インタビュー記事(イタリア語):アフガニスタン王の女系孫ソラヤ・マレク女史(王女との表記あり)アフガン情勢について「もう手遅れ」「サイゴンよりひどい。アメリカ人はニワトリ泥棒のように逃げた」(2021年8月)

 イタリアの複数のニュースサイトが、初代アフガニスタン王アマーヌッラー・ハーンの女系孫であるソラヤ・マレク女史(Her Royal Highness Princess Soraya Malek of Afghanistan)へのインタビュー記事などを掲載しています。
 なお、同女史は、アマーヌッラー・ハーンとソラヤ王妃の娘ヒンディア王女(インディア王女)の娘ですが、下記記事では王女の称号が使用されています。これについて、王女の娘にも称号があるという話もありますが、詳細は不明(欧州の言語で同じになっていても、現地では使う単語が違うというケースもアジアではよくありますので、称号があっても親と同じかはわかりません)。
 ともあれ以後、ソラヤ王女と表記します。

 アマーヌッラー・ハーンは本国の騒乱により、イタリアへ亡命しました。今回インタビューに答えているソラヤ王女もローマで育っているはずです。

 

 (イタリア語)Il grido di dolore della principessa Soraya: "Sono angosciata per le mie sorelle afghane. La situazione era già tragica, ora coi talebani la partita è chiusa". – Luce

 (イタリア語)La nipote dell'ultimo Re illuminato: ecco perché l'Afghanistan si è ridotto così. Intervista esclusiva a Soraya Malek
 (イタリア語:動画)Afghanistan, le dure parole della principessa Soraya Malek a La7
 (イタリア語)Afghanistan, principessa Soraya/ “Talebani? Non mi fido, gente ha paura: Occidente…”

 

 内容ですが、「もう手遅れ」「タリバンは女性市長を殺す(注:マイダーンシャーというところに29歳の女性市長がいたらしいですが、飛行機で出国した模様)」「これから出国したいアフガン人はパキスタンへ歩いていくだろう」「サイゴンよりひどい。アメリカ人はニワトリ泥棒のように逃げた」「20年で何も達成できなかった」といった、悲観的というか現実的というか、そんな内容です。

ウガンダ伝統的君主:ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下が、最近関係が悪化しているウガンダ大統領ムセベニ閣下を訪問(2021年8月)

 2021年8月3日、ウガンダ共和国の伝統的君主/ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)は、最近関係悪化が伝えられていたウガンダ共和国大統領ヨウェリ・カグタ・ムセベニ閣下(ムセヴェニ大統領 : His Excellency Mr Yoweri Kaguta Museveni)を訪問しました。
 王弟のダウディ・キントゥ・ワサッジャ王子(Prince Daudi Kintu Wasajjaデービッド王子 : Prince David)の仲介による会合実現との情報もあります。
 ブガンダ王には同王国の首相的役職(Katikkiro)にあるチャールズ・ピーター・マイガ閣下(Charles Peter Mayiga)、同王国内のオーガスティン・キズィト・ムトゥムバAugustine Kizito Mutumba)という人物も同行したようです。後者はおそらくブガンダ王が任命する三種に分類される多数の首長たちのリーダー格の一人ではないかと思いますが、世襲かどうかは不明。

 

 さて、ブガンダ王と大統領の関係悪化ですが、これは大統領がマイロ(Mailo)と呼ばれる、ブガンダ王国における土地所有制度を“邪悪”などと攻撃したことによるものです。
 これの詳細はよくわからないのですが、昔の日本で例えると地主と小作人みたいな関係があるのだと思います。ただ、農村部だけでなく都市部までそうなっており、ブガンダ王に属する土地というものが多いのでしょう。
 いったんはこの制度は解体され(というのもブガンダ王国がなくなったため)たのですが、1990年代から大統領がブガンダ王の権威を再構築して利用しようとする考えの一環としてこれを復活させ、さらにブガンダ王へ土地を“返還”する動きを進めていました。

 一方、ブガンダ王の権威向上が、大統領の地位を脅かすこともあり、過去にはブガンダ王を支持する若者が暴動を起こし、大統領からの緊急通話をブガンダ王が拒否したとされる事件までも起きました。
関連:
 ウガンダ伝統的君主:ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下を支持する若者らが暴動を起こす(2009年9月)

 ともあれ、ブガンダ王の権威を一つの背景として、大統領は選挙などを有利に進めてきたわけですが、今年【2021年】の選挙はついにインチキではないかと公然とアメリカやEUから非難されるに及び、いろいろとバランスを取らねばならなくなった結果、ブガンダ王を非難し、他地域やブガンダ王に対して土地に関する訴訟を起こしている人々からの支持を受けようとしているのではないかと思われます。

 これがどう落ち着くかはわかりませんが、もともとブガンダ王国側が連邦制を求めてきたこともあり、選挙での正統性が疑われる大統領に対して譲歩する必要があまり考えられない気がします。とはいえ、ではどうするかというと、また暴動なのか、ということになりますが。

 

Yoweri K MuseveniさんはTwitterを使っています 「Held a meeting with His Majesty the Kabaka of Buganda Ronald Muwenda Mutebi II at Nakasero State Lodge. His Majesty was in the company of Owek. Charles Peter Mayiga and Prince David Wasajja. We discussed matters of mutual interest. https://t.co/ukvB7VBmfl」 / Twitter

 

Yoweri K MuseveniさんはTwitterを使っています 「I thank His Majesty the Kabaka of Buganda Ronald Muwenda Mutebi II for the courtesy call. https://t.co/EujoCkJkgi」 / Twitter

 

 (英語)Museveni, Kabaka meet after the King’s stinging comments about govt land law proposals – PML Daily

 

 (英語)Inside Museveni-Kabaka meeting – Daily Monitor

Daily MonitorさんはTwitterを使っています 「Inside Museveni-Kabaka meeting The Tuesday meeting between President Museveni and Ronald Muwenda Mutebi, the Kabaka of Buganda, may have taken the latter’s subjects and country by surprise, but not the salient issues on the table More👉https://t.co/wiE6iXjrXM #MonitorUpdates」 / Twitter

 

 ブガンダ王が式典で大統領を批判したという記事。

 (英語)They are not in good faith! Kabaka Mutebi dismisses government land reforms on Mailo land – PML Daily

PML DailyさんはTwitterを使っています 「They are not in good faith! Kabaka Mutebi dismisses government land reforms on Mailo land via @pmldailynews_UG https://t.co/CLStTcpRAT」 / Twitter

記事・動画(英語):abc news による、将来的にイタリア王室(直系)当主になるカリニャーノ女公/サヴォイア公女ヴィットーリア殿下に関する記事(2021年6月)

 アメリカの abc news が、将来的にイタリア王室(直系)当主になるサヴォイア公女ヴィットーリア殿下(カリニャーノ女公 : イヴレーア女侯爵 : Her Royal Highness Princess Vittoria of Savoy, Princess of Carignano, Marquise of Ivrea)に関する記事・動画を掲載しています。

 ヴィットーリア殿下の父エマヌエーレ・フィリベルト殿下のコメントや、対立するアオスタ系統のアイモーネ殿下のコメントも含みます。

 記事の最後は「イタリアに王政復古が起こるとは思えないが」という文章に対し、エマヌエーレ・フィリベルト殿下の “Never say never.” という言葉を添えて終わっています。

 

 (英語)Young princess fights for her claim to the (abolished) throne of Italy – ABC News

 

関連:
 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定へ。サヴォイア公女ヴィットーリア殿下が将来的にイタリア王室当主に(2020年1月)

誕生(2021年6月4日):リリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー

 2021年6月4日、サセックス公爵ヘンリー王子殿下(Prince Henryハリー王子 : Prince Harry : His Royal Highness The Duke of Sussex)とサセックス公爵夫人メーガン妃殿下(Meghan : Her Royal Highness The Duchess of Sussex)の第二子・長女が誕生したようです。
 名は、リリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザーLilibet Diana Mountbatten-Windsor)となり、両親からはリリーLily)と呼ばれる見込みとのことです。

 

 なお、様々なことが続いた結果、昔から王室のニュースをチェックしてきた人々(欧州や米国を含む)のかなりの部分が、このニュースにさしたる関心を持っていないような状況になっています。

ウガンダ伝統的君主:トロ王ルキディ4世陛下がアメリカ合衆国テキサス州を訪問。ダラス市長・リトルエルム市長と会見(2021年5月)姉ルース王女の結婚式に参列

 ウガンダ共和国の伝統的君主の一人/トロ王“ルキラバサイジャ”・“オヨ・ニンバ”・カバンバ・イグル・ルキデイ4世陛下(Rukirabasaija Oyo Nyimba Kabamba Iguru Rukidi IV, The Omukama of Tooro : オムカマ)はアメリカ合衆国テキサス州を訪問しました。

 王の母親、ケミギサ・ベスト・オリミ殿下(Her Royal Highness Kemigisa Best Olimi, Queen Mother)が同行。

 王の姉、ルース・コムンタレ王女(Princess Ruth Komuntale)とフィル・アンソニー氏(Phil Anthony)の結婚式(王女は再婚)に参列したようです。
 ルース王女はアメリカ在住。

 この式への参列が主目的だと思いますが、ダラス市長・リトルエルム市長らと会見しています。

 

 まず、ルース王女の結婚式の話題から。

 (英語)Tooro’s Princess Komuntale Married Again | ChimpReports

 

トロ王とルース王女が踊る映像:
ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Komuntale's Wedding: We are still keeping up with Princess of Ruth Nsemere Komuntale #ChimpReportsNews @KingOyoOfficial @QueenOlimi 🎥 Courtesy For more Details: https://t.co/gpD2Zp5Gj4 https://t.co/x78AfcqFgY」 / Twitter
https://twitter.com/ChimpReports/status/1393465531961839616

 

トロ王にエスコートされて式場に入るルース王女:
ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Congratulations: Princess of Tooro Kingdom, Ruth Nsemere Komuntale was walked down the aisle by the King of Tooro @KingOyoOfficial and Queen Mother @QueenOlimi. #ChimpReportsNews For more Details: https://t.co/gpD2Zp5Gj4 https://t.co/iIqNBG9M0L」 / Twitter

 

母君と踊るルース王女:
ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Priceless! Newly wed Princess Ruth Nsemere Komuntale dances with her mother @QueenOlimi during her wedding in USA. #ChimpReportsNews https://t.co/9mPTxdBZGJ https://t.co/Hnx69P43YD」 / Twitter

 

ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Tooro’s Princess Komuntale Married Again #ChimpReportsNews #featured https://t.co/9mPTxdBZGJ」 / Twitter

 

ChimpReportsさんはTwitterを使っています 「Congratulations: Princess of Tooro, Ruth Komuntale Nsemere walks down the aisle again. Show her some love #ChimpReportsNews @QueenOlimi @KingOyoOfficial https://t.co/gpD2Zp5Gj4 https://t.co/IdFItync5o」 / Twitter

 

 (英語)Uganda Online – Second wedding ceremony for Tooro Princess Ruth Komuntale
 (英語)TAKEN! Tooro Princess Ruth Komuntale ties knot with hubby Phil Anthony

 

 リトルエルム市長デービッド・ヒロック閣下(Little Elm Mayor David Hillock)と会見。

 (英語:リトルエルム市 公式サイト)A Royal Visit | Town of Little Elm, TX – Official Website

 (英語)Little Elm receives a royal visit | News | starlocalmedia.com

Little Elm JournalさんはTwitterを使っています 「On May 7, the Town of Little Elm was visited by Rukirabasaija Oyo Nyimba Kabamba Iguru Rukidi IV, King Oyo, the reigning King of Tooro, in Uganda. https://t.co/rctmpllUxJ」 / Twitter

 

His Majesty King Oyo of Tooro KingdomさんはTwitterを使っています 「I thank Mayor David Hillock for the warm reception and the Key to the City of Little Elm, Texas. I am very pleased with the Mayor's announcement of his City's adoption to partner with Fort Portal Tourism City. This strategic partnership will foster development and prosperity. https://t.co/YySkbERPz7」 / Twitter

 

Queen Kemigisa Best Olimi Tooro KingdomさんはTwitterを使っています 「I was pleased to accompany His Majesty @KingOyoOfficial to the City of Little Elm, Tx. I thank Mayor David Hillock and his wife Beth Hillock for the warm welcome. Your offer of friendship and partnership is appreciated and timely for Tooro Kingdom as we recover from #COVIDー19. https://t.co/qFQmdCzPIz」 / Twitter

 

 ダラス市長エリック・ジョンソン閣下(Eric Johnson)との会見。

His Majesty King Oyo of Tooro KingdomさんはTwitterを使っています 「I thank Mayor @Johnson4Dallas for the warm reception and the Key to @CityOfDallas. I am happy about the potential partnerships and collaboration between Tooro Kingdom and the @CityOfDallas. I look forward to receiving you in Tooro Kingdom.」 / Twitter

 

Eric JohnsonさんはTwitterを使っています 「I was honored to welcome His Majesty @KingOyoOfficial, King of Tooro Kingdom in Uganda, Her Royal Highness @QueenOlimi and members of the Royal Family to City Hall today. I was proud to present His Majesty with a Key to @CityOfDallas, a symbol of trust, respect and friendship. https://t.co/1b7q6JC7Xt」 / Twitter