リヒテンシュタイン公子エマヌエル殿下(1978年生まれで公位継承順位第25位の人物か?)が、ルーマニアで巨大熊を撃ったとして問題となっている模様(2021年3月~5月)

 BBC などの報道によりますと、オーストリア在住のプリンス・エマヌエル・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン(Prince Emanuel von und zu Liechtenstein)という人物が、ルーマニアで2021年3月に、人里離れた場所にいた巨大熊を撃って殺したとして環境団体から批判を受けているようです。
 ルーマニアでは、人間に危害を及ぼしている/及ぼす可能性のある個体に関しては事前に申請をおこなえばその個体を撃つことは可能のようで、同地では別の熊に関してそのような訴えがなされていたようです。
 記事内からは訴えを悪用して、無許可な趣味の狩猟(トロフィー・ハンティング)がおこなわれた可能性があるように思えます。また、公的機関によって調査がおこなわれているようです。
 この熊は、環境団体などが動向を把握している個体の中では、ルーマニアで一番大きいのみならず、欧州でもっとも大きい熊の一匹(あるいは欧州連合内でもっとも大きい)ではないかということです。

 件のプリンスが誰なのか確定できませんが(リヒテンシュタイン家にはエマヌエルを名前に含む人物が現在でも複数人いるため)、リヒテンシュタイン家の所有する城があるリーガースブルク(Riegersburg)の居住者ということです。
 おそらくは1978年生まれでリヒテンシュタイン公位継承順位第25位のリヒテンシュタイン公子エマヌエル殿下ではないかとみられています。

 リヒテンシュタイン公世子アロイス殿下の「office」(国家元首を代行しているのでどこのことやらまったくわかりませんが)、今回の“私的で個人的な出来事”の背景については把握していないものの、環境保護はリヒテンシュタイン家がもっとも熱心に取り組んでいる問題のひとつだとしています。

 

 (英語)Prince blamed for shooting one of Europe's biggest bears – BBC News
 (英語)Agent Green: A prince from Austria shot the biggest bear in Romania | Romania Insider

訃報(2021年2月26日):ホーエンベルク公子アルプレヒト閣下、薨去(1931~2021)オーストリア系金羊毛騎士団員。ハプスブルク家のフランツ・フェルディナント大公の孫

 2021年2月26日、ホーエンベルク公子アルプレヒト閣下(His Serene Highness Prince Albrecht of Hohenberg : アルプレヒト・フュルスト・フォン・ホーエンベルクAlbrecht Fürst von Hohenbergアルブレヒト・ホーエンベルクAlbrecht Hohenberg)が薨去したようです。
 1931年2月4日生まれの90歳。

 オーストリア系金羊毛騎士団員。
 オーストリア=エステ大公フランツ・フェルディナント殿下の貴賤結婚の孫で、男系孫としては生存していた最後の人物になるでしょう。

 

 (ドイツ語)Nachruf: Albrecht Hohenberg (90) ist unerwartet verstorben « kleinezeitung.at

 (ドイツ語:死亡告知書や葬儀の様子など)Verabschiedung von seiner Durchlaucht Albrecht Fürst von Hohenberg in der Basilika Maria Taferl – Generaladjutantur

訃報(2020年9月29日):元ホーエンベルク公子妃クリスティーネ、薨去(1945~2020)

 2020年9月29日、クリスティーネ・ホーエンベルクChristine Hohenberg)の死亡告知が掲載されています。

 

 (ドイツ語)Trauer: Mag. Christine Hohenberg | SN.at

 

 おそらく、1970年に故ホーエンベルク公子ペーター閣下と結婚し、二女を儲けた後に1980年に離婚した人物かと思われます(離婚後も姓を使用)。
 1945年4月27日生まれの75歳。

 ペーター閣下は、オーストリア皇帝位などを継承するはずだったハプスブルク家のフランツ・フェルディナント大公殿下の貴賤結婚の孫です。

 

関連:
 訃報(2017年12月6日):ホーエンベルク公子ペーター閣下、薨去(1936~2017)

 

結婚(2020年9月26日):ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女ヴィットーリア殿下とフェルディナント・ロヴレク氏

 2020年9月26日、ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー伯女ヴィットーリア殿下(Her Illustrious Highness Countess Vittoria of Waldburg-Wolfegg and Waldsee : ヴィットーリア・グレフィン・フォン・ヴァルトブルク・ツー・ヴォルフェック・ウント・ヴァルトゼーVittoria Gräfin von Waldburg zu Wolfegg und Waldsee)とフェルディナント・ロヴレク氏(Ferdinand Lovrek)が結婚したようです。

 ヴィットーリア殿下はドイツおよびオーストリアの名門で歴史上に数々の分枝を持つヴァルトブルク家の一員でヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公ヨハネス殿下の娘、ロヴレク氏の母親はアウエルスペルク=トラウトソン公女マリア・ベアトリーツェ殿下。
 ヴァルトブルク、アウエルスペルクともに神聖ローマ帝国領邦国家の君主で、後に併合された最上級の家柄です。

 

 (ドイツ語)PressReader.com 世界の新聞 | Hochzeit im Fürstenhaus Waldburg-Wolfegg

 (ドイツ語)Vittoria von Waldburg zu Wolfegg & Waldsee und Ferdinand Lovrek: Traumkleid, Kutsche & Schloss: Diese Hochzeit verspricht viel | BUNTE.de

 

 ヴァルトブルク家関係者、アウエルスペルク=トラウトソン家関係者に加えて、(旧)ヴュルテンベルク王室、(旧)バーデン大公室の方々が参列したようです。

※後で追記するかもしれません。

参列者(一部)/

新郎の両親:
 パウル・ロヴレク氏とマリア・ベアトリーツェ・ロヴレク夫人(アウエルスペルク=トラウトソン公女マリア・ベアトリーツェ殿下)

ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー家:
 ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公ヨハネス殿下
 ヴァルトブルク=ヴォルフェック=ヴァルトゼー公妃ヴィヴィアン殿下

ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエネムス系統:
 ヴァルトブルク=ツァイル=ホーエネムス伯子フランツ・クレメンス殿下と伯子妃シュテファニー殿下

アウエルスペルク=トラウトソン家:
 アウエルスペルク=トラウトソン公フランツ・ヨーゼフ殿下

(旧)ヴュルテンベルク王室:
 ヴュルテンベルク公子ミハエル殿下

(旧)バーデン大公室:
 バーデン大公世子ベルンハルト殿下と大公世子妃シュテファニー殿下

 

訃報(2020年9月27日):ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク伯子妃クラリッサ殿下(シェーンボルン=ヴィーセントハイト伯女)、薨去(1936~2020)

 2020年9月27日、ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク伯子妃クラリッサ殿下(シェーンボルン=ヴィーセントハイト伯女 : Her Illustrious Highness Countess Clarissa of Waldburg-Zeil-Trauchburg : クラリッサ・グレフィン・フォン・ヴァルトブルク・ツー・ツァイル・ウント・トラウフブルクClarissa Gräfin von Waldburg zu Zeil und Trauchburgクラリッサ・グレフィン・フォン・シェーンボルン=ヴィーセントハイトClarissa Gräfin von Schönborn-Wiesentheid)が薨去したようです。
 1936年10月14日生まれの83歳。

 ドイツの神聖ローマ帝国領邦国家君主の家柄のひとつシェーンボルン=ヴィーゼントハイト家出身で、同じ家柄出身の故ヴァルトブルク=ツァイル=トラウフブルク伯子アロイジウス殿下と結婚しました。アロイジウス殿下はドイツ連邦議会の議員。
 また、子供の一人クレメンス殿下は、ドイツ赤十字社の事務総長を務めていたようです。

 

 (ドイツ語)
Traueranzeige von Clarissa Gräfin von Waldburg zu Zeil und Trauchburg, Gräfin von Schönborn-Wiesentheid | schwaebische.de Trauerportal