ルクセンブルク大公室が、報告書に対する極めて短いメッセージ(2020年1月)

 2020年1月31日付で、ルクセンブルク大公室が、報告書に対する極めて短いメッセージを出しています。
 ジャノ・ワリンゴ氏(Jeannot Waringo)からベッテル首相に提出された報告書によって提案されている、より一層の透明性と近代化の実現に協力するよということです。
 あまりに短いので、ページの読み込みが途中で止まっているのかと思いました。

 

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式ウェブサイト)Communiqué relatif au rapport de M. Jeannot Waringo – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Janvier 2020

 

関連:
 ルクセンブルク大公アンリ殿下がメッセージを公開(2020年1月)大公妃マリア・テレサ殿下に関する否定的な報道を強く非難するもの。フランス語の他、ルクセンブルク語、英語、スペイン語が用意され異例
 ルクセンブルク:ワリンゴ報告書が公開される。全般的に他の君主国と比較したシステムの分析や問題点の洗い出しをする生真面目なもの(2020年1月)劣悪な就業環境に関する言及はあるものの、「退位」とか言い出したメディアも大幅にトーンダウン

 

ルクセンブルク:ワリンゴ報告書が公開される。全般的に他の君主国と比較したシステムの分析や問題点の洗い出しをする生真面目なもの(2020年1月)劣悪な就業環境に関する言及はあるものの、「退位」とか言い出したメディアも大幅にトーンダウン

 ジャノ・ワリンゴ氏(Jeannot Waringo)からベッテル首相に提出された報告書が公開されました。
  PDF ファイルで44ページ(フランス語)のもので、全般的に他の君主国と比較したシステムの分析や問題点の洗い出しをおこなっています。学術論文みたいなものです。
 劣悪な就業環境に関する言及もあり、それをルクセンブルク大公妃マリア・テレサ殿下(Maria Teresa : Her Royal Highness The Grand Duchess of Luxembourg)と結びつけることも可能である書き方ではありますが、基本的に大公妃本人に直接言及するようなところはほとんどありません(というか、むしろ特定個人に言及することを避けている感すらあります)。
 要するにシステムを改善して問題点を解消することを目指しており、「特別捜査官が大公妃の悪事をあばく」とかそういうものではありませんでした

 

 ……こんな生真面目な報告書からどうやったら大公が退位するという話が生まれるのか……。

 

 もちろんざっと読んだだけなので、見逃しているか勘違いしているかもしれませんが……。
 首相が議会に制度改正をはかって、可決されて終わる話なのでは。

 

 報道したメディアのひとつ RTL は大幅にトーンダウンし、そこをコピペしてちょっと変えて記事にしていた他のメディアは、上記の劣悪な就業環境の部分のみを報じたり、今までのことを完全に忘れて報告書のポイントを記事にしたり(ありがたいっちゃありがたいですけど)と、対応は様々です。

 もちろん、すでにふれたように、劣悪な就業環境についてしっかりと記述されています。つまり、根本的なスキャンダルの存在が否定されたわけではないので、今後タブロイドがなにかまた引き起こす可能性はあるかもしれませんが、それにしても退位がどうとかいっておいてこのオチではなにを言い出しても信用されないのでは……。
 また、以前に公開されたアンリ殿下のメッセージに対して、ルクセンブルクの報道関係者が報道の自由や公共の利益などの観点から大公に批判的な声明を出していたようです。このオチでは彼らの面目も丸つぶれですのでこれから頑張る可能性があります。

 

 (フランス語:ルクセンブルク政府 公式ウェブサイト)Rapport du représentant spécial du Premier ministre auprès de la Cour grand-ducale — gouvernement.lu // Le gouvernement luxembourgeois
 (フランス語:ルクセンブルク政府 公式ウェブサイト)Rapport du représentant spécial du Premier ministre auprès de la Cour grand-ducale — gouvernement.lu // Le gouvernement luxembourgeois

 

 (英語)RTL Today – Waringo report officially made public: "The monarchy's functioning must be reformed"
 (英語)RTL Today – RTL exclusive – WARINGO: Unrest at the Grand Ducal Court as Waringo report looms

 

続報:
 ルクセンブルク大公室が、報告書に対する極めて短いメッセージ(2020年1月)

 

ルクセンブルク大公アンリ殿下がメッセージを公開(2020年1月)大公妃マリア・テレサ殿下に関する否定的な報道を強く非難するもの。フランス語の他、ルクセンブルク語、英語、スペイン語が用意され異例

 2020年1月26日付で、ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)がメッセージ文を出しています。
 大公室 公式ウェブサイトではフランス語で掲載されている他、 PDF ファイルでルクセンブルク語、英語、スペイン語版が用意されており、異例といえます。

 

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式ウェブサイト)Message de S.A.R. le Grand-Duc – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Janvier 2020

 

 内容は、スイスのジュネーヴにて、ルクセンブルク大公妃マリア・テレサ殿下(Maria Teresa : Her Royal Highness The Grand Duchess of Luxembourg)の弟ルイス・メストレ氏が入っている ICU のベッドサイドでこの文章を書いているということから始まり、首相のグザヴィエ・ベッテル閣下から提案のあった大公妃殿下に関する調査を許したこと、その調査報告書が提出される前に大公妃殿下に関する否定的な報道がなされたことを強く非難するもの、大公妃殿下のこれまでの活動をたたえるもの、これからもあなた方に奉仕し続けること(退位などありえないということでしょう)が書かれています。

 なお、報道では(とこのタイミングで書くとなんですが)、調査にあたっていたジャノ・ワリンゴ氏(Jeannot Waringo)から首相へは報告書が先週の金曜日に提出されており、その後週末にアンリ殿下にその内容が伝わるはずだなどとなっていますが、今回の文章では報告に関しては触れられておらず、伝わっているかはわかりません。

 

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています: 「Message de S.A.R. le Grand-Duc. Retrouvez le texte en version anglaise, espagnole et luxembourgeoise : https://t.co/TBNFGR1aSl https://t.co/Xgydy4Rsbx」 / Twitter

 

Message from HRH the Grand Duke : "I… – Cour Grand-Ducale | Facebook

Message from HRH the Grand Duke : "I am writing to you from my brother-in-law’s bedside in an intensive care unit in…

Cour Grand-Ducaleさんの投稿 2020年1月27日月曜日

 

Message de S.A.R. le Grand-Duc :… – Cour Grand-Ducale | Facebook

Message de S.A.R. le Grand-Duc : "C’est au chevet de mon beau-frère aux soins intensifs à Genève que je m’adresse à…

Cour Grand-Ducaleさんの投稿 2020年1月27日月曜日

 

Mensaje de S.A.R. el Gran Duque : "Me… – Cour Grand-Ducale | Facebook

Mensaje de S.A.R. el Gran Duque :"Me dirijo a vosotros desde la unidad de cuidados intensivos donde se encuentra…

Cour Grand-Ducaleさんの投稿 2020年1月27日月曜日

 

関連:
 今のところまともに受け取られていない噂【追記:深刻になってきている気配があります】:ルクセンブルク大公アンリ殿下に退位の可能性ありとの報道(2020年1月)大公妃マリア・テレサ殿下の行動と政権との衝突
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 ルクセンブルク大公室が、報告書に対する極めて短いメッセージ(2020年1月)

 

ヴュルテンブルク王室当主/ヴュルテンベルク公カール殿下がビジネスから引退。四男のミハエル公子殿下が一時的に引き継ぎ、最終的には将来の当主のヴィルヘルム殿下が(2020年1月)

 2020年1月19日、ヴュルテンブルク王室当主/ヴュルテンベルク公カール殿下(Carl : His Royal Highness The Duke of Württemberg : カール・ヘルツォーク・フォン・ヴュルテンベルクCarl Herzog von Württemberg)は、アルツハウゼン城にて催された新年の祝賀にて、ビジネスからの引退を発表しました。
 これは当主の地位とは関係ない引退です。

 四男のヴュルテンベルク公子ミハエル殿下(His Royal Highness Duke Michael of Württemberg : ミハエル・ヘルツォーク・フォン・ヴュルテンベルクMichael Herzog von Württembergミヒャエル公子)が数年の間役割を引き継ぎますが、その後は、カール殿下の長男(故・フリードリヒ殿下)の長男であるヴュルテンベルク公子ヴィルヘルム殿下(His Royal Highness Duke Wilhelm of Württemberg : ヴィルヘルム・ヘルツォーク・フォン・ヴュルテンベルクWilhelm Herzog von Württemberg)が引き継ぐ予定です。

関連:
 訃報(2018年5月9日):ヴュルテンベルク王室継嗣/ヴュルテンベルク公子フリードリヒ殿下【フリードリヒ・ヘルツォーク・フォン・ヴュルテンベルク】が交通事故で急死、56歳(1961~2018)

 

 (ドイツ語)Adelshaus aus dem Südwesten: Carl Herzog von Württemberg übergibt Tagesgeschäfte an seinen Sohn – Baden-Württemberg – Stuttgarter Zeitung

 

Stuttgarter ZeitungさんはTwitterを使っています: 「Adelshaus aus dem Südwesten: Carl Herzog von Württemberg übergibt Tagesgeschäfte an seinen Sohn https://t.co/BQdhW9E7xj https://t.co/3NlUQ2IHvT」 / Twitter

 

Sohn Michael übernimmt. – stuttgarter-zeitung.de | Facebook

Sohn Michael übernimmt.

stuttgarter-zeitung.deさんの投稿 2020年1月19日日曜日

 

ルクセンブルク大公アンリ殿下、大公世子ギヨーム殿下、大公世子妃ステファニー殿下、大公女アレクサンドラ殿下が新年を祝う催しに臨席(2020年1月)大公妃マリア・テレサ殿下は弟が集中治療室に入ったため公務をキャンセルと発表

 2020年1月16日、ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)、ルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下(ギヨーム皇太子Guillaume : His Royal Highness The Hereditary Grand Duke of Luxembourg)、ルクセンブルク大公世子妃ステファニー殿下(ステファニー皇太子妃Stéphanie : Her Royal Highness The Hereditary Grand Duchess of Luxembourg)、ルクセンブルク大公女アレクサンドラ殿下(Her Royal Highness Princess Alexandra of Luxembourg, Princess of Nassau, Princess of Bourbon-Parma)は新年を祝う催しに臨席しました。

 

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式ウェブサイト)Réception du Nouvel An au Palais grand-ducal – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Janvier 2020

※重要追記として、ルクセンブルク大公妃マリア・テレサ殿下(Maria Teresa : Her Royal Highness The Grand Duchess of Luxembourg)は、弟のルイス・メストレ氏(Luis Mestre)が集中治療室【ICU】に入ったため、公務をキャンセルしているとしています。これはこの追記がなければ、余計な憶測が起きかねないということでしょう(すでに起きていますが)。

関連:
 今のところまともに受け取られていない噂:ルクセンブルク大公アンリ殿下に退位の可能性ありとの報道(2020年1月)大公妃マリア・テレサ殿下の行動と政権との衝突

 また、この記事の公開後、ツイッターとフェースブックにそれぞれこの記事へのリンクのある投稿が追加されましたが、どちらも削除されました(現在は写真を減らし再度投稿されています)。
 削除されたのは、どちらも、四人の写真の他は、ローマ・カトリック教会の司教らと会見する三枚の写真が添付されたもので、正直削除理由がよくわかりません。
 退位うんぬんはともかく、大公室が少し落ち着きがないのは確かなようです。

 

※ ↓ 再投稿されたもの:

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています: 「A l’occasion du Nouvel An, le Grand-Duc, le Couple héritier et la Princesse Alexandra ont reants de l’ordre judiciaire et le corps diplomatique. ©CGD / M. Dessard https://t.co/SXLF85b3XC」 / Twitter

 

A l’occasion du Nouvel An, Leurs… – Cour Grand-Ducale | Facebook

A l’occasion du Nouvel An, Leurs Altesses Royales le Grand-Duc, le Grand-Duc héritier, la Grande-Duchesse héritière et…

Cour Grand-Ducaleさんの投稿 2020年1月17日金曜日