逃亡中のルーマニア王カロル2世男系孫パウル・フィリップ・アル・ロムニエイ氏(“ルーマニア王子パウル殿下”)の妻、リア妃と子息カロル・フェルディナンドが居住していた別荘を銀行に接収されたとの報道(2021年7月)

 バネアサ農園事件などに伴い、実刑判決が出、ルーマニアから逃亡しているパウル・フィリップ・アル・ロムニエイ氏(Paul Philippe al României)ですが、いまだ確保されていません。
 この度、パウル氏と一緒に逃亡はしていない、妻のリア・アル・ロムニエイ夫人(Lia al României)と子息のカロル・フェルディナンド・アル・ロムニエイCarol Ferdinand al României)が居住していた別荘を銀行に接収され、ホテルへ移ったと報道されています。
 銀行側は、この別荘について、パウル氏側から数年にわたりリース契約への支払いがなされていないため、他の所有者に売却したともされています。

 なお、ルーマニアの報道では、パウル氏一家には、王子および王子妃の称号が含まれることが多いです。

 

 (ルーマニア語)Prințesa Lia și fiul ei au fost evacuați din casă

Antena 3:
Prințesa Lia și fiul ei, evacuați din casă. Banca le vinde vila – YouTube

 

関連:
 バネアサ農園事件:ルーマニア警察公式サイトが、実刑3年4ヶ月の判決が出た“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏、法律上はパウル・フィリップ・アル・ロムニエイの名になっている模様)への令状を掲載(2020年12月)
 バネアサ農園事件:“自称ルーマニア王子”、ルーマニア王カロル2世男系孫パウル・ランブリノ氏(パウル・ホーエンツォレルン氏)に実刑3年4ヶ月(2020年12月)ポルトガル滞在と思われるため、ブカレスト警察はEUで有効な令状を請求している模様

訃報(2021年6月1日):イタリア王室(アオスタ系統当主・サヴォイア公)アオスタ公爵アメデーオ殿下が薨去(1943~2021)

 2021年6月1日、対立するイタリア王室のうち傍系/アオスタ系統の当主(サヴォイア公)のサヴォイア公・アオスタ公爵アメデーオ殿下(Prince Amedeo : His Royal Highness The Duke of Savoy and The Duke of Aosta)が薨去した模様です。
 1943年9月27日生まれの77歳。

 薨去に伴い、子息のプッリャ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta)が当主の地位を継承します。

※称号ですが、公式サイトのほか、報道したイタリア紙の多くが Duca di Savoia e Duca d’Aosta と、サヴォイア公とアオスタ公爵の称号を併記しています。この二つをアイモーネ殿下もこれから使用すると思われます。
 2006年の段階で、アメデーオ殿下が自身のアオスタ公爵号を子息のアイモーネ殿下に使用させるとした決定がややこしい影響を及ぼし、結果、アイモーネ殿下がプッリャ公爵の称号すら消極的になるような状況も生じましたが、これで解消となるでしょう。

 

 (イタリア語:イタリア王室アオスタ系統 公式サイト)Scomparsa di S.A.R. il Principe Amedeo di Savoia – Real Casa di Savoia
 (イタリア語:イタリア王室アオスタ系統 公式サイト)Superga 1 luglio 2021. Ultimo saluto a S.A.R. Il Principe Amedeo di Savoia – Real Casa di Savoia

 

葬儀の映像(一部)/
Basilica di Superga:
Cerimonia per il Principe Amedeo Duca D'Aosta – YouTube

 葬儀には他の(旧)君主家からの臨席もあり、アオスタ系統を当主とみなす動きは大きくないものの、イタリア王室一員であることは変わらないということでしょう。

1歳(2021年5月10日):ルクセンブルク大公子シャルル殿下が1歳を迎える。ルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下夫妻の第一子

 2021年5月10日、ルクセンブルク大公子シャルル殿下(ナッサウ公子 : ブルボン=パルマ公子 : His Royal Highness Prince Charles of Luxembourg, Prince of Nassau, Prince of Bourbon-Parma)は1歳を迎えました。

 シャルル殿下はルクセンブルク大公世子ギヨーム殿下(ギヨーム皇太子Guillaume : His Royal Highness The Hereditary Grand Duke of Luxembourg)とルクセンブルク大公世子妃ステファニー殿下(ステファニー皇太子妃Stéphanie : Her Royal Highness The Hereditary Grand Duchess of Luxembourg)の第一子・長男です。

 

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「Découvrez les moments magiques du premier anniversaire du Prince Charles capturés dans cette petite vidéo souvenir !❤️ ©MGD/BrainPlug https://t.co/kVARhOLMZ6」 / Twitter

 

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式サイト)Le Prince Charles fête son premier anniversaire ! | Cour grand-ducale

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「🎂 Alles Guddes fir de Gebuertsdag / Joyeux anniversaire S.A.R. le Prince Charles célèbre aujourd’hui son premier anniversaire ! Pour ce bel événement, le Couple héritier est heureux de partager avec vous de nouvelles photos. L'album 📸 https://t.co/bU3WFwgtEn ©MGD/S.Margue https://t.co/B0JJqmZQEm」 / Twitter

 

 少し前、シャルル殿下臨席のもとで植樹がおこなわれたようです(1歳とは直接関係ないようですが)。

 (フランス語:ルクセンブルク大公室 公式サイト)Plantation d'un cerisier en l'honneur du Prince Charles à Oetrange | Cour grahttps://monarchie.lu/fr/actualites/plantation-dun-cerisier-en-lhonneur-du-prince-charles-oetrange

Cour Grand-DucaleさんはTwitterを使っています 「LL.AA.RR. le Prince Guillaume, la Princesse Stéphanie et leur fils, le Prince Charles, se sont rendus à Oetrange pour la plantation d’un cerisier offert par la commune de Contern en l’honneur du petit Prince, né il y a presque un an. ©MGD/S.Margue https://t.co/PIJzcLy8we」 / Twitter

リヒテンシュタイン公子エマヌエル殿下(1978年生まれで公位継承順位第25位の人物か?)が、ルーマニアで巨大熊を撃ったとして問題となっている模様(2021年3月~5月)

 BBC などの報道によりますと、オーストリア在住のプリンス・エマヌエル・フォン・ウント・ツー・リヒテンシュタイン(Prince Emanuel von und zu Liechtenstein)という人物が、ルーマニアで2021年3月に、人里離れた場所にいた巨大熊を撃って殺したとして環境団体から批判を受けているようです。
 ルーマニアでは、人間に危害を及ぼしている/及ぼす可能性のある個体に関しては事前に申請をおこなえばその個体を撃つことは可能のようで、同地では別の熊に関してそのような訴えがなされていたようです。
 記事内からは訴えを悪用して、無許可な趣味の狩猟(トロフィー・ハンティング)がおこなわれた可能性があるように思えます。また、公的機関によって調査がおこなわれているようです。
 この熊は、環境団体などが動向を把握している個体の中では、ルーマニアで一番大きいのみならず、欧州でもっとも大きい熊の一匹(あるいは欧州連合内でもっとも大きい)ではないかということです。

 件のプリンスが誰なのか確定できませんが(リヒテンシュタイン家にはエマヌエルを名前に含む人物が現在でも複数人いるため)、リヒテンシュタイン家の所有する城があるリーガースブルク(Riegersburg)の居住者ということです。
 おそらくは1978年生まれでリヒテンシュタイン公位継承順位第25位のリヒテンシュタイン公子エマヌエル殿下ではないかとみられています。

 リヒテンシュタイン公世子アロイス殿下の「office」(国家元首を代行しているのでどこのことやらまったくわかりませんが)、今回の“私的で個人的な出来事”の背景については把握していないものの、環境保護はリヒテンシュタイン家がもっとも熱心に取り組んでいる問題のひとつだとしています。

 

 (英語)Prince blamed for shooting one of Europe's biggest bears – BBC News
 (英語)Agent Green: A prince from Austria shot the biggest bear in Romania | Romania Insider

アルゼンチンの君主政運動(極小勢力)が、オランダ王女アレクシア殿下かアリアーヌ殿下をアルゼンチン女王に推戴したい模様(2021年4月)オランダ王妃マクシマ陛下がアルゼンチン出身のため

 アルゼンチン共和国のアルゼンチン君主政運動(Movimiento Monárquico Argentino : MMA)という極小勢力の方々が、アルゼンチン出身であるオランダ王妃マクシマ陛下(Máxima : Her Majesty the Queen of the Netherlands)(とオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下)の次女/オランダ王女アレクシア殿下(オランニェ=ナッサウ公女 : Her Royal Highness Princess Alexia of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)か三女/オランダ王女アリアーヌ殿下(オランニェ=ナッサウ公女 : Her Royal Highness Princess Ariane of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)殿下をアルゼンチン女王に推戴したいらしいです。もちろん、長女はオランダを継いでね、ということでしょう。

 

 この運動のリーダーの方の主張は世界中でよくあるもので、君主が存在することによって政治家が牽制され、社会が安定するというタイプのもののようです。
 また、君主の予算も、現在、政治家が盗んでいっている金でまかなえるので心配するな、としています。

 記事中では Twitter などのフォロワー数まで記載されていますが、数百人です。
 しかし潜在的には数百人の君主政支持者がいると主張しています。う、うーん……??

 

 (スペイン語)Que la hija de Máxima sea reina de los argentinos, la propuesta para que el país deje el atraso y la corrupción

F.I.MO. Fórum Internacional MonárquicoさんはTwitterを使っています 「Los argentinos que proponen que una hija de Máxima sea “nuestra reina" @MonarquismoArg https://t.co/KXRxYsBuip」 / Twitter

 

 (スペイン語)Proponen que una hija de Máxima de Holanda sea coronada “reina de Argentina” – Radio Suquia

Radio SuquíaさんはTwitterを使っています 「¿Estarías a favor de que haya reyes en Argentina? ¿Quién debería llevar la corona? #Monarquia @MonarquismoArg https://t.co/pRuepc7gOR」 / Twitter