記事(英語):アフリカで最も裕福な六人の王。モロッコ王、ナイジェリアのウグボ王・イフェ王、エスワティニ王(スワジランド王)、南アフリカのズールー王、ガーナのアシャンティ王(2020年10月)

 たまにあるタイプの特集記事ですが、アフリカで最も裕福な(収入の多い)六人の王の紹介というものです。
 例によって、国家元首だろうがそうでなかろうが、さして気にされていません。

 六人は金持ち順に、

  1. モロッコ王モハメッド6世陛下(His Majesty the King Mohammed VI of Morocco)
  2. ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主/ウグボ王“オバ”・フレデリック・オバテル・アキンルンタン陛下(His Royal Majesty Oba Fredrick Obateru Akinruntan, the Olugbo of Ugbo)
  3. ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主/イフェ王【オオニorオニ】オジャジャ2世、“オバ”・アデイェイェ・エニタン・オグンウシ陛下(His Royal Majesty【His Imperial Majesty】 Oba Adeyeye Enitan Ogunwusi, Ojaja II, The Ooni of Ife)
  4. エスワティニ王ムスワティ3世陛下(His Majesty King Mswati III of Eswatini)
  5. 南アフリカ共和国の伝統的君主/ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下(His Majesty King Goodwill Zwelithini of Zulu)
  6. ガーナ共和国の伝統的君主/アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)

 このうち、ナイジェリアの二人は同じくヨルバ人に属します。
 また、(上記の収入ランクでは下になっている)イフェ王はヨルバ系君主最高権威の二人のうちの一人で、こちらのほうが格上です。
 イフェ王とガーナのアシャンティ王は、皇帝として称されることもあります。

 

 (英語)Meet the 21st-century filthy rich kings of Africa [ARTICLE] – Pulse Ghana

 

Pulse GhanaさんはTwitterを使っています 「Meet the 21st-century filthy rich kings of Africa https://t.co/9nqOZeVSx9 https://t.co/AwGyHvrzMe」 / Twitter

 

Pulse Ghana – Here are the wealthiest Kings in Africa and… | Facebook

 

訃報(2020年1月?):ナイジェリア伝統的君主/イリ王ジョシュア・アガグバ陛下【アマソヴォ1世】が崩御、統治2年ちょっとで 115歳 (! たぶん間違いですが)と報道(?~2020)世界最高齢君主は94歳だったのでは……

 ナイジェリア連邦共和国デルタ州の伝統的君主/イリ王ジョシュア・アガグバ陛下(His Royal Majesty Joshua Aghagbaアマソヴォ1世Amathovo I, Odio-Ologbo of Irri Kingdom)が崩御した模様。
 統治2年ちょっとですが 115歳 と報道されています(なお信頼できる世界高齢ランキングには名前がありませんでした)。

 なお子息のジョセフ・アガグバ王子(Prince Joseph Aghagba)らの声明によると、キリスト教のアングリカンの信徒らしいです(王子の年齢も気になりますが……)。

 

 (英語)115-year-old Delta monarch dies after two-year reign – WuzupNigeria General
 (英語)Delta kingdom loses 115 years old monarch, after 2yrs reign – Vanguard News

 

 それにしても、世界最高齢君主は94歳だったのでは。
関連:
 ナイジェリア伝統的君主/ンネウィ王ケネス・オニエネケ・オリズ3世、“現在の世界最高齢君主【94歳】”に関する記事(2020年1月)

 21年も今回の方が上回ります。
 いや、本当に115歳ということはないでしょうが……。

 

ナイジェリア/クワラ州で、王を称したサンデー・アヤントラ首長という人物に有罪判決(2020年1月)

 2020年1月22日、ナイジェリア連邦共和国クワラ州の高等裁判所は、イウォイエ王陛下(His Royal Majesty, Obaoye of Iwoye)を称したサンデー・アヤントラ首長(Chief Sunday Ayantola)という人物に有罪判決を出したようです。

 

 (英語)Kwara chief sentenced for parading self as king – Punch Newspapers
 (英語)Kwara 'monarch' goes to prison – The Nation Newspaper

 

※量刑が「sentenced to one year non-custodial imprisonment.」となっていて、なんだかいまいちわかりませんが……。保護観察みたいなものでしょうか。

 ナイジェリア連邦共和国クワラ州のオケ=エロ地方行政区の中にアイエドゥン王国(Ayedun kingdom)というものがあり、そこの王がオルセグン・ロティミ陛下(His Royal Majesty Dr Olusegun Rotimi, Obajisun of Ayedun)というらしいですが、その王が、有罪になった人物を、

installed him as his second-in-command.

 補佐役というのか副王というのか、ともかく自分の次席となる高い地位に就けたところ、思い上がったのかどうかはわかりませんが、次席に就いた人物が自分は王だと主張し始めたということのようです。
 それでコミュニティが混乱したそうですが、記事を読んでいる当方も「なぜそんなことで混乱するのか」と混乱しております。

Evidence before me is that Ayedun kingdom is made up three wards which are Ikotun, Iwoye, and Odo-Ila, and Iwoye is just a ward or quarter in Ayedun under the Obajisun.

 裁判官によると、アイエドゥン王国は、イコトゥン、イウォイエ、オド=イラの三区画で構成されており、イウォイエはアイエドゥンの中の区画のひとつにすぎない(のでイウォイエには王様はいない)ということです。
 それは……そうなのかもしれませんが、そういう問題なのかということと、あと王国に三区画しかないんですかという感想がわきます。もっとも、ナイジェリアではよくあることなんだろうなあという気もします。

 

寂しすぎる戴冠式(2020年1月):ナイジェリア伝統的君主(等級不明)/ウグベネ=オコドゥのサンプソン・ムクプオラ・チマクワ【エゼ=ウクウ2世】首長が戴冠。寂しすぎる戴冠式の写真に衝撃を受けてください

 ナイジェリア連邦共和国アナンブラ州の伝統的君主/ウグベネ=オコドゥのサンプソン・ムクプオラ・チマクワ首長(Chief Sampson Mkpuora Chimakwaエゼ=ウクウ2世Ezu-Ukwu II)が戴冠したという記事が出ています(イボ人)。
 等級は不明で、敬称に関しては陛下も殿下もついていないので、第一級伝統的統治者(1st class traditional ruler)ではないのかもしれません。

 普通はもっと人がいたり、踊っていたりすると思うのですが……。
 寂しすぎる戴冠式の写真に衝撃を受けてください。

 

 (英語)Anambra community selects, crowns new monarch

 

Vanguard NewspapersさんはTwitterを使っています: 「Anambra community selects, crowns new monarch https://t.co/ud9lnTxuqI #vanguardnews https://t.co/93DcyK6bKw」 / Twitter

 

Vanguard News – By Nwabueze Okonkwo It appeared like a… | Facebook

 

訃報(2020年1月8日):ナイジェリア伝統的君主/ンディケリオンウ王ヴィンセント・チュクウェメカ・イケ陛下【イケリオンウ9世】が崩御(1931~2020)ナイジェリアの小説家第一世代で教科書にも採用されている模様。大統領、元副大統領、州知事らが弔意

 2020年1月8日、ナイジェリア連邦共和国アナンブラ州の伝統的君主/ンディケリオンウ王ヴィンセント・チュクウェメカ・イケ陛下(His Royal Majesty Professor Vincent Chukwuemeka Ike, Eze Ndikelionwu : イケリオンウ9世Ikelionwu IX)が崩御した模様です。
 1931年4月28日生まれの88歳。

 チュクウェメカ・イケはナイジェリア第一世代の小説家で、教科書にも著作が採用されているとのことです。

 

 (英語)Breaking News: Chukwuemeka Ike is dead – The Sun Nigeria
 (英語)OBITUARY: Chukwuemeka Ike, the intellectual in royal garb who ‘chose 20 novels over £20m’  | TheCable
 (英語)Nigeria: Tribute to HM Professor Vincent Chukwuemeka Ike – allAfrica.com
 (英語)Chukwuemeka Ike: Sunset in 2020 » Editorial » Tribune Online
 (英語)Tributes to author who became king – The Nation Newspaper
 (英語)55 years after, Prof Ike’s publications, works still transform the society
 (英語)Chukwuemeka Ike (1931 – 2020) – The Nation Newspaper
 (英語)UNN Mourns Chukwuemeka Ike – The Sun Nigeria
 (英語)Rest In Peace Chukwuemeka Ike
 (英語)Vincent Chukwuemeka Ike (1931-2020) – Daily Trust
 (英語)Chukwuemeka Ike (1931-2020) – The Sun Nigeria

The Sun Nigeria – Literary world mourns as renown author,… | Facebook

 

ナイジェリア連邦共和国大統領ムハンマド・ブハリ閣下(His Excellency Muhammadu Buhari GCFR)が弔意を表明:
 (英語)Buhari condoles with family of renowned author, Chukwuemeka Ike – Pulse Nigeria

アティク・アブバカル元副大統領、アナンブラ州知事ウィリー・オビアノ首長(Chief Willie Obiano)が弔意を表明:
 (英語)Atiku, Obiano Mourn Renowned Novelist, Chukwuemeka Ike – THISDAYLIVE

 

アティク・アブバカル元副大統領のツイッターアカウント:
Atiku AbubakarさんはTwitterを使っています: 「I mourn one of Nigeria’s prolific novelist & traditional ruler of Ndikelionwu in Anambra State, HRH (Prof) Chukwuemeka Ike, (the Ikelionwu IX). He will be remembered for his classics: Toads for Supper & Sunset at Dawn, among others. May he rest in peace. https://t.co/cOvUVj8zaU」 / Twitter