記事(英語):ボリビアのアフロ=ボリビア人と、アフロ=ボリビア王室(2007年ボリビア政府承認)に関する記事(2021年3月)

 ボリビア多民族国のアフロ=ボリビア人(奴隷としてアフリカから連れてこられた人々の子孫の少数コミュニティ)と、アフロ=ボリビア王室(2007年ボリビア政府承認)に関する記事がありました。

 

 (英語)The Afro-Bolivians And Their Monarchy In Bolivia: An Enigmatic Kingdom | Ancient Origins

 

 通説(というほどたくさんの情報を見たことがありませんが)、アフリカのコンゴ王国の王子でボリビアのあたりに連れてこられたウチチョ王子(Prince Uchicho)が19世紀前半に戴冠(上記記事では1823年、1832年説も)したとされています。
 また、コンゴではなくセネガルからという説もあります(追記:王室公式サイトではセネガル)。

 後継のボニファス王のときに(奴隷解放時によくある例の)プランテーション所有者の姓ピネドをそのまま用いるようになり(Bonifaz Pinedo)、王位はホセ・ピネドJosé Pinedo)、ボニファシオ・ピネドBonifacio Pinedo)と子息の継承で続きます。

 ボニファシオ王の崩御は1950年代とされており、これ以降、現在のフリオ・ピネド王陛下(Julio Pinedo)までは、上記記事などによればボニファシオ王の後は娘のアウロラ王女(Doña Aurora)が王室を率い(女王とされていないので摂政的な役割ということになるのでしょうか)アウロラ王女の子息がフリオ王陛下であるとしています。

 少し不思議なこともあり、フリオ王陛下の戴冠は1992年とされていますが、外見や年齢からみるともう少し早く戴冠して良さそうにも思えます(男系男子消滅によって合意が形成されなかったのかもしれません)。

 また、継嗣のローランド・ピネド皇太子殿下(Prince Rolando Pinedo)は、上記記事では王自身の子供のように取れますが、甥を養子としたという話もあります。

※現在、王室の公式サイトにアクセスできないので、王室自身がどのように発信しているのか確認できません。
 公式サイトにアクセスできるようになりました。
 (スペイン語:アフロ=ボリビア王室 公式サイト)Web Oficial de la Casa Real Afroboliviana

 

 同王室は、2007年にボリビア政府に承認を受けて公的な存在となっています。

ルーマニア王子ラドゥ殿下が、ルーマニア駐箚のチュニジア大使と会見(2021年3月)

 2021年3月15日、ルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、エリサベタ宮殿にて、ルーマニア駐箚チュニジア共和国特命全権大使ラジャ・ジヒナウイ・ベン・アリー閣下(Her Excellency Mrs Raja Jhinaoui Ben Ali)と会見しました。
 ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)の名代としてのようですが、前回(エジプト大使)に引き続き、陛下自身が臨席していない理由は不明です。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Ambasadoarea Tunisiei la Palatul Elisabeta | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

Familia RegalăさんはTwitterを使っています 「On behalf of Her Majesty the Custodian of the Romanian Crown, His Royal Highness Prince Radu received today at Elisabeta Palace HE Mrs. Raja Jhinaoui Ben Ali, Ambassador of the Republic of Tunisia to Bucharest. https://t.co/rVQ2MFJjht」 / Twitter
https://twitter.com/casamsregelui/status/1371487442231037958

結婚(2020年?月):ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下が、イリナ・ベガシビリ嬢と再婚していた模様

 2020年の年末に本人の Facebook アカウントに投稿された写真のキャプションによりますと、ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneliダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)と、ジョージア皇太子妃イリナIrina Crown Princess of Georgia)という人物の二人が写っているようです。

 

Facebook

Crown Prince Davit of Georgia and Irira Crown Princess of Georgia, wish you a happy new year 2021

 

 これはつまり、ダヴィト殿下が再婚していたということでしょうが、結婚に関するいかなる情報も2020年中に発表・報道されていませんでした。

 Eurohistory Jounal はこの結婚相手の人物をイリナ・ベガシビリIrina Begashvili)としています。

 

 (英語)Eurohistory: Remarriage for Prince David Bagration-Mukhransky

 

 ダヴィト殿下は、対立するグルジンスキー系のジョージア王女アナ殿下(Her Royal Highness Princes Anna of Georgia : アナ・バグラチオニ=グルジンスキー公女 : Princess Anna Bagrationi-Gruzinsky)と結婚し、一子・ジョージア王子ギオルギ殿下(His Royal Highness Prince Giorgi of Georgia : ギオルギ・バグラチオン・バグラチオニ・ムフラン・バトニシュヴィリ王子 : Prince Giorgi Bagration Bagrationi Mukhran Batonishviliギオルギ・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Giorgi Bagrationi-Mukhraneliギオルギ・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Giorgi Bagration-Moukhransky)を儲けましたが、その後離婚し、対立は深まり、2019年には提訴を受け(さらに別の提訴を受けているという情報もあります)ジョージアを出国しているとの話も出ています。

 

追記:
 あくまで憶測ですが、もし新たな結婚相手との間に男子が生まれた場合、ダヴィト殿下はその次男を後継者に指名するのではないかという観測があります。

 

関連:
 ジョージア王女【グルジア王女】アナ殿下が父でグルジンスキー系当主のヌグザル殿下と共に、元夫で対立するムフラニ系当主のダヴィト殿下を「王室の代表者を勝手に名乗るのをやめよ」と提訴(2019年3月)ダヴィト殿下がエリザベス2世陛下に授与した勲章(鳩山(元)総理も授与されているとの噂あり)が一定金額寄付すれば誰でも入手できる説や、ダヴィト殿下側が弁護士がヌグザル殿下を「ジョージア正教会【グルジア正教会】によるDNA検査の結果バグラチオン王朝の一員でないとわかった」(検査機関は否定)とするなど泥沼総決算の予感

スウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下夫妻が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】検査で陽性、軽症(2021年3月)自主隔離へ

 スウェーデン王室のスウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下(ヴェステルイェートランド女公爵 : Victoria : Her Royal Highness The Crown Princess of Sweden, Duchess of Västergötland)と夫のスウェーデン王子ダニエル殿下(ヴェステルイェートランド公爵 : His Royal Highness Prince Daniel of Sweden, Duke of Västergötland)が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】検査で陽性となった模様。症状は軽症。
 二人の子供、スウェーデン王女エステル殿下(エステルイェートランド女公爵 : Her Royal Highness Princess Estelle of Sweden, Duchess of Östergötland)およびスウェーデン王子オスカル殿下(スコーネ公爵 : His Royal Highness Prince Oscar of Sweden, Duke of Skåne【Scania】)とともに自主隔離に入り、感染経路の調査がおこなわれているようです。

 

 

 (英語)Coronavirus Sweden: Crown Princess Victoria and Prince Daniel test positive | Daily Mail Online

訃報(2021年3月9日):アーリング・ロレンセン氏【エアリング・ローレンツェン氏】が死去(1923~2021)ノルウェーの故ラグンヒル王女の夫

 2021年3月9日、アーリング・ロレンセン氏(Erling Lorentzen)が死去したことがノルウェー王室によって発表されました。
 1923年1月28日生まれの98歳。

 ノルウェー王ハーラル5世陛下の姉・故ラグンヒル王女の夫。
 
 

 (ノルウェー語:ノルウェー王室 公式サイト)Erling Sven Lorentzen er død – Det norske kongehus

 (ノルウェー語)Erling Lorentzen er død – VG

 

続報:
 葬儀・埋葬(2021年3月22日):アーリング・ロレンセン氏【エアリング・ローレンツェン氏】(故ラグンヒル王女の夫)の葬儀。ノルウェー王ハーラル5世陛下夫妻、摂政皇太子ホーコン殿下夫妻、マッタ・ルイーセ王女殿下、アストリッド王女殿下らが参列