ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下が、ロシア帝位継承法の変更の承認を、キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下に求めている模様(2019年1月)

 ロシア帝室では同等身分間の結婚を厳格に要求する帝位継承法がありますが、ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)が、キリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)に継承法の変更の承認を求めているようです。

 

※サイト運営者が新たに別のサイトを立ち上げ、それに関連する記事を移行中のため、下記記事は閲覧できなくなっている場合があります。記事の移行が確認できればリンクを貼り替えますが、下記記事は移行されるかはわかりません。
 (英語)Russian Imperial House Considers Changes to Law of Succession | Royal Russia News

 

 要するにこのままでは継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia)の結婚相手がどうにもならないということですが……。
 総主教の承認で変更というのもなんともいえない発想ではあります(キリル聖下はマリヤ殿下母子を支持する発言をしたことがあります)。

 伝統的な観点からすれば、結婚自体は教会に属する問題といえますが、同等身分間の結婚かどうかは教会の問題ではないですし、まして帝位継承法の変更の承認を教会に求めるのはどうなのかと思いますが……。

 

 仮に変更がおこなわれた場合、貴賤結婚の子孫として権利を認められなかったマリヤ殿下よりも傍系の男系男子ら(ロマノフ家協会など)からまたもやの激しい不満や批判・暴言の類が出ることは間違いありません。

 加えて、アントン・アレクセーヴィチ・バコフ氏(Anton Alexeevich Bakov)【またはアントン・バコフ公閣下(His Serene Highness Prince Anton Bakov)】も、自らが擁立するロシア皇帝ニコライ3世ことライニンゲン公子カール・エミッヒ殿下(His Serene Highness Prince Karl Emich of Leiningen)の三度目の結婚で生まれた男子がロシア帝位に即位することが可能になったとか言い出すかもしれません(当の息子さんがやりたがるかどうかは……)。

関連:
 ライニンゲン公子カール・エミッヒ殿下を“ロシア皇帝ニコライ3世”として擁立しているロシアの君主政主義者党の立ち上げた王室情報サイト(2019年3月)“ニコライ3世”ではなく「ロシア公子ニコライ・キリロヴィチ殿下」となっています

 

インタビュー記事:ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下がウクライナに独立正教会を設置しようとしているキリスト教/コンスタンティノープル全地総主教庁を批判「首位性は儀礼的なもの」「あそこはアンティオキア総主教庁から独立したが今は指示を受けたりしない」「自らが独立を認めた教会へ介入する権利はない」(2018年9月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)が、Interfax のインタビューを受けた模様です。
 元が英語なのか、そのロシア語版の翻訳なのかわかりませんが、英語記事がロシア帝室公式サイトに掲載されています。

 

 (英語:ロシア帝室公式サイト)Russian Imperial House – Grand Duchess Maria of Russia: Constantinople’s position will lead to the splintering of the very foundations of Orthodoxy

 

 キリスト教/東方正教会/全地総主教庁(コンスタンティノープル)が、ウクライナの管轄権を持つロシア正教会モスクワ総主教庁の許諾なしに一方的に「ウクライナへの独立正教会設置準備」を始めたことについて聞かれ、それを批判している内容です(「非常に悲しんでいる」というような言葉もありますが)。

 自らは、聖職者でも歴史家でもないため専門家ではないと前置きしつつも、全地総主教庁(コンスタンティノープル)の首位性は儀礼的なものであり実質はないとし、コンスタンティノープルはもともとはアンティオキア総主教庁から独立したが(大昔ですが)その後に指示を受けたりしていないことを例示し(これは微妙です。少なくとも初期の総主教らはアンティオキアに叙任されていたという話もあります。とはいえ現在はもちろんそうではありません)どの教会であれ独立正教会と認めた教会へは介入する権利は持っていないと述べています。

 また、東方正教会の理論としてどうなのかはわかりませんが、「母なる教会」(Mother Church)と「娘である教会」(Daughter Church)は、母が娘の独立を認めたら「姉妹教会」(Sister Church)になる、という表現を用いています(あくまで表現です。この表現は初めて見ましたが……通常は独立を認めても「母なる教会」は「母なる教会」と表現されます)。

 結論として、コンスタンティノープル全地総主教庁の行動は、東方正教会を分裂させるものだ、としています。

 

 全体の話の流れはロシア正教会側の主張とほぼ同じですが、「母なる教会」関連の表現ではさらに踏み込んでおり、これはあるいはロシア正教会モスクワ総主教庁とは立場が違うかもしれません(この理屈であれば、ロシア正教会モスクワ総主教庁が独立を認めた教会側はロシア正教会を「母なる教会」と呼ぶ必要はないことになりますので)。

 

ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下と継嗣のゲオルギー大公殿下が、アメリカ合衆国を訪問(2018年4月~5月)

 ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)と継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia)が、アメリカ合衆国を訪問したようです。

 2018年4月30日には、ニュージャージー州のブルガリア王女マリヤ・ルイザ殿下(コハーリ女公 : Her Royal Highness Princess Maria Louise of Bulgaria, Princess of Koháry【Fürstin Koháry】)を訪問。

 2018年5月3日、「The Versailles Foundation」の晩餐会に。
 現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のディミトリ王子殿下(1965年生まれの方? : His Royal Highness Prince Dimitri of Yugoslavia)、
 ホーエンツォレルン公カール・フリードリヒ殿下(Karl Friedrich : His Royal Highness The Prince of Hohenzollern)とホーエンツォレルン公妃カタリナ殿下(Katharina : Her Royal Highness Princess of Hohenzollern)、
 などの臨席があったようです(ホーエンツォレルン公室当主夫妻は「Royal Highness」と表記されています。誤記なのか理由があるのか不明)。

 2018年5月6日には、在外ロシア正教会【ROCOR】のサンフランシスコ・米国西部大主教キリル座下(His Eminence Archbishop Kyrill of San Francisco and Western America)の礼拝へ。

 

 (英語:ロシア帝室公式サイト)Russian Imperial House – April 28 – May 7, 2018. The Grand Duchess Maria is the Guest of Honour at the Annual Dinner of The Versailles Foundation in New York City

 (英語)Visit of the Russian Imperial House to New York — The Russian Legitimist
 (英語)T.I.H. Grand Duchess Maria and Grand Duke George visit New York — The Russian Legitimist

 (英語)The Versailles Foundation’s annual dinner honoring Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria of Russia | New York Social Diary

 (英語:在外ロシア正教会【ROCOR】公式サイト)The Russian Orthodox Church Outside of Russia – Official Website | Archbishop Kyrill of San Francisco and Western America gives a church award to Grand Duke Georgy Mikhailovich

 

Vanity Fair(英語)記事:“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”(2018年)君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下とニコライ・トルストイ伯爵子の話題など

 (英語)“There’s Nothing Wrong with Falling from Grace”: The Global Network of Monarchists Helping Deposed Kings and Queens | Vanity Fair
 (英語:上記からニコライ・トルストイ伯爵子に関する部分の一部を抜き出したもの)Count Nikolai Tolstoy on Russian Monarchy and the Romanovs | Royal Russia News

 

 冒頭は、ルーマニア王女マルガレータ殿下(当時)から連絡を受けた人物の話、君主政復活・王室支持の話と、エチオピア帝室のエルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下(His Imperial Highness Prince Ermias Sahle-Selassie)とニコライ・トルストイ伯爵子(Count Nikolai Tolstoy)の話題などが中心となっています。

 

 エルミアス・サーレ=セラシエ皇子殿下は故エチオピア皇帝ハイレ・セラシエ1世陛下の孫ですが、一般的にエチオピア帝室の当主とされていません。
 しかし、この記事のように、帝室の代表者として活動しているとみる立場もあるようです。

 

 ニコライ・トルストイ伯爵子の話の一部には、“Pretender【プリテンダー】”という用語に関するものがあります。
 いうまでもなくこの言葉は中立的ではないものですが、Wikipedia英語版のせいか、この言葉が使用されるケースが多い気します(上記の記事すらそうなのですが)。
 そのもっともアホらしい例は、リトアニアの王位継承者を称して活動を始めたウラッハ公子イニゴ閣下(His Serene Highness Prince Inigo of Urach)のものらしきサイト(すぐに更新止まりましたけれど)に、イニゴ閣下をリトアニア王位の“legitimate pretender”とする表記があったことです。もちろんこれは、イニゴ閣下を正当な王位継承者と表現したかったのでしょうが、pretenderに「不当」である意味がありlegitimateに「正当」である意味があることを考慮すれば、ギャグのような言葉の並びです。
 中立的というかなんと表現すればいいのかわかりませんが、“Claimant【クレイマント】”という用語がありますが、一般的の人にはなじみがなく、また、正直これが本当に中立な用語なのか首をかしげるときもあります。日本語で“王位請求者”と(訳して)書いている例がありますが……コメントは避けます
 伯爵子は“Heir【エア】”を使っているようですが、当方でも「(王位)継承者」などこの用語を意識して書いています。この用語が実は一番便利です。曖昧さを許容するという意味でも。pretenderはそもそも本人が称していないのにこう書くのは名誉棄損みたいなものですし、claimantも本人が称していない場合はどうなのか、よくわからない部分があります。

 

ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下が、永眠したキリスト教/エストニア正教会モスクワ総主教庁系首座/タリン・全エストニア府主教コルニリー【コルネリウス】座下への弔意を表出(2018年4月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下(Head of the Russian Imperial House : Her Imperial Highness The Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)は、2018年4月19日に永眠したキリスト教/東方正教会/ロシア正教会モスクワ総主教庁下で自治的な権限を保有するエストニア正教会(モスクワ総主教庁系)の首座/タリン・全エストニア府主教コルニリー【コルネリウス】座下(His Eminence Cornelius【Korniliy】【Kornelius】, Metropolitan of Tallinn and All Estonia, Primate of the Estonian Orthodox Church of Moscow Patriarchate)への弔意をキリスト教/東方正教会/ロシア正教会の首座/モスクワ・全ロシア【ルーシ】総主教キリル聖下(キリール総主教 : His Holiness Kirill, Patriarch of Moscow and all Russia【Rus’】)充てに表出したようです。

 

故人略歴と総主教への弔意内容/
 (ロシア語:ロシア帝室公式サイト)Российский Императорский Дом – ВЕЧНАЯ ПАМЯТЬ. Почил Предстоятель Эстонской Православной Церкви Митрополит Таллиннский и всея Эстонии Корнилий