訃報(2020年12月23日):コンゴ伝統的君主/ロアンゴ王 モエ・マコソ4世 陛下が崩御(1944~2020)

 2020年12月23日、ロアンゴ王モエ・マコソ4世陛下(His Majesty Moé Makosso IV, King of Loango)が、モロッコ王国のラバトで崩御したようです。
 1944年5月1日生まれの76歳。

 体調不良のため、ラバトで治療を受けていたようです。

 

 (フランス語)Décès du Roi Ma Loango Moé Makosso IV – Congo Media Time

 

 上記記事にはコンゴ共和国のジャン=クロード・ガコソ外相(Jean-Claude Gakosso)の名前が出るなど、コンゴ共和国で君主として扱われているようです。

 ロアンゴ王国の領域は、現在のコンゴ共和国の一部だけでなくコンゴ民主共和国の一部を含むと思いますが、後者のほうでの認識はわかりません。

戴冠式10周年(2020年10月31日):ウガンダ伝統的君主/ケル・アルール王フィリップ・オラールケル・ラウニ3世陛下が戴冠から10年。ウガンダMTN(大手の通信会社)が祝福。コンゴ民主共和国にも広がるアルール人の最高権威

 2020年10月31日、ウガンダ共和国の伝統的君主の一人、ケル・アルール王フィリップ・オラールケル・ラウニ3世陛下(His Royal Majesty Phillip Olarker Rauni III, The Ubimo of Ker Alur)が戴冠から10年を迎えました。

 統治開始が2000年、正式即位が2006年、戴冠式が2010年と少しややこしい情報があります。

 ウガンダMTN(大手の通信会社)が祝福との記事が出ていますが、陛下との関係は不明。
 なお、陛下は、現今の新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の広がりを踏まえ、「健康的な生活」「常にマスクを正しく着用すること」を述べたようです。

 ケル・アルール王は、コンゴ民主共和国にも広がるアルール人【アルール族】の最高権威のようで、国境を越えるアフリカの伝統的君主の一人ということになりそうです。
 また、アルール人は、ルオ人【ルオ族】の中でも大きな割合を占めているようです。

 

 (英語)Mtn Supports Alur 10th Coronation With Sh20m

 

The New VisionさんはTwitterを使っています 「MTN supports Alur 10th coronation with sh20m MTN Uganda congratulates the Ubimo of Ker Alur, His Royal Majesty, Phillip Olarker Rauni III upon his tremendous decade of leadership. DETAILS: https://t.co/2OrLsFwpW9 | #VisionUpdates https://t.co/Io1WA9obyU」 / Twitter

 

The New Vision – MTN supports Alur 10th coronation with… | Facebook

 

インタビュー記事(ポルトガル語):フランス王室オルレアン派のアンジュー公妃/第11代カダヴァル女公爵ディアナ・アルヴァレス・ペレイラ・デ・メロ殿下へのインタビュー(2018年8月)

 ブラジルのメディア「Globo」が、ポルトガル貴族の第11代カダヴァル女公爵で、フランス王室オルレアン派のアンジュー公妃ディアナ・アルヴァレス・ペレイラ・デ・メロ殿下(Diana Álvares Pereira de Melo, 11th Duchess of Cadaval : Her Royal Highness The Duchess of Anjou)へインタビューをおこなったようです。

 

 (ポルトガル語)Duquesa e escritora Diana de Cadaval ensina como tradição e modernidade podem reinar juntas – Jornal O Globo

 

 かなりの長文ですが、内容は、夫のオルレアン公子シャルル=フィリップ殿下の話(最後のほうに一緒に旅行するとえらいめにばかり遭うという話が)や、居城であるカダヴァル宮殿や同家(カダヴァル家(名称がいまいちよくわかりませんが)はブラガンサ王朝分家)の歴史や、現在の妃殿下の活動などです。

 ディアナ妃殿下は、2001年の父の薨去に伴い、異母姉と爵位などの相続を争いましたが、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)の裁定によりカダヴァル公爵位を継承しています。