誕生(2020年10月6日):カスピアン・バトラー閣下。第30代(第20代)ダンボイン男爵継嗣

 2020年10月6日、カスピアン・フィッツウォルター・バトラー閣下(The Honourable Caspian Fitzwalter Butler)が誕生しました。
 英国のアイルランド貴族/第30代(第20代)ダンボイン男爵リチャード・バトラー閣下夫妻の第三子で長男・男爵位の継嗣となります。

 

 (英国)Peerage News: Son and heir for Lord and Lady Dunboyne

 

※ダンボイン男爵の歴代数が二つあるのは、古い時代に writ というもので貴族院に招集されて貴族になっているのと、新しい時代(というほど新しくありませんが)の Letters Patent というもので貴族になっているのと二種類あるからです。

 

誕生(2020年9月10日):オリンピア・スペンサー=チャーチル令嬢。英国の第12代モールバラ公爵の継嗣ブランドフォード侯爵夫妻の第一子・長女

 2020年9月10日に、オリンピア・アラベラ・キティー・スペンサー=チャーチル令嬢(Lady Olympia Arabella Kitty Spencer-Churchill)が誕生していたようです。
 英国の第12代モールバラ公爵ジェームズ・スペンサー=チャーチル閣下の継嗣、ブランドフォード侯爵ジョージ・スペンサー=チャーチルGeorge Spencer-Churchill, Marquess of Blandford : ブランドフォード卿 : Lord Blandford)とブランドフォード侯爵夫人カミラCamilla)の第一子・長女です。

 

George Spencer-ChurchillはInstagramを利用しています:「Welcome to the world baby girl Olympia Arabella Kitty Spencer-Churchill. 👶 💕 10/09/20」
https://www.instagram.com/p/CFCA4lOgHVE/

 

誕生(2020年9月8日):ロサリオ・フィツ=ハメス・ストゥアルト・イ・パラスエロ閣下。スペイン貴族ウエスカル公爵夫妻の第一子・長女。アルバ公爵の孫

 2020年9月8日、スペイン貴族の第15代ウエスカル公爵フェルナンド・フィツ=ハメス・ストゥアルト閣下(Fernando Fitz-James Stuart, 15th Duke of Huéscar, : The Most Excellent The Duke of Huéscar, Grandee of Spain)とウエスカル公爵夫人ソフィア閣下の間の第一子・長女となるロサリオ・フィツ=ハメス・ストゥアルト・イ・パラスエロ閣下(The Most Excellent Rosario Fitz-James Stuart y Palazuelo)が誕生したようです。

 第15代ウエスカル公爵は、第19代アルバ公爵カルロス・フィツ=ハメス・ストゥアルト閣下(Carlos Fitz-James Stuart, 19th Duke of Alba : The Most Excellent The Duke of Alba)の継嗣であり、今回誕生したロサリオ閣下は将来的にアルバ公爵位を含む多数の称号を継承する見込みです。

 

 (スペイン語)Casa de Alba: Sofía Palazuelo y el duque de Huéscar, padres de su primera hija, Rosario
 (スペイン語)Sofía Palazuelo y Fernando Fitz-James Stuart, padres por primera vez
 (スペイン語)Los duques de Huéscar presentan a su hija Rosario
 (スペイン語)Duques de Huéscar: todo sobre el bautizo de su hija Rosario

 

誕生(2020年9月14日):マリアム・アルマス・ロメロ閣下。スペイン貴族/第2代スアレス女公爵アレハンドラ・ロメロ・スアレス閣下の第一子

 2020年9月14、マリアム・アルマス・ロメロ閣下(The Most Excellent Mariam Armas Romero)が誕生したようです。
 スペイン貴族の第2代スアレス女公爵アレハンドラ・ロメロ・スアレス閣下(Alejandra Romero Suárez : The Most Excellent The Duchess of Suárez)とペドロ・アルマス・ガルシア氏(Pedro Armas García)の第一子・長女で、現行の継承法では次の女公爵となります。

 スアレス女公爵閣下は、スペインの故スアレス首相の孫です。

 

 (スペイン語)Primicia: Alejandra Romero, duquesa de Suárez, da a luz a su primera hija
 (スペイン語)Alejandra Romero, Duquesa de Suárez, madre por primera vez

 

誕生(2020年7月7日):ハノーファー王子ニコラス殿下とハノーファー王女ソフィア殿下。ハノーファー王子クリスティアン殿下とアレッサンドラ妃殿下の第一子(長男)・第二子(長女)

※ものすごく久しぶりの更新となります(更新再開できるかわかりません)。

 

 スペイン語圏メディアの報道によりますと、ハノーファー王子クリスティアン殿下(His Royal Highness Prince Christian of Hanover, Duke of Brunswick and Lüneburg, Prince of Great Britain and Ireland : クリスティアン・プリンツ・フォン・ハノーファーChristian Prinz von Hannover)とハノーファー王子妃アレッサンドラ殿下(Her Royal Highness Princess Alessandra of Hanover : アレッサンドラ・デ・オスマAlessandra de Osma)の二人の第一子(長男)・第二子(長女)となる双子が誕生した模様です。
 ハノーファー王子ニコラス殿下(His Royal Highness Prince Nicolás of Hanover, Duke of Brunswick and Lüneburg, Prince of Great Britain and Ireland : ニコラス・プリンツ・フォン・ハノーファーNicolás Prinz von Hannover)、
 ハノーファー王女ソフィア殿下(Her Royal Highness Prince Sofía of Hanover, Duke of Brunswick and Lüneburg, Prince of Great Britain and Ireland : ソフィア・プリンツ・フォン・ハノーファーSofía Prinzessin von Hannover)、
 となります。

 

 (スペイン語)Nicolás y Sofía Hannover de Osma: Nacen los gemelos de los príncipes Alessandra y Christian Hannover – COSAS.PE
 (スペイン語)Alessandra de Osma y Christian de Hannover han sido padres de mellizos

 

※なお、ハノーファーの長い名乗りだと、Prinz(Prinzessin) von Hannover Herzog(Herzogin) zu Braunschweig und Lüneburg Königlicher Prinz(Prinzessin) von Großbritannien und Irland(プリンツ【プリンツェッシン】・フォン・ハノーファー・ヘルツォーク【ヘルツォーギン】・ツー・ブラウンシュヴァイク・ウント・リューネブルク・ケーニグリッヒャー・プリンツ【プリンツェッシン】・フォン・グロースブリタニエン・ウント・イールラント)と、ブラウンシュヴァイク=リューネブルク、および英国の称号が名前に入ります。

 

 なお、ハノーファー王室の将来の状況はいまひとつはっきりしません。
 クリスティアン殿下の兄であるハノーファー王世子エルンスト・アウグスト殿下(Prince Ernst August of Hanover : His Royal Highness The Hereditary Prince of Hanover : エルンスト・アウグスト・エルププリンツ・フォン・ハノーファーErnst August Erbprinz von Hannover)とハノーファー王世子妃エカテリナ殿下(Ekaterina : Her Royal Highness The Hereditary Princess of Hanover : エカテリナ・プリンツェッシン・フォン・ハノーファーEkaterina Prinzessin von Hannover)の結婚が、父である当主のほうのエルンスト・アウグスト殿下から承認を得ていなかったというのが一般的な見解のようであり、ハノーファー王室法を厳密に考えると、この二人の間の子供はハノーファー王室のメンバーではないということになります(ルールを詳細に読んでないので称号については不明)。
 つまり王世子殿下の第二子・長男のヴェルフ・アウグスト殿下がハノーファー王室当主の位を継承することはないということになります(ざっくり言えば、当主が継承するはずの財産が継承されません)。
関連:
 誕生(2018年2月22日?):ハノーファー王女エリザベト殿下(?)、正式発表はまだながらも写真が出ています
 誕生?(2019年3月14日?):ハノーファー王世子エルンスト・アウグスト殿下とエカテリナ妃殿下の間の第二子・長男が誕生との一部報道

 そうであれば、クリスティアン殿下および今回誕生したニコラス殿下が将来的にハノーファー王室の当主となっていきそうですが……。
 もし一族内でそうなることが決定しているのであれば、ニコラスではなくエルンスト・アウグストと命名されそうでもあり、まだ引き延ばされることかもしれません(泥沼裁判になるかもしれません)。

 また、仮にハノーファー王室法が結婚に当主の許諾が必要と定めていても、現在ハノーファー王室が継承しているブラウンシュヴァイク=リューネブルク公室の法がそれと違うルールを定めている可能性もあり、場合によっては継承がわかれる可能性もないわけではありません。

 加えて、これまでのハノーファー王室当主は、1917年に剥奪された英国貴族のカンバーランド・ティヴィオットデイル公爵位について回復を請願できる立場にありましたが、同公爵位はハノーファー王室法とは何の関係もない 爵位が叙された時の Remainder によって継承が決まるため、王室当主の地位が傍系に移っても、直系がその権利を維持します。

 

当主のほうのエルンスト・アウグスト殿下の非常に残念な近況:
 ハノーファー王室当主エルンスト・アウグスト王子殿下が病院に収容された模様(2020年7月)殿下「調子が悪いので助けを呼んだら、なぜか警察に襲われた!」、警察「救助を求める電話に応えて救急と駆け付けたら暴れた」
 ハノーファー王室当主エルンスト・アウグスト王子殿下が野球のバットを持って警察署へおもむき警察官へ暴言との報道(2020年7月)