第74回国際連合総会一般討論演説での、ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世 : アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)の映像です。
2019年8月23日、インド首相ナレンドラ・モディ閣下(The Honourable Mr Narendra Modi)は、アラブ首長国連邦【UAE】の訪問(二日間)を開始し、8月24日に終了しました。
アラブ首長国連邦軍副最高司令官/アブダビ皇太子“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(モハメド皇太子 : His Highness SheikhMohammed bin Zayed Al Nahyan, Crown Prince of Abu Dhabi and Deputy Supreme Commander of the UAE Armed Forces)が会見し、勲章の授与がおこなわれたようです。
今回気になることが二件あります。
一つは、本来インド首相のカウンターパート(首相は首相と会見するのがメイン)であるアラブ首長国連邦(UAE)副大統領・首相/ドバイ首長“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下(シェイク・モハメド : His Highness SheikhMohammed bin Rashid Al Maktoum, Ruler【Emir】 of Dubai)が、今回のモディ首相訪問に関連してどころか、最近の動静報道などが極めて少なくなっていることです。
考えられることの一つは、妻の一人であるヨルダン王女のハヤー・ビント・アル・フセイン王女殿下(Her Royal Highness Princess Haya bint Al-Hussein)の国外脱出と訴訟合戦です。
関連: ドバイ首長夫人でヨルダン王女のハヤー殿下が国外脱出、ドバイ首長ムハンマド殿下と英国の高等法院で相互に提訴(2019年6月~)
この件でハヤー殿下は女性の事件問題の一環である出来事として提訴をおこなっており、少なくとも裁判結果が出るまでは。西側諸国の政治家はドバイ首長と会談などはあまり望まないでしょう。
また、女ひとり制御できなかったことも中東では大きなマイナス評価です。
ヨルダン・ハシミテ王国との間に潜在的な問題を抱えてしまったということも、どう考えてもよろしくありません。
なお、ムハンマド殿下に同席した一族として、
アラブ首長国連邦【UAE】副首相・大統領府大臣“シャイフ【シェイク】”・マンスール・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness SheikhMansour bin Zayed Al Nahyan, Deputy Prime Minister and Minister of Presidential Affairs)、
“シャイフ【シェイク】”・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness SheikhKhalid bin Mohamed bin Zayed Al Nahyan, Chairman of the Executive Committee)、
の名が挙げられています。
前者はムハンマド皇太子の同母弟、後者はムハンマド皇太子の長男であると思われます。
In this interview with the Emirates News Agency, WAM, I highlight the valuable role UAE can play as India aims towards becoming a five trillion dollar economy and why India-UAE ties are better than ever before. Have a look… https://t.co/zvFsPaJQcQ
Humbled to be conferred the ‘Order of Zayed’ a short while ago. More than an individual, this award is for India’s cultural ethos and is dedicated to 130 crore Indians.
Had an excellent meeting with His Highness Crown Prince @MohamedBinZayed. We spoke about multiple subjects, including ways to improve trade and people-to-people relations between India and UAE. His personal commitment to strong bilateral relations is very strong. pic.twitter.com/GLPsWYlL1S
2019年8月21日に薨去した元ヨルダン王妃のディーナ・アブドゥル・ハミード妃殿下(Her Highness Princess Dina Abdul Hamid)の葬儀がおこなわれたようです。
ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・ビン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世 : アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)、
ヨルダン皇太子アル・フセイン・ビン・アブドッラー2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II)、
国王の叔父で元ヨルダン皇太子のエル・ハッサン・ビン・タラール王子殿下(His Royal Highness Prince El Hassan bin Talal)、
ら多数の王族が参列したようです。
His Majesty King Abdullah II and His Royal Highness Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II participate in the funeral of Her Highness Princess Dina Abdul Hamid at the Royal Cemetery #Jordanpic.twitter.com/OOf67ShwUY
状況を整理しますと、2019年6月30日に、ドバイ首長夫人の一人で、ヨルダン王女のハヤー・ビント・アル・フセイン王女殿下(Her Royal Highness Princess Haya bint Al-Hussein)が、同夫妻の間の二人の子供を連れてドイツ連邦共和国へ極秘出国。その後、英国に移った、ということです。
この際、日本円にして約40億円を持ち出し(?)、現在は英国のケンジントン宮殿近くにある約110億円の住居(どんな住居なのか……)に居住している、という話です。
2019年7月初め、アラブ首長国連邦(UAE)副大統領・首相/ドバイ首長“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下(シェイク・モハメド : His Highness SheikhMohammed bin Rashid Al Maktoum, Ruler【Emir】 of Dubai)は、この妻の動きに対し、ロンドンの高等法院に対して「子供の保護」を求めて提訴し、またその後同月下旬にハヤー殿下側から(複数の項目はありますが要するに)ハヤー殿下と子供たちを保護するよう要求する提訴がなされました。
裁判所での動きは今年【2019年】の11月からになるようで、当面のところはこれ以上の動きはないかもしれません。
また、ヨルダン王室側は今回表立ってコメントなどを出しておらず(少なくとも関連するニュースなどを見つけられていません)、今後行動するかどうかもまったくわかりません。