ベルギー王フィリップ陛下が、異母妹・ベルギー王女と認められたデルフィーヌ殿下と会見(2020年10月)

 2020年10月9日、ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)は、陛下の異母妹・ベルギー王女と認められたデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)ことベルギー王女デルフィーヌ殿下(Her Royal Highness Princess Delphine of Belgium)とラーケン王宮にて会見しました。

 共同のコメントとして、とても有意義であたたかな会談ができたことと、この機会が家族内のさらなる親密化をもたらすだろうと発表されています。

 

Gezamenlijke boodschap van de Koning en… – Belgische Monarchie Monarchie belge Belgian Monarchy | Facebook

 

Belgian Royal PalaceはInstagramを利用しています:「Gezamenlijke boodschap van de Koning en Prinses Delphine: Op vrijdag 9 oktober hebben wij elkaar voor de eerste maal ontmoet in het…」

 

関連:
 前ベルギー王アルベール2世陛下夫妻が、アルベール2世の婚姻外の子供であると確定したベルギー王女デルフィーヌ殿下と会見(2020年10月)

 

動画:ベルギー王フィリップ陛下の王立軍事学園 学年開始 のスピーチ映像(2020年10月)

 2020年10月8日、王立軍事学園(Royal Military Academy)の学年開始におけるベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)のスピーチ映像です。

 

The Belgian Monarchy:
Toespraak bij de opening academiejaar KMS – Discours à l'occasion de l’entrée solennelle à l’ERM. – YouTube

 

 (オランダ語版:ベルギー王室公式サイト)Toespraak van Zijne Majesteit de Koning bij de opening van het academiejaar van de Koninklijke Militaire School | De Belgische Monarchie
 (フランス語版:ベルギー王室公式サイト)Discours de Sa Majesté le Roi à l’entrée solennelle à l’Ecole Royale Militaire | La Monarchie belge

 

映像(2020年10月5日):ベルギー王女となったデルフィーヌ・ボエルの記者会見の映像

 ベルギー王女となったデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)ことベルギー王女デルフィーヌ殿下(Her Royal Highness Princess Delphine of Belgium)ですが、10月5日の記者会見の映像がありました。

 なお、タイトルと説明文では、名前がデルフィーヌ・ド・サクス=コブール(Delphine de Saxe-Cobourg)ではなく、デルフィーヌ・ド・サクス=コブール=ゴータ(Delphine de Saxe-Cobourg-Gotha)となっています。
※どちらなのか、混乱が見られます。

 

※フランス語、英語の部分も。
belgabox:
Persmoment – Moment de presse: Delphine de Saxe-Cobourg Gotha – YouTube

 

前ベルギー王アルベール2世陛下の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルがベルギー王女に(2020年10月)子供二人もジョゼフィーヌ王女殿下とオスカル王子殿下に

 2020年10月1日、ベルギー王国裁判所は、前ベルギー王アルベール2世陛下(His Majesty King Albert II of Belgium)の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)をベルギー王女(Princess of Belgium)であると認めた模様です。
 これにより、ベルギー王女デルフィーヌ殿下(Her Royal Highness Princess Delphine of Belgium)という表記が正式なものとなります。
 これはデルフィーヌ王女殿下側から他の きょうだい と同等の扱いを受けたいという請願が出ていたものを受けての決定です。

※なお、裁判所の判断の理由がはっきり書いていないのですが、そもそも勅令が婚姻外の子供であっても称号と敬称は保有すると解釈できるという見解もあったため、別に裁判所の判断の必要なく(必要なくというか裁判所は事実の確認をしただけでアルベール2世の子供と判断された時点で)王女なのかもしれません。

 またデルフィーヌ王女殿下の二人の子供、ジョゼフィーヌ・オヘアJoséphine O’Hare)とオスカル・オヘアOscar O’Hare)も(O’Hare のベルギーでの発音はよくわかりませんが)、それぞれベルギー王女ジョゼフィーヌ殿下(Her Royal Highness Princess Joséphine of Belgium)、ベルギー王子オスカル殿下(His Royal Highness Prince Oscar of Belgium)となった、ということのようです。

 

 (英語)Daughter of Belgium's former king wins long battle to become princess

 (英語)From illegitimate daughter to Her Royal Highness – Princess Delphine’s road to recognition – Royal Central
 (英語)Belgium gains a new Princess as King Albert’s illegitimate daughter is granted title – Royal Central
 (英語)Why exactly is King Albert’s illegitimate daughter now titled ‘princess’? – Royal Central
 (英語)EDITORS’ DEBATE: Should Delphine become a Princess of Belgium? – Royal Central
 (英語)A muted reaction from Belgium’s press on the appearance of a new princess – Royal Central

 (フランス語)Delphine Boël devient officiellement princesse de Belgique – La Libre
 (オランダ語)Na jarenlange strijd om erkenning: Delphine Boël nu officieel prinses van België | Royalty | Showbizz | HLN

 

 デルフィーヌ王女殿下の姓は、オランダ語ではファン・サクセン=コブルフVan Saksen-Coburg)、フランス語ではド・サクス=コブールDelphine De Saxe-Cobourg)、ドイツ語ではフォン・ザクセン=コーブルクVon Sachsen-Coburg)となるようで(“ゴータ”へ言及している部分もありますが……)、子供二人の姓は引き続きオヘア(O’Hare)のようです(なお、それぞれの言語でどう発音するかはわかりません。最近は言語ごとに変えないことも多いですし……)。

 

 デルフィーヌ王女殿下の、他の きょうだい と同等の扱いを受けたいというのがどの範囲のことを示しているのかはわかりませんが、王室予算はもちろんのこと、もしかしたらベルギー王位継承権におよぶかもしれず、この件はまだまだ続くかもしれません。

 

続報:
 映像(2020年10月5日):ベルギー王女となったデルフィーヌ・ボエルの記者会見の映像 – 世界の王室ニュース
 ベルギー王フィリップ陛下が、異母妹・ベルギー王女と認められたデルフィーヌ殿下と会見(2020年10月)
 前ベルギー王アルベール2世陛下夫妻が、アルベール2世の婚姻外の子供であると確定したベルギー王女デルフィーヌ殿下と会見(2020年10月)

 

動画(フランス語・オランダ語・ドイツ語):ベルギー王フィリップ陛下の国祭日(2020年7月21日)向けスピーチ。内容は新型コロナウイルス感染症【COVID-19】関連一色

 ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)の、今年の国祭日向けのスピーチ映像です。

 内容は、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】に関するもの一色。
(同王国は、人口1160万人弱ですが、死者数はすでに9800人と1万人に近くなっています)
 感染症対策のため身近な人の最期に付き添えなかった方々へのメッセージから、失業・収入減少・倒産・夢の断念など数々のマイナスの影響、社会の弱点があぶりだされたこと、基本的な価値観の再確認や、この危機の克服の呼びかけなどです。

 

フランス語版/
The Belgian Monarchy(ベルギー王室公式チャンネル):
Discours à l’occasion de la Fête Nationale, le 21 juillet 2020 – YouTube

 (フランス語版:ベルギー王室公式サイト)Discours de Sa Majesté le Roi à l’occasion de la Fête Nationale | La Monarchie belge

 

オランダ語版/
The Belgian Monarchy(ベルギー王室公式チャンネル):
Toespraak ter gelegenheid van de Nationale Feestdag, 21 juli 2020 – YouTube

 (オランダ語版:ベルギー王室公式サイト)Toespraak van Zijne Majesteit de Koning ter gelegenheid van de Nationale Feestdag | De Belgische Monarchie

 

ドイツ語版/
The Belgian Monarchy(ベルギー王室公式チャンネル):
Ansprache anlässlich des Nationalfeiertages am 21. Juli 2020 – YouTube

 (ドイツ語版:ベルギー王室公式サイト)Ansprache Seiner Majestät des Königs zum Nationalfeiertag | Die Monarchie Belgien