ヨルダン王弟で 元・皇太子のハムザ王子殿下が自宅軟禁(2021年4月)20人ほど逮捕、クーデター計画か

 ヨルダン・ハシェミット王国の王弟(異母弟)で、元・皇太子ハムザ・イブン・アル・フセイン王子殿下(His Royal Highness Prince Hamzah ibn Al Hussein)が自宅軟禁に置かれているようです。

※ハムザ殿下は、兄アブドッラー2世陛下の即位に伴い皇太子に指名されましたが、アブドッラー2世陛下の子息フセイン殿下の成長後にフセイン殿下がかわって皇太子に指名されました。

 関連して20人ほどが逮捕されており、クーデターの疑いともされています。
 ハムザ殿下が国内部族長らを扇動していたとも、また、外国勢力と協力しているともされています。
 サウジアラビア皇太子ムハンマド・ビン・サルマン殿下や、アラブ首長国連邦【UAE】アブダビ皇太子ムハンマド・ビン・ザーイド殿下が計画したともいう情報が出ていますが、現時点では冷静に見るべきでしょう。
 ハムザ殿下の母、ヌール前王妃陛下は(当然のことながら)子息の無実を訴えていますが……。

 

 (英語)Jordan accuses Prince Hamzah of plot to destabilise kingdom – BBC News
 (英語)Jordan FM says crown prince conspired in 'malicious plot' to destabilise kingdom | Euronews

 

Al Jazeera English:
Jordan prince ‘under house arrest’ amid security crackdown – YouTube

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
ヨルダン前皇太子を逮捕か “反国王”的動き画策?(2021年4月4日) – YouTube

 

 ヨルダン 前皇太子が国家の不安定化を企てか | NHKニュース

中東のヨルダンで、アブドラ国王の異母兄弟の前皇太子が外国勢力と連携して国家の不安定化を企てたとして、当局の捜査を受けていることが明らかになりました。安定した王制で知られるヨルダンで政情不安が伝えられるのは異例のことです。

ヨルダン王アブドッラー2世陛下が、サウジアラビア皇太子ムハンマド・ビン・サルマン殿下を訪問(2021年3月)ヨルダン皇太子フセイン殿下らが同席

 2021年3月8日、ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II ibn Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)は、サウジアラビア王国皇太子のムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドルアジーズ・アル・サウード王子殿下(第一副首相 : 国防大臣 : His Royal Highness Prince Mohammed bin Salman bin Abdulaziz Al Saud, Crown Prince, Vice President of the Council of Ministers and Minister of Defense)を訪問しました。
 両国間関係などについて会談がなされたようです。

 ヨルダン側からヨルダン皇太子アル・フセイン・ビン・アブドッラー2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II)、
 サウジアラビア側からサウジアラビア王国外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン・アル・サウード王子殿下(His Highness Prince Faisal bin Farhan Al-Saud
 が同席したようです。

 
 
Emirates News Agency – وكالة أنباء الإمارات:
ولي العهد السعودي وملك الأردن يبحثان القضايا العربية والإقليمية – YouTube

 

 (英語)HRH Crown Prince, King of Jordan Review Fraternal Relations, Aspects of Cooperation, in various Fields The official Saudi Press Agency
 (英語)KUNA : Saudi Crown Prince, Jordanian King discuss ties, regional developments – Politics – 09/03/2021

 

SPAENGさんはTwitterを使っています 「HRH Crown Prince and the King of Jordan hold a meeting in Riyadh, and review brotherly relations and aspects of joint cooperation in various fields. #SPAGOV https://t.co/HTEPAdlVxO」 / Twitter

インタビュー動画:ヨルダン皇太子フセイン殿下へのインタビュー動画(2021年3月)ヨルダン軍の“アラブ化”65周年

 ヨルダン皇太子アル・フセイン・ビン・アブドッラー2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Al Hussein bin Abdullah II)へのインタビューがおこなわれたようです。

 ヨルダンの軍は1920年に設置されましたが、1956年に英国の将校を除外して改名する“アラブ化”がおこなわれ、今年が65周年だそうです。
 フセイン皇太子殿下は、祖父である故・フセイン王の軍に関するこの決定、軍では皇太子でなく中尉であることや父も自分も軍人であること、軍隊における友情の醸成というのは他では見当たらないことや新たに開始される軍のプログラムについて、フセイン王と同じ名前であるが表面的なことではなく思考を継承していくことの重要性について、新型コロナウイルス感染症【COVID-19】の大流行やワクチンの接種や製造の遅れについて、ソーシャルメディアは重要だが現実の人間に触れていくことも大事だということ、特に間違ったニュースが拡散される問題(自分が婚約したとか結婚したとかそういう情報を自分の携帯電話で時々見るそうです)などについて語っています。

 

RHC JO(ヨルダン王室 公式チャンネル):
لقاء سمو ولي العهد مع التلفزيون الأردني بمناسبة ذكرى تعريب قيادة الجيش العربي – YouTube

 

 (英語:フセイン皇太子殿下 公式サイト)Crown Prince speaks to Jordan Television in interview | HRH Crown Prince Al-Hussein bin Abdullah II

英語(謎の記事):世界の(理屈上というか名目上というか)土地保有面積トップ10の人物たち(2021年3月)

 世界の土地保有面積(個人)トップ10の人物たちを軽く紹介しますよ、というような記事を見つけました。

 所有というか、理屈上持っているという人々のランキングなので、「国の土地はすべて王様のものだ」という(理屈がいちおうあるんじゃないかと思われる)国の君主ばかりになっています。

 

 (英語)These Are The 10 Largest Individual Landholders – ValueWalk

10. King Letsie III of Lesotho
9. King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck of Bhutan
8. King Abdullah II of Jordan
7. King Gyanendra of Nepal
6. Sultan of Oman
5. King Maha Vajiralongkorn of Thailand
4. King Mohammed VI of Morocco
3. Pope Benedict
2. King Abdullah of Saudi Arabia
1. Queen Elizabeth II

10位 – レソト王レツィエ3世陛下(His Majesty King Letsie III
9位 – ブータン王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下(Jigme Khesar Namgyal Wangchuck : His Majesty The King of Bhutan)
8位 – ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)

 国などの面積のランキングみたいなものになっているのでは……という気がして7位を見ると。

7位 – (旧)ネパール王ギャネンドラ陛下(His Majesty King Gyanendra of Nepal)

 記事内容に廃位されたという言及がありません。
 そして廃位に言及がない一方、文章からリンクしている先はアルジャジーラの今年のネパール王政復古運動の記事です。
 参照した情報が古かったでは説明できないおかしさです。

 

 以降、6位~4位は、オマーンのスルタン、タイ王国国王、モロッコ王と続くのですが、なぜか3位に唐突に(前のローマ教皇の)ベネディクト教皇(Pope Benedict)の名前が出てきています。

 そして、2位はサウジアラビア王(追記:故・アブドッラー王の名になってますね)、1位はエリザベス2世陛下、となっています。

訃報(2020年11月11日):バーレーン首相ハリーファ王子殿下が薨去(1935~2020)1970年より首相

 2020年11月11日、バーレーン国王の叔父のバーレーン王国首相ハリーファ・ビン・サルマーン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)がアメリカ合衆国で薨去した模様です。
 1935年11月24日生まれの84歳。

 

 (英語)Royal Court mourns passing away of HRH the Prime Minister

 

 1970年よりバーレーンの首相の地位にありました。
※バーレーン国独立は1971年、2002年にバーレーン王国に。

 2009年に Prince (王子)の称号を受けています。
 バーレーン王国では、王子の称号を受けたのは故ハリーファ殿下と、皇太子サルマン殿下だけです。

 バーレーンでは国王ハマド陛下・皇太子サルマン殿下と共にトロイカ体制で国を率いており、薨去によって体制が変わっていくことは間違いありません。
 子息のアリー・ビン・ハリーファ殿下が副首相の一人であり、首相を世襲するかどうかという注目もあります。
追記:
 第一副首相だったサルマン皇太子殿下が現在は首相として記述されています。

 

きりがないので途中までですが、とどいた弔意の記事:

ヨルダン王アブドッラー2世陛下よりハマド国王宛て:
 (英語:電話)HM King receives call from Jordanian monarch
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Jordanian Monarch

サウジアラビア ハマド国王宛て:
サルマン国王より:
 (英語:電話)HM King receives call from Saudi Monarch
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Saudi Monarch
ムハンマド皇太子殿下より:
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Saudi Crown Prince
 (英語:電話)HM King consoled by HRH Prince Salman bin Sultan
アル=ワリード・ビン・タラール王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Al-Walid bin Talal
バンダル・ビン・スルタン王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Bandar bin Sultan
サウード・ビン・ナイフ王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Saud bin Nayef

サウジアラビア サルマン皇太子宛て:
ムハンマド皇太子殿下より:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences from HRH the Crown Prince of Saudi Arabia

オマーン・スルタンのハイサム陛下より:
 (英語)HM King receives condolences cable from HM Sultan of Oman

モロッコ王モハメッド6世陛下より:
 (英語)HM King receives call from HM King Mohammed VI of Morocco

クウェート首長、皇太子、首相よりサルマン皇太子殿下宛て:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences cables from the Amir, Prime Minister and Crown Prince of the State of Kuwait
 (英語)HM King receives condolences cables from Kuwaiti leaders

アラブ首長国連邦【UAE】:
ハリーファ大統領(アブダビ首長)、ムハンマド副大統領・首相(ドバイ首長)、アブダビ皇太子ムハンマド殿下より:
 (英語)HM King receives cables of condolences from UAE leaders
シャルジャ首長と皇太子、副首長、一族らからハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Sharjah Ruler, deputies
シャルジャ皇太子(副首長)からサルマン皇太子宛て:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences cables from the Crown Prince and Deputy Rulers of Sharjah
アジュマン首長と皇太子、副首長から:
 (英語)HM King receives condolences cable from Ajman Ruler

 

エジプトのシシ大統領よりハマド国王宛て:
 (英語:電話)HM King receives call from Egyptian President
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Egyptian President

イラク大統領よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Iraqi President
イラク首相よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives call from Iraqi Prime Minister

パレスチナ大統領よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Palestinian President

イスラエル首相よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Israeli Premier

英国首相ボリス・ジョンソン閣下より声明:
 (英語)British Premier pays homage to late Prime Minister

 

関連:
 バーレーン王ハマド陛下がセルビア大統領ブチッチ閣下から電話を受ける(2020年11月)大統領は薨去したバーレーン首相ハリーファ王子殿下への弔意を、ハマド陛下は薨去したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を伝える