ウガンダ伝統的君主:トロ王ルキディ4世陛下がアメリカ合衆国テキサス州を訪問。ダラス市長・リトルエルム市長と会見(2021年5月)姉ルース王女の結婚式に参列

 ウガンダ共和国の伝統的君主の一人/トロ王“ルキラバサイジャ”・“オヨ・ニンバ”・カバンバ・イグル・ルキデイ4世陛下(Rukirabasaija Oyo Nyimba Kabamba Iguru Rukidi IV, The Omukama of Tooro : オムカマ)はアメリカ合衆国テキサス州を訪問しました。

 王の母親、ケミギサ・ベスト・オリミ殿下(Her Royal Highness Kemigisa Best Olimi, Queen Mother)が同行。

 王の姉、ルース・コムンタレ王女(Princess Ruth Komuntale)とフィル・アンソニー氏(Phil Anthony)の結婚式(王女は再婚)に参列したようです。
 ルース王女はアメリカ在住。

 この式への参列が主目的だと思いますが、ダラス市長・リトルエルム市長らと会見しています。

 

 まず、ルース王女の結婚式の話題から。

 (英語)Tooro’s Princess Komuntale Married Again | ChimpReports

 

トロ王とルース王女が踊る映像:
ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Komuntale's Wedding: We are still keeping up with Princess of Ruth Nsemere Komuntale #ChimpReportsNews @KingOyoOfficial @QueenOlimi 🎥 Courtesy For more Details: https://t.co/gpD2Zp5Gj4 https://t.co/x78AfcqFgY」 / Twitter
https://twitter.com/ChimpReports/status/1393465531961839616

 

トロ王にエスコートされて式場に入るルース王女:
ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Congratulations: Princess of Tooro Kingdom, Ruth Nsemere Komuntale was walked down the aisle by the King of Tooro @KingOyoOfficial and Queen Mother @QueenOlimi. #ChimpReportsNews For more Details: https://t.co/gpD2Zp5Gj4 https://t.co/iIqNBG9M0L」 / Twitter

 

母君と踊るルース王女:
ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Priceless! Newly wed Princess Ruth Nsemere Komuntale dances with her mother @QueenOlimi during her wedding in USA. #ChimpReportsNews https://t.co/9mPTxdBZGJ https://t.co/Hnx69P43YD」 / Twitter

 

ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Tooro’s Princess Komuntale Married Again #ChimpReportsNews #featured https://t.co/9mPTxdBZGJ」 / Twitter

 

ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Congratulations: Princess of Tooro, Ruth Komuntale Nsemere walks down the aisle again. Show her some love #ChimpReportsNews @QueenOlimi @KingOyoOfficial https://t.co/gpD2Zp5Gj4 https://t.co/IdFItync5o」 / Twitter

 

 (英語)Uganda Online – Second wedding ceremony for Tooro Princess Ruth Komuntale
 (英語)TAKEN! Tooro Princess Ruth Komuntale ties knot with hubby Phil Anthony

 

 リトルエルム市長デービッド・ヒロック閣下(Little Elm Mayor David Hillock)と会見。

 (英語:リトルエルム市 公式サイト)A Royal Visit | Town of Little Elm, TX – Official Website

 (英語)Little Elm receives a royal visit | News | starlocalmedia.com

Little Elm JournalさんはTwitterを使っています 「On May 7, the Town of Little Elm was visited by Rukirabasaija Oyo Nyimba Kabamba Iguru Rukidi IV, King Oyo, the reigning King of Tooro, in Uganda. https://t.co/rctmpllUxJ」 / Twitter

 

His Majesty King Oyo of Tooro KingdomさんはTwitterを使っています 「I thank Mayor David Hillock for the warm reception and the Key to the City of Little Elm, Texas. I am very pleased with the Mayor's announcement of his City's adoption to partner with Fort Portal Tourism City. This strategic partnership will foster development and prosperity. https://t.co/YySkbERPz7」 / Twitter

 

Queen Kemigisa Best Olimi Tooro KingdomさんはTwitterを使っています 「I was pleased to accompany His Majesty @KingOyoOfficial to the City of Little Elm, Tx. I thank Mayor David Hillock and his wife Beth Hillock for the warm welcome. Your offer of friendship and partnership is appreciated and timely for Tooro Kingdom as we recover from #COVIDー19. https://t.co/qFQmdCzPIz」 / Twitter

 

 ダラス市長エリック・ジョンソン閣下(Eric Johnson)との会見。

His Majesty King Oyo of Tooro KingdomさんはTwitterを使っています 「I thank Mayor @Johnson4Dallas for the warm reception and the Key to @CityOfDallas. I am happy about the potential partnerships and collaboration between Tooro Kingdom and the @CityOfDallas. I look forward to receiving you in Tooro Kingdom.」 / Twitter

 

Eric JohnsonさんはTwitterを使っています 「I was honored to welcome His Majesty @KingOyoOfficial, King of Tooro Kingdom in Uganda, Her Royal Highness @QueenOlimi and members of the Royal Family to City Hall today. I was proud to present His Majesty with a Key to @CityOfDallas, a symbol of trust, respect and friendship. https://t.co/1b7q6JC7Xt」 / Twitter

結婚(2021年5月6日):南アフリカ伝統的君主/ズールー王に指名されたミスズールー王子殿下が、指名(母・摂政マントフォンビ陛下の葬儀の日に遺書で)の前日に結婚(民事婚)していた模様。「結婚していないので王になる資格はない」との批判をかわすためか

 母であるズールー王国摂政(王妃)マントフォンビ・ドラミニ陛下(Her Majesty Queen Regent Mantfombi Dlamini)の遺書でズールー王に指名されたミスズールー・ズールー王子殿下(His Royal Highness Prince Misuzulu Zulu)、あるいはすでにズールー王ミスズールー・シンコビレ・カズウェリティニ陛下(His Majesty King Misuzulu Sinqobile kaZwelithini of Zulu)と呼んだ方がいいのかもしれませんが、ともあれ摂政の葬儀=指名の日の前日に、ントコゾ・マイイセラNtokozo Mayisela)という女性と結婚(民事婚)していたことがわかりました。

 二人の間には、9歳と3歳の王子がすでに誕生しているようです。

 

 さて、この駆け込みでの結婚は、「結婚していないので王になる資格はない」という批判をかわすためか、と思われているようです。

 そうかもしれませんが、しかしここでいくつか疑問が出ます。

 まず、「結婚していないとダメ」という批判は、ズールー王国の伝統から来るものであるはずであり、であれば(南アフリカ共和国の民事婚ではなく)ズールー王国の伝統的な結婚式をおこなわなければ条件を満たさないのではないか、ということです。

 二つ目は、そもそもそんな条件が本当にあるのか、ということです。2021年3月12日に崩御した南アフリカ共和国の伝統的君主/ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下(His Majesty King Goodwill Zwelithini of Zulu)の後継候補としては、ミスズールー王子のほかは、第一夫人との間の子息で2020年11月に薨去したレツクツラ・ズールー王子殿下(His Royal Highness Prince Lethukuthula Zuluが挙げられ、レツクツラ殿下も結婚しているという話は出ていません。
 「結婚していないと王になれない」のに、王の後継候補二人が揃いも揃って中年~初老にもなって結婚していないということがあるのかと。

 

 ともあれ、ミスズールー陛下はさらに他に二子を儲けているようで、そのうちの一人の母親である、ムポンド人の王族であるウェジズウェ・シカウ王女(Princess Wezizwe Sigcau)と戴冠式の前に結婚するという予測があるようです。

※なお、ムポンド人の王位を争っていた人物の中にウェジズウェ・シカウWezizwe Sigcau)の名があり、こちらも王女でしょうが、別人……なんでしょう。同一人物ならさすがに記事内で言及されると思います。
関連:
 南アフリカ伝統的君主:憲法裁判所がCTLDCの判断を支持。政府はムポンド人の王をザノズコ陛下だと認める手続きを開始(2018年10月)

 他の王室出身者であるウェジズウェ王女には、結婚後に Great Wife と呼ばれる資格があり、二人の子供であるジュベジズウェニ・シカウ=ズールー王子(Prince Jubezizweni Sigcau-Zulu)をすでに将来のズールー王と見る向きもあるようです。

 

 余談ですが、行政の文書からミスズールー陛下の子供の割り出しをおこなっている人物もいるようで、南アフリカ共和国では個人情報の保護があまりされていないのではないかと思われます。

 

 (英語)Documents show new Zulu King Misuzulu got married last week
 (英語)PIC: MEET ZULU KING'S NEW MAKOTI
 (英語)King Misuzulu kaZwelithini has a bride – reports

結婚(2021年5月):南アフリカ伝統的君主/ムポンドミセ人の王 ルズコ・マティワネ 陛下が、第二夫人としてシヨンワベレ・ランガ王女(ムポンド王の一族?)と結婚

 南アフリカ共和国の伝統的君主の一人、ムポンドミセ人の王ルズコ・マティワネ陛下(Luzuko Matiwane, The King of AmaMpondomise)が、第二夫人としてシヨンワベレ・ランガ王女(Princess Siyonwabele Langa)と結婚したようです。

 同王は、(だいぶ前に確認した限りですが)南アフリカ共和国の「伝統的指導権に関する議論と主張を扱う委員会(CTLDC)」の承認を受けていなかったと思います。
 現在の状況は不明。

 同王女はムポンド王の一族という情報もありますが、ムポンド王というだけではどの王かわからないので、こちらも詳細は不明です。が、他の王族出身なので Great Wife の称号で言及されることになるでしょう。
 また、王との子供を懐妊しているようで、息子であれば王の継嗣となる可能性が高いです。

 ムポンドミセ人とムポンド人は非常に近いようで、先祖が双子という伝承もあるようです。

 

SABC News:
AmaMpondomise King Luzuko Matiwane marries a second wife – YouTube

 

 (英語)AmaMpondomise King Matiwane takes second wife, Princess Langa – SABC News – Breaking news, special reports, world, business, sport coverage of all South African current events. Africa's news leader.

結婚(2020年?月):ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下が、イリナ・ベガシビリ嬢と再婚していた模様

 2020年の年末に本人の Facebook アカウントに投稿された写真のキャプションによりますと、ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneliダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)と、ジョージア皇太子妃イリナIrina Crown Princess of Georgia)という人物の二人が写っているようです。

 

Facebook

Crown Prince Davit of Georgia and Irira Crown Princess of Georgia, wish you a happy new year 2021

 

 これはつまり、ダヴィト殿下が再婚していたということでしょうが、結婚に関するいかなる情報も2020年中に発表・報道されていませんでした。

 Eurohistory Jounal はこの結婚相手の人物をイリナ・ベガシビリIrina Begashvili)としています。

 

 (英語)Eurohistory: Remarriage for Prince David Bagration-Mukhransky

 

 ダヴィト殿下は、対立するグルジンスキー系のジョージア王女アナ殿下(Her Royal Highness Princes Anna of Georgia : アナ・バグラチオニ=グルジンスキー公女 : Princess Anna Bagrationi-Gruzinsky)と結婚し、一子・ジョージア王子ギオルギ殿下(His Royal Highness Prince Giorgi of Georgia : ギオルギ・バグラチオン・バグラチオニ・ムフラン・バトニシュヴィリ王子 : Prince Giorgi Bagration Bagrationi Mukhran Batonishviliギオルギ・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Giorgi Bagrationi-Mukhraneliギオルギ・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Giorgi Bagration-Moukhransky)を儲けましたが、その後離婚し、対立は深まり、2019年には提訴を受け(さらに別の提訴を受けているという情報もあります)ジョージアを出国しているとの話も出ています。

 

追記:
 あくまで憶測ですが、もし新たな結婚相手との間に男子が生まれた場合、ダヴィト殿下はその次男を後継者に指名するのではないかという観測があります。

 

関連:
 ジョージア王女【グルジア王女】アナ殿下が父でグルジンスキー系当主のヌグザル殿下と共に、元夫で対立するムフラニ系当主のダヴィト殿下を「王室の代表者を勝手に名乗るのをやめよ」と提訴(2019年3月)ダヴィト殿下がエリザベス2世陛下に授与した勲章(鳩山(元)総理も授与されているとの噂あり)が一定金額寄付すれば誰でも入手できる説や、ダヴィト殿下側が弁護士がヌグザル殿下を「ジョージア正教会【グルジア正教会】によるDNA検査の結果バグラチオン王朝の一員でないとわかった」(検査機関は否定)とするなど泥沼総決算の予感

結婚・民事婚(2021年3月5日):ポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(ナポリ王ジョアシャン・ミュラとカロリーヌ・ボナパルトの子孫)とヤスミン・ロレーヌ・ブリキ嬢が結婚。ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下が参列

 2021年3月5日、ポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(His Highness Prince Joachim Murat, Prince of Pontecorvo)とヤスミン・ロレーヌ・ブリキ嬢(Yasmine Lorraine Briki)の民事婚の結婚式がおこなわれたようです。

 ジョアシャン・ミュラ殿下は、第8代ミュラ公ジョアシャン・ミュラ殿下の継嗣で、ナポリ王ジョアシャン・ミュラとフランス皇帝ナポレオン1世の妹カロリーヌ・ボナパルトの子孫になります。

 ヤスミン・ロレーヌ・ブリキ嬢は、イエメンの方に存在した Principauté Al Breik (ブレイク公国??)の創始者の子孫と書かれていますが、この国(?)についてはさっぱりわかりません。

 

 (フランス語)Joachim Murat, un mariage princier – Point de Vue

 

 婚約が発表されているロシア帝室継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia : プロイセン王子 : Prince of Prussia)とキリスト教/東方正教会/ロシア正教会に改宗し、ヴィクトリア・ロマノヴナVictoria Romanovna)の名をえているレベッカ・ベッタリーニ嬢(Rebecca Bettarini)が参列しています。

 パンデミック下のため、大きな集まりはなかったのだろうと思いますが、ゲオルギー殿下の参列の理由は不明です。
 深読みすれば、結婚式に向けて話題を作っておきたいロシア帝室と、ナポレオンの縁戚で君主格の家柄という主張を続けているミュラ家側の利害が一致したということでしょうか。とりあえずフランス語メディアでは話題になっています。

 

Point de VueさんはTwitterを使っています 「😍Le prince Joachim Murat a épousé Yasmine Lorraine Briki, le 5 mars dernier 💍 >> https://t.co/zW7WuHy7Kx #wedding #joachimmurat #Napoleon #prince https://t.co/DBfOPXdvZd」 / Twitter

 

Point De Vue(@pointdevue) • Instagram写真と動画