マルタ騎士団の駐ドイツ大使がドイツ大統領に信任状を奉呈(2018年1月)

 昨年(2017年)11月に、マルタ騎士団とドイツ連邦共和国は外交関係を樹立しましたが、2018年1月8日、ドイツ連邦共和国駐箚マルタ騎士団特命全権大使マチェイ・ハイデル閣下(His Excellency Maciej Heydel)が、ドイツ連邦共和国大統領フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー博士閣下(His Excellency Dr Frank-Walter Steinmeier)に信任状を奉呈したようです。

 

 (英語:マルタ騎士団公式サイト)Frank-Walter Steinmeier, Maciej Heydel presented his credentials as the first ambassador of the Sovereign Order of Malta to Germany – Order of Malta

 

マルタ騎士団副長(総長代行)が、外交団と会見(2018年1月)

 (英語:マルタ騎士団公式サイト)Speech of the Lieutenant of the Grand Master to the Diplomatic Corps accredited to the Sovereign Order of Malta – Order of Malta

 

 マルタ騎士団の“フラー”・ジャコモ・ダッラ・トッレ・デル・テンピオ・ディ・サングイネット副長(総長代行 : Lieutenant of the Grand Master, Frà Giacomo Dalla Torre del Tempio di Sanguinetto)は、年始恒例となっている、外交団との会見をおこなったようです。

 

Order of Malta | Official Channel(マルタ騎士団公式チャンネル):
Speech of the Lieutenant of the Grand Master to the Diplomatic Corps of the Sovereign Order of Malta – YouTube

 

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア皇太子アレクサンダル2世殿下夫妻が、キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下の降誕祭の礼拝に参列(2018年1月)

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラビア王室当主/ユーゴスラビア皇太子【セルビア皇太子】アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)及びユーゴスラビア皇太子妃【セルビア皇太子妃】カタリナ殿下(Her Royal Highness Crown Princess Katherine of Yugoslavia / Serbia)は、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のセルビア総主教庁を訪問、セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)の降誕祭の礼拝に参列しました。

 

Телевизија Храм:
Патријарх Иринеј на Божић богослужио у Храму Светог Саве на Врачару – YouTube

 

ヨルダン王アブドッラー2世陛下が、キリスト教/ローマ教皇フランシスコ聖下を訪問(2017年12月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)が、キリスト教/ローマ・カトリック教会/ローマ教皇フランシスコ聖下(ローマ法王台下 : His Holiness Pope Francis)を訪問したようです。

 

 (英語)King of Jordan travels to Vatican to speak with Pope Francis about Jerusalem | ROME REPORTS

ROME REPORTS in English:
King of Jordan travels to Vatican to speak with Pope Francis about Jerusalem – YouTube

 

 教皇、ヨルダン国王と会見 – バチカン放送局

 

ロシアのアントン・バコフ氏、キリバスをあきらめガンビアにて“ロマノフ帝国”建国を予定(2017年12月)

 (英語)Russian empire plans shift from Kiribati to the Gambia | Radio New Zealand News

 (英語:ロマノフ帝国公式サイト)Romanov Empire |

 

Signing of the Memorandum of Friendship and Cooperation between The Gambia and Romanov Empire – YouTube

背後がタス通信になってますが、タス通信で報道されているのは確認していません(ロシア語のキリル文字の’С’は’S’)。

 

 ロシアのアントン・アレクセーヴィチ・バコフ氏(Anton Alexeevich Bakov)という人は、金持ちの変人ですが、なぜか君主政主義者党という政党を立ち上げて、ロシア帝国を復活しようとし始めました。
 あと、国としての出場がアウトになったオリンピックには「ロシア帝国の旗で出ればいい」と発言しています。
※ちなみに来年(2018年)のロシア大統領選挙出馬予定です……本当に出るのかな??
追記1:
 出ませんでした。
 ロシアの君主政主義者党党首アントン・バコフ“公”“閣下”が大統領選挙から撤退した理由。「私はロシア連邦と“ロマノフ帝国”の二重国籍なので大統領になれない」。話題作りだったように思えますが完全に失敗しているのでは(2018年1月)

 しかし、ロマノフ家当主ロシア女大公マリヤ殿下らに皇帝候補になるのを(婉曲的に)断られたので、ロマノフ家の血を引くライニンゲン公子カール・エミッヒ殿下(His Serene Highness Prince Karl Emich of Leiningen)をキリスト教のルター派から東方正教会の信徒に改宗(洗礼名ニコライ・キリロヴィチ)させて皇帝候補として担いでいます(“ロシア皇帝ニコライ3世”)。
 カール・エミッヒ殿下がなぜこんなことを承知したのかはっきりしたことはわかりませんが、お金に困っていてバコフ氏の献納するお金が欲しかったのか、あるいは二度目の結婚を貴賤結婚とされライニンゲンの跡継ぎからはずされたことで人生を見失ってしまったのか、そういうことであって、ぶっちゃけロシアの皇帝になりたいなどとは思ってないだろうと考えられています。
 また、カール・エミッヒ殿下を候補として推すことの是非ですが、貴賤結婚による厳しい制限があったロシア帝室のルールと、その観点からの継承順位を考えるとまったくありえないことではない(ライニンゲン家を推す人もいる)のですが、本人の二度目・三度目の結婚が貴賤結婚だという問題があります(しかしそうだとしても最初の結婚からの長女であるライニンゲン公女ツェツィーリエ殿下(Her Serene Highness Princess Cäcilie of Leiningen)に権利があると考えることもできないことはないですけど)。
追記2:
 なお、カール・エミッヒ殿下の子供たちにロシアの称号が併記されたのはまだ見たことがありません。
 次の皇帝はどうするのか……。

 ともあれ、バコフ氏は、“ニコライ3世”より敬称と称号をいただき、アントン・バコフ公閣下(His Serene Highness Prince Anton Bakov)および大法官(Archchancellor)となっています。もちろん、まじめに受け取る必要はないのですが、いい続ければ夢はかなうかもしれないので、いい続けるでしょう。

 さて、いっぽう、アイデアマンのバコフ氏は、「どこかの国に土地を確保して、(金の力で)そこの国に独立した帝国として認めてもらう」という計画を立てます。
 この計画、いろいろあってまずは南太平洋のキリバス共和国に狙いが定められるのですが、専門家による「アホか」という趣旨のコメントもあり挫折。
 そして、ガンビア共和国を次に狙っているらしいです。
 ガンビアといえば、アフリカの誇る変人大統領の一人がフェードアウトした国家ですが、やはりほかにも変人がいるようです、としかいえません。とはいえ、最終的に通るとは思っていませんけど。

 なお、このミクロネーション、今の名称は「ロマノフ帝国(Romanov Empire)」となっており、バコフ氏……じゃなくてバコフ公閣下は首相(Prime Minister)のようです。
 人工島を建造して旅行地として開発し、定住者(定住従業員)を確保して、ガンビアから独立を承認されれば、ミクロネーションからミニ国家への昇格も妄想から夢くらいには評価が上がるかもしれませんが、はたして……。