報道によりますと、ガーナ共和国アシャンティ王国の学者が、2018年8月18日に薨去した国際連合第7代事務総長コフィー・アナン閣下(His Excellency Mr【Dr?】 Kofi Annan)閣下の葬儀を、アシャンティ王と同格の「国葬」にするべきと主張しているようです。
(英語)Kofi Annan earns traditional burial rite typical of Asante Kings – 3newsgh
(英語)Kofi Annan to receive special burial akin to Asante kings – The Nubian Times
(英語)Kofi Annan earns traditional burial rite typical of Asante Kings – Historian | General News 2018-08-20
2002年にコフィー・アナン閣下は、アシャンティ王オトゥムフォ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)より、王が戴冠時などに使う神聖なる「黄金の剣」(Busumuru【ブスムル?】 または Busumro【ブスムロ?】 と表記されています)の名前を称号として受けていることが根拠として挙げられています。
この名称を授与すること自体が前例のなかったことなので、葬儀に関することも前例がないわけですが、どのような結論が出るでしょうか。
なお、下記記事によると、葬儀(ガーナでの正式な葬儀?)については、(ガーナにいる)遺族(といっても日本人の感覚では遠い親戚かもしれませんが)が正式に陛下に薨去を報告してからということです(またアナン閣下は「chief」となっているので、アシャンティでの状況はよくわからないのですが、首長の位を継いでいることになっているのかもしれません。ともあれ死亡表記を「薨去」にしました)。
(英語)Annan's funeral arrangement to be announced after Otumfuo's meeting with family | General News 2018-08-20
その他アナン氏死去の報道:
(英語)How Kofi Annan earned tittle ‘Busumuru’ from Asantehene – Otec FM Online
見出しにくだんの「Busumuru」を持ってきています(が、その話はほんの少しです)。
(英語)Kofi Annan's death; Ghana flag to fly at half-mast for one week – Graphic Online
2002年に称号を授与されたときの報道など:
(英語:国際連合公式サイト)In Ghana, Annan receives honorary title from Ashanti people | UN News
Last year, while visiting Sierra Leone, Mr. Annan also received a traditional title, equivalent to a “great warrior,” in recognition of his work.
シエラレオネでも称号を受けているようですが、どのくらいの格式かは不明(国連のサイトでアフリカの称号について考えることになろうとは……)。
なお「Busumuru」表記です。
(英語)Ghana: Busumuru Kofi Annan – allAfrica.com
こちらも「Busumuru」表記です。
(英語)Asantehene confers rare title on U.N. sec-general | General News 2002-08-16
こちらは「Busumro」表記です。
敬称表記修正に関する追記:
日本国行政府が弔意メッセージにおいて英語の敬称に(H. E.)【His Excellencyのこと】を使用しているので、それを使用すると同時に、こちらではさらに対応する日本語として「閣下」を使用します。
アナン元国連事務総長の逝去を受けた安倍総理大臣による弔意メッセージの発出 | 外務省
アナン元国連事務総長の逝去を受けた我が国によるガーナへの弔意メッセージの発出 | 外務省
関連:
ガーナ:アナン(元)国連事務総長閣下の国葬に、オランダのベアトリクス前女王陛下(王女殿下)とメイベル妃殿下、ノルウェー皇太子妃メッテ=マリット殿下が臨席(2018年9月)棺が国旗に覆われ遺体の顔すら公開されなかったので議論に「彼は『黄金の剣』だから」説も