ガーナ伝統的君主:アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下が、バルバドスを公式訪問(2025年11月)首相らと会見

 ガーナ共和国の伝統的君主/アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)は、3日間の日程で、バルバドスを訪問しました。
 GUBA Awaradsなどの文化的行事に臨席したほか、バルバドス首相ミア・モトリー閣下(The Honourable Mia Amor Mottley, S.C., M.P.)と会見しました。

 GUBA Awardsでは、バルバドス大統領“デイム”・サンドラ・メイソン閣下(Her Excellency The Most Honourable Dame Sandra Prunella Mason, FB, GCMG, D.A., Q.C., LLD)、グレナダ首相ディコン・ミッチェル閣下(The Honourable Dickon Mitchell MP)らと同席したようです。

 

 (英語)Asantehene and Barbados President Lead Distinguished Guests at Landmark GUBA Awards in Barbados
 (英語)Asantehene concludes historic visit to Barbados; PM meeting among key engagements – Barbados Today
 (英語)The King of the Ashanti Kingdom in Ghana visits Barbados
 (英語)Asantehene concludes historic visit to Barbados; PM meeting among key engagements – Barbados Today
 (英語)Ghanaian royal urges direct Africa-Caribbean links to rebuild shared ties – Barbados Today

 

出発:
His Majesty Otumfuo Osei Tutu II, has departed Barbados after a three-day official visit to the Caribbean. #opemsuorario #manhyiapalace | Manhyia Palace | Facebook

 

GUBA Awards関連:

56分30秒あたりから登壇/
Opemsuo Radio:
Live: Asantehene attends the Prestigious 16th GUBA Awards Ceremony in Barbados. – YouTube

Barbados Today on X: "Ghanaian royal urges direct Africa-Caribbean links to rebuild shared ties https://t.co/GCRSaFtK1l https://t.co/lwTF50x5aJ" / X

BlacVolta on X: "Royalty was on full display in Barbados 🇧🇧 as tradition met global excellence at the 2025 GUBA Awards. @gubaawards A night of culture, elegance, and legacy. https://t.co/scODZ64oSD" / X

The Asante Nation on X: "The @GUBAAwards night in Barbados 🇧🇧 The unforgettable night 🌟 https://t.co/pzSl8B3StQ" / X

UTV Ghana on X: "Asantehene Otumfuo Osei Tutu II gives key address at the University of the West Indies, Cave Hill Campus, Barbados #UTVGhana https://t.co/cfFAvfV5Gf" / X

 

バルバドス首相との会談:

Barbados Today on X: "Asantehene concludes historic visit to Barbados; PM meeting among key engagements https://t.co/X2ox1kO8ok https://t.co/jEHuEbamkj" / X

 

Instagram

 

Instagram

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が、モルドバ共和国首相アレクサンドル・ムンテアヌ閣下と会見(2025年11月)

 2025年11月13日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、新任のモルドバ共和国首相アレクサンドル・ムンテアヌ閣下(His Excellency Alexandru Munteanu)と会見しました。

 ムンテアヌ首相は、モルドバの欧州統合などへのルーマニア王室への支援に謝意を表明しました。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Prim-ministrul Republicii Moldova la Palatul Elisabeta, 13 noiembrie 2025 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

🇷🇴🇲🇩 Majestatea Sa Custodele… – Familia Regala a Romaniei | Facebook

 

 (ルーマニア語:モルドバ共和国政府 公式ウェブサイト)Casa Regală A României Reconfirmă Sprijinul Pentru Integrarea Europeană A Republicii Moldova  | Guvernul Republicii Moldova

🇲🇩🇹🇩Casa Regală a României… – Guvernul Republicii Moldova | Facebook

インタビュー動画(ドイツ語):ハプスブルク家当主/オーストリア大公カール殿下が、カナダで発見された同家の宝飾品に関してインタビューを受ける(2025年11月)

 ハプスブルク=ロートリンゲン家当主のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringenカール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburg)が、カナダで発見された同家の宝飾品に関してインタビューを受けています。

 英語で、フローレンティン・ダイアモンド(Florentine Diamond)と呼ばれる宝石を含む同家の宝飾品が、カナダの貸金庫に保管されていたことが確認されました。
ツィタ皇妃らがカナダに亡命していたことがあります)
 保管されているものを確かめる開封について、カール大公殿下およびベルギー王子でもあるローレンツ大公殿下、そしてジメオン大公殿下の三人が、ツィタ皇妃の子孫として臨席し、専門家が本物であることを確かめたそうです。

 オーストリア政府は、基本的にハプスブルク家の宝石類を「個人の所有物ではなく国家の所有物」として接収しており、今回の件についても政府が受け取るように調査をおこなうとしているようです。
 が、カール大公殿下はそれについては楽観的。

 

 (ドイツ語)Karl Habsburg: "Der Schmuck ist Familieneigentum" – Politik-Live

OE24.TV:
Schmuck der Kaiserin: Karl Habsburg im Interview | Karl Wendl – YouTube

ルーヴル美術館強盗事件について、オルレアン派フランス王位継承者パリ伯ジャン殿下、ミュラ公継嗣のポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下、正統派フランス王位継承者ルイ20世/アンジュー公ルイ・ド・ブルボン殿下らがコメント(2025年10月)

 ルーブル美術館で強盗事件があり、フランス王ルイ・フィリップ1世の妻マリー・アメリ王妃、フランス皇帝ナポレオン3世の妃ウジェニー皇后やナポレオン1世の2番目の妻マリー・ルイーズ皇后に関わる宝飾品が盗難にあいました。

 

 仏ルーヴル美術館で強盗、「かけがえのない」宝飾品などが被害に – BBCニュース

 

 オルレアン派フランス王室当主のパリ伯ジャン殿下(Jean : His Royal Highness The Count of Paris : Monseigneur le Comte de Paris : オルレアン派フランス王位継承者ジャン4世 : Titular King Jean IV of France)が声明を発表しています。

 (フランス語:パリ伯 公式ウェブサイト)COMMUNIQUÉ – Vol de bijoux au Musée du Louvre – Blog – Comte de Paris – Comte de Paris

Prince Jean d'Orléans – Comte de Paris on X: "🔴 #communique • #voldebijoux au @MuseeLouvre 🔴 Monseigneur le #comtedeparis s'exprime sur le vol de bijoux au Musée du Louvre. 👉 https://t.co/BdxOZPEtll https://t.co/BwVwaSY8ZL" / X

 

 また、カロリーヌ・ボナパルトとナポリ王ジョアシャン・ミュラの子孫でミュラ公継嗣のポンテコルヴォ公ジョアシャン・ミュラ殿下(His Highness【His Royal Highness】 Prince Joachim Murat, Prince of Pontecorvo)もコメントしています。

 (フランス語:動画あり)"J'étais effondré": Prince Joachim Murat, descendant de Caroline Bonaparte, sœur de Napoléon, réagit au cambriolage au Louvre

 (フランス語)Le prince Murat « effondré » après le vol des joyaux impériaux du Louvre

 

 正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・ド・ブルボン殿下(Louis de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウ閣下 : The Most Excellent Luis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)も

 (フランス語)Cambriolage au Louvre : «Plus que jamais le patrimoine doit être l’objet de nos soins», implore le descendant de Louis XIV

XユーザーのLouis de Bourbonさん: 「Notre pays traverse décidément bien des épreuves. Le vol commis au Louvre n’est ni une crise politique, ni une crise économique ou sociale. C’est une crise morale. https://t.co/aHvwdpVr7b」 / X

追記(チャールズ3世陛下はアンドルー王子の称号と栄誉を剥奪する手続きを開始とのこと):英国王室のヨーク公爵アンドルー王子が、称号などをこれからは用いないと発表(2025年10月)用いなくてもこれからもヨーク公爵であり「返上」などの報道は誤り

追記2:
 チャールズ3世陛下より出された文書について。

 Warrants Under the Royal Sign Manual | The Gazette

THE KING has been pleased by Warrant under His Royal Sign Manual dated 30 October 2025 to direct His Secretary of State to cause the Duke of York to be removed from the Roll of the Peerage with immediate effect.

 貴族名簿(Roll of the Peerage)からアンドルー王子のヨーク公爵称号が外されました。
 これにより公的な場での使用が許されていない状態となっています。
 一方、議会の場において立法などを通じた剥奪などの処断がおこなわれていない状況では、まだヨーク公爵であると言えます。

 Crown Office | The Gazette

THE KING has been pleased by Letters Patent under the Great Seal of the Realm dated 3 November 2025 to declare that Andrew Mountbatten Windsor shall no longer be entitled to hold and enjoy the style, title or attribute of “Royal Highness” and the titular dignity of “Prince”.

 殿下(Royal Highness)と王子(Prince)が外されました。
 なお、下記に述べた通り、理屈上、アンドルー・マウントバッテン・ウィンザー氏は、ギリシャ・デンマーク王子や、グリュックスブルクに期限を持つ Prince 号を(家系として)維持している可能性がありますので、彼はもう英国の Prince ではないというのは正しいですが、 Prince ではないとするかはまた別の問題です。

 

追記:
 2025年10月30日、チャールズ3世陛下は、アンドルー王子の称号と栄誉を剥奪する手続きを開始したと発表されました。
 これにより、王室関連の情報ではアンドルー・マウントバッテン・ウィンザーAndrew Mountbatten Windsor)と呼ばれることになります。
 居住する邸宅も移ると発表されました。
追記の追記:
 1960年のエリザベス2世陛下による勅令は、男系子孫が姓を用いる場合ハイフン付きのマウントバッテン=ウィンザーであるとしていましたので、アンドルー・マウントバッテン=ウィンザーAndrew Mountbatten-Windsor)が正しいということになったようです。
 
 ヨーク公爵などの貴族称号の剥奪に関しては、議会での立法が必要です。
追記の追記:
 (英語:英国議会 公式サイト)The removal of titles and honours – House of Commons Library
 こちらが議会による今回の件に関するまとめ(11月3日)です。
 立法行為が必要なことも記されています。
 一方で、報道などの中には、立法なしに完全に剥奪されているとするものもあります。

 英国王位継承順位も法により定められている通り、継承順位第8位であることは変わりません。

 

 2025年10月17日、英国王室のヨーク公爵アンドルー王子(Prince Andrew, The Duke of York)(2022年からは殿下=His Royal Highnessを用いていない)は、これからはヨーク公爵及びその副次称号の爵位、ガーター騎士団などの騎士号や栄転をこれからは用いないことを発表しました。
 一部報道にあるような返上ではなく単にこれからは使わないということです。

 これは、せこい逃げ方をしているのではなく、爵位を返上する方法はなく、爵位の正式な(返上ではなく)剥奪をおこなう場合は、国王・枢密院(1917年の剥奪法にようであれば)・議会が動かないといけなくなるため、簡略な選択がなされているということになります。
※騎士団などについては、爵位とは別のことになるので、今後に注目です。

 

 (英語:英国王室 公式ウェブサイト)A statement by Prince Andrew | The Royal Family

Published 17 October 2025

In discussion with The King, and my immediate and wider family, we have concluded the continued accusations about me distract from the work of His Majesty and the Royal Family. I have decided, as I always have, to put my duty to my family and country first. I stand by my decision five years ago to stand back from public life.

With His Majesty’s agreement, we feel I must now go a step further. I will therefore no longer use my title or the honours which have been conferred upon me. As I have said previously, I vigorously deny the accusations against me.

 

 余談1。
 現エディンバラ公爵エドワード王子殿下の子供、ルイーズ令嬢とウェセックス伯爵ジェームスは、1917年の勅令に基づき、王女殿下・王子殿下でありますが、用いられていません。
 ヘンリー王子夫妻および二人の子供アーチー王子とリリベット王女は殿下(Royal Highness)を使用していませんが(その前から呼称の混乱がありますが)、1917年の勅令に基づけば、もちろん殿下です。

 

 余談2。
 故エリザベス2世の夫の故エディンバラ公爵フィリップ王子殿下がギリシャ王室出身(当時はギリシャ王国)で、英国帰化時にギリシャ・デンマーク王子の称号とギリシャ王位継承権を放棄したなどと書かれていることもありますが、ギリシャ王国の法律には放棄する方法はなく、英国で何をしようがフィリップ王子は生涯にわたってギリシャ・デンマーク王子です(ただし本人がどう思っていたかはわからず、英国で英国籍の人間が他国の称号を正式な場・文書で使用するには君主の許可が必要となります)。
 また、ここまでの説明に登場した、フィリップ王子の男系子孫である、アンドルー王子、エドワード王子、ヘンリー王子、ルイーズ令嬢、ウェセックス伯爵ジェームス、アーチー王子、リリベット王女は、いずれもギリシャ・デンマーク王子/王女かつ殿下である主張は潜在的には可能ですが、ギリシャはすでに王国でないため、今のところ大した問題にはなりません。
 ただ、デンマーク王室がデンマーク王子/王女の範囲を制限している一方(デンマーク女王マルグレーテ2世陛下が、次男ヨアキム王子殿下の子供たちの称号・敬称から王子/王女と殿下を取り除くことを決定、2023年1月から(2022年9月))で、旧ギリシャ王室は基本的に複合的な表記であるギリシャ・デンマーク王子/王女を使用し続けてており、儀礼的にこれが用いられているケースも多く、なんだかすっきりしない事態にはなっています。
 また、同じくデンマーク王室の分枝であるノルウェー王室の男系子孫も位置付けとしては同じであり(すでに用いてはいませんが)、ノルウェー王位継承はイングリッド・アレクサンドラ王女殿下の次は男系が切り替わりますが、弟のスヴェレ・マグヌス王子殿下の男系子孫はノルウェーの称号を失ってもデンマーク王子/王女の称号を称する可能性が潜在的には可能です。