英国王室のサセックス公爵ヘンリー王子殿下【ハリー王子】夫妻のフィジー訪問始まる(2018年10月)

 英国王室のサセックス公爵ヘンリー王子殿下(Prince Henryハリー王子 : Prince Harry : His Royal Highness The Duke of Sussex)とサセックス公爵夫人メーガン妃殿下(Meghan : Her Royal Highness The Duchess of Sussex)のフィジー共和国訪問が始まりました。

※なお、現在のフィジー共和国はもちろん共和政ですが、国内に影響力を持つフィジーの首長会議は英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)を現在でも“フィジー大首長(Tui Viti)”としている模様。

 

The Royal Family Channel:
Prince Harry and Meghan greeted in Fiji with a spectacular show – YouTube

 

The Royal Family Channel:
Prince Harry and Meghan give fans a royal wave – YouTube

 

 (英語)Prince Harry and Meghan Markle in Fiji on the next leg of royal tour | Daily Mail Online

 

 (写真一覧)画像と写真 | Getty Images
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Prince Harry, Duke of Sussex and Meghan, Duchess of Sussex wave from… ニュース写真 | Getty Images
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フランス領ウォリス・フツナ:三人の王の一人、アロ王フィリポ・カトア陛下が退位の意向(2018年10月)健康問題

 報道によりますと、南太平洋にあるフランス領ウォリス・フツナの三王の一人アロ王フィリポ・カトア陛下(His Majesty Tu’iagaifo Filipo Katoa)が健康問題を理由に退位の意向を示したそうです。
 慰留がなされたようですが、退位は決まった模様。
 次の王の選出がおこなわれるはずですが、決まらない場合、空位もありえます。
※すでに退位が有効である場合、現在空位です。

 

 (英語)King abdicates in French Pacific Futuna | RNZ News

 

 フィリポ・カトア陛下は2016年に即位していました。

 

フランス領ウォリス・フツナの三王国が、フランス領ポリネシア側が求めていたレアアースなどの海底資源探索・採掘を拒否(2018年9月)

 フランス領ウォリス・フツナの三王国が、フランス領ポリネシア側が求めていたレアアースなどの海底資源探索・採掘を拒否したようです。

 

Les Rois de Futuna disent non à toute mission et explorations des ressources sous-marines – YouTube

 

 (英語)Futuna rejects seabed exploration and mining | RNZ News
 (英語)Futuna rejects seabed exploration and mining

 

※彼らの拒否で決まるものなのかいまいちわかりませんが。

 記事によると、フランス領ポリネシアが各地でおこなった採掘の“ネガティブ・インパクト”をウォリス・フツナで繰り返させたりしないということです。

 記事には名前がありませんが、「The king of Sigave」(シガベ王)は、エウフェニオ・タカラEufenio Takala)という人物だと思われます(現地発音はまったくわかりません)。

 

フィジー伝統的首長:即位した新しいランバサ首長に対抗して首長の座を要求する二勢力(2018年9月)

 フィジー共和国の伝統的首長位のひとつランバサ首長(Tui Labasa)に、“ラートゥー”・ジョーン・クォマテ(Ratu Jone Qomate)が8月末に即位した件について、その記事に少し追記したのですが、ドラウナ家(Drauna family)というところが、自分たちの家こそがランバサ首長になる権利があると(おそらく代替わりごとに毎回いってそうなのですが)要求しているそうです。
 これを、マキュアータ首長“ラートゥー”・ウィリアム・カトニヴェレ(Tui Macuata Ratu Wiliame Katonivere)が否定して、それで話はおしまいと思っていたのですが……。

 

 (英語)The Fiji Times » Traditional kingmakers to challenge installation of Tui Labasa

 

 あらたに対抗勢力が出現。
 こちらの代表者というかスポークスパーソンと書かれている“ラートゥー”・ペニ・タロガ・ライキソ(Ratu Peni Taloga Raiqiso)が、即位式において正式な手順が踏まれていないと主張しています(彼らが即位式で果たすべき役割が果たされていないということらしいですが……)。
 また、首長の位とあわせて、どちらも放棄するつもりはないとのこと。

 

 末尾に「続きは明日の紙媒体か e-Editionで」みたいなことが書いてありますが、紙媒体はともかく、e-Editionは右側のリンクからたどってみることができます(検索には「Tui Labasa Jone」とかそういったあたりを入れてみれば9月5日の版に出てくると思います)。

 それによりますと、上記の“ラートゥー”・ペニが主に批判しているのは新たに即位したランバサ首長ではなく、それを取り計らったらしいマキュアータ首長のほうらしいです。マキュアータ首長は政党「FijiFirst」(フィジーファースト : フィジー第一党)の副党首でもあるようで、この党に関しては、伝統層から反発も出ているという話もあります。

 また、マキュアータ首長のほうは、彼の先祖のマキュアータ首長“ラートゥー”・ライオ・カトニヴェレ(Tui Macuata Ratu Raio Katonivere)が三代前のランバサ首長(即位した新首長の伯父で上院議員を務めていたらしい)“ラートゥー”・テヴィタ・クォマテ(Ratu Tevita Qomate)の即位を主導したと前例を出し、マキュアータ首長がランバサ首長を即位させるのが当たり前なのだといわんばかりの見解を示していますが、どちらのいうことが正しいのかはさっぱりわかりませんが……。

 いっぽう、なんの組織かわかりませんが、「Native Land Commission」という役所のお偉方らしい“ラートゥー”・ヴェシクラ・ヴァナナラギ(Ratu Vesikura Vananalagi)という人は、“ラートゥー”・ペニからの訴状が届くまではコメントすることはないとのこと。
 また、一番上に書いたドラウナ家にも、提訴が可能だと助言したそうです。

※なお、別名なのか他の組織なのかわかりませんが、他社の短文記事では別の組織名が登場しています。漁業関係にしか思えない組織名もありますが……。

 

フィジー伝統的首長:ランバサ首長にジョーン・クォマテが即位(2018年8月)

 2018年8月31日、フィジー共和国の伝統的首長位のひとつランバサ首長(Tui Labasa)に、“ラートゥー”・ジョーン・クォマテ(Ratu Jone Qomate)が即位したようです。

※全般的に人名のカタカナ表記など、かなり適当ですのでご注意ください。

 

 (英語)The Fiji Times » Ratu Jone installed new Tui Labasa

The Fiji Timesさんのツイート: "The vanua o Labasa braved the hot sun that seemed to burn in all its glory today as they sat in silence to witness the installation of their new chief and #TuiLabasa Ratu Jone Qomate. #TimesNews #FijiNews https://t.co/T0b0znOP1y"

The vanua o Labasa braved the hot sun… – Fiji Times Online | Facebook

 

 (英語)Ratu Jone Takes The Reins | Fiji Sun
 (英語)Ratu Wiliame: Chiefs Have Unifying Role | Fiji Sun

 

 一つ目の記事の写真(TwitterおよびFacebookにも掲載)は、伝統的な儀式がおこなわれているような情景です。
 こちらの記事では、マキュアータ首長“ラートゥー”・ウィリアム・カトニヴェレ(Tui Macuata Ratu Wiliame Katonivere)が臨席したと報じられています。
 フィジーの伝統的首長は70人ほどいるようですが、14の管轄区にわかれており、ランバサ首長はマキュアータ管轄区に属します。
 マキュアータ首長が上級の権限を保有しているのかどうかはわかりませんが、管轄区と同名の首長なので、席次としては上なのでしょう。
 また、マキュアータ首長は政党「FijiFirst」(フィジーファースト : フィジー第一党)の副党首でもあるようです。

 

 二つ目の記事では、フィジー共和国の最大宗派であるキリスト教のメソディスト(メソジスト)の牧師らの参列する儀式がおこなわれたことがうかがわれます。

追記1:
 三つ目の記事を追加しました。
 写真および内容、一つ目の記事とほぼ同じですが、マキュアータ首長の権限(というかなんというか)が少しほのめかされています。

 

追記2:
 2016年11月に先代の首長である おば の“アンジー”・サラニエタ・トゥイロマロマ・クォマテ・リトヴァ(Adi Salanieta Tuilomaloma Qomate Ritova)が薨去していたようです。
 また、父の“ラートゥー”・ジョエリー・クォマテ(Ratu Joeli Qomate)が1997年~2004年に首長であり、その前は伯父で上院議員を務めていたらしい“ラートゥー”・テヴィタ・クォマテ(Ratu Tevita Qomate)が首長の座にあったようです。
 と、これだけ聞くと、さも地位を継承しそうですが、二つ目の記事中の、妻エレノア・ヴァカロロマElenoa Vakaloloma)は、信じられないと興奮しているようで、親戚が多いんでしょうか。

 

追記3:

 (英語)FBC News | No controversy over installation of Tui Labasa

FBC News – No controversy over installation of Tui Labasa… | Facebook

 こちらの記事によりますと、ドラウナ家(Drauna family)というところが、自分たちこそがランバサ首長になる権利があると(毎回)要求しているそうです。
 が、マキュアータ首長は明確にこの要求を否定しています。

 ちなみに、記事中写真のキャプションに“ラートゥー”・ジョージ・クォマテ(Ratu Joji Qomate)という名前があります。明らかに一族ですが、首長の兄弟とかでしょうか。

 

追記4:

 (英語)FBC News | Tui Labasa calls for review on how funerals are carried out

FBC News – Tui Labasa calls for review on how funerals are… | Facebook

 また、この記事によりますと、新首長は、現代生活では、家庭での葬礼の費用の負担が重くなっているということで、簡素化を含めた検討をする意向のようです。
 要するに、どこの国にもある、現代化に伴う「なんで葬式にこんな大金かけないといけないんだ」という話ですが、伝統的首長が議論をリードする意思を示す、というのが伝統が残っていることを感じさせます。