ナイジェリア伝統的君主:イウォランド王が自らのインスタグラムアカウントに、呪文を唱えて降雨を止める映像を公開(2019年9月)空が白くてよくわかりませんが……

 ナイジェリア連邦共和国南西部オスン州【オシュン州】のヨルバ人君主の一人/イウォランド王“オバ”・アブドゥルラシード・アデウェール・アカンビ陛下(テル1世 : His Royal Majesty Oba Abdulrasheed Adewale Akanbi, Telu I, The Oluwo of Iwoland【Iwo Land】)が、自身のインスタグラムアカウントに、呪文を唱えて降雨を止めたと称するような映像を公開しています。

 

Oluwo of Iwolandさん(@emperortelu1) • Instagram写真と動画

 なにいうてますのん……(困惑)。

Emperor Telu1 Alashe Lori Orisha Akoko Arole Olodumare Akoko in Yorubaland

 しかもさらに発見があり、この方がエンペラーを称していることも判明(アカウントでの表記も @emperortelu1 = 皇帝テル1世)。
追記:
 その後、上記の説明文「皇帝テル1世」表記はアカウント名ごと消えました。
 ただ、投稿された写真の説明文には登場しているようで、謎です。

 名前が冒頭で書いたのと全然違いますが、これはおそらく冒頭で表記したものがイスラム教徒としての名前で、ここで引用したのはヨルバ人の名前なのではないかと思います(確信はありませんが)。ただ他にも表記があり、本人もよくわかっていない可能性が……。

 

 (英語)Oluwo of Iwo stops rainfall in his town, distributes it to neighboring towns (video) ▷ Nigeria news | Legit.ng

 こちらの記事によれば、雨は隣接地域に降り注いだようです

 

 この方も変な発言が多い方ですが、はたして今回の件は、雨雲の動きを読んで儀式を演出したのか、適当にいってみたのか、映像がインチキなのか……よくわかりませんが、よくわからなくて別にいい気もします

関連:
 ナイジェリア伝統的君主:ヨルバ人君主の一人/イウォランド王アブドゥルラシード・アデウェール・アカンビ陛下が、自身の称号を伝統的な(Oluwo of Iwoland)から北部イスラム圏風の首長(Emir)にすると宣言(2018年3月)
 (宣言したけど今はエンペラーを名乗っているわけです

 ナイジェリア伝統的君主:イウォランド王が連邦政府に同国の伝統的君主団が南アフリカのズールー王と会談することを提案(2019年9月)ナイジェリア系住民が南アフリカで大規模な排他的攻撃を受けて両国関係などが極度に悪化している件

 

ノルウェー皇太子ホーコン殿下がテロ現場のモスク訪問時に女性三人が握手をしなかった件(ムスリム女性は男性とは握手をしない【する人もいますが】)、握手拒否は皇太子に対して態度が無礼として批判多数。モスク側が謝罪(2019年8月)

 2019年8月10日に、ノルウェー王国のバールムで、アル・ヌール・イスラミック・センター・モスク(Al-Noor Islamic Centre mosque)というところが銃撃されました。
 詳細はさして興味がないので知らないのですが、犯人の近親が事件前に殺されたことと、白人至上主義によるものだとみられているそうです。

 一方、ノルウェー皇太子ホーコン殿下(Crown Prince Haakon of Norway : His Royal Highness The Crown Prince)は先週、連帯の表明のために同モスクを訪問したのですが、女性三人が殿下との握手を拒否し、代わりとなるものである(自分の)胸に手を当てるという行為をしました。これは、イスラム教徒(ムスリム)の中で伝統的な行動だとして認識されていますが、これに多数の批判が出た、ということです。

 

Oskar Aanmoen 🇳🇴さんはTwitterを使っています: 「This picture has generated a lot of debate in Norway the recent days. I mean it's disrespectful when a Crown Prince offers you his hand and a woman refuses to greet him just because he's a man. What do you think? https://t.co/6s9hPBu5Cl」 / Twitter

 

 これによってモスクは謝罪をおこなったようですが……。

 釈然としないものを覚えます

 たぶん、訪問しなかったほうが良かったですね。

 なんで白人至上主義者にテロ攻撃を受けたイスラム教徒が、国の次期国家元首(キリスト教徒・白人)に謝罪しなきゃいかんのですか?

 

ナイジェリア伝統的君主:北部地域の君主(ソコト・カリフ庁のスルタン ムハンマド・サアド・アブバカル3世陛下、カノ首長ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下ら)がナイジェリア大統領ブハリ閣下を訪問(2019年8月)

 2019年8月23日、ナイジェリア連邦共和国北部イスラム圏の伝統的君主、ソコト・カリフ庁のスルタン“アルハッジ”・ムハンマド・サアド・アブバカル3世陛下(His Eminence Alhaji Muhammad Sa’ad Abubakar III, The Sultan of Sokoto, Amir al-Mu’minin)、ナイジェリア中央銀行(元)総裁のカノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)らがナイジェリア連邦共和国大統領ムハンマド・ブハリ閣下(His Excellency Muhammadu Buhari GCFR)を訪問しました。

 大統領の声明からすると(例によって)治安問題に関する話し合いがなされたのではないかと思います。

※ダウラ首長やビダ首長の表記もありますが、名前の表記が省略されていることからして、要はソコトのスルタンとカノ首長の訪問が重要であるということでしょう。

 

 (英語)Buhari’s remarks during meeting with Northern traditional leaders – Punch Newspapers

Buhari’s remarks during meeting with… – Punch Newspapers | Facebook

 

 (英語:写真)PHOTOS: Buhari, Northern traditional rulers meet in Aso Rock

The Nation NigeriaさんはTwitterを使っています: 「PHOTOS: Buhari, Northern traditional rulers meet in Aso Rock https://t.co/Z9eyeDujoJ」 / Twitter

The Nation Newspaperさんがリンクをシェアしました。 – The Nation Newspaper | Facebook

 

ナイジェリア伝統的君主:コギ州で88人の伝統的君主の昇格(?)が決定。15人が第一級伝統的統治者に(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国コギ州で88人の伝統的君主の昇格が決定したようです。

 

 (英語)Kogi upgrades 88 traditional rulers, 15 to First Class status

15 traditional rulers have been upgraded from Second Class to First Class status.

According to the statement, 18, have been upgraded from Third Class to Second Class status, while 55 were graded Third Class.

 15人が第二級から第一級伝統的統治者に昇格。
 18人が第三級から第二級伝統的統治者に昇格。
 55人が第三級伝統的統治者に(記事には“第四級”と書かれていないので、第四級は存在せず、新たに伝統的統治者として認められたということかもしれません。その場合、格とは違う気もするので見出しの昇格には?を付けました)。

 

 記事中に出てきた発表者や発表を歓迎している人物はイスラム教徒のようですが、コギ州はイスラム教シャリーア導入地域に入っていませんので、おそらくですが第一級伝統的統治者には、南部地域で一般的な表記、
 「His Royal Majesty Oba (名前),(場合によっては歴代数入り別名表記), The (それぞれ個別の称号) of (集団名や地域名)」
 がなされることになるのかと思います。
 「His Royal Majesty」は「陛下」ですので、王が15人増えたともいえます。

※なお、第二級伝統的統治者以下でも、その民族などの代表者が一人の場合は特に、記事中に「king」が使用されるケースをよく見ます。

 

ナイジェリア伝統的君主:マイワダ・ガラディマ3世殿下夫妻が誘拐された模様(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国カドゥナ州カジュールの伝統的君主の一人、アダラの伝統的君主マイワダ・ガラディマ3世殿下(His Royal Highness Maiwada Galadima III, Agwon Adara)夫妻が誘拐された模様です。

 

 (英語)Paramount ruler abducted in Kaduna – Daily Trust
 (英語)Five killed as gunmen abduct traditional ruler, wife in Kaduna | TheCable

※記事の表記などから、第二級伝統的統治者ではないかと思いますが、未確認。

 

 運転手や同乗者は殺害されたようです。
 多発している身代金目当ての誘拐ではないかと思われますが……。

 また、関連はなさそうとはいうものの、イスラム教徒とキリスト教徒の若者が衝突して50人以上が死亡した直後らしく、現地は騒然としている模様。

 なお、初期段階の情報の混乱により、修正情報など出る可能性があります(当初は、強盗による事件で、殿下夫妻は殺害されたと思われていたようです)。