オマーンの国防担当副首相シハーブ・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(スルタン【国王】の弟)が、オマーン駐箚の日本大使と会見。岸防衛相からの親書を受け取る(2021年4月)

 オマーン国の国防担当副首相“サイイド”・シハーブ・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Highness Sayyid Shihab Bin Tariq Al Said)は、オマーン国駐箚日本国特命全権大使小林利典閣下(こばやし としのり : His Excellency Toshinori Kobayashi)と会見しました。
 シハーブ殿下は、大使より、日本国防衛大臣岸信夫閣下からの、日本側への施設提供への感謝を表明する親書を受け取ったようです。

 シハーブ殿下はスルタン【国王】ハイサム陛下の同母弟とされており、妻同士も姉妹で、また皇太子となったと報道されているスルタンの長男ジーヤザン殿下はシハーブ殿下の娘のメイヤン殿下と婚約しています。

 

 (英語)HH Sayyid Shihab Receives Written Message from Japanese Defence Minister

 

وكالة الأنباء العمانيةさんはTwitterを使っています 「وأكد سموه خلال استقباله لسعادة توشينوري كوباياشي سفير #اليابان المعتمد لدى #السلطنة، بأن السلطنة لن تألو جهداً لتقديم التسهيلات للدول الشقيقة والصديقة، واستعرض سموه العلاقات الطيبة بين البلدين الصديقين ، وتبادل وجهات النظر حول الأمور ذات الاهتمام المشترك. https://t.co/yhrwMIygfx」 / Twitter

 

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オマーンのスルタン【国王】ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下の妻アハド妃の表記がオマーン通信(英語版)で「Her Highness the Honourable Lady Assayida Spouse of His Majesty the Sultan」とされている模様(2021年4月)

 オマーン通信(英語版)で、オマーン国スルタン【国王】 “サイイド”・ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下(His Majesty Sayyid Haitham bin Tariq Al Said, Sultan of Oman)の妻“サイイダ”・アハド・ビント・アブドッラー・アル・ブーサイーディーヤ妃(Sayyida Ahad bint Abdullah Al Busaidiyah)の表記が、
 見出し(省略形)で「HH Honourable Lady」
 本文で「Her Highness the Honourable Lady Assayida Spouse of His Majesty the Sultan」となっているようです(Spouse以降も含めるかどうかという問題もありますが)。

 

 (英語)HH Honourable Lady Receives Message from Spouse of Turkish President

 

※なお、記事内容は、大使を通じて、トルコのエルドアン大統領の妻からアハド妃に書簡が渡されたというものです。

 先代のスルタン、故カブース陛下には妃が存在しなかったので、ハイサム陛下の妻がどのような称号を用いるのかは不明でしたが、今回このような表記となりました。
 この表記のうち「Her Highness」は「殿下」で、オマーンでは殿下は、サイード王朝のうちの統治王族が用いるものです(もちろんスルタンは「陛下」)。アハド妃の生まれは(たぶん)一般王族なので、この敬称を自らのものとして持ちません。ただ、統治王族であるハイサム陛下と結婚しているので、ハイサム陛下即位前からこの敬称を使用していた可能性はあります。中東は(ヨルダンを除いて)報道などで配偶者が登場する機会がほぼなく、敬称と称号について触れられる機会もまた極めて少ないというのが実情です。

 ともあれ、今回、この「殿下」に、「Honourable」と「Lady」を加えて表記してきました。
 「Honourable」は英国などでやや低い敬称として使用されるものです。「Lady」は英国などで貴族の夫人や娘などに用いられることがありますが、これもまた王族称号ではありません。とはいえ、統治王族の女性が単純に「Her Highness」を用いるので、この二つを加えて、単なる統治王族の女性よりも上級であることを示そうとしているように受け取れます。
 「Assayida」ですが、これは尊称であるサイイドの女性形サイイダに“アル”を付加して縮めたアッサイイダということになるのではないかと思いますが……これを表記している理由は正直わかりません。

 全体としてどう翻訳するかですが、もっとも高い敬称である「殿下」を使用しつつ、「Spouse(配偶者)」が(長い方では)用いられていると取れるので、妃殿下が妥当ではないかと思います。ただ、日本語では「王妃」としてしまうのが、簡便ではあります。

 

وكالة الأنباء العمانيةさんはTwitterを使っています 「#السيّدة_الجليلة حرم جلالة السلطان المعظم – حفظها الله ورعاها – تتسلم رسالة خطية من حرم فخامة الرئيس التركي أمينة أردوغان. https://t.co/fXDSJXjcEW」 / Twitter

 

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オマーンのスルタン【国王】ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下が、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下への弔意を表明(2021年4月)

 オマーン国スルタン【国王】 “サイイド”・ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下(His Majesty Sayyid Haitham bin Tariq Al Said, Sultan of Oman)は、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下(His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh)への弔意を表明しました。

 

 (アラビア語:オマーン通信)جلالةُ السُّلطان المعظم يعزّي ملكة بريطانيا

 

وكالة الأنباء العمانيةさんはTwitterを使っています 「جلالة السلطان #هيثم_بن_طارق المعظم /أبقاه الله/ يبعث برقية تعزية ومواساة إلى جلالة الملكة إليزابيث الثانية ملكة #المملكة_المتحدة لبريطانيا العظمى وأيرلندا الشمالية ورئيسة الكمنولث في وفاة زوجها صاحب السمو الملكي الأمير فيليب دوق ادنبره. https://t.co/bx6MCfEJ7x」 / Twitter

 

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オマーンの皇太子となったと報道されているジーヤザン・ビン・ハイサム・アル・サイード殿下が、オマーン駐箚カタール大使・カタール公室サーニー家のジャーシム・ビン・アブドルラフマン閣下と会見(2021年3月)

 2021年3月22日、すでにオマーン国の皇太子となったと報道されているスルタン【国王】ハイサム陛下の長男/文化・スポーツ・青年大臣 “サイイド”・ジーヤザン・ビン・ハイサム・アル・サイード殿下(His Highness Sayyid Theyazin【Dhi Yazan】 bin Haitham Al Said)が、オマーン国駐箚カタール国特命全権大使“シャイフ【シェイク】”・ジャーシム・ビン・アブドルラフマン・ビン・ムハンマド・アル・サーニー閣下(His Excellency Sheikh Jassim bin Abdulrahman bin Mohammed al-Thani)と会見しました。

※公営メディアのオマーン通信は、皇太子の肩書を使用していません。

 ジャーシム・ビン・アブドルラフマン閣下は、2020年11月4日にスルタンに信任状を捧呈しています。

 

 (英語)HH Sayyid Theyazin Receives Qatari Ambassador

 

وكالة الأنباء العمانيةさんはTwitterを使っています 「صاحب السمو السيد #ذي_يزن_بن_هيثم آل سعيد وزير الثقافة والرياضة والشباب يستعرض خلال لقائه سعادة الشيخ جاسم بن عبدالرحمن آل ثاني سفير دولة #قطر المعتمد لدى السلطنة العلاقات الثنائية الطيبة بين البلدين الشقيقين ، وبحث أوجه التعاون القائمة بينهما في مختلف المجالات. https://t.co/jp1hzPpJz8」 / Twitter

 

 

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英語(謎の記事):世界の(理屈上というか名目上というか)土地保有面積トップ10の人物たち(2021年3月)

 世界の土地保有面積(個人)トップ10の人物たちを軽く紹介しますよ、というような記事を見つけました。

 所有というか、理屈上持っているという人々のランキングなので、「国の土地はすべて王様のものだ」という(理屈がいちおうあるんじゃないかと思われる)国の君主ばかりになっています。

 

 (英語)These Are The 10 Largest Individual Landholders – ValueWalk

10. King Letsie III of Lesotho
9. King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck of Bhutan
8. King Abdullah II of Jordan
7. King Gyanendra of Nepal
6. Sultan of Oman
5. King Maha Vajiralongkorn of Thailand
4. King Mohammed VI of Morocco
3. Pope Benedict
2. King Abdullah of Saudi Arabia
1. Queen Elizabeth II

10位 – レソト王レツィエ3世陛下(His Majesty King Letsie III
9位 – ブータン王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下(Jigme Khesar Namgyal Wangchuck : His Majesty The King of Bhutan)
8位 – ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)

 国などの面積のランキングみたいなものになっているのでは……という気がして7位を見ると。

7位 – (旧)ネパール王ギャネンドラ陛下(His Majesty King Gyanendra of Nepal)

 記事内容に廃位されたという言及がありません。
 そして廃位に言及がない一方、文章からリンクしている先はアルジャジーラの今年のネパール王政復古運動の記事です。
 参照した情報が古かったでは説明できないおかしさです。

 

 以降、6位~4位は、オマーンのスルタン、タイ王国国王、モロッコ王と続くのですが、なぜか3位に唐突に(前のローマ教皇の)ベネディクト教皇(Pope Benedict)の名前が出てきています。

 そして、2位はサウジアラビア王(追記:故・アブドッラー王の名になってますね)、1位はエリザベス2世陛下、となっています。