クウェート首長ナッワーフ殿下が、クウェート首相サバーハ・アル・ハーリド殿下を再任(2020年12月)

 2020年12月8日、クウェート国首長“シャイフ【シェイク】”・ナッワーフ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ殿下(His Highness the Amir Sheikh Nawaf Al-Ahmad Al-Jaber Al-Sabah)は、クウェート国首相“シャイフ【シェイク】”・サバーハ・アル・ハーリド・アル・ハマド・アル・サバーハ殿下(サバハ首相 : His Highness the Prime Minister Sheikh Sabah Al-Khaled Al-Hamad Al-Sabah)を再任し、組閣を要請しました。

 12月6日にクウェート国民議会総選挙があり野党(?)が躍進したようですが、その議会はサバーハ・アル・ハーリド殿下の続投を選択したようです(そもそもクウェート公室からしか選ばれてきていないので選出システムがよくわかりませんが……)。

 

 (英語)KUNA : Kuwait Amir assigns Sheikh Sabah Al-Khaled as PM – diwan – 08/12/2020
 (英語)KUNA : Kuwait Amir assigned to form 37th cabinet – Government – 08/12/2020
 (英語)KUNA : Kuwait PM expresses gratitude for Amir for assigning him to form gov't – diwan – 08/12/2020

 (英語)Kuwait emir reappoints Sheikh Sabah al-Khalid as PM – state media | Reuters

 

Kuwait News Agency – English FeedさんはTwitterを使っています 「Kuwait PM expresses gratitude for Amir for assigning him to form gov't https://t.co/ec0Fmnb6Au #KUNA #KUWAIT https://t.co/6uUieBMuKX」 / Twitter

 

バーレーン王ハマド陛下がセルビア大統領ブチッチ閣下から電話を受ける(2020年11月)大統領は薨去したバーレーン首相ハリーファ王子殿下への弔意を、ハマド陛下は薨去したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を伝える

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 こういった電話での儀礼的な挨拶は、ものすごく頻繁にあるものですが、やり取りが珍しく感じたので書いておきます。

 2020年11月24日、バーレーン王ハマド・ビン・イーサ・アル・ハリーファ陛下(His Majesty Hamad bin Isa Al Khalifa, King of Bahrain)は、セルビア共和国大統領アレクサンダル・ブチッチ閣下(ヴチッチ大統領 : His Excellency Mr Aleksandar Vučić)より電話を受けました。

 ブチッチ大統領は11月11日に薨去した、バーレーン首相を長期にわたって務めた国王の叔父のハリーファ・ビン・サルマーン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)への弔意を伝えました。
 ハマド国王は、謝意を表明し、また永眠したキリスト教/東方正教会/セルビア正教会の首座/セルビア総主教イリネイ聖下(ペーチ大主教 : ベオグラード・カルロヴツィ府主教 : His Holiness Irinej, Serbian Patriarch, Archbishop of Peć, Metropolitan of Belgrade and Karlovci)への弔意を伝えました。

 

 (英語)HM King receives call from Serbian President

Bahrain TV News Center تلفزيون البحرين مركز الأخبار:
البحرين مركز الأخبار : جلالة الملك المفدى يتلقى إتصالاً هاتفياً من فخامة رئيس صربيا 24-11-2020 – YouTube

 

追記:
 なお、セルビア大統領側では、このような弔意のやり取りには触れておらず、二国間関係の強化の話題となっています。

 (英語:セルビア大統領府 公式サイト)Telephone conversation with His Majesty the King of Bahrain | The President of the Republic of Serbia

 

関連:
 訃報(2020年11月11日):バーレーン首相ハリーファ王子殿下が薨去(1935~2020)1970年より首相

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 訃報(2020年11月20日):キリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下が永眠(1930~2020)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 

訃報(2020年11月11日):バーレーン首相ハリーファ王子殿下が薨去(1935~2020)1970年より首相

 2020年11月11日、バーレーン国王の叔父のバーレーン王国首相ハリーファ・ビン・サルマーン・アル・ハリーファ王子殿下(His Royal Highness Prime Minister Prince Khalifa bin Salman Al Khalifa)がアメリカ合衆国で薨去した模様です。
 1935年11月24日生まれの84歳。

 

 (英語)Royal Court mourns passing away of HRH the Prime Minister

 

 1970年よりバーレーンの首相の地位にありました。
※バーレーン国独立は1971年、2002年にバーレーン王国に。

 2009年に Prince (王子)の称号を受けています。
 バーレーン王国では、王子の称号を受けたのは故ハリーファ殿下と、皇太子サルマン殿下だけです。

 バーレーンでは国王ハマド陛下・皇太子サルマン殿下と共にトロイカ体制で国を率いており、薨去によって体制が変わっていくことは間違いありません。
 子息のアリー・ビン・ハリーファ殿下が副首相の一人であり、首相を世襲するかどうかという注目もあります。
追記:
 第一副首相だったサルマン皇太子殿下が現在は首相として記述されています。

 

きりがないので途中までですが、とどいた弔意の記事:

ヨルダン王アブドッラー2世陛下よりハマド国王宛て:
 (英語:電話)HM King receives call from Jordanian monarch
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Jordanian Monarch

サウジアラビア ハマド国王宛て:
サルマン国王より:
 (英語:電話)HM King receives call from Saudi Monarch
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Saudi Monarch
ムハンマド皇太子殿下より:
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Saudi Crown Prince
 (英語:電話)HM King consoled by HRH Prince Salman bin Sultan
アル=ワリード・ビン・タラール王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Al-Walid bin Talal
バンダル・ビン・スルタン王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Bandar bin Sultan
サウード・ビン・ナイフ王子殿下より:
 (英語)HM King receives call from HRH Prince Saud bin Nayef

サウジアラビア サルマン皇太子宛て:
ムハンマド皇太子殿下より:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences from HRH the Crown Prince of Saudi Arabia

オマーン・スルタンのハイサム陛下より:
 (英語)HM King receives condolences cable from HM Sultan of Oman

モロッコ王モハメッド6世陛下より:
 (英語)HM King receives call from HM King Mohammed VI of Morocco

クウェート首長、皇太子、首相よりサルマン皇太子殿下宛て:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences cables from the Amir, Prime Minister and Crown Prince of the State of Kuwait
 (英語)HM King receives condolences cables from Kuwaiti leaders

アラブ首長国連邦【UAE】:
ハリーファ大統領(アブダビ首長)、ムハンマド副大統領・首相(ドバイ首長)、アブダビ皇太子ムハンマド殿下より:
 (英語)HM King receives cables of condolences from UAE leaders
シャルジャ首長と皇太子、副首長、一族らからハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Sharjah Ruler, deputies
シャルジャ皇太子(副首長)からサルマン皇太子宛て:
 (英語)HRH the Crown Prince receives condolences cables from the Crown Prince and Deputy Rulers of Sharjah
アジュマン首長と皇太子、副首長から:
 (英語)HM King receives condolences cable from Ajman Ruler

 

エジプトのシシ大統領よりハマド国王宛て:
 (英語:電話)HM King receives call from Egyptian President
 (英語:弔電)HM King receives condolences cable from Egyptian President

イラク大統領よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Iraqi President
イラク首相よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives call from Iraqi Prime Minister

パレスチナ大統領よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Palestinian President

イスラエル首相よりハマド国王宛て:
 (英語)HM King receives condolences cable from Israeli Premier

英国首相ボリス・ジョンソン閣下より声明:
 (英語)British Premier pays homage to late Prime Minister

 

関連:
 バーレーン王ハマド陛下がセルビア大統領ブチッチ閣下から電話を受ける(2020年11月)大統領は薨去したバーレーン首相ハリーファ王子殿下への弔意を、ハマド陛下は薨去したキリスト教/セルビア総主教イリネイ聖下への弔意を伝える

 

数日前に入院したとの情報があったタイ国王ワチラロンコン【ラーマ10世】陛下が、タイ王国駐箚のクウェート大使を接受、信任状の捧呈を受ける(2020年10月)

 2020年10月25日、タイ王国のマハ-・ワチラロンコン・プラワチラクラーオチャオユーフア国王陛下(ラーマ10世王 : His Majesty King Maha Vajiralongkorn Phra Vajiraklaochaoyuhua, The King of Kingdom of Thailand : King Rama X)は、タイ王国駐箚クウェート国特命全権大使ムハンマド・アル・ファイラカウィ閣下(Mohammad Al-Failakawi)を接受、信任状の捧呈を受けました。
 大使は、また、ナッワーフ首長殿下およびミシュアル皇太子殿下からの挨拶を陛下に手渡したようです。

 

 (英語)KUNA : Kuwait Amb. Al-Failakawi presents credentials to Thai King – Politics – 26/10/2020

※クウェート国営通信【KUNA】がツイッターに掲載している写真ですが、陛下のほうが頭を下げている瞬間に見えるのがタイ王国側の不快感を買わないか心配です。
Kuwait News Agency – English FeedさんはTwitterを使っています 「Kuwait Amb. Al-Failakawi presents credentials to Thai King https://t.co/NbWB4NJ2Dp #KUNA #KUWAIT https://t.co/Q9DIgRrbvy」 / Twitter

 

※陛下は数日前に入院したとの報道も出ましたが、ガセだったのか、もう退院したのかはわかりません。

関連:
 ドイツの Bild が、タイ国王ワチラロンコン【ラーマ10世】陛下が、護衛が新型コロナウイルス感染症【COVID-19】検査で陽性となったため入院していると報道(2020年10月)

 

訃報(2020年10月24日):ブルネイのアブドゥル・アジム王子殿下が薨去、スルタンの子息(1982~2020)母方から日本人の先祖を持つ模様

 2020年10月24日、ブルネイ・ダルサラーム国の“ハッジ”・アブドゥル・アジム王子殿下(His Royal Highness Prince Haji ‘Abdul ‘Azim)が薨去したと発表されました。
 1982年7月29日生まれの38歳。

※長期の闘病中で、癌ではないかと思われています。
続報:
 弟のマティーン王子殿下が情報を伝えています。
 ブルネイのアブドゥル・マティーン王子殿下が、兄のアブドゥル・アジム王子殿下の死因について記す(2020年10月)

 ブルネイ・ダルサラーム国スルタン“ハッジ”・ハサナル・ボルキア陛下(ハサナル・ボルキア国王 : His Majesty Sultan Haji Hassanal Bolkiah, Sultan and State Sovereign of Brunei Darussalam)と、第二夫人だったマリアム元妃の長男。
 マリアム元妃が日本人およびスコットランド人の血を引いていると過去に報道されており、アブドゥル・アジム王子殿下も日本人の血を引いていることになりますが、詳細はわかりません。

 

 (英語)Nation mourns loss of a Prince | Borneo Bulletin Online

 

 (英語)Prince Haji ‘Abdul’ Azim dies at 38 after long illness: A look at the life of Sultan of Brunei's son | MEAWW

MEAWW:
Prince Haji ‘Abdul’ Azim dies at 38 – YouTube

 

追記:

バーレーン王ハマド陛下からの弔意表明の記事:
 (英語)HM King condoles with Sultan of Brunei Darussalam

バーレーン首相ハリーファ王子殿下からの弔意表明の記事:
 (英語)HRH Premier condoles with Sultan of Brunei Darussalam

バーレーン皇太子サルマン王子殿下からの弔意表明の記事:
 (英語)HRH the Crown Prince condoles with Sultan of Brunei Darussalam

クウェート首長ナッワーフ殿下からの弔意表明の記事:
 (英語)KUNA : Kuwait's Amir sends condolences to Brunei King over Prince Abdul Azim loss – diwan – 25/10/2020
ミシュアル皇太子殿下とサバーハ・ハーリド首相殿下もそれぞれ弔意を伝達。