ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下がウルグアイ大使と会見(2022年10月)

 2022年10月7日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)は、エリサベタ宮殿にてルーマニア駐箚ウルグアイ東方共和国特命全権大使アルベルト・ロドリゲス・ゴニ閣下(His Excellency Mr Alberto Rodriguez Goñi)と会見しました。

 同大使より、1880年にルーマニア公カロル1世からウルグアイのフランシスコ・アントニーノ・ビダル大統領(Francisco Antonino Vidal)に送られた書簡の複製が贈られたようです。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Ambasadorul din Uruguay la Palatul Elisabeta – Casa Majestății Sale
 (↑と同文:ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Ambasadorul din Uruguay la Palatul Elisabeta | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

Domnul Alberto Rodriguez Goñi,… – Familia Regala a Romaniei | Facebook

オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)

 先月(2022年9月)からアムステルダムの大学の学生となって学生寮で生活していたオランニェ女公【オランダ皇太子】カタリナ=アマリア王女殿下(オランダ王女: オランニェ=ナッサウ公女 : Catharina-Amalia : Her Royal Highness The Princess of Orange, Princess of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)が、警備上の理由(犯罪組織からの襲撃や誘拐の恐れ)から学生寮を離れたようです。

 スウェーデン王国訪問中にオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Her Majesty Queen Máxima of the Netherlands)がこの件についてコメントしており、また、オランダ王国首相マルク・ルッテ閣下(His Excellency Mr Mark Rutte)や司法・治安を担当する大臣も強い懸念を表明しているようです。

 アムステルダムに一人で居住するのも不可能だろうということになり、デン・ハーグの王宮に戻っているようですが、そこから通学するのか、今後のことについてはわかりません(追記:現在は通学しているという報道があります)。

 

 (英語)Princess Amalia: Dutch royal moved from student home after security threats | Euronews

euronews:
Princess Amalia: Dutch royal moved from student home after security threats – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Máxima en WA over bedreigingen Amalia – YouTube

 

追記(2022年11月17日):
 なぜか欧州での報道から一ヶ月経過してから ANN NEWS が報道。

ANNnewsCH(ANN NEWS):
オランダ王女がマフィアの標的に?“誘拐・襲撃の危機”で大騒動(2022年11月17日) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kfazBxOtiTc

 なお、最新のオランダ世論調査は、
 オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻のスウェーデン公式訪問はじまる(2022年10月)スウェーデン王カール16世グスタフ陛下夫妻らと会見

 2022年10月11日~13日の日程(11・12日はストックホルム、13日はヨーテボリ)で、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Her Majesty Queen Máxima of the Netherlands)がスウェーデン王国を公式訪問しています。

 ストックホルム・アーランダ国際空港では、スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下(ヴェステルイェートランド女公爵 : Victoria : Her Royal Highness The Crown Princess of Sweden, Duchess of Västergötland)と夫のスウェーデン王子ダニエル殿下(ヴェステルイェートランド公爵 : His Royal Highness Prince Daniel of Sweden, Duke of Västergötland)の出迎えを受けた模様。

 その後、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)とスウェーデン王妃シルヴィア陛下(シルビア王妃 : Queen Silvia of Sweden : Her Majesty The Queen)と会見。
 王宮では、
 皇太子の長女、スウェーデン王女エステル殿下(エステルイェートランド女公爵 : Her Royal Highness Princess Estelle of Sweden, Duchess of Östergötland)、
 国王の第二子夫妻、スウェーデン王子カール・フィリップ殿下(ヴェルムランド公爵 : His Royal Highness Prince Carl Philip of Sweden, Duke of Värmland)とスウェーデン王子妃ソフィア殿下(ヴェルムランド公爵夫人 : Her Royal Highness Princess Sofia of Sweden, Duchess of Värmland)
 も出迎えています。

 ウィレム=アレクサンダー陛下とカール16世グスタフ陛下は、主にメディア向けの会見でスピーチ(英語)をおこなっています。

スウェーデン王、オランダ王、の順で英語でスピーチ/
Kungahuset(スウェーデン王室 公式チャンネル):
H.M. Konungens pressuttalande i samband med statsbesök från Konungariket Nederländerna – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Victoria en Daniel verwelkomen Willem-Alexander en Máxima in Stockholm – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Carl Gustaf, Victoria, Estelle en co verwelkomen Willem-Alexander en Máxima – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Alles uit de kast voor Staatsbanket in Stockholm – YouTube

 

 今回の公式訪問はオランダ側から、外務大臣、防衛大臣、教育文化科学大臣、環境大臣が同行しており、多分野における実務的会合もおこなわれそうです。

 

 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)Programme for the State Visit from the Netherlands | Kungahuset
 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)HM The King's speech at the state banquet in connection with the state visit from the Netherlands | Kungahuset
 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)HM The King's press statement in connection with state visit from the Netherlands | Kungahuset

 (英語:オランダ王室 公式サイト)State visit to Sweden – programme | News item | Royal House of the Netherlands

 

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 Välkomna till Sverige, Koninklijk Huis!… | Facebook

 

 

オランダ国王夫妻と、スウェーデン王女エステル殿下:

 

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 I dag gav Konungen av Sverige och… | Facebook

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 Kungaparen av Sverige och Nederländerna… | Facebook

 

Kungahuset – 🇸🇪 🇳🇱 I kväll gav Kungen och Drottningen en… | Facebook

 

Koninklijk Huis – Koning Willem-Alexander en Koningin… | Facebook

 

Koninklijk Huis – “Wij zijn blij om Zweden te bezoeken… | Facebook

 

Koninklijk Huis – “We behoren beide tot de koplopers in… | Facebook

英国王チャールズ3世陛下即位により、欧州の現在の君主の最も近い共通祖先がヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世夫妻になった模様(2022年9月)

 欧州の現在の君主の最も近い共通祖先は、1939年~2022年10月8日まで(英国女王エリザベス2世陛下の崩御まで)オランニェ公ヨハン・ウィレム・フリーゾと公妃マリー・ルイーゼ(ヘッセン=カッセル家出身)の夫妻でしたが、チャールズ3世陛下即位に伴い、ヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世と“大方伯妃”カロリーネ(ツヴァイブリュッケン宮中伯女)夫妻に変わったとみられています。

 この“交代”は、チャールズ3世陛下の父・故エディンバラ公爵フィリップ王子殿下が(旧)ギリシャ王室出身で、その系統からも他の王室との共通祖先が存在したからです。

秋篠宮皇嗣(文仁親王)殿下一家がブータン王女ソナム・デチェン・ワンチュク殿下および長男のジグジェ殿下、次男のジグミ猊下(ヴァイローツァナの化身ラマ)と会見(2022年10月)王女の息子を「王子」とするのは(おそらく)誤り

 2022年10月3日、秋篠宮皇嗣殿下(文仁親王 : ふみひと : Prince Fumihito : His Imperial Highness Crown Prince Akishino)及び秋篠宮皇嗣妃殿下(紀子きこKiko : Her Imperial Highness Crown Princess Akishino)、佳子内親王殿下(かこ : Her Imperial Highness Princess Kako of Akishino)、悠仁親王殿下(ひさひと : His Imperial Highness Prince Hisahito of Akishino)は、安倍(元)総理国葬などのために日本を訪問中の、
 ブータン王室のソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下(Her Royal Highness Princess Sonam Dechan Wangchuck)および、
 王女殿下の長男のジグジェ・シンゲ殿下(His Serene Highness Jigje Singye)、
 次男の「大訳経法師ヴァイローツァナの化身ラマ」“リンポチェ”・ジグミ・ジッテン猊下(His Eminence【His Holiness】 Tulku Vairotsana【Vairochana】 Rinpoche Jigme Jigten)と会見しました。

 

日テレNEWS:
【懇談】秋篠宮ご一家 ブータンのソナム王女と王子に面会 – YouTube

3日午後、ソナム王女は2人の王子とともに秋篠宮邸を訪れ、秋篠宮ご一家が出迎え、挨拶をされました。秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは、2019年にブータンを私的に旅行した際に王女と会われていますが、王子とは初めてだということです。

 

Nippon TV News 24 Japan:
Crown Prince Fumihito meets Bhutan princess – YouTube

 

 秋篠宮ご一家 訪日中のブータン ソナム王女と2人の王子に面会 | NHK | 皇室
 秋篠宮ご一家 ブータン王女らと面会 | TBS NEWS DIG (1ページ)
TBS NEWS DIG よりキャプチャ:

ご一家が面会されたのはブータン国王の妹のソナム・デチェン・ワンチュク王女と、息子の王子、ヴェロチャナ・リンポチェ・ワンチュク殿下、ジグジェ・シンゲ・ワンチュク殿下です。

 

  NHK や日テレNEWSは「王子」を見出しにも使い、 TBS NEWS DIG は「王子」「殿下」まで使用していますが……。

 「王子」は、おそらくですが、誤りではないかと思います。

※それはともかくとして、「TBS NEWS DIG」は、日本の皇族に「さま」、ソナム王女に殿下の敬称なし、王女の息子に「殿下」をつける、という謎の文面になっています。

 

 王女の二人の子息は「王子」ではないのではないかと言いましたので、ブータンの称号と敬称に関して説明しますと……実はよくわかりません!
 なので、ここからの長い文章は話半分で読んでいただけると助かります。

 ブータンには男性には Dasho(ダショー) とアシ Ashi(アシ)という称号なのか敬称なのかよくわからないものがあります。
 これを王族称号、すなわち王子・王女だとしているケースがありますが、貴族なども使用するものであり、国王から叙されればその他の個人も保有します。
 現在の首相も Dasho を所有しており、
 (英語:ブータン政府サイト)Prime Minister – GOV.BT

Dasho Dr. Lotay Tshering
Prime Minister

 他にも、多数の所有者がいます(なお勝手に使用しているケースも多々あるようでますますよくわからない状況です)。

 しかしややこしいことに、王の子供に関しては Dasho や Ashi は(日本語でいう)王子や王女を含意するとしている資料もあります(本当かどうか不明)。

 ブータンは王室公式サイトがないので、公式情報といえるのは、国王陛下の Facebook での表記になるかと思います。
 (英語:ブータン王 公式Facebookアカウント)His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck | Facebook
 ですが、そもそもゾンカ語(ブータンの言語)を英語に訳す時点で正確さは失われているはずなので、そこもまた考慮しなければいけません。

 (ここからはこの文章を書いている当方の目測?のようなものなので、興味のある方はご自身で調査をお願いします)
 同 Facebook では、当初(王子や王女に) Dasho や Ashi が使われているケースが多かったのですが、やがて His/Her Royal Highness (殿下)とセットになっていきます。
 そして「Prince Dasho」「Princess Ashi」と英語の王子・王女表記と Dasho/Ashi を併記する書き方になり、現在は His/Her Royal Highness (殿下)と Prince/ss(王子・王女)のみを使用しています。
 つまり、 Dasho と Ashi は使用していません。もちろん Dasho や Ashi ではあるのでしょうが、王の子供の Dasho や Ashi に王子や王女の含意があるとすると Prince や Princess にその意味が含まれているので書く必要はないとも言えます(そう判断しているのかどうかはわかりませんが)。
 また、現国王の子息に関して「Gyalsey」という表記がなされるため、これは「Prince」より上位の王子ではないかとも思われます。

 ここまでが一般的な話なのですが、では王女の二人の子息はどうなのか。
 同 Facebook では、男系・女系を問わず、国王の甥や姪(先代国王の孫)に、Prince や Princess はもちろんのこと Dasho や Ashi が使用されていません。のみならず、男系の姪の一人を除き名前に「ワンチュク」が含まれる表記をされているケースもありません(ただし、名前を短く書いているケースが多いのは間違いないのでワンチュクであるかもしれません)。
 また、敬称は「His/Her Serene Highness : HSH」が使用されています。
 これは上記の「Royal Highness」よりランクの低い敬称ですが、王族近親であることを考えれば、日本語で「殿下」とするのは正しいことでしょう。
 よって、殿下ではあるが、王子や王女とする理由は特にない、ということになります。

 王女の長男のジグジェ・シンゲ殿下についてはここで話が終わりますが次男のジグミ・ジッテン猊下に関してはもう少し説明が必要になります。
 猊下は、同国のチベット仏教最高指導者第70代ジェ・ケンポのジグミ・チェダ猊下より、大訳経法師ヴァイローツァナの化身ラマとして認定を受けています。
 上記記事掲載の写真を見ても、小さい方の子供は仏教の僧侶風の装束であることはわかるかと思います。
 よって、宗教の高位聖職者になりますので、(海外の)報道では宗教の高位聖職者としての称号と敬称が使用されています。
 それが王室の公式表記ということになるのかどうかは不明ですが……。
 また、日本では明治維新後には、仏教の高位聖職者と皇族を兼ねていることがないので、日本側の慣習として「このような場合は~とする」という例がありません。
  TBS NEWS DIG は猊下の表記を「ヴェロチャナ・リンポチェ・ワンチュク殿下」としていますが、ヴェロチャナはヴァイローツァナのことであり(当方にはブータンでの発音はわかりませんが)殿下本人の名前ではなく、過去の高僧の名前です。リンポチェは高僧への尊称のためこれもまた本人の名前ではありません。当方の考えではここは(使うならば)「猊下」を使用するべきです。

 

追記:
 王子ではありませんが、(王女を含め)ブータン王位継承順位には並んでいます。
 ジグミ猊下(9歳)はチベット仏教の高僧なので生涯独身が決定しています。

 

追記2:
 ソナム・デチェン・ワンチュク王女殿下の来日の目的の一つ、ブループラネット賞の授賞式にて、父である前王の名代として授賞。
 授賞式には、秋篠宮皇嗣殿下らが臨席。

 秋篠宮ご夫妻 「ブループラネット賞」表彰式に出席 | NHK | 皇室

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN:
秋篠宮ご夫妻 地球環境に寄与する国際賞「ブループラネット賞」表彰式に出席|TBS NEWS DIG – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ftrnsKTiaRg

 

ブループラネット賞:
2022(31st)His Majesty Jigme Singye Wangchuck, the Fourth King of Bhutan – YouTube

 

ブループラネット賞@旭硝子財団さんはTwitterを使っています: 「10月5日、2022年(第31回)#ブループラネット賞 表彰式典を開催しました。 今年の受賞者、ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代ブータン王国国王陛下のご名代、ソナム・デチャン・ワンチュク ブータン王国王女殿下と、スティーブン・カーペンター教授(米国)に島村理事長からトロフィーが贈られました。 https://t.co/g35TIxfzZD」 / Twitter

 

 (英語)His Majesty the Fourth King awarded Blue Planet Prize | Kuensel Online

KuenselさんはTwitterを使っています: 「𝗛𝗶𝘀 𝗠𝗮𝗷𝗲𝘀𝘁𝘆 𝘁𝗵𝗲 𝗙𝗼𝘂𝗿𝘁𝗵 𝗞𝗶𝗻𝗴 𝗮𝘄𝗮𝗿𝗱𝗲𝗱 𝗕𝗹𝘂𝗲 𝗣𝗹𝗮𝗻𝗲𝘁 𝗣𝗿𝗶𝘇𝗲 Staff Reporter His Majesty the Fourth King of Bhutan was awarded the 2022 Blue Planet Prize by the Asahi Glass Foundation of Japan. https://t.co/e0ucTswZZk」 / Twitter