訃報(2020年3月26日)ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下が薨去。新型コロナウイルス感染。メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記も

 2020年3月26日、ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下(Her Royal Highness Princess Marie Thérèse of Bourbon-Parma)が薨去しました。
 1933年7月28日生まれの86歳。

 新型コロナウイルスに感染していました。

 なお、メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記もあります。
 本人はフランス国籍・スペイン国籍を保有しているものの、君主の一族としてはパルマ公室の一員です。
 ただ、パルマ公室の年長系統はカルリスタのスペイン王としての活動をしており同殿下もそちらのほうで有名です。その支持者からは当然スペイン王女(Infanta of Spain)とみなされます。

 

 CNN.co.jp : スペインのマリア・テレサ王女、新型コロナに感染して死去
 (英語)Eurohistory: COVID-19 Claims First Royal Victim: Princess Marie-Thérèse of Bourbon-Parma
 (英語)Eurohistory: In Memory of a Red Princess: The Passing of Marie-Thérèse of Bourbon-Parma (1933-2020)
 (英語)Royal Musings: Princess Maria Teresa of Bourbon-Parma (1933-2020)

 

関連:
 訃報(2020年5月4日):ブルボン=パルマ公女ディアーナ・マルグリット殿下(1932~2020)

 

誕生(2020年3月19日):ブータンのジグミ・ウゲン・ワンチュク王子殿下。ブータン王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下夫妻の第二子・次男

 2020年3月19日、ブータンのジグミ・ウゲン・ワンチュク王子殿下(His Royal Highness Prince Jigme Ugyen Wangchuck)が誕生しました。

 ブータン王ジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク陛下(Jigme Khesar Namgyal Wangchuck : His Majesty The King of Bhutan)及びブータン王妃ジツェン・ペマ陛下(Her Majesty Queen Jetsun Pema)の第二子・次男で、兄に次いでブータン王位継承順位第2位となります。

 また、どうやらですが、名前の一般的な言及においては、ウゲン・ワンチュク王子殿下(His Royal Highness Gyalsey Ugyen Wangchuck)になると報じられています。

 

❀ Announcement ❀ We are honoured to… – His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck | Facebook

 

His Majesty King Jigme KhesarはInstagramを利用しています:「❀ Announcement ❀ We are honoured to announce the birth of the second Royal Child of Their Majesties The King and Queen, a Prince, on the…」

 

To commemorate the 30th Birth… – His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck | Facebook

 

On the auspicious occasion of the Birth… – His Majesty King Jigme Khesar Namgyel Wangchuck | Facebook

 

70歳(2020年1月28日):バーレーン王ハマド陛下が70歳を迎える

 2020年1月28日、バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)は、70歳を迎えました。

 バーレーン通信(Bahrain News Agency)は、英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)およびロシア連邦大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン閣下(His Excellency Mr Vladimir Vladimirovich Putin)から祝電があったことを伝えています。
 この二者(二国)以外からも祝福はあったと思うので、バーレーンにとって英国とロシアが重要であることを示していると思います。
 一方、アメリカ合衆国大統領ドナルド・J・トランプ閣下(The Honorable Donald J. Trump)からの祝電は報じられておらず、これは送られてこなかったということなのでしょう。

 

 (英語)HM the King congratulated by Queen Elizabeth II
 (英語)HM King congratulated by Russian President

 

Bahrain TV News Center مركز الأخبار:
البحرين مركز الأخبار : جلالة الملك المفدى يتلقى برقية تهنئة من ملكة المملكة المتحدة 29-01-2020 – YouTube

 

前ベルギー王アルベール2世陛下の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルが姓を変える(デルフィン・ファン・サクセン=コブルフ or デルフィーヌ・ド・サクス=コブール)つもりだとフランデレン地域のメディアが報道している模様(2020年1月)

 ウェブ上でニュースソースは見つからなかったのですが、前ベルギー王アルベール2世陛下(His Majesty King Albert II of Belgium)の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルDelphine Boël)が姓を変えるつもりであるとフランデレン地域のメディアが報道しているという話が出ています。

関連:
 前ベルギー王アルベール2世陛下が弁護士を通じて、 DNA 検査の結果はデルフィーヌ・ボエルの生物学上の父がアルベール2世であることを示していることを発表(2020年1月)

 ウェブ上で見つけられないうえに、「親しい友人の話」だそうなので、信用度には疑問符が付きますが、彼女はオランダ語ではデルフィン・ファン・サクセン=コブルフDelphine Van Saksen-Coburg)、フランス語ではデルフィーヌ・ド・サクス=コブールDelphine De Saxe-Cobourg)を選ぶとされています。
 ドイツ語ではデルフィーネ・フォン・ザクセン=コーブルクDelphine Von Sachsen-Coburg)となるでしょうか。

※なお、彼女は、ベルギー王室構成員が使用するベルギーを意味する姓、「ド・ベルジック」「ファン・ベルヒエ」「フォン・ベルギエン」も選択可能です。いずれにせよ、ベルギー王フィリップ陛下の許諾が必要とも報道されていますが、詳細な法的手続きなどはよくわかりません。

 

 真偽もまだ不明ですが、加えて言いますと、今のところ彼女は法律上の父親である“ヨンクヒール”・ジャック・ボエルと法律上の縁が切れたわけではなく(と言いますか、切れたとする報道がありません)、従って法律上はベルギー貴族の“ヨンクフラウ”であることになる、と思います
 姓を変えるだけでは法律上の父親と完全に縁を切ることになるわけではないと思うので、ザクセン=コーブルク系統の姓になっても、ベルギー貴族の“ヨンクフラウ”であり続けるのではないかと思いますが……。

 

続報:
 前ベルギー王アルベール2世陛下の娘であることが確定したデルフィーヌ・ボエルがベルギー王女に(2020年10月)子供二人もジョゼフィーヌ王女殿下とオスカル王子殿下に

 

フランスの TF1 による王党派に関する6分ほどの報道映像【の転載】(2020年1月)

 フランス共和国の TF1 という放送局が、王党派に関する6分ほどの報道をしたようです。
 インタビュー映像の抜粋?:正統派フランス王位継承者ルイ20世ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下へのインタビューと関連映像(2020年1月)ルイ16世死後227周年の鎮魂ミサ関連で書きましたが、正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス・ド・ブルボン殿下(Louis Alphonse de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ドン・ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウ閣下 : The Most Excellent Don Luis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)への短いインタビューを含みます(もしかしたら他でロングバージョンを流しているかもしれませんが)。
 転載されたものなので、許可を取っているかどうか非常に不安ではありますが、リンクしておきます。

 見たところ、正統派というより王党派の報道で(アンジュー公は喋ってますけど)、後半の体格の良い女性やそのあとの会合は、 Alliance royale というフランスの王党派の政党(政治団体)のものです。
 夜中にデモ行進している人たちもそちらではないかと思います。ちょっと確認していませんが。
 この政党は国レベルの議会で議席を持っていません
 正統派ともオルレアン派とも自身を定義しておらず(オルレアン寄りと見られていた時期もあります)、従ってアンジュー公を明確に支持しているというわけではありません。
 また、単純に第三者がしゃべっているところもあります。
 そんなわけで、やけに毛色が違う人々が出てきますが、彼ら全体が一つの勢力であるというわけではないことには注意してください。

 なお、この正統派を優遇(?)した報道に対しオルレアン派からは怒りの声があがっているようですが……パリ伯ジャン(4世)殿下が公式に抗議文を出しているわけではないのでとりあえずスルーします(先代の故アンリ(7世)殿下だったら即座に出しただろうなあ……と思いつつ)。

 そして、動画を見ると合計するとすごく支持者がいるように思えるかもしれませんが、合計しても極小勢力です。

※リンクした動画は同内容で、一つ目は正統派支持者のチャンネル、二つ目は政党の Alliance royale のチャンネルです。

 

Légitimoscopie (par Les Rois Souterrains):
LOUIS XX – Enquête sur le royalisme en France (TF1 le 26.01.2020). – YouTube

 

Alliance royale Le parti royaliste:
Reportage de TF1 à l'occasion du 21 janvier 2020 – YouTube