ジンバブエ伝統的君主:ムナンガグワ大統領が伝統的首長らを招集し、ムガベ(元)大統領の埋葬地選定に介入(2019年9月)甥の一人の(元)大臣が批判

 ジンバブエ共和国の元大統領ロバート・ガブリエル・ムガベ氏(Robert Gabriel Mugabe)が同国ジンバ地区の伝統的首長の称号を保有していたことと、埋葬地が伝統的首長らによって決められるとお伝えしましたが、ジンバブエ共和国大統領エマソン・ダンブゾ・ムナンガグワ閣下(His Excellency Emmerson Dambudzo Mnangagwa)がジンバ地区の伝統的首長らを招集し埋葬地選定に介入、首都ハラレに埋葬されることが決定したようです。
 これに対し、ムガベ(元)大統領の甥の一人で(元)大臣(南アフリカ亡命中?)のパトリック・ズワオ氏(Patrick Zhuwao)が、本人の遺志が尊重されるべきだと自身のブログで発言したことが記事になっています。
 また、同記事によると、政治アナリストの見解として、ムナンガグワ(現)大統領は、ムガベ(元)大統領が故郷に埋葬され、その埋葬に各国の国家元首が立ち合うものの、自身が(ムガベ(元)大統領を裏切ったので)その場から排除されるという状況を心配している、というものが載っています。なんだそれは……

 

 (英語)Mugabe nephew warns Mnangagwa of spiritual vengeance over burial site

ZimLiveさんはTwitterを使っています: 「#BREAKING Mugabe nephew Patrick Zhuwao warns President Mnangagwa of spiritual vengeance over Mugabe burial site https://t.co/9bUyoM1S0c」 / Twitter

 

 (英語:ズワオ(元)大臣のブログ)Allow Gushungo vaMugabe to rest where he said he wanted to rest –

 

ガーナ伝統的君主:アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下が世界銀行を訪問。デイビッド・マルパス世界銀行総裁が出迎え(2019年9月)アメリカ合衆国駐箚ガーナ大使(元・日本国駐箚)が同行

 2019年9月6日、アメリカ合衆国を訪問中の、ガーナ共和国のアシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)は、世界銀行を訪問しました。

 アメリカ合衆国駐箚のガーナ共和国特命全権大使バフォ・アジェバゥワ閣下(Baffour Adjei Bawuah)が同行し、デイビッド・マルパス世界銀行総裁(David Malpass)の出迎えを受けたようです。

※同大使は2002年~2008年に日本国駐箚のガーナ大使だったようです。

 

Ashanti KingdomさんはTwitterを使っています: 「On Friday, September 6, 2019, the Asantehene, Otumfoɔ Osei Tutu II, paid an official visit to the World Bank in Washington DC. The Asantehene was accompanied by Ghana's Ambassador to the United States, H.E. Dr. Barfuor Adjei-Barwuah. #GhanaTotheWorld #KingdomofAshanti https://t.co/0fQPltD8iR」 / Twitter

 

 (英語)Otumfuo Visits World Bank | General News | Peacefmonline.com

Peace FM OnlineさんはTwitterを使っています: 「Otumfuo-Visits-World-Bank https://t.co/Tq3b6XRGPT https://t.co/K5aIotUCOX」 / Twitter

 

 (英語)[Photos] Otumfuo pays official visit to World Bank office in US – 3news

#FairAndSquareさんはTwitterを使っています: 「The Asantehene, Otumfuo Osei Tutu II, on Friday paid official visit to the World Bank in Washington DC. #3NewsGH https://t.co/PmLbigOBVu https://t.co/kOWNthMm8V」 / Twitter

 

 (英語)Don't renege on your mandate – Asantehene urges World Bank – MyJoyOnline.com
 (英語)Asantehene urges World Bank not to renege on its mandate | Ghana News Agency (GNA)

 

ナイジェリア伝統的君主:イウォランド王が自らのインスタグラムアカウントに、呪文を唱えて降雨を止める映像を公開(2019年9月)空が白くてよくわかりませんが……

 ナイジェリア連邦共和国南西部オスン州【オシュン州】のヨルバ人君主の一人/イウォランド王“オバ”・アブドゥルラシード・アデウェール・アカンビ陛下(テル1世 : His Royal Majesty Oba Abdulrasheed Adewale Akanbi, Telu I, The Oluwo of Iwoland【Iwo Land】)が、自身のインスタグラムアカウントに、呪文を唱えて降雨を止めたと称するような映像を公開しています。

 

Oluwo of Iwolandさん(@emperortelu1) • Instagram写真と動画

 なにいうてますのん……(困惑)。

Emperor Telu1 Alashe Lori Orisha Akoko Arole Olodumare Akoko in Yorubaland

 しかもさらに発見があり、この方がエンペラーを称していることも判明(アカウントでの表記も @emperortelu1 = 皇帝テル1世)。
追記:
 その後、上記の説明文「皇帝テル1世」表記はアカウント名ごと消えました。
 ただ、投稿された写真の説明文には登場しているようで、謎です。

 名前が冒頭で書いたのと全然違いますが、これはおそらく冒頭で表記したものがイスラム教徒としての名前で、ここで引用したのはヨルバ人の名前なのではないかと思います(確信はありませんが)。ただ他にも表記があり、本人もよくわかっていない可能性が……。

 

 (英語)Oluwo of Iwo stops rainfall in his town, distributes it to neighboring towns (video) ▷ Nigeria news | Legit.ng

 こちらの記事によれば、雨は隣接地域に降り注いだようです

 

 この方も変な発言が多い方ですが、はたして今回の件は、雨雲の動きを読んで儀式を演出したのか、適当にいってみたのか、映像がインチキなのか……よくわかりませんが、よくわからなくて別にいい気もします

関連:
 ナイジェリア伝統的君主:ヨルバ人君主の一人/イウォランド王アブドゥルラシード・アデウェール・アカンビ陛下が、自身の称号を伝統的な(Oluwo of Iwoland)から北部イスラム圏風の首長(Emir)にすると宣言(2018年3月)
 (宣言したけど今はエンペラーを名乗っているわけです

 ナイジェリア伝統的君主:イウォランド王が連邦政府に同国の伝統的君主団が南アフリカのズールー王と会談することを提案(2019年9月)ナイジェリア系住民が南アフリカで大規模な排他的攻撃を受けて両国関係などが極度に悪化している件

 

ジンバブエ伝統的君主:9月6日に死去したロバート・ムガベ(元)大統領がジンバ地区の伝統的首長の称号を保有している(していた)とのこと(2019年9月)ショナ人の伝統に基づき埋葬地は伝統的首長らが決め、親族や政府には知らされていない模様

 2019年9月6日に、治療を受けていたシンガポール共和国で死去したジンバブエ共和国の(元)大統領ロバート・ガブリエル・ムガベ氏(Robert Gabriel Mugabe)が、同国ジンバ地区の伝統的首長の称号を保有していたらしいです。

 

 (英語)Relatives fly to Singapore to bring Mugabe home

As a national president he did not excercise the role of a traditional ruler, but Mugabe held the respected title of traditional chief of Zvimba rural district.

 

 甥のレオ・ムガベ氏(Leo Mugabe)によると、ショナ人の伝統に基づき、埋葬地は同地区の伝統的首長らが決めるようで、親族や政府には教えられていないようです。

 

 来歴を確認する限りでは、首長の家などに生まれたわけでもないようなので、どこかの段階で伝統的首長として認められたということになるのでしょう(そもそもショナ人が家系で首長を選んでいるかどうかもわかりませんが)。

 

関連:
 ジンバブエ伝統的君主:ムナンガグワ大統領が伝統的首長らを招集し、ムガベ(元)大統領の埋葬地選定に介入(2019年9月)甥の一人の元大臣が批判

 

関連(?):
 ガーナ:アナン(元)国連事務総長閣下の国葬に、オランダのベアトリクス前女王陛下(王女殿下)とメイベル妃殿下、ノルウェー皇太子妃メッテ=マリット殿下が臨席(2018年9月)棺が国旗に覆われ遺体の顔すら公開されなかったので議論に「彼は『黄金の剣』だから」説も

 

ガーナ伝統的君主:アキーム・アブアクワ王オサグイェフオ・アモアティア・オフォリ・パニン陛下が、即位20周年記念の一環として9月9日~9月26日に町や村落を巡行する模様(2019年9月)

 ガーナ共和国の有力な伝統的君主の一人、アキーム・アブアクワ王オサグイェフオ・アモアティア・オフォリ・パニン陛下(His Royal Majesty Osagyefuo Amoatia Ofori Panin, Okyenhene【King of Akyem Abuakwa】)は、即位20周年の行事の一環として、9月9日~9月26日に町や村落を巡行する予定だそうです。

 

As part of activities to mark the 20th… – Office of the Okyenhene | Facebook