現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下が、先祖のモンテネグロ王ニコラ1世崩御100周年についてコメント(2021年3月)

 近代に成立したモンテネグロ王国の唯一の王ニコラ1世の崩御が1921年3月1日。
 2021年3月1日は100周年となります。

 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)がコメントをしています。

 内容ですが、もちろんというか、ニコラ1世を称えるものです。

 

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 崩御は、「聖サヴァの腕の中へ」と表現されています。
 聖サヴァ(聖サワ : セルビア大主教 : Saint Sava)はセルビア正教会の初代首座です。

 

 このコメントについて、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教庁が一部を抜粋する形で紹介。

 (セルビア語:モンテネグロ・沿海府主教庁 公式サイト)Принц Филип: Прошло је 100 година од упокојења Краља Николе али вредности које су биле део његовог живота су вечне | Православна Митрополија црногорско-приморска (Званични сајт)

 

 なお、(おそらくですが)フィリップ殿下と現在のセルビア正教会の中でのニコラ1世の位置づけですが、セルビア正教会の敬虔なる信徒であり、セルビア人の近代化やセルビアの独立を達成した偉大なる人物、ということになるかと思います。

 

 フィリップ殿下は、現在の当主アレクサンダル2世殿下の次男で、ニコラ1世の孫の孫の子供にあたります(ニコラ1世の娘がカラジョルジェヴィッチ家と婚姻)。

 

※なお、現在、アレクサンダル2世殿下夫妻はアメリカ合衆国に滞在しており(モデルナのワクチンを接種したとのこと)、セルビア正教会の新・総主教ポルフィリイェ聖下の着座式にもフィリップ王子夫妻が参列しています。

 

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 着座式(2021年2月19日):キリスト教/セルビア総主教ポルフィリイェ聖下の着座式

 セルビア政府公式サイトにも、夫妻の参列が記載されています。

 (セルビア語:セルビア政府 公式サイト)Устоличен нови патријарх српски Порфирије

принц Филип и принцеза Даница Карађорђевић

 やや判断が早いかもしれませんが、夫妻には一子ステファン王子殿下が誕生していることもあり、フィリップ王子殿下のセルビアでの重要性が増しているのかもしれません。

訃報(2021年1月6日):南アフリカ伝統的君主/バペディ王ヴィクター・スラレ3世陛下が崩御(1980~2021)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】、南アフリカ大統領シリル・ラマポーザ閣下が追悼スピーチ

 2021年1月6日、南アフリカ共和国の伝統的君主、バペディ王ヴィクター・スラレ3世陛下(His Majesty Kgoshikgolo Thulare III : Victor Thulare III of the Bapedi kingdom)が崩御した模様です。
 1980年12月24日生まれの40歳。
 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】が原因のようです。

 葬儀は公的なものとしておこなわれ、南アフリカ共和国大統領マタメーラ・シリル・ラマポーザ閣下(Matamela Cyril Ramaphosa)が追悼スピーチをおこなったようです。

 

 (英語)Bapedi King Victor Thulare III dead at 40
 (英語)Bapedi king to be laid to rest | eNCA

 (英語:南アフリカ共和国 大統領府 公式サイト)Eulogy by President Cyril Ramaphosa at the funeral of king Thulare Victor Thulare III of the Bapedi kingdom | The Presidency

 

葬儀の映像(長時間)/
SABC News:
King Thulare Victor Thulare III Funeral Service – YouTube

 

関連:
 
 南アフリカ大統領シリル・ラマポーザ閣下が、ニュースレターにて、1月のバペディ王崩御・3月のズールー王崩御について触れる(2021年3月)

訃報(2021年1月21日):旧リビア皇太子妃のファウズィーヤ殿下が薨去(?~2021)リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下の母

 2021年1月21日、旧リビア皇太子妃のファウズィーヤ殿下(Her Royal Highness Princess Fawzia Al-Taher Bakir)が英国のロンドンで薨去したと、子息で現在のリビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)より発表がありました。

 ファウズィーヤ殿下は、イドリース1世より皇太子に指名されていたハッサン殿下の妻です。

 

 (アラビア語:リビア王室 公式サイト)نعي – Prince Mohammed El‑Senussi

弔意への礼の記事:
 (アラビア語:リビア王室 公式サイト)شكر علي تعازي – Prince Mohammed El‑Senussi

訃報(2021年2月19日):(旧)チュニジア王室のラーラ・テジ・エル・モルク・リリア王女殿下が薨去(1929~2021)ムハンマド8世アル・アミーンの生存していた最後の子供

 2021年2月19日、(旧)チュニジア王室の“ラーラ”・テジ・エル・モルク・リリア王女殿下(Her Royal Highness Princess Lalla Tej El Molk Lillia)が、モロッコ王国のカサブランカで薨去したようです。
 1929年生まれ。

 故チュニジア王ムハンマド8世アル・アミーンの生存していた最後の子供となります。

 

أريبيان رويال إيچينسيي.A.R.AはInstagramを利用しています:「Wep;
re extremely saddened by the news of the passing of Princess Lalla Tej El Molk Lillia, The daughter of the last King of Tunisia…」

 

 (英語)Tunisia-Daughter of Tunisia last Bey Lilia passes away – Tunisia News

 (フランス語)Décès à Casablanca de la dernière fille du Bey de Tunisie
 (フランス語)La dernière fille du Bey de Tunisie s’est éteinte au Maroc

 

バネアサ農園事件:ルーマニア警察公式サイトが、実刑3年4ヶ月の判決が出た“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏、法律上はパウル・フィリップ・アル・ロムニエイの名になっている模様)への令状を掲載(2020年12月)

 実刑判決の出たルーマニア王子パウル殿下(ポール王子 : His Royal Highness Prince Paul of Romania)を称するパウル・ホーエンツォレルン氏(パウル=フィリップ・ホーエンツォレルンPaul-Philippe Hohenzollernパウル・ランブリノPaul Lambrinoパウル・アル・ロムニエイPaul al României)に対し、ルーマニア警察 公式サイトが令状を公開しています。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア警察 公式サイト)Poliția Română – AL ROMANIEI PAUL PHILIPPE

 

 パウル・フィリップ・アル・ロムニエイPaul Philippe Al Romaniei)というのが現在の法律上の名前のようです。

※「アル・ロムニエイ」というのは、要するに「ルーマニアの」という意味です。

 おそらくルーマニア王の相続人であることを認められたことを事由に、改姓も承認されたのでしょう。

 

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関連:
 バネアサ農園事件:“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏)に実刑3年4ヶ月(2020年12月)ポルトガル滞在と思われるため、ブカレスト警察はEUで有効な令状を請求している模様