インタビュー記事(スペイン語):ポルトガル王室当主/ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下へのスペイン語メディアのインタビュー記事(2021年3月)「(前スペイン王)ファン・カルロス1世は良い王として記憶されるだろう」

 スペイン語のメディアが、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)へのインタビュー記事を掲載しています。

 

 (スペイン語)Duque de Braganza: "Don Juan Carlos será recordado como un buen rey"

 

 内容は表題(前スペイン王ファン・カルロス1世陛下について、疑いなく良い王として記憶されるだろうとの意見)の他多数。

 COVID-19による死亡者数の増加・経済の低迷・ポルトガル王室の活動や財団への影響。

 長男で継嗣のベイラ公/バルセロス公爵/ポルトガル王子アフォンソ殿下(Infante Dom Afonso : His Royal Highness The Prince of Beira, The Duke of Barcelos)が大学を卒業しポルトガル=アメリカ経済同友会でインターンシップをおこなっていること、またリスボンの消防士のボランティアをしていること。
 長女のコインブラ女公爵/ポルトガル王女マリア・フランシスカ殿下(Her Highness Infanta Dona Maria Francisca of Portugal, Duchess of Coimbra)も大学を終え、(いまいちはっきりしませんが)広告関連企業で働いており、ジャーナリストとなって(ドゥアルテ・ピオ殿下が独立に深くかかわった)東ティモールと関わりたいようです。
 次男のポルト公爵/ポルトガル王子ディニス殿下(Infante Dom Dinis : His Highness The Duke of Porto)はベルギーの大学に在籍しているようですが、オンライン学習に切り替わっているようです。

 長男のアフォンソ殿下に関しては、ドゥアルテ・ピオ殿下に似ているのではないかという質問がインタビュアーからあり、それを肯定しています。軍歴、自然への関心、魚釣りに狩り、生態系の重視を挙げています(ドゥアルテ・ピオ殿下自身は狩りはあまりやっていないとも)。

 そしてブラガンサ公爵夫人イザベル殿下(Her Royal Highness Dona Isabel, Duchess of Braganza)との関係の話も出ます。
 イザベル殿下(1966年生まれ:ポルトガル貴族の系譜をくむ)が5歳の時にアンゴラで初めて会ったとのことです。

 ポルトガルと近いと言われるスペインのガリチアについて、スペイン王室との関係について。
 中世の王は戦士、ルネサンス時代は科学と文芸の保護者、現代の王はデモクラシーの守護者であるべきとの意見。
 ポルトガルで、30%以上が王政(復古)を支持し、40%が自分は「共和政主義者ではない」と回答している状況について。

 ポルトガルの環境保全について、ポルトガル語諸国共同体(CPLP)のさらなる関係強化が必要という見解などが語られています。

婚約(2021年2月):フレデリック・ウェルズリー卿(ウェリントン公爵次男)とキャサリン・ランバート嬢(チャールズ2世子孫)が婚約

 2021年2月25日、フレデリック・ウェルズリー卿(Lord Frederick Wellesley)とキャサリン・ランバート嬢(Katherine Lambert)の婚約が発表されています。

 フレデリック・ウェルズリー卿は、第9代ウェリントン公爵チャールズ・ウェルズリー閣下の次男。
 キャサリン・ランバート嬢はチャールズ2世の子孫ということです。

 なお、二人とも軍関係に勤務のようで Telegraph Announcements では Capt (Captain)と表記されています。
 大尉でいいのかどうか、専門でないのでいまいちわかりませんが。

 

 (英語)Capt F.C. Wellesley and Capt K.E. Lambert – Engagements Announcements – Telegraph Announcements

 (英語)Royal Musings: Lord Frederick Wellesley to marry

現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下が、先祖のモンテネグロ王ニコラ1世崩御100周年についてコメント(2021年3月)

 近代に成立したモンテネグロ王国の唯一の王ニコラ1世の崩御が1921年3月1日。
 2021年3月1日は100周年となります。

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)がコメントをしています。

 内容ですが、もちろんというか、ニコラ1世を称えるものです。

 

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 崩御は、「聖サヴァの腕の中へ」と表現されています。
 聖サヴァ(聖サワ : セルビア大主教 : Saint Sava)はセルビア正教会の初代首座です。

 

 このコメントについて、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教庁が一部を抜粋する形で紹介。

 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Принц Филип: Прошло је 100 година од упокојења Краља Николе али вредности које су биле део његовог живота су вечне | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 なお、(おそらくですが)フィリップ殿下と現在のセルビア正教会の中でのニコラ1世の位置づけですが、セルビア正教会の敬虔なる信徒であり、セルビア人の近代化やセルビアの独立を達成した偉大なる人物、ということになるかと思います。

 

 フィリップ殿下は、現在の当主アレクサンダル2世殿下の次男で、ニコラ1世の孫の孫の子供にあたります(ニコラ1世の娘がカラジョルジェヴィッチ家と婚姻)。

 

※なお、現在、アレクサンダル2世殿下夫妻はアメリカ合衆国に滞在しており(モデルナのワクチンを接種したとのこと)、セルビア正教会の新・総主教ポルフィリイェ聖下の着座式にもフィリップ王子夫妻が参列しています。

 

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 着座式(2021年2月19日):キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下の着座式

 セルビア政府公式サイトにも、夫妻の参列が記載されています。

 (セルビア語:セルビア政府 公式サイト)Устоличен нови патријарх српски Порфирије

принц Филип и принцеза Даница Карађорђевић

 やや判断が早いかもしれませんが、夫妻には一子ステファン王子殿下が誕生していることもあり、フィリップ王子殿下のセルビアでの重要性が増しているのかもしれません。

アラブ首長国連邦【UAE】に滞在(?)中の前スペイン王ファン・カルロス1世陛下がクリスマスにスペイン帰国予定との観測→政府関係者は何も聞いていないと回答(2020年12月)

 汚職などの疑惑でスペイン王国を離れ、(いろいろと観測はあったものの)最終的にアラブ首長国連邦【UAE】のアブダビに滞在しているらしい前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)ですが、数日前からクリスマスにあわせてスペイン王国への帰国を検討しているというニュースなどが出ているようです。

 政府関係者は今のところ何も聞いていないと回答している模様。

 

 (スペイン語)El Gobierno no tiene "ninguna noticia" de que el Rey Juan Carlos planee regresar a España por Navidad | España

 

 なお、 UAE では、副大統領・首相/ドバイ首長“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下(シェイク・モハメド : His Highness Sheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum, Ruler【Emir】 of Dubai)ら有力者が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のワクチンを接種したというニュースが出ています。
 本当に摂取しているなら、時期的な観点と UAE 当局の認可から考えて中国製かロシア製でしょう。
 UAE に滞在していると中国製かロシア製のワクチン接種を迫られる可能性もありうると思っていたので、スペインに戻るかどうかはともかく、逃げた方がいいのではないかと思います。

関連:
 アラブ首長国連邦【UAE】副大統領・首相/ドバイ首長ムハンマド殿下が、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】のワクチンを接種(2020年11月)

 

動画(ポルトガル語):ポルトガル王室当主/ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下のメッセージ映像(2020年12月)スペインとの同君連合を離脱するポルトガル王政復古戦争開始から380周年

 ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)が、メッセージ映像を出しています。
 1640年12月1日のスペイン王国との同君連合離脱を目指して始まったポルトガル王政復古戦争開始から、2020年12月1日で380周年となります。

 

casarealportuguesa1:
Mensagem do dia 1º de Dezembro de 2020 S.A.R. o Senhor D. Duarte, Duque de Bragança – YouTube