訃報(2019年2月22日):カロリン・リンガード令夫人、卒去(1935~2019)英国の第16代バハン伯爵の次女

 2019年2月22日、カロリン・リンガード令夫人(Lady Caroline Lingardカロリン・アースキン令嬢 : Lady Caroline Erskine)が卒去したようです。
 1935年6月29日生まれの83歳。
 
 英国のスコットランド貴族、故・第16代バハン伯爵ドナルド・アースキン閣下の次女でした。

 

 (英語)LINGARD – Deaths Announcements – Telegraph Announcements

 

訃報(2019年2月19日):“サー”・マイルズ・ハンティントン=ホワイトリー準男爵(第4代)、卒去(1929~2019)母方の祖父はスタンリー・ボールドウィン英国首相(伯爵)。モデルのロージーは従弟の孫

 2019年2月19日、英国の連合王国準男爵、“サー”・(ジョン・)マイルズ・ハンティントン=ホワイトリー準男爵(Sir (John) Miles Huntington-Whiteley, 4th Baronet, Lt Cdr RNR, VRD and Two Clasps)が卒去したようです。
 1929年7月18日生まれの89歳。

 第2代準男爵の三男で、母のマーガレットは、英国首相を務めたスタンリー・ボールドウィン(初代ボールドウィン・オブ・ビュードリー伯爵)の娘。
 モデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリーRosie Huntington-Whiteley)は従弟の孫のようです。
 初代準男爵の兄は初代マーチャムリー男爵。

 また、1960年に、カステル=リューデンハウゼン伯女ヴィクトリア殿下と結婚しています。

 卒去に伴い、子息のレオポルドLeopold)が第5代準男爵となると思われます。

 

 (英語)HUNTINGTON-WHITELEY – Deaths Announcements – Telegraph Announcements

 

訃報(2019年3月1日):英国の一代貴族(労働党)/バタチャリア男爵クマール・バタチャリア閣下、卒去(1940~2019)

 2019年3月1日、英国の一代貴族(労働党)のバタチャリア男爵クマール・バタチャリア閣下(Kumar Bhattacharyya, Baron Bhattacharyya : The Right Honourable The Lord Bhattacharyya CBE FRS FREng FIMechE : バタチャリア卿)が卒去した模様。
 1940年6月6日生まれの78歳。

 2014年に一代貴族のバタチャリア男爵に叙されていました。
 王立協会フェロー(FRS)にも選出。

 

 (英国議会公式サイト:告知)Death of a Member: Lord Bhattacharyya – Hansard
 (英国議会公式サイト:議員情報)Lord Bhattacharyya – UK Parliament

 (英語)'Force of nature' Professor Lord Bhattacharyya dies aged 78 – CoventryLive

 

訃報(2019年3月2日):ピーター・ド・スタクプール氏、死去(1924~2019)ローマ教皇貴族の故・第5代スタクプール公爵の子息

 2019年3月2日に、ピーター・ド・スタクプール氏(Peter de Stacpoole)が死去したという掲示があります。
 1924年11月8日生まれの94歳。

 

 (英語)Death Notice of Peter de Stacpoole

 

 ローマ教皇貴族の故・第5代スタクプール公爵ジョージ・ド・スタクプールの三男の模様です。
 この家系はほかに、フランス貴族の称号である伯爵と子爵を保有しているようです。

 

訃報(2018年12月3日):第3代プリモ・デ・リベラ公爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・ウルキホ閣下が薨去(1934~2018)一般的に独裁者と呼ばれる第2代エステーリャ侯爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・オルバネハ閣下(スペイン首相)の孫、第3代エステーリャ侯爵ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ・イ・サエンス・デ・ヘレディア閣下(ファランヘ党初代党首)の甥

 2018年12月3日、第3代プリモ・デ・リベラ公爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・ウルキホ閣下(Miguel Primo de Rivera y Urquijo, 3rd Duke of Primo de Rivera : The Most Excellent The Duke of Primo de Rivera : 第5代エステーリャ侯爵(既に譲渡済み?) : 5th Marquis of Estella)が薨去したようです。
 1934年8月17日生まれの84歳。

 スペインの近現代史でもっとも重要な一族の一つであるプリモ・デ・リベラ家の一員で、前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)と親交が深く、王政復古の推進役の一人でした。

 

 (スペイン語)Muere Miguel Primo de Rivera, nieto del dictador y sobrino de José Antonio
 (スペイン語)Muere Miguel Primo de Rivera
 (スペイン語)Muere Miguel Primo de Rivera y Urquijo El 'todo Jerez' y el 'Todo Madrid' dan su adiós
 (スペイン語)Las cenizas de Primo de Rivera descansan ya junto a su abuelo en La Merced

 

 祖父の第2代エステーリャ侯爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・オルバネハ閣下(Miguel Primo de Rivera y Orbaneja)はスペイン首相を務め(首相の職名は途中で変わりますが)、一般的に軍事独裁政権の独裁者とされます。
※なお、ソブレモンテ伯爵という称号を保有しているとする情報もありますが、ちょっとこの称号については真偽・存在含めてわかりません。

 また、伯父の第3代エステーリャ侯爵ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ・イ・サエンス・デ・ヘレディア閣下(José Antonio Primo de Rivera y Sáenz de Heredia)はファシズム運動の指導者で、ファランヘ党初代党首。スペイン人民戦線政府により、裁判なしで銃殺されました。
 死後かなり経って、フランシスコ・フランコ総統の時代に、初代プリモ・デ・リベラ公爵に叙されています。
 なお、ホセ・アントニオとフランコ総統の支持者は現在では完全にわかれている傾向にありますが、どちらの命日も 11月20日 です。ファランヘ党支持者は現在でも 11月20日 にデモ行進をおこないますが、キャプションなどが適当だとどちらの支持者なのかわからない場合があります(おそらくはホセ・アントニオの支持者だと思いますが……)。
 ホセ・アントニオの系統のファランヘ党の組織の後裔は、現在では(主にカタルーニャ問題の対応のためか)連邦制などを主張しているようですが、大昔の思想の名残がどの程度あるのかはわかりません。また、現在のスペイン王室に対しては、主に失態などについて批判的です。

 

関連:
 スペインのフェルナンド・プリモ・デ・リベラ・イ・オリオル閣下によるプリモ・デ・リベラ公爵位継承(第4代)が許可される(2020年7月・9月)