訃報(2021年9月1日):ヴィスボリ伯爵子カール=ヨハン・ベルナドッテ【ヤン・ベルナドッテ】が薨去との報道(1941~2021)スウェーデン王の はとこ。七回の結婚や王子称号の要求などいろいろと話題に

 2021年9月1日、ヴィスボリ伯爵子カール=ヨハン・ベルナドッテ(Count Carl-Johan Bernadotte of Wisborg : ヤン・ベルナドッテJan Bernadotte)が薨去したとの報道が出ています。
 1941年1月9日生まれの80歳。

 

 (スウェーデン語)Kungens svåra sorg efter plötsliga dödsfallet | Svensk Dam

 

 ヤン・ベルナドッテは、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)の父方の親族(はとこ)です。

 父である故レンナルト王子が王室に結婚を認められなかったため離脱しています。
 レンナルト(元)王子は後にルクセンブルク女大公シャルロットよりヴィスボリ伯爵(Count of Wisborg)に叙されており(一代限りでベルナドッテ公にも)、彼とその男系子孫はルクセンブルク貴族ということになります。
 スウェーデンでは他国の貴族に叙された自国の人物を自国でも貴族とみなすという制度があるため、これによりスウェーデン貴族ともなっている、とされます(なお、ベルナドッテの男系がそもそもスウェーデン貴族からはずれるかどうかについては異論があります)。

 七回の結婚や、お金をもらってあるドイツ人を養子にしたという話(そしてそのドイツ人が詐欺をおこなったという話)、父(と)の話を中心にした書籍の出版、スウェーデン王子の称号を要求するなど、いろいろと話題になった人物です。

訃報(2021年9月1日):ブルボン=パルマ公女セシル【セシリア】殿下が薨去(1935~2021)カルリスタのポブレー女伯爵

 2021年9月1日、ブルボン=パルマ公女セシル【セシリア】殿下(Her Royal Highness Princess CécileCecilia】 of Bourbon-Parma)がフランスのパリで薨去したようです。
 1935年4月12日生まれの86歳。
 同殿下の弟で、カルリスタの伝統的な勢力の指導者であるシクスト・エンリケ公子殿下が Facebook で訃報を投稿しています。

 ブルボン=パルマ家の本流はスペインのカルリスタの男系男子が絶えた後、スペイン王室を称するようになっており、セシル殿下はポブレー女伯爵(Countess of Poblet)に叙されていたようです。
関連:
 インタビュー記事(スペイン語):カルリスタのスペイン王として、パルマ公カルロス殿下(オランダ王室近親)がインタビューを受ける(2020年11月)

 

 

 

関連:
 (姉の訃報)訃報(2020年3月26日)ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下が薨去。新型コロナウイルス感染。メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記も

訃報(2021年8月29日?30日?):アンリ・デュデケム・ダコ伯爵が薨去(1933~2021)ベルギー王妃マティルド陛下の伯父

 2021年8月29日~30日の間に、アンリ・デュデケム・ダコ伯爵(Count Henri d’Udekem d’Acoz)が薨去した模様です。
 1933年11月27日生まれの87歳。

 同家はもともと政治方面の家系で、故・伯爵も市議会議員や市長を務めていたようです。

 故・伯爵はシャルル・デュデケム・ダコ男爵の長男で、父の生前に男爵の称号を許されていたという話もありますが詳細は不明。
 姪の現・ベルギー王妃マティルド陛下と現・ベルギー王フィリップ陛下が結婚したことにより、弟二人と共に伯爵に叙されています。もともとの男爵は同家の当主(相当の人物:最年長系統の男系男子)が帯びるものでしたが、伯爵号に関しては男系子孫全員に継承されます。
 伯爵に叙された年は2000年としているものがありますが、ドキュメントを見ると当時のベルギー王アルベール2世陛下による1999年11月8日付の勅令で同年12月4日から効力を発するとしています。

 

 (オランダ語)Graaf Henri d'Udekem d'Acoz, de oom van koningin Mathilde, is overleden | VRT NWS: nieuws
 (オランダ語)Graaf 'nonkel' Henri d'Udekem d'Acoz overleden | De Tijd
 (オランダ語)Henri d’Udekem d’Acoz (88), oud-burgemeester en oom van koni… (Poperinge) – Het Nieuwsblad

 

Nieuwsblad.beさんはTwitterを使っています 「Henri d’Udekem d’Acoz (88), oud-burgemeester en oom van koningin Mathilde, overleden https://t.co/4rjOKvKo0v」 / Twitter

 

Nieuwsblad.beさんはTwitterを使っています 「PORTRET. Nonkel Henri is overleden, de man die de familie van koningin Mathilde de bijnaam d’Udekem d’Ambras bezorgde https://t.co/7178w42Efo」 / Twitter

訃報(2021年8月29日):ベルギーのジャック・ロゲ伯爵が薨去(1942~2021)国際オリンピック委員会【IOC】会長(任:2001~2013)名誉会長

 2021年8月29日、ベルギー王国のジャック・ロゲ伯爵(Count Jacques Rogge : Graaf Jacques Rogge)が薨去した模様です。
 1942年5月2日生まれの79歳。

 2001年~2013年に国際オリンピック委員会【IOC】会長を務め、その後に名誉会長となっています。

 貴族関連の話ですが、どうもはっきりしないところがありますが。
 1992年にベルギー貴族の騎士に個人として叙されることが発表され、翌1993年に叙されています。
 また、2002年にベルギー貴族の伯爵に個人として叙されることが発表され、翌2003年に叙されています。
 これが一代貴族かというと、微妙なところで、個人として騎士の称号に叙された段階で、称号は個人だが世襲貴族に編入されているという書かれ方をしているものもあり、ここの正式なドキュメントが気になるところです。
 子供たちに関する情報がないので、彼らに関する正式な表記があればはっきりするかもしれません(世襲貴族に編入されている場合、 Écuyer になっているのではないかと思いますが……)。

 

 IOCのジャック・ロゲ前会長が死去 79歳 | オリンピック・パラリンピック | NHKニュース

 (英語:国際オリンピック委員会【IOC】公式サイト)IOC announces passing of former IOC President Jacques Rogge – Olympic News

IOC MEDIAさんはTwitterを使っています 「It is with great sadness that the International Olympic Committee (IOC) announces the passing of former IOC President Count Jacques Rogge. He was 79 years old.  https://t.co/3bVyhbnBP3」 / Twitter

 

追加リンク:
ANNnewsCH(ANN NEWS):
IOCのロゲ前会長が死去 東京五輪開催決定を発表(2021年8月30日) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=C7dRI4Z7p78

訃報(2021年8月?):ガーナ伝統的君主/ニュー・ジュアーベン大首長ダアセブレ・オティ・ボアテングが崩御した模様(1938?~2021)

 ガーナ共和国東部州(イースタン州)の伝統的君主、ニュー・ジュアーベン大首長ダアセブレ・オティ・ボアテングDaasebre Oti Boateng, Omanhene of New Juaben)が崩御した模様です。

※「Omanhene」はアシャンティ王国ではアシャンティ王の下位の首長の称号ですが、それ以外では最上位者なので、「大首長」としておきます。

 下記記事によれば、公式発表をいつおこなうか決めるための会議が予定されているようです。

 最後に公式の場に姿を現したのは、2021年8月1日に大学の卒業式で基調講演をおこなったときとのことで、今月中に亡くなっているのでしょう。

 

 (英語)Omanhene of New Juaben Daasebre Oti Boateng dead | Pulse Ghana

Pulse GhanaさんはTwitterを使っています 「Daasebre Prof. Emeritus Oti Boateng dead https://t.co/lLPQXJ2Tiz https://t.co/81fELrgZBH」 / Twitter