess Beatrice
Edoardo Mapelli Mozzi
Princess Eugenie
Jack Brooksbank
The Earl of Wessex
The Countess of Wessex
Lady Louise Windsor
Viscount Severn
The Princess Royal
Vice Admiral Sir Timothy Laurence
Peter Phillips
Zara Tindall
Mike Tindall
Earl of Snowdon
Lady Sarah Chatto
Daniel Chatto
Duke of Gloucester
Duke of Kent
Princess Alexandra
Bernhard, Hereditary Prince of Baden
Prince Donatus, Landgrave of Hesse
Prince Philipp of Hohenlohe-Langenburg
The Countess Mountbatten of Burma

  1. (フィリップ殿下の夫)英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)
  2. (フィリップ殿下の長男)ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)
  3. (チャールズ皇太子殿下の妻)コーンウォール公爵夫人カミラ妃殿下(Camilla : Her Royal Highness The Duchess of Cornwall)
  4. (チャールズ皇太子殿下の長男)ケンブリッジ公爵ウィリアム王子殿下(Prince William : His Royal Highness The Duke of Cambridge)
  5. (ウィリアム王子殿下の妻)ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃殿下(Catherine : Her Royal Highness The Duchess of Cambridge)
  6. (チャールズ皇太子殿下の次男)サセックス公爵ヘンリー王子(殿下)(Prince Henryハリー王子 : Prince Harry : (His Royal Highness) The Duke of Sussex)
  7. (フィリップ殿下の次男)ヨーク公爵アンドルー王子殿下(Prince Andrew : His Royal Highness The Duke of York)
  8. (アンドルー王子殿下の長女)ベアトリス王女殿下、エドアルド・マペッリ・モッツィ夫人(Her Royal Highness Princess Beatrice, Mrs Edoardo Mapelli Mozzi)
  9. (ベアトリス王女殿下の夫)エドアルド・マペッリ・モッツィ氏(Edoardo Mapelli Mozzi
  10. (アンドルー王子殿下の次女)ユージェニー王女殿下、ジャック・ブルックスバンク夫人(Her Royal Highness Princess Eugenie, Mrs Jack Brooksbank)
  11. (ユージェニー王女殿下の夫)ジャック・ブルックスバンク氏(Jack Brooksbank
  12. (フィリップ殿下の三男)ウェセックス伯爵エドワード王子殿下(Prince Edward : His Royal Highness The Earl of Wessex)
  13. (エドワード王子の妻)ウェセックス伯爵夫人ソフィー妃殿下(Sophie : Her Royal Highness The Countess of Wessex)
  14. (エドワード王子殿下の娘)ルイーズ・ウィンザー令嬢(The Lady Louise Windsor
  15. (エドワード王子殿下の息子)セヴァーン子爵ジェームズJames, Viscount Severn)
  16. (フィリップ殿下の娘)プリンセス・ロイヤル殿下(Her Royal Highness The Princess Royal : アン王女 : Princess Anne
  17. (アン王女殿下の夫)“サー”・ティモシー・ローレンス海軍中将(Vice Admiral Sir Timothy Laurence
  18. (アン王女殿下の息子)ピーター・フィリップス氏(Peter Phillips
  19. (アン王女殿下の娘)ザラ・ティンダル夫人(Zara Tindall
  20. (ザラ・ティンダル夫人の夫)マイク・ティンダル氏(Mike Tindall
  21. (エリザベス2世陛下の甥)第2代スノードン伯爵デービッド・アームストロング=ジョーンズ閣下(David Armstrong-Jones : The Right Honourable The Earl of Snowdon)
  22. (エリザベス2世陛下の姪)サラ・チャット令夫人(Lady Sarah Chatto
  23. (サラ・チャット令夫人の夫)ダニエル・チャット氏(Daniel Chatto
  24. (エリザベス2世陛下の従弟)グロスター公爵リチャード王子殿下(Prince Richard : His Royal Highness The Duke of Gloucester)
  25. (エリザベス2世陛下の従弟)ケント公爵エドワード王子殿下(Prince Edward : His Royal Highness The Duke of Kent)
  26. (エリザベス2世陛下の従妹)アレクサンドラ王女殿下(オギルヴィー令夫人閣下 : Her Royal Highness Princess Alexandra, The Honourable Lady Ogilvy)
  27. (フィリップ殿下の姉セオドラ殿下の孫)バーデン大公世子ベルンハルト殿下(ツェーリンゲン公子 : His Royal Highness【His Grand Ducal Highness】 Hereditary Prince Bernhard of Baden, Duke of Zähringen : ベルンハルト・エルププリンツ・フォン・バーデン・ヘルツォーク・フォン・ツェーリンゲンBernhard Erbprinz von Baden Herzog von Zähringen
  28. (フィリップ殿下の母アリス殿下の出身バッテンベルク家本家筋)ヘッセン家当主/ヘッセン方伯ドナトゥス殿下(Donatus : His Royal Highness The Landgrave of Hesse : ハインリヒ・ドナトゥス・プリンツ・ウント・ラントグラーフ・フォン・ヘッセンHeinrich Donatus Prinz und Landgraf von Hessen
  29. (フィリップ殿下の姉マルガリタ殿下の孫)ホーエンローエ=ランゲンブルク公フィリップ殿下(Philipp : His Serene Highness The Prince of Hohenlohe-Langenburg : フィリップ・フュルスト・ツー・ホーエンローエ=ランゲンブルクPhilipp Fürst zu Hohenlohe-Langenburg
  30. (フィリップ殿下の従妹の息子/第3代マウントバッテン・オブ・バーマ伯爵の妻)マウントバッテン・オブ・バーマ伯爵夫人ペネロペ・ナッチブル閣下(Penelope Knatchbull : The Countess Mountbatten of Burma)

追記:
 ケント公爵エドワード王子殿下とアレクサンドラ王女殿下はエリザベス2世陛下のいとこであるほかに、ギリシャ王室の系譜からフィリップ王子殿下の従妹の子供ということになります。
 フィリップ王子殿下とヘッセン方伯ドナトゥス殿下の関係ですが、バッテンベルクがヘッセンの貴賤結婚の子孫であることの他に、ドナトゥス殿下の祖父の弟クリストフ殿下がフィリップ殿下の姉ソフィア殿下と結婚をしていること、ドナトゥス殿下の高祖父(祖父の祖父)ヘッセン方伯フリードリヒ殿下がフィリップ殿下の曾祖母ルイーセ陛下(デンマーク王クリスチャン9世の王妃)の弟にあたるという関係があるようです。

 

追記2:
 Daily Express が30人の写真をまとめて掲載していたのでリンクしておきます。

Daily Express(@dailyexpress) • Instagram写真と動画

 

関連:
 葬儀(2021年4月17日):英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下の葬儀

 バーデン大公世子ベルンハルト殿下、ヘッセン方伯ドナトゥス殿下、ホーエンローエ=ランゲンブルク公フィリップ殿下が、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下の葬儀に参列するために自主隔離に入っているとする情報(2021年4月)